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人は貰っているばかりだからこそ不幸に成る。人に与えるからこそ幸せに成る。

●環境が悪いんじゃない!

 自分たち夫婦が結婚して10年以上経つと、結婚当初では考えられないくらいに家族の規模が巨大化してしまうものだ。夫婦二人なら質素に暮らせるものでも、子供たちが加われば、なんと物入りなのかに驚かされるものだ。一方、夫の収入も高くなり、家族が必要とする様々な物を購入するだけの経済力を手にしてしまうので、いつの間にか家の中は物で溢れ返ることになってしまう。

 すると人間は不思議なもので、今までは家庭の重みなど感じたことがなかったのに、自分が作った家族こそが、自分の重荷になってしまうのだ。そのため、その環境の重みこそが、自分の独立を破壊してしまい、独立が自立に落ちぶれ、自立が従属になってしまい、結婚しているというのに、家族がいるというのに、まるで子供のような態度を取り始めるのだ。自分の精神が幼稚化した以上、自宅にいる子供たちと結託するのは当然のことで、妻が子供と一緒に夫を非難したり、夫が子供たちと一緒に妻を非難したりするようになるのだ。

 この家族が大きくなったために独立が破壊され、従属状態に陥ってしまうのは、男女に関係なく、夫婦共々起こって来るものだ。この手の人々は我が身を振り返ろうとせず、常に「環境が悪い!」と言い出すことでは共通している。夫なら曰く「政治が悪い」「景気が悪い」「社会が悪い」、妻なら曰く「夫が悪い」「子供たちが悪い」「幼稚園が悪い」「学校が悪い」と、他人に責任をなすりつけることしかしてこないのだ。

 なぜ、この手の人々が不幸になってしまうのかというと、幾ら話をしても、主語がすべて他人だからだ。自分の人生なのに、自分が主人公になっていないのだ。この世のすべての物事は、自分が責任を負うからこそ、その人が最も利益を得られるのであって、自分が責任を負わなければ、なんの利益を得られないのは当然のことなのだ。

 はっきりと言わして貰おう! 環境が悪いんじゃない! 悪いのは環境ではなく自分なのだ! しかもその環境を作り上げたのは自分自身であって、実は自分自身は恵まれた地位にあることに気付いていないのだ。しかし、自分の独立性を自ら失ってしまい、精神的に従属状態に陥ってしまうからこそ、幸せに満ちた家が、不幸に満ちた家に見えてしまうようになるのだ。

●貰う側から与える側へ

 人間が独立するためにはただ単に独立すればいいという訳ではない。貰う側から与える側へ転換しなければならないのだ。人間は従属状態にいれば、人から物を貰うことに最大限の喜びを感じてしまう。子供たちは従属状態にあるので、子供たちに物を与えれば大喜びする筈だ。しかし、親は独立することで、人から物を貰うことで大喜びするのではなく、人に物を与えることで大喜びをしなければならないのだ。

 だからこそ、自立が終わっていない人は、絶対に結婚しないものだ。人に物を与えるよりも、人から物を貰うことに喜びを見出したり、等価交換を考え出して、いつも他人に自分が与えた価値以上の物を与えようとしないのだ。それゆえ、自分が得られる利益は非常に少なくなり、どうしても自分が豊かに成って行かないのだ。

 結婚しているなら、配偶者に物を与えて行く。子供たち物を与えて行く。そこに最大の喜びを見出しておかないと、家庭内で愛が循環しなくなり、豊かな生活をしている筈なのに、なぜかみんなが不幸に成ってしまうという異常事態が起こってしまうのだ。この現象は、身分や階級を問わないものだ。強いて言うなら、経済的なピンチが過ぎ去っている夫婦に起こり易い問題なのだ。

 経済的に貧乏なら、夫婦が協力し合い、子供たちまで手助けしてくるから、両親から独立性が失われるということはない。だが、経済的なピンチが過ぎ去ってしまうと、夫婦も結婚しているのに疎遠になるものだし、子供たちも親のことより自分の方が大事となってしまい、家族が家庭内でバラバラになってしまうのだ。

 幸せな筈なのに従属状態になっているから、我が家が、「人形の家」と化してしまっているので、心の中は空っぽなので、そこを狂信的な宗教団体に付け込まれたり、フェミニズムに付け込まれたりするのだ。こうなると家庭などそっちのけになって、それらの団体の活動に従事し、自分は信仰やイデオロギーで満足を得つつも、家族はより一層バラバラになり不幸に成って行ってしまうのだ。自分がきちんと独立し、人に物を与える立場に立っていないと、自分が持っている物を根こそぎ奪う連中に付け込まれてしまうのである。

●育児の時には当たり前に出来たのに

 狂信的になってしまった母親も昔はそうではなかったのだ。赤ちゃんを産み、育児をしている時は、我が子に無償で様々な物を与えることができたのである。赤ちゃんは母親がすべての物を与えて行かないと死んでしまうから、母親としては一生懸命になって赤ちゃんに尽くすものだ。

 しかし、その赤ちゃんが大きくなり、親の手助けを借りなくなると、この有様である。育児が終了し、子育ての時期に入って行くと、今度は物理的に何かを与えて行けばいいというものはなく、精神的な物を与えて行かなければならないものなのだ。子供だからこそ、親として子供に教えておくべきことは教えておかねばならないのだ。それなのに、物を教えることを学校任せにしてしまうと、途端に自分の精神状態が低下してしまい、独立が破壊されて行くくのである。

 世の中には「友達感覚の親子関係」を自慢する母親がいるものだが、そういう母親は最早、親になっていないのだ。子供と同じレベルまで精神が下がってしまっているにすぎないのだ。そりゃあ、子供にとっては母親が自分たちのレベルまで下がって来てくれているのだから、話し易いことだろう。だが、その母親と幾ら話し合っても、親から学ぶことなど一つもないのだ。もしも学ぶべきことがあるなら、「どんなことがあっても、こういう母親にだけはなりたくない!」というものだろう。

 子供の数が多ければ、こんなことは絶対に起こらない。一番下の子の世話をしなければならない時期が続いている限り、母親は母親として独立を維持し続けることだろう。しかし、子供の数が少なくなり、一人っ子や、子供が二人程度では、子供たちが小学生になる頃には、母親が暇を持て余す余りに、独立性が失われ始めてしまうのだ。

 結婚したのなら、なるべく子供を多く産んで行くと同時に、暇があるからといって、自分の独立性を破壊してしまうようなことはしないことだ。常に自分が物を与えて行く側に回り、そのことに最大の喜びを見出すことによって、家族内で愛を循環させていくべきなのである。家庭の中では親は二人しかいないのだから、母親が手抜きをしてしまえば、途端に異常事態に陥って行くものなのである。

●人に幸せを与えて行くと、幾らでもパワーが湧いて来るもの

 人間という者は、大きくなってしまえば、他人から物を貰っても、それほど喜ばなくなるものなのである。求める側に回ってしまったら、「ああしてくれない」「こうしてくれない」と不満しか出て来ないものなのだ。どんなに高価な宝石を貰っても、ケチをつけてしまうのが、人間のサガがであることを決して忘れないようにしよう。

 人に物を与えて行く側に回ると、「どうやって相手を喜ばせようか」「どうやって相手を幸せにしようか」と、幾らでもアイデアが出て来るものなのだ。人から幸せにして貰うアイデアは少ないが、人を幸せにするアイデアは無尽蔵なのである。だから、自分が独立している地位を決して手放さないことだ。自分が独立しているからこそ、アイデアは無尽蔵となるのである。

 不思議なことに、人に幸せを与えて行くと、幾らでもパワーが湧いて来るものなのである。丁度、育児をしていた頃に、体力的にはヘトヘトな筈だったのに、赤ちゃんを幸せにしていると、幾らでもパワーが湧いて来たように、他人を幸せにしていると、自分がどのような状況に成っても、パワーが湧いて来るものなのである。

 結婚が凄まじい威力を発揮して来るのは、夫婦双方が互いを幸せにすることで、両親が協力して子供たちを幸せにすることで、その家族の中から爆発的なエネルギーが湧き起こって来るということなのである。だからこそ、男女共に、結婚して一人前であって、独身者が如何に立ち振る舞っても、既婚者が持つ得体の知れないパワーを発揮することはできないのである。家族がなければ、愛の循環が起こって来ないからだ。

 結婚して不幸になった人々は、人から貰うことばかりを考えているからこそ、不幸に成って行っただけのことなのである。幸せになりたければ、人に物を与えることだ。人を幸せにする努力を決して怠らないことだ。そして自分が独立している地位を決して手放さないことだ。精神的に自立すらしていない人から見れば、他人の物を与えまくる人生は損する人生と思ってしまうかもしれない。しかし、実際にやってみると、他人を幸せにしているからこそ、自分も幸せになれるのである。一方、自分の幸せばかり追求して来た人々は、誰をも幸せにすることができず、挙句の果てには自分も不幸に成って行ってしまうのである。この世は「逆こそ真」という不思議な現象で溢れ返っているのだ。今現在、自分が幸せでないというのなら、まずは自分の配偶者や子供たちを幸せにして行くことだ。そうすれば、自然と自分も幸せになることができるのである。

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