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子供の学費は子供が生まれた時から蓄えよ

●学費は貯金の習慣があれば大変なものではない

 この世には冷静に考えれば安い買い物なのに、一度に値段を提示されてしまうと、「高い!」と思ってしまう商品がある。教育費というのは、その典型例であろう。日本は学歴社会なので、自分の職業に相応しい学歴を持っていないと立身出世は不可能に近いからだ。高級官僚になりたければ東京大学を卒業することは絶対に必要だし、自衛官になりたければ防衛大学校を卒業することは絶対に必要だし、マスコミ関係で活躍しようとすれば早稲田大学を卒業することは絶対に必要となる。

 日本が近代化し始めた直後に、福沢諭吉は『学問のすすめ』を書いて、来たるべき社会が学歴差別の世の中になることを言い現わしている。この本は冒頭で「天は人の上に人を作らず。人の下に人を作らず」と平等思想のようなことをいっているために、多くの人々はこの部分だけを引用して来るのだが、彼が本当に言いたかったことはその部分ではなく、「学問の有る無しで人間に序列をつけましょう」ということを言いたかったのである。

 優秀な能力を持っているのに、学歴差別で悲惨な目に遭った人は、『学問のすすめ』を読めばハラワタが煮え繰り返るぐらいの怒りを感じてしまう筈だ。しかも、福沢諭吉が作った慶応義塾大学は私立大学の中でも最も学費が高く、その癖、大学の知的レベルは異様に低く、大した研究成果を出していない大学なのだ。それなのに金持ちに子弟が多く通う大学のために、経済界で強力な学閥を形成して、優秀な人材が経済界に入って来ることを拒んでいるのだ。

 我が子を学歴差別の犠牲者にしないためにも、教育費にきちんと投資して、大学に進学させるべきであろう。大学の入学金や学費は一度に提示されてしまうと大金に見えてしまうものだが、我が子が生まれた時から地道にお金を蓄えて行けば、それほど高い金額ではないのだ。だが、「貯金の習慣」のない人に限って、その金額が高いと感じてしまうものなのである。

 日本の近代化の原動力というのは、親たちが貯金の習慣を身につけ、我が子のために学費を用意することができたからなのであって、そういう親の姿を見て育った若者たちが有望な人材として育ち、日本の至る所で活躍することができたのである。大学で受けた教育が素晴らしいというより、自分の親が生活を切り詰めてまで学費を調達しようとするその心こそが、若者たちを有望な人材に仕立て上げたのである。、

●子供は生まれながらにして向上心を持っている

 子供というのは、生まれながらにして向上心を持っているものだ。子供は言葉を喋れるようになったら、「あれな~に」「これな~に」と質問しまくるものだ。女の子なら料理に関心を持ったり、男の子なら自動車や電車や昆虫に関心を持ったりするものだ。子供たちは新しいことを知ることで、自分が向上して行くことを知っており、そうやって向上して行くことが楽しくて仕様がないのだ。

 両親が幼稚園や学校に頼る前に、両親が行う家庭内で行う教育の方が遥かに必要なのである。親として教えておくべきことはきちんと教えておくことだ。母親は娘に料理や掃除や洗濯をきちんと教え込むべきだし、父親は息子に男として如何に生きるべきかを教えるのだ。この家庭内教育は子供たちの両輪以外にはすることはできず、この教育をきちんと行っていなければ、子供たちは成長して行く過程で間違った方向に進んでしまうものなのである。

 小学校に行かせることは義務教育として必要であっても、小学校では最低限の教育しか施されていないことを知っておくべきだろう。小学校の授業では物足りないからこそ、全国各地に学習塾や予備校やスポーツクラブが無数存在しているのである。そういった所に我が子を通わした母親たちの多くが言うのは、そこに行くことによって頭が良くなったりとか、健康になったりたとかだけでなく、我が子が礼儀正しくなったというのだ。それほどただ単に小学校に通わしているだけでは、礼儀正しいまともな子供にはならないのだ。

 子供の能力はチャンスが与えられない限り、飛躍的に伸ばして行くことはできないものなのだ。例えば算数が得意な子供でも、「公文」のような算数の能力を伸ばしてくれる塾に行かなければ、いずれ埋没して行くことは必定なのだ。子供同士でサッカーをしていても、スポーツクラブに行って本格的な技術を身につけない限り、プロのサッカー選手にはなれないものだろう。

 我が子に能力を伸ばすチャンスを与えるためには、無料で与えることはできないのだ。有料なのである。だから、親が裕福な先進国では、子供に能力を伸ばせるチャンスを与えられるために、続々と優秀な人材が育って来るのである。日本は先進国なのだから、その優位性を思う存分発揮して、我が子を優秀な人材に育て上げて行くべきなのである。

●子供にどれだけ学費がかかっているか教えよ

 どんなに潜在的に優秀な能力を持っていても、親が貧乏ならどう仕様もないのだ。自分が能力を大いに伸ばせたのは、親が裕福だったからなのであり、だからこそ、親は我が子にどれだけ学費がかかったか教えてあげるべきなのだ。月謝を払う時、無言で月謝を払ってしまうのではなく、子供を呼びつけて、「お前にはお小遣い以外に、これだけのお金を出しているのだからね」と教えれば、子供は一生懸命になって精進するようになることであろう。

 子供が私立学校に進学した場合、子供にどれだけ学費がかかったのか毎月教えておくことは絶対に必要であろう。公立の学校に行けば無料なのに、わざわざお金を出して私立学校に行かせている以上、不良の道に走るのは言語道断であり、大学に進学できる学力を持たないのも、それは救いがたき問題なのである。私立学校は大学に進学するのを有利に展開するために行かせるのであって、私立学校が公立学校よりも劣れば行かせる必要性などないのだ。

 学校に奨学金制度があるなら、勉強やスポーツに励んで、その奨学金を貰えるようにすることだ。我が子に「学費は両親にとって経済的負担となっている」と解っていれば、一生懸命になって精進して、奨学金を貰って来るものなのである。奨学金はその金額よりも、我が子に努力することの大切さを教えることの方が大事なことのである。

 十代は肉体の成長期なので、勉強ばかりさせずに、部活動をさせて、体を鍛えさせることは必要なものだ。当然、その部活動をするためにもお金がかかる訳なのだから、どれだけお金がかかっているかきちんと教えておくべきなのである。部活も監督がいず、顧問がいるような部活では、適当なことをやっているものなのである。監督がいるようなちゃんとした部に入り、まともな部活動をさせるべきだろう。

 大学に行ったら、もう充分に働けるのだから、自分の小遣いくらいはバイトで稼ぎ出すようにさせ、親の負担を軽減させるべきなのである。バイトも何をやっているのか親に報告させ、安易に高給が貰えるようなバイトはやめさせることだ。若い頃から高給を貰ってしまうと、真面目に働くことを馬鹿にし始めるからだ。学生の本分は勉強することであり、バイトにのめりこまないように配慮しておくことは絶対に必要なことなのである。もしも勉強よりもバイトが忙しいのであるなら、「自分の学費は自分で支払いなさい!」と言ってのけてしまえばいいのだ。

●教育こそ最高の投資

 この世には様々な投資物件があるものだが、最高の投資は「教育」である。人間の能力は教育によって、無限に伸びて行く可能性を持っているのだ。それゆえ両親が教育の絶対的重要性に気付いてくれたら、その子供は大いに能力を伸ばせることができるのである。だが、親が教育を軽視しているなら、折角、高い能力があってもその能力を伸ばすことができないのである。

 我々は「個人の自由」を尊重する余りに、個人の自発的意思によって自分の将来が切り開かれると勘違いしている。芸事というのは、どこの世界でも3歳くらいから始めるのが常道なのだ。ピアニストでもヴァイオリニストでも、他の子供たちが遊んでいる時に、せっせと稽古に励んだからこそ、将来、その分野で活躍できるのである。

 サッカー選手にしても、野球選手にしても、子供の頃からそのスポーツで遊んでいたからこそ、そのスポーツに精進して、プロの選手になっていったのである。体操の選手なら小学生の段階で基本的技術を身につけさせ、それ以降も精進するからこそ、オリンピックで金メダルを取れるような選手になることができるのである。

 どの分野でも若くして頭角を現わして来る人物は、全て親が教育費を惜しまなかったからこそ、その人物は大いに能力を伸ばすことができたのである。だから、成功した人物ほど親に感謝するものだし、親孝行をしっかりとしているものだ。自分の成功に最大の貢献をしてくれた人は、親以外にいないと解っているからこそ、そういうことをしてくるのである。

 毎年、マスコミで不良少年が犯罪を犯したとか、大学生が麻薬に手を出したとか、そのような悪しき情報が出て来るものだ。しかし、我が子をそういう状態に追い込んでしまったのは、その親が我が子を学校や大学に預けっ放しにしてしまったからこそ、我が子が間違った方向に進んでしまったのである。

 本当の教育をするのは、教師や教授たちではないのだ。我が子に本当の教育をしなければならないのは、その親なのである。親が我が子をどのような道に進ませたいと思うからこそ、教育費という大金を出すのである。我が子にどれだけ教育費がかかっているのか教え、きちんとそれに見合う以上の活躍をするよう仕向けて行くべきなのである。

 日本は天然資源に恵まれない国である以上、教育によって優秀な人材を作ることで、国民を豊かにして行くしかないのだ。幾ら日本が経済的に豊かだからといって、教育を軽んじれば、いつでも国家は滅亡して行くものなのである。祖国を滅亡させ、国民が難民となって世界各国に漂流したくなければ、せっせと子供を産んで、しっかいとした教育を施して行くことだ。そのためのお金を絶対に惜しんではならないのだ。

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コメント

タマティーさんこんにちは。今回も深く納得しながら読了しました。私も教育は財産だと思います。特にこだわりの趣味や物欲がない夫婦なので、よその子よりも優秀にという意味ではなく、母親と子供が向き合う機会として、またバランスの取れた良い育児を学ぶ機会として、育児サークルや習い事を利用してきました。

ところで、タマティーさんは小学校受験についてはどう思われますか?上の娘は、環境を選ぶ意味でさせました。今の悩みは、下の5歳の男の子です。主人は公立小学校でたくましく育てて中学受験を経験させたらと言っています。

我が家は完全に夫婦の役割が分かれていて、育児は私の責任になっています。主人は言うだけだから良いけれど、学区の小学校の話や中学受験の厳しさを耳にするにつけ、上の子と同じように小学校受験をチャレンジさせたいと思うようになり、見切り発車で受験準備を始めてしまっています。

男は最終学歴が一番大事だという主人と、そこに至るまでの偏差値以外の成長課程も大切だと思う私は、まるっきり平行線です!

投稿: smile-larch | 2010年1月 6日 (水) 09時46分

 「smile-larch」さん、明けましておめでとうございます!happy01

 タマティーにとっては「smile-larch」さんの言っていることが、よ~~~~く解ります!
 なんせタマティーは荒れまくった公立学校を拒否して、親に頼み込んで私立学校に行った経験を持っていますので、その苦悩は痛いほど解ります。
 住んでいる場所にもよるけど、公立学校と私立学校では格差が有り得ないほど激しいんです。
 タマティーの公立学校の友人は大学進学率が30%を切っているというのに、私立学校で出来た友人の大学進学率は99%以上なんです。これって恐ろしいまでの格差ですよ。
 勘違いしてはならないのは、私立学校といえども、そんなに優れた教育をやっている訳ではないんです。
 何が凄いかというと、教育熱心の親たちがいるものだから、勉強する習慣が自然と身につくし、自然と大学に進学できてしまうんですね。
 タマティー自身、私立学校に行ったお蔭で、大学の受験勉強はそんなに苦痛ではなかったです。
 小学受験も、我が子に教育費を投資できるだけの経済力があるなら、それはいいことだと思います。

 但し、夫婦で平行線になっている問題は、要は同じことを夫婦が違う視点で言っているにすぎないものですよ。
 旦那さんは仕事をしているから、最終学歴のことが気に成るし、「smile-larch」さんは子供の勉強姿を見ているから、その過程が大事だと言っているにすぎないんですよ。
 どちらも子を思う心は同じですよ。
 こういう場合、夫婦どちらかの意見が一方的に通ってしまうことは危険ですよ。
 多分、娘さんの進学も「smile-larch」さんが決めたことだろうと思うので、今度も「smile-larch」さんの意見を通したら、夫婦に亀裂が入るものですよ。
 旦那さんが家のことを何も手伝わないのは、「smile-larch」さんの意見だけを通してしまうからですよ。
 息子さんを私立学校に通わすと同時に、旦那さんの意見も取り入れ、息子が逞しくなれるように何かスポーツをさせるようにすればいいんです。

 それと小学受験の場合、勉強ができるか否かよりも、その子供がきちんと育てられているかを見るものですよ。
 そのためには食事に気を使うことは絶対に必要です。
 今日公開した記事に記憶力を高める食事が出ているので、それをきちんと読んで、そのての食事を息子さんに食べさせて下さい。
 タマティーは小学生の頃、知能テストでぶっちぎりの成績を取ったことがあるのですが、それは自宅で日々、麦飯にゴマを振りかけ、味噌汁をたっぷrと飲み、納豆や焼き魚を食べていたからなんです。
 日本人の頭を良くするためには、和食が一番ですよ。朝からパンだと頭の回転が悪くなりますよ。
 因みに、関東の人たちは白米を食べるので、麦飯を食べている人間には絶対に勝つことができませんよ。
 食事が正しければ、そんなに勉強しなくても、頭が良くなって行きますので、食事こそ最も大事にすることですよ。

happy01heart04happy01heart04happy01

投稿: タマティー | 2010年1月 7日 (木) 06時18分

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