ウィークエンドエッセイ『≪ゲゲゲの女房≫史伝解』
●「良署の条件」「悪書の条件」
仕事柄、様々な本を読むので、どれがいい本か、どれが悪い本かってのは、経験則上理解できるようになった。「まず本を読む前にその作家の顔を見よ」ということである。いい本を書いている人の顔は美しくなくても立派な顔立ちをしているし、逆に悪い本を書いている人の顔は醜い物だし、何かしら邪気を感じるものだ。
次に題名や表紙のセンスが良いことだ。題名や表紙は言わばその本の顔に当たるので、そこで躓いている本は駄目な本だし、そこが巧く行っている本は良い本なのだ。題名とか表紙は作者だけが決めるのではなく、その出版社の人々が加わって決めて行くので、そこでその出版社の力量が解るというものなのだ。
そして男性なら自分の仕事で成功していることだ。自分の仕事を成功してもいないのに、何かを他人に述べようというのが間違っているのだ。女性なら結婚して子供がいることだ。女性の場合、結婚や出産というのが人生の最大の転機になるので、これを経験していないと話にならんのだ。
武良布枝著『ゲゲゲの女房』を見つけた時、何かピーンと来るものがあった。題名のセンスはいいし、本自体から何かしら温かみを感じて来たのだ。しかも作者は品格のいい女性だし、結婚し、子供もいる。俺が良書の条件としているものを全て満たしていたのだ。するとどうだろう。その本を読んでみると、やはりいい本であったのだ。
『ゲゲゲの女房』を読んで面白かったので、他人に勧めていたりしていたのだが、その内、NHKの連続テレビ小説での放送が決定したので、NHKの内部にも良書を見分ける人物がいたということに驚いた。原作は非常に良いので、後は監督と脚本家の腕次第ということになる。
放送が始まるのを楽しみにしていたので、放送が始まってみると、主人公の子役の2人の出来が非常に良かった。子役を主人公に使うとドラマをヒットするというジンクスがあるので、それを巧く活かして貰いたいものだ。ただその出来の良さのために、本当の主役の松下奈緒が出て来た時、「彼女の顔は結構きつすぎじゃないか?」と思ってしまった。布枝さん本人はおっとりした性格の女性なので、この点、原作とかなりギャップがある。松下奈緒はもうちょいリラックスして演技をして貰いたい。
●自分の人生を決めることの大切さ
『ゲゲゲの女房』は、主人公の布枝さんが漫画家の水木しげるさんと結婚したことで、自分の人生を大きく変え、幸せになっていったというお話である。布枝さんが水木しげるさんと結婚した時、水木しげるさんは売れている漫画家なのではなく、極貧といってもいいくらいに全く売れない漫画家だったのである。それが布枝さんと結婚することで、突然に売れっ子漫画家になっていったのである。
なんでそれまでの水木しげるさんはそんなにも貧乏だったのかというと、彼がやっていた仕事が悪かったのだ。彼は元々絵を描くのが巧い少年だったのだが、良い美術学校に恵まれず、しかも徴兵されて戦地に行き、そこで戦闘中に片腕を失ってしまう。戦争が終わってからは、職を転々としながら、ひょんなことから紙芝居の作家になることになった。
テレビがなかった時代は、紙芝居こそが子供たちの最大の娯楽だったのだ。しかし、その紙芝居を描いている方は、過当競争に突入して、どの作家も貧乏生活を強いられたのだ。しかもテレビの登場で紙芝居業界そのものが崩壊していったから、そこで水木しげるさんは、紙芝居の作家をやめて、貸本の作家に転身して行ったのだ。
この貸本業界も出版業界に押されて、縮小傾向にあったのだ。そこで貸本作家としては新人として入って来たのだから、そもそも報酬が非常に少ないのである。水木しげるさんは、当時を振り返って「人間が生活して行く上での最低限のお金が貰えなかった」と言っているのだが、それが貸本業界の現実であったのだ。貸本作家の中には餓死者が出たくらいなのだ。
なんで紙芝居や貸本の仕事がそんなに貧しい報酬しか貰えなかったかというと、この業界では販売価格が安すぎたのだ。販売価格が安すぎる仕事というのはどれも給料は安いものなのである。紙芝居なら子供たちが駄菓子に支払うお金だし、貸本なら本屋で販売されている本より安いのだ。これでは作家に充分のお金が回って来ないのだ。
その水木しげるさんは、貧乏の中で結婚し、更には赤ちゃんまで生まれて来てしまう。そうなると妻子を養わねばならぬので、そこで貸本業界をやめる決心をし、漫画雑誌の連載の仕事をするようになり、それが人生の転機となったのだ。貧乏の上に更に結婚によって妻子の負担が増えたからこそ、仕事そのものを変えざるをえなくなってしまったのだ。
布枝さんは決して玉の輿に乗ったのではない。彼女も結婚に行き遅れてしまい、要は身体障害者と結婚する以外に結婚の相手がいなかったのだ。しかし結婚を決めたことで、自分の人生を大いに変えたのである。そしてその結婚から逃げ出さなかったからこそ、その結婚によって幸福になっていくことができたのである。
●妻の財産運
独身女性の間には、「結婚は損か得か」という愚かな議論があるものだが、結婚はどう考えても得なのである。結婚すれば「愛の核融合反応」が出て来て、一人では食えなくても、二人では食えてしまうのである。独身者と既婚者では、出て来るパワーが格段に違うのである。一生懸命に生きていれば、貧乏など簡単に克服できてしまうものなのである。
それに、結婚をしなければ、どんなに一人で裕福になっても、子供たちを産み育てていくことができないのである。結婚を拒否してまで働いているというのに、子供たちがいないものだから、子供のために出費するということがないので、裕福なのに心が非常に冷たくなっているものなのである。裕福な独身者の自宅は、なぜか冷たい雰囲気が漂っているものなのである。
男性は結婚しないと貧乏なものなのである。男性は結婚することで妻の財産運の影響を受けてしまい、それで結婚後に収入が激増して行くことになるのである。大抵の男性たちは結婚を転機に、収入を増やして、家を購入したり、株式に投入し始めているのだ。それまでは自分の生活で精一杯になっているものなのである。
妻は結婚することで、自分の精神レベルを上げることができるようになる。女性は結婚しないと、どうしても精神レベルが低くなってしまい、常にマイナスなものばかり見つめるようになり、自分の心をネガティブな情報で埋め尽くしてしまうようになるのである。この世には視点を変えれば、幾らでも楽しいものが転がっているものだが、その視点の転換ができないのである。
お金があることだけが幸福に繋がるのではないのだ。お金があって、その上で自分の精神レベルを上げていくからこそ、幸福に繋がって行くのである。独身者たちが陥りがちなのが経済的に豊かになることばかり考えてしまい、自分の精神レベルを上げる努力をしなくなってしまうことなのだ。お金ばかり追いかけて行くと、結局、全てのお金を失ってしまうのである。お金ではなく、それ以外にも大切なものがあると解るからこそ、精神的にも経済的にも幸福になっていくものなのである。、
●貧乏を楽しめるからこそ、裕福になっても楽しめる
マスコミは「貧富の格差が拡大した」とか「ワーキングプア」だとかを取り上げてくるものだが、自分が貧乏なのは間違った仕事に手を出しているからなのである。水木しげるさんも、紙芝居の作家や貸本の作家をしていた時は貧乏だったのである。その仕事をやめて、違う仕事に転職していったからこそ、裕福になることができたのである。自分が貧乏なら、「世の中が悪い!」と言いだす前に、まずは自分の仕事自体を疑ってみるべきなのである。
貧乏は経済的な不幸であっても、精神的な不幸にはならない。水木しげるさんも貧乏ではあったけど、その貧乏の中で何か面白いことを常に探していたのである。そのような男性だからこそ、良縁に恵まれて結婚することができたのである。布枝さんも夫が仕事に頑張っているからこそ、何とか成功させてあげたいと思うようになり、それが現実化していくのである。
妻のために仕事に励む夫と、仕事に励む夫を支援する妻。家庭内にその姿があるからこそ、夫は仕事に成功し出し、妻は子供を産んで、夫婦双方が幸せになって行くものなのであ。人間は利己的に生きていると、結果的に確実に不幸になるものなのである。誰かのために生きるからこそ、結果的に莫大な富を得てしまうようになるのである。
結婚した人々に言わせると、結婚相手と出会ったのは、不思議としかいいようのない縁であったというのだ。その不思議な出会いを巧く活かしたからこそ、結婚して幸せになっていったのである。自分の理屈を押し通していても、人生を心から楽しめないのだ。自分の人生に不思議なことが起こるからこそ、自分の人生を心から大いに楽しむことができるようになるのである。
人生を生きていれば、様々な事があるのだから、貧乏になったら貧乏を楽しみ、裕福になったら裕福を楽しめばいいのだ。人生を楽しもうとすれば楽しいことなど幾らでもあるものなのだ。そういう人々に対してこそ神は祝福するのであって、自分の人生がバラ色になっていくものなのである。
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コメント
タマティーさんおはようございます
お返事ありがとうございます。
タマティーさんにそう言っていただけるとすごく安心します。
そうですね、私が一番娘と接しているのですから。
私自身はそんなに気にしていなかったのですが、
周囲の声に惑わされるところでした。
そして今日も素敵なお話をありがとうございます。
夫との出会いから出産まで2年というスピードで人生が
進んできた私にとってすごく勇気づけられるお話でした。
毎朝ドラマ楽しみにみています。
原作も読んでみたくなりました。
夫と知り合うことができたのは、
たくさんの人の縁のおかげでした。
不思議としか言いようがない縁。まさにその通りだと思います。
だからこそ、育児だけに集中することなく
結婚生活を大事に過ごしていきたいと思います。
投稿: みぃ | 2010年4月17日 (土) 09時54分
ゲゲゲの貧乏生活が始まりましたね。
舞台が調布に移って貧乏生活がスタートしましたね。よく布枝夫人逃げ出さなかったですよ。私だったら……ですよ。
私の自宅と水木氏の家は近くですが今は洒落た家に住んでいます。
投稿: ゆきねこ | 2010年4月26日 (月) 13時43分