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教育の基本は暗記である

●教育の基本

 我が子が小学生に成った時、我が子が持って来る成績表で一喜一憂してはならない。学校の教師がつける成績表を見て、我が子が馬鹿だとか、頭がいいとかいう判断は絶対にしない方がいい。現在の教師たちは、師範学校という教師の能力を身に付ける学校を出ていないために、教育の基本のなんたるかが解っていないのだ。

 教育の基本、それは「暗記」である。人間の脳は19歳までは脳そのものが大きくなって行くので、その時期は暗記を徹底的に行い、記憶力を高めさせることが、この時期に行われる教育なのである。19歳以下までの優劣は、要は記憶力があるかないかの話なのである。記憶力を高めて行くことこそ、最優先で行わなければならないのである。

 江戸時代の日本でも、明治憲法体制下の日本でも、子供に対する教育というのは、暗記させる教育をしたために、世界に通用する人物は幾らでも出て来た。子供の頃の教育で記憶力を鍛えておけば、大人になってから、その記憶力が「発想の乱反射」という現象を引き起こし、様々な学術的発見をすることができるようになるのだ。

 例えば、日本語は漢字と片仮名と平仮名という複雑な文字を使っている。それなのに、漢字を覚えず、単語を覚えず、文法が解っていなければ、国語能力が鍛えられないだけでなく、他の学問をやる際に、文章の意味が解らないという致命的な事態に陥ってしまうのだ。だから、子供には問答無用で文字を教え、徹底的に暗記させるしかないのである。

 数学なら公式を暗記できない者に優秀な成績など取れないし、歴史なら人物名と事件名を暗記していかなければならないし、物理なら法則を覚え、化学なら元素記号を覚えて行くしかない。これらは全て暗記をしなければ覚えさせることができないのだ。子供に暗記させるからこそ、子供は高い教育を受けることができるのである。

●記憶があるからこそ、才能を引き出せる

 まともな母親なら子供に文字を教えたり、九九を教える辺りから本格的な教育が始まるものだ。子供は物覚えがいいから、すぐさま覚えて行くことができるのだ。だから、母親の方も子供から教えを請われれば、子供に教えてしまい、それ好循環となって、子供の能力を更に高めて行くことができるものなのだ。

 よく「教育というものは、子供の能力に合わせてすべきである」という得体の知れない教育論が出回って来るが、子供の能力というのは、実は記憶力で決まってしまうものなのである。物事を記憶できる子供は優秀なものだし、物事を記憶できない子供はその能力も劣るものだ。子供の理解力というのは、記憶力に左右されるのだから、子供が理解することを待つよりも、記憶力を高めて行けば、自然と理解力も高まって来るものなのである。

 子供に記憶力があるからこそ、自分の才能を引き出せるようになるのであって、それなのに大人たちが暗記を軽視してしまえば、子供は才能を引き出すことができなくなってしまうのだ。一体、自分にどんな才能があるか解らないものだが、暗記して行く内に段々と自分の才能が解って来るものなのである。

 それゆえ母親が我が子を優秀な人物に育てあげたいのなら、記憶力を高めさせる食事を作り、子供に食べさせればいいのだ。人間の記憶力が向上するためには、フェニルアラニンというアミノ酸が必要であり、これ含んだ食品を大量に食べると記憶力が高まるようになるのである。フェニルアラニンを含んでいる食品は、「無精白穀物」「ゴマ」「味噌」「アーモンド」「ピーナッツ」「チーズ」「肉」「魚」などである。押麦入り玄米食にゴマをかけ、それに味噌汁、焼き魚という伝統的な和食は、実は記憶力を高める食事となっているのだ。

 一方、記憶力を低下させる食事は、「精白穀物」「白砂糖」「清涼飲料水」「化学調味料」などである。白米や白パンを常食とし、白砂糖の入ったお菓子を食べ、清涼飲料水を飲んでいたら、当然に記憶力の悪い子供が出来上がることになる。因みに、お酒やタバコは脳にダメージを与えるので、子供は絶対に禁止されるべきであって、大人でも控えるべきなのである。アルコール中毒やニコチン中毒の人に限って記憶力が悪いのは、あ酒やタバコで常時、脳を破壊し続けているからなのだ。

●詰め込み教育批判には警戒せよ

 子供を学校に通わせる時、要注意しておくべきことは、「教育者は暗記が大嫌い」ということなのである。無能な教育者ほど、暗記を否定し、詰め込み教育を批判して来るのだ。高校生までなら詰め込み教育で良いのである。高校までの教育がしっかりと出来ていれば、大学に行って高い能力を発揮できることになるのだ。ところが、教育者たちは高い能力を発揮する機会がなく、逆に高校生までに教えられたことを、子供たちに教えなければならないので、当然に暗記を否定して来るようになるのだ。

 そもそも、大学に進学できた人というのは、暗記ができた人なのである。それなのに、大学を出て、暗記が出来た教育者ほど、暗記を否定して来るので、それをまともに信じてしまったら、我が子の能力を大いに激減させることになってしまうのだ。それに詰め込み教育を批判する教育者ほど、詰め込み教育を批判することを一生懸命になって他人に詰め込もうとしているものなのである。暗記の否定や、詰め込み教育の批判は、教育者の悪弊なのであって、絶対に拒否することだ。

 母親が子供に文字を教えたり、九九を教えたりするのは、暗記以外の何物でもないし、詰め込み教育以外の何物でもないのだ。それが教育の基本なのである。一体、子供が文字を記憶することを嫌がっていたら、いつまで経っても文字を覚えられないし、子供が九九を詰め込まなかったら、いつまで経っても九九を覚えられないものなのだ。

 もしも、学校で暗記の否定や詰め込み教育の批判が行われていて、我が子の能力が高まって来ないというのなら、自宅で子供に暗記させていけばいいのだ。子供は母親と一緒なら楽しく学べるので、空いた時間を使って、ゲーム感覚で記憶させていけばいいのだ。暗記することは面白いと解れば、子供はどんどん記憶しまくって行くのである。

 人間の記憶は睡眠中に一旦整理されるので、子供には充分な睡眠時間を確保してあげなければならない。そして起床後は再記憶がされ易い状態になっているので、昨日やったことを再び暗記させれば、子供の脳にしっかりと記憶され、子供の記憶力は高まって行くことになるのだ。

●暗記によって記憶の回路を作れ

 記憶力を高めたいのなら、暗記によって脳に「記憶の回路」を作ってしまうことだ。記憶の回路が出来上がると、脳は簡単に物事を記憶して行くことが出来るようになるのだ。そのためには、古典を暗記させてしまうことだ。古典は名文であり、内容も高度なので、記憶され易いものになっているのだ。

 お勧めは『大学』である。大学は儒教の古典の中でも最高の経典であり、しかも短い文章なので、暗記し易いのだ。荻生徂徠はこの『大学』を熟読することで、後に政治家として高い能力を発揮したし、二宮尊徳もこの『大学』を熟読することで、農村復興を成し遂げることができるようになったのである。『大学』は日本を近代化するのに最も役だった古典なので、これを暗記させてしまい、時折、暗唱させればいいのだ。

 テレビを見ている時は、その番組は面白くても、テレビを幾ら見ていても記憶力がついてこないものだ。それはテレビ番組を何度も繰り返し見ないからなのである。たとえ繰り返し見たとしても、テレビ番組は視聴者が何度見ても面白いように作られていないので、その内容の浅さに愕然としてしまうものだ。だから、子供にはテレビの視聴時間をなるべく少なくすることだ。それよりも、本を繰り返し読まさせるようにすることだ。子供が興味を引きそうな本があったら買い与え、それを何度も読まさせる機会を与えておくことだ。子供の記憶力向上のためには、テレビは邪魔だし、かといって本を買い与え過ぎて、乱読させてもいけないのだ。1冊の名著を何度も読まさせることこそが、必要なのである。

 脳に記憶の回路を作るためには、この何度も繰り返すことが非常に大事なのである。子供の頃に繰り返し本を読むことで記憶の回路を脳内に作っていないと、大人になってから高い能力を発揮し続けることができなくなるのだ。一生懸命勉強して一流大学に入ったのに、その後、泣かず飛ばずになってしまう人は、受験勉強ばかりやってきたので、脳に記憶の回路が充分に出来ていなかったのだ。

 我が子の脳に記憶の回路を作ってあげれば、小学生5年生か6年生辺りに、既に頭角を現わして来るものなのである。それが出来てしまえば、後は自分の力で伸し上がって行けばいいのである。親が我が子の脳に記憶の回路を作らず、我が子を馬鹿呼ばわりしないことだ。その馬鹿は親が親としてすべきことをしなかったために出来上がってしまったものなのである。子供には問答無用で暗記させていく。詰め込み教育をしまくる。これをしなければ、如何なる子供でも高い能力を持つことはできないのである。

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コメント

うちの子供は1年生なのですが文章の理解力が足りないとゆわれました。1冊の本でいいからじっくり読ませようとか日常会話にもっと気を使おうとか改善策を考えている所です。確かにこの年齢が今後を決めると思います。3年生頃になると確実に差が出始めてしまうと思うので。それと平行して精神面でもすくすくそだって欲しいので両方を見ていかなければならないので赤ちゃんのように手はかからなくはなるけど段階的には何歳になっても子育ては責任重大だなと最近実感しています。
あれからタマティーさんのおっしゃる通り子供の話をしっかり聞くようにしていました。すると私も気持ちが落ち着いて勿論子供も素直になりあれからほとんど怒る事がなくなりました。子供は本当に反応が早いですね。こちらのゆうことは素直に聞いてくれますよ。いつもニコニコしているようになりました。ありがとうございます。

投稿: さえ | 2010年1月 7日 (木) 10時07分

タマティーさん早速にお返事を下さり感激しています。ありがとうございます。

耳の痛いアドバイスですが本当にその通りです。私は直感型で主人は理論派です。足して2で割ると丁度良さそうです。正反対の二人なのです。主人は、相談すると真剣に考えてはくれますが、結局話が前進しません。最近では面倒で事後報告で済ますようになっていました。難しいですがタマティーさんにアドバイスを頂けた私の方から、改めなければなりませんね。

主人はテレビ点けっ放し、食事も小学低学年から塾の前にラーメン屋さんで一人ですませたりと(義両親には失礼ですが)びっくりするような育てられ方をしていますが、頭が良く社会的にも恵まれています。

一方わたしは、母がとても食生活に拘っていましたし、小学校から私立に入れて貰って手を掛けて育てられたと思いますが、体は弱いし環境に適応しづらくて、20代は本当に辛かったです。

主人は、私の保護者という意識もあるようで、私の考えや提案には取り敢えず反対してみせるのですが…。お受験と食生活。亀裂ではなくお互い理解し合うために、タマティーさんのブログを読み返してヒントを探します。

投稿: smile-larch | 2010年1月 7日 (木) 10時30分

 「さえ」さん、明けましておめでとうございます!happy01
 新年早々、子育てに過剰な責任を持ちすぎです!
 どんなに母親に子育てに関して責任があろうとも、さえさんの体重以上の責任はありませんから。
 最大でも100㎏以下かな? 120㎏以下かな?(笑)

 まず学校からの成績表は、教師による親に対する脅迫状と思った方がいいです。
 読解力がないということは、娘さんは学校で自分の意見を好き勝手に喋っているということですよ。
 もしも読解力があれば、教師は自分の意見を言わない傾向にあると書いて来るでしょう。
 要は如何なる成績を取っても、イチャモンをつけてくるものなんです。
 学校の教師より、母親の方が我が子に接する時間が多いのだから、過剰に反応しないことです。
 「うちの娘のことを良く知らんのに、良く言うわ!」ぐらいの態度で身構えていればいいんです。

 読解力を高めるには本を読ませることです。
 まずは、子供向けの本を読ませることです。
 児童文学でも、歴史漫画でも、子供にとって読み易い本を買い与えて、読ませればいいんです。
 その反面、現在の子供の能力では理解できない本も読ましておくべきなんです。
 今回の記事で上げた『大学』とかも、子供の能力では理解できません。しかし、その難しい本を読むことで、一気に知的レベルが上がり、読解力が飛躍的に高まるんです。
 『大学』以外には『古事記』もいいです、古事記を読んでおけば、自然と日本史が好きに成ることでしょう。
 それと塩野七生著『ローマ人の物語』も良いです。この本を読むと、古代ローマの歴史が解るだけでなく、イギリス史やフランス史やアメリカの歴史まで解ってしまうもんです。
 こういう難しい本は、まずさえさんが読んで理解しして、その後、居間にでも置いておいたら、子供たちは勝手に読み始めることでしょう。

 本で学ぶべきことも多いですけど、親子の会話の中からまなぶべきこともそれ以上に多いんです。
 幾ら本を読んでも、親子の会話が少なければ、歪んだ人間に育ってしまいます。
 子供が自宅に居る時は、可能な限り会話をするようにすることです。
 特に食事の際はきちんと会話することです。無言で飯を食うことは、家畜でもできることです。我が子を禽獣にしたくないのなら、料理を食べるだけでなく、会話もきちんと食べるようにすることです。
 こうしておけば、子供の学力も自然と高まって行くと思います。

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投稿: タマティー | 2010年1月 8日 (金) 06時58分

 「smile-larch」さん、家族を運営して行く際、どんなことがあっても、自分の意見を100%通さないことですよ。
 自分の意見など50%通って、それで充分なんですよ。いや、20%でも自分の意見が通れば、それほど問題はないんです。
 「smile-larch」さんが直感型なら、自分の意見がそのまま通ってしまえば、理性的なものを一切欠いたものになってしまいます。旦那さんが理論派なら、旦那さんの意見を取り入れれば、自分の意見に論理的思考が付与され、正しい結果を作り出し易くなるんでし。

 タマティーとしては必ずしもいい本ではないのですが、「smile-larch」さんのように人間関係に躓いている人にとっては、レス・ギブソン著『チャンスがやってくる15の習慣』(ダイヤモンド社)がお薦めです。
 内容はそれほど高度なものでなく、ボリュームも少ないので、多少不満が残るものなのですが、この翻訳者の渋井真帆さんが実にいい翻訳をしているので、非常に読み易くなっています。
 この本を読む時は、漠然と読むのではなく、いい文章があったら赤線を引くとかして、熟読して行くことです。
 せめて10回以上読まないと身につかないと思うので、飽きずに10回以上は読んで下さい。

 人間の中には大きく分けて、早熟型と大器晩成型の2つがあります。
 早熟型の方は人生の前半は健康そのもので、早くから頭角を現わして行きます。しかし、早すぎる分、成長が止まるのも早く、没落し易くなるんです。
 一方、大器晩成型の方は人生の前半は病気や事故に遭ったり不遇な時期を迎えるのですが、或る時期から運気が非常に良くなり、健康になり、成功し易くなるんです。
 人間の健康は、その人の体力や健康法も確かに大事なのですが、そういう運勢というものもあるので、若い時の苦労を余り引き摺らないことです。恐らく「smile-larch」さんは大器晩成型なのでしょう。
 母親である以上、自分が健康にしていることが一番大事なので、病気に罹らないようにすることです。

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投稿: タマティー | 2010年1月 8日 (金) 07時07分

重いですか(笑)運動部で汗を流してこなかったのでつい頭で子育てをしてしまいます…言い訳かな。
塩野さんの本ですね。探してみます。その方は大予言?だかそんな本を出されていたと思います。読んだことがあるのですがそれはスピリチュア的な内容でしたが。すごくいい本でした。最近その手の本が多くて読んではみてもくだらないな〜とゆう感じで何かよい本はないかなと思っていたので是非読んでみますね。

投稿: さえ | 2010年1月 8日 (金) 09時42分

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