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夢は大きく、行動は小さく、努力はコツコツと

●小さな世界でトップに立つことの大切さ

 習い事をさせると、小さな大会が矢鱈あることにきづく。市町村レベルで大会をさせればいいものを、市町村を更に分割して、地区レベルで大会を行わせるのだ。合理的に考えれば、市町村レベルで大勢の人々を集めて、一気に大会をやってしまった方が、経費も安くつくし、人々が大勢集まることで活気が出て来ると思ってしまうものである。しかし、そうやって合理的に進めて行くと、優秀な人材は育って来ないのだ。

 子供たちには「小さな世界」こそ必要なのである。小さな世界を大人たちが人為的に作り出し、そこで競わせるからこそ、子供たちは不要なストレスを抱え込むことなく、勝負に挑むことができるのである。勝者にとっては、その小さな世界で勝ったことが自信に繋がらるし、敗者にとっては、その小さな世界で負けたことで改善して行くことができるようになるのだ。

 子供が大きな夢を持った時、いきなりその夢の舞台で戦うことなどはできない。どの子供も夢の舞台とは掛け離れた小さな舞台から始めて行かねばならないのだ。その小さな舞台で自分が夢の舞台に立てたかのような感覚で一生懸命に取り組み、そこでトップに立つからこそ、次のステップに進めるのである。そこで手抜きをしていたら、いつまで経っても小さな舞台しか登らせて貰えず、その内、遣る気をなくして辞めてしまうことになるのだ。

 子供は純真な物を持っているが、その反面、目敏い部分も持ち合わせているので、小さな舞台を端から馬鹿にして、真面目に取り組まない子供たちも出て来るものだ。そういう時は、母親はビシッと叱りつけて、「こういう場所だからこそ一生懸命にやって、トップに立ちなさい!」と教え込むのである。小さな世界なのだから、勝率は高い筈であり、易々と優勝することができるものなのである。

 この小さな舞台で成功できなければ、いずれ自分の実力のことは棚に上げて、「環境が悪いから成功できない」と言い出して来るものなのだ。「こんな場所では成功できない」「お金がないから成功できない」「優秀なコーチがいないから成功できない」「道具が揃っていないから成功できない」等々、自分が成功することに躍起になるよりも、自分が失敗する理由を探し出すことに躍起に成り始めるのだ。

●夢と現実

 小さな世界でトップに立つからこそ、有望な人材に育って行くのである、小さな世界で勝てなかったら、有望な人材として素質はないと見るべきなのである。大きな夢を持っているなら、いきなり大きな行動を取って来るのではなくて、まずは小さな行動を開始して、そこで全力を尽くして、伸し上がって来るべきなのである。小さな世界では表面的には小さな世界かもしれないが、勝てる確率が非常に高い場所であることを絶対に忘れるべきではないのだ。

 スポ-ツをやっているなら、まずは小さな地区大会で優勝する。芸事をやっているのなら、まずは小さな地区コンクールで優勝する。学習塾に行っているなら、まずは模試で上位の成績を収める。そうやって勝ち癖をつけていけば、「自分は戦えば勝てるのだ!」という自信を形成することになり、次の舞台に行っても勝てるようになるものなのである。

 行動は小さくとも、その小さな行動こそが大事なのである。小さな行動の中に、大きな夢を実現させることに必要な物は全て詰まっているからだ。言わば、成功するための基礎をそこで学べるのであって、そこで基礎を学ばなかったら、勝てる訳がないのだ。基礎というものは、早い段階で身につけて行くものであって、自分が大きな舞台に立った時では遅すぎるのでる。

 小さな舞台でトップに立てというなら、大きな夢など持たず、小さな夢を持ってしまえばいいと、志のない人たちは思ってしまう。そうではないのだ。小さな夢では小さなことしか実現できない。大きな夢を持っていつつも、自分の夢を小さくせず、行動を小さくして、大きな夢を徐々に実現して行けばいいのだ。

 子供たちでなく、大人たちも、夢と現実のギャップには悩まされる。それは大きな夢を持っているのに、小さな行動を始めて行かないからこそ陥ってしまうものであって、大きな夢を持ちつつも、小さな行動を始めて行けば、夢と現実のギャップには悩まされなくなるのだ。今やるべきことが解っていれば、後は目標に向かって突き進んで行けばいいのである。

●努力はコツコツと

 小さな行動を起こすためには、努力をコツコツと続け、実力を着実に蓄えて行かなければならない。地道な努力こそが、自分の実力を着実につけて行くことになるのである。スポーツや芸事なら練習に手抜きをしない。練習前の準備と練習後の後片付けをきちんと行う。使った道具はきちんと整備をしておく。勉強なら勉強している時は真面目にやる。予習と授業と復習の三つをきちんと行う。机の上の整理整頓を心掛けることだ。

 子供というのは、このコツコツする努力が大の苦手だ。努力をすることより、遊ぶ方に夢中になってしまうからだ。だからこそ、多くの子供たちはスポーツや芸事や勉強をしている筈なのに、成功して行くことができないのだ。自分の実力を着実につけていくということをしていないからなのである。

 確かに練習で手抜きをしようと思えば幾らでもできる。練習前の準備を誰かにやらせ、練習が終わればとっとと帰ってもいいのだ。道具なんて整備などせず、壊れたら新品を買えばいいのだ。でも、そんなことをしていてはいつまで経っても上達しない。上達しているのは、自分の実力ではなく、如何に自分が怠けるかなのである。これでは練習に費やした時間や労力が全て無駄になってしまうのだ。

 練習する時は真面目に取り組む。練習前の準備は率先して行う。練習後の後片付けは完了するまで絶対に帰らない。使った道具はきちんと整備しておき、いつでも使える状態にしておくことだ。大体、野球をやっている子供が汚いグローブを使って、ナイスプレイができるだろうか? サッカーをやっている子供が汚いスパイクシューズを使って、的確にシュートを決めることができるだろうか? 冷静に考えれば解ることだ。自分が使う道具すら整備できない者は、試合をすれば確実に負けるということに!

 この手の努力は、最初は自発的な意思の産物だが、時間が経過すると、習慣の産物になって、なんの苦労をすることもなくできてしまうものなのだ。努力の習慣ができていないからこそ、些細な努力をしただけで疲れ切ってしまうのであって、そのような軟弱な者が伸し上がって行くことなどできないものなのだ。自分が疲れ切ってしまわないように、早い段階で努力の習慣を身につけ、自分が疲労することなく、実力をつけられるようにしておくべきなのである。

●何がなんでもトップに立て!

 昔の親たちは「なんでもいいから日本一になれ!」と言ったのは正しかったのである。そういう意気込みでやってしまうと、小さな舞台でもトップに立ってしまうし、それを繰り返していると、いつの間にかに日本一になってしまうものなのである。子供に大きな夢を持たせても、いきなり大きな舞台に立たせず、小さな舞台に立たせて、そこで子供を鍛えて行ったのである。だから、戦前の日本は優秀な人材を綺羅星の如くに排出することができたのである。

 我が子を小さな舞台に立たせた時、その小さな舞台で汲々とさせてしまうのではなく、この小さな舞台で勝利することは、大きな夢を実現するためにはどうしても必要なのだと教え込むのだ。そうすれば我が子は下手なストレスを抱え込むことなく、飄々として軽妙となり、この小さな舞台でトップに立つことに全力を尽くして来るものなのである。そういう子供であればこそ、大きな舞台でもトップに立つことができるのである。

 もしも我が子がその小さな舞台で勝てなくても、責任追及などしないことだ。どうして負けてしまったか、問題点を見つけ出して、冷静になってその改善策を施して行けばいいのだ。それができれば次の戦いでは勝てるようになるのである。逆に言えば、それをしない限り、負け続けることになるのだ。

 子供が大きな夢に対してブレないことが重要なだけでなく、母親も我が子の大きな夢にブレないことが必要なのだ。子供だって負け続ければ、「もう辞める!」と言い出して来るものなのである。その時、母親が我が子の言うことをすんなり聞いてしまっては、今までの苦労が全て水泡に帰してしまうのだ。

 フィギュアスケーターの荒川静香は高校生の時、長らく表彰台に昇ることができなかったことが続いたので、フィギュアスケートを辞めて、違うスポーツに転向しようとした時があった。その意向を母親の佐知ママに伝えた時、いつもは温和な佐知ママが表情を変え、「それであなたはその分野で日本一になれるの?」と切り返したのだ。勿論、違う分野のスポーはイチから始めねばならないので、そう簡単に日本一になれる訳がない。そこで荒川静香は「日本一になるのは難しい」と答えた。すると佐知ママは「だったらフィギュアスケート」を続けなさい」と言ってのけ、娘の意見を封殺していまったのだ。その後、荒川静香は心機一転してフィギュアスケートに精進して、試合にも勝てるようになり、そして日本選手権で優勝することになるのである。

 多くの人々は世界一になった人は最初から凄かったような印象を思ってしまうのだ。そうではないのだ! 如何に世界一になった人でも、トップに立てず、苦しんだ時期があったのである。辞めてしまおうかと思った時期もあったのである。でも、辞めなかった。辞めることはぜず、駄目な自分を変えた。練習の仕方を変えた。試合の勝ち方を変えた。だから、戦えば勝つことができるようになり、その内、トップに立つことができ、日本一になることができ、世界一になることができたのである。

 大きな夢を持つ者にとって、小さな舞台は意味のない場所ではないのだ。自分の大きな夢を実現して行くためのスタートラインなのだ。そこで躓いているような者が、大きな舞台でトップに立つことは出来ないのだ。大きな舞台でトップに立ちたいのなら、まずは小さな舞台でトップに立ち、そして次の舞台へと伸し上がって行き、最後に大きな舞台でトップに立てばいいのだ。いつ如何なる時も。「夢は大きく、行動は小さく、努力はコツコツと」を絶対に忘れるべきではないのだ。それができていれば、いつの間にか自分の夢が実現してしまうものなのである

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