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脳にいい油、脳に悪い油

●和食の最大の欠点「油不足」

 和食は健康的な食事ではあるが、日本の歴史過程の中で大いに歪んでしまった食事でもあるのだ。和食の最大の欠点は「油不足」なのである。三大栄養素は、「炭水化物」「蛋白質」「脂肪」なので、この内、脂肪が極端に欠けてしまい、エネルギー不足の食事になってしまっているのだ。

 なんでこんなことに成ってしまったかたというと、話は天武天皇の御世にまで遡る。天武天皇は仏教の影響を受けて、肉食禁止の勅令を出してしまい、それによって法律上は肉を食べることが禁止されてしまったのだ。蛋白質の方は肉がなくても魚を食べることができたので、肉食禁止の補完をすることができたが、肉食禁止のために最大の影響を被ったのが、実は「油」なのだ。

 油というのは、肉料理を作る際に使われるものなので、肉料理を食べないと、油の摂取量が不足してしまうのだ。油は脳の成長には欠かせない物質なので、油をきちんと摂取できなければ脳を正常に発達させることができないのだ。日本人は油をたくさん摂取しなかったために、文化が充分に発達させず、長らく中国や朝鮮よりも文化的には低い立場に立たされてしまったのだ。

 日本人の油の摂取量が増え始めるのは、戦国時代に於いてスペインやポルトガルから油料理が伝わってからであり、天麩羅は一気に日本全土に広まって、和食を代表する料理にまでなったのである。それだけ日本人は油不足であったのである。天麩羅などで油を摂取するようになってから、安土桃山文化のようにそれまでの日本文化とは明らかに違う華やかな文化が出現してきたし、江戸時代では学問が急激に発達し、その学問レベルは中国や朝鮮を追い抜くまでになったのである。

 育児をする時、絶対に気をつけるべきは、油を正しい遣り方で適正量を取って行くということである。日本人だからといって和食だけを食べさせていると、決定的に油不足になってしまうのだ。子供の頃にきちんと油を摂取しておけば、子供の脳は大いに成長し、高い知能を持つことができるようになるのだ。

●脳にいい油

 まず油には様々な種類があり、その中で脳にいい油と脳に悪い油が存在していることを知っておこう。脳にいい油というのは、「オメガ3」系統の油である。オメガ3系統の油には、「エイコペンタエン酸(EPA)」「ドコエヘキサンエン酸(DHA)」などの成分が含まれており、解り易くいうなら血液をサラサラにし、脳の栄養と成り、病気をした時は炎症を抑える役割を果たすことになるのだ。

 これらの油は「木の実」や「魚の脂」に大量に含まれているのだ。人間は本来「果実食動物」なので、木の実をしっかりと食べ続けることは絶対に必要だし、世界で最初に文明を誕生させたシュメール人が魚を好んで食べていたように、魚をしっかりと食べて、その魚の脂を体内に取り込んでしまうと、高い知能を持てるようになるのだ。

 木の実類は買い溜めしておいて、木の実の料理を作ってみたり、オヤツで木の実を出したりして、木の実を食べる機会を多く作っていくことだ。魚は「アジ」「サバ」「サンマ」「シャケ」のように脂の多い魚を子供の内から食べ慣れさせておくことだ。魚料理は焼き魚でもいいのだが、脂を漏らすことなく摂取するためには、ムニエルにして食べることだ。

 脳にいい植物油は「亜麻仁油」「エゴマ油」である。子供が頻繁に病気をするようであるなら、亜麻仁油をスプーン1杯飲まして、寝させてしまうことだ。亜麻仁油は人間の体内に溜まった老廃物や毒素を排出させる力を持つので、病気が治って行くのだ。「エゴマ油」は日本古来から食されてきた油であり、これらの油を使って和食を食べると、和食が格段に美味しくなるのだ。

 サラダを食べる時は、そのまま食べるよりもドレッシングを着けて食べた方が栄養吸収率が高いのだ。というのはビタミンの中には脂溶性のものもあるので、油と一緒でないそのとビタミンを吸収できないのだ。そこで亜麻仁油やシゾ油やエゴマ油などを使って、自宅でドレッシングを作れば、最良の形で野菜のビタミンも摂取できるし、いい油の栄養も摂取することができるのである。

●脳に悪い油

 脳に悪い油というのは、「オメガ6」系統の油であり。この系統の油には「アラキドン酸」が含まれており、解り易く言うなら、血液をドロドロにし、血栓を作り、病気をした場合には炎症を悪化させるのだ。実を言うと、「ゴマ油」や「紅花油」もオメガ3系統に属する油なのである。ゴマ油は化粧油として欠かせない油であり、これがなければ炒め物の風味を際立たせることができない。紅花油はビタミンEを大量に含んでおり、これを凌駕する食品というのは存在しないのだ。中華料理のためにゴマ油の摂取量が多い中国人は、肝臓疾患の発症率がなんと日本人の30倍以上であるのだ。紅花油もこれだけを取り続けていては、脳疾患を発症させるリスクを大いに高めてしまうし、紅花油も大量に摂取すれば癌を発症させてくるのだ。

 オメガ6系統の油以上に危険なのが飽和脂肪酸であって、これらの油は血液をドロドロにしたり、血栓を作ったりするだけでなく、大量に摂取すると発癌性物質に成ってしまうのである。飽和脂肪酸を含んでいる食品は、「牛肉」「豚肉」「乳製品」「バター」「ラード」などであるのだ。肉食が健康に悪いというのは、栄養学的にも正しい意見なのである。

 日本ではココナッツ油やヤシ油は食されないが、これらの油は飽和脂肪酸の油であって、確実に肥満になってしまうのだ。南太平洋の人々はこれらの油を摂取しているがために、肥満になっているし、病気を多発してしまっているのだ。現地に行ってココナッツジュースが美味しいからといって大量に飲んでいると、健康を崩してしまうことになるのだ。

 しかし肉にしても、ゴマ油にしても、紅花油にしても、それ自体は非常に素晴らしい栄養があるので、どうにかして取りたいものだ。そのためにはオメガ6系統の油や飽和脂肪酸の油を摂取したのなら、同じ量のオメガ3系統の油を摂取すればいいのだ。丁度、油汚れは油の入っている洗剤でしか落ちないように、いい油と悪い油を掛け合わせると、悪い油が悪さをすることなく、そのいい面だけを発揮させることができるのである。

 オメガ3とオメガ6を1:1の割合にすると、脳への悪さを食い止めることができるのだ。飽和脂肪酸の油を摂取したのなら、同量のオメガ3系統の油を摂取すれば、脳への悪影響を食い止めることができるのである。悪い油は使い方次第で巧く利用できるものなのである。子供の場合、肉を大量に食べてもそれがそのまま筋肉に変わるし、バターやラードを大量に食べても、エネルギーに変わってくれるのである。大人であれば肥満の原因になりかねない食品でも、子供にとっては必要となるのだ。例えば独身生活者ならラードなど使わないものだが、子供がいればラードを使うものだ。勿論、母親がラードを食べれば太ってしまうが、子供の成長のためには多少の肥満など我慢するしかないのだ。

 但し、気をつけるべきは、子供が明らかに肥満になっている場合だ。子供が太っているのは健康の証拠だが、太り過ぎてしまえば、それは非常に問題なのだ。子供は活発に動き回るので、子供の時期に動き回ることができないと、運動神経を正常に発達させることができないのだ。炭水化物を過剰に摂取し、オメガ6系統の油を取り過ぎてしまうと、確実にデブになるので、我が子が太り過ぎたら、対策をきちんと打つことだ。肉料理を減らして魚料理を多くするとか、昼食後に亜麻仁油を1口飲ませるとかして、体内に溜まった汚い油を除去してしまうことだ。

●絶対に使ってはならない油

 油の中には絶対に取ってはならない油がある。それが「トランス脂肪」である油だ。この油は人工的に作り出した油なので、人間の体にとって非常に有害なのである。その筆頭が「マーガリン」だ。マーガリンを食べるとこれを分解するのに大量のエネルギーが必要となるし、体内に血栓を通り越して悪性腫瘍を作ることになるのだ。マーガリンをパンにつけて食べれば非常に美味しいが、それは人工的に作られているからであって、これを子供の内から慣らしておくと、子供はこれを延々と食べ続けてしまうようになり、病気に成ってしまうのだ。

 トランス脂肪であるものに「ショートニング」がある。ショートニングはお菓子にサクサク感を出させるために使われるもので、これを子供が食べ続けていると、カルシウムが奪われてしまい、虫歯が当たり前になり、非常に骨折し易くなる。お菓子好きの子供に限って虫歯になったり骨折をするものだが、これはショートニングの摂取により、歯や骨からカルシウムが奪われてしまったからだ。

 トランス脂肪と同じくらいに危険なのが。「過剰加工油」である。これは人工的に作り出した油ではないが、過剰に加工し過ぎてしまい、油に含まれるビタミン類が殆ど破壊されてしまっている油なのだ。この過剰加工油こそ「サラダ油」だ。サラダ油を使っていると、この油が欠陥にべっとりと付着してしまうので、欠陥自体がボロボロになっていくのだ。

 サラダ油は危険な油なのに、品質が一定しているために、料理人たちが好んで使う油でもあるのだ。料理本にはサラダ油を使うように明記されているものだし、大量生産のマヨネーズにもサラダ油が使われているものだ。外食が多いと病気になるといわれているが、これはサラダ油を使った料理を食べているからなのである

 子供が脳疾患に罹った場合、これらの危険な油を母親が使い続けたからこそ発生して来るのだ。子供の頃からマーガリンをたっぷりと食べ、サラダ油を使った料理を食べていれば脳腫瘍になってしまうだし、10代だというのに生活習慣病に罹ったりするのだ。我が子が難病奇病に罹った場合、病院を転々とするのではなく、まずは家庭内で使った油を疑ってみるべきなのである。

●加熱調理用の油

 油というのは、本来「生」で食べるものなのである。生であればこそ、その油に含まれる栄養をそのまま摂取することができるのである。炒め物などで油を使ってしまうと、油に含まれるビタミンなどが破壊されてしまうのだ。亜麻仁油もエゴマ油も、本来は生で食した方がいいし、それにそもそもこれらの油は高価なので、油料理で大量に使うことはできないのだ。

 そこで加熱調理用にはオメガ9系統の「オリーブ油」「なたね油」を使うようにすることだ。イタリア料理やフランス料理などにはオリーブ油を使い、天麩羅や野菜炒めや中華料理などには「なたね油」を使うようにすることだ。オリーブ油は中華料理のように高温で使うものではなく、低温で使い、オリーブの風味を活かすようにすべきなのである。イタリア料理もフランス料理も低温で調理する料理なので、決して中華料理のように高温で料理しないことだ。

 天麩羅などで大量に油を使ってしまった場合、これらを捨てるようなことをしないで、炒め物をする際に再利用して行くことだ。オメガ9系統の油はそもそも加熱調理用の油なので、わざわざ捨てることはないのだ。但し、油は酸化していくので、天麩羅をする時は油の量を調節しながら調理して行き、残った油を最小限に抑える努力はすることだ。

 和食ばかり食べていると内臓が疲労して来るので、排便がイマイチになってくる場合がある。その時はオリーブ油をたっぷりと使ったイタリア料理を食べてみると、ウンチが大量に出て来るようになるのだ。これは洋食に慣れたヨーロッパ人たちに和食を食べさせると、ウンチが大量に出て来るのと同じことなのだ。

 和食は日本人に最も適した食事であるが、かといって過信し過ぎないことだ。和食といえども、日本の歴史過程で大いに歪んだ物もあるのだ。油不足はその代表例だ。料理をする時は、油の良し悪しをきちんと子供たちに教えておくことだ。脳にいい油を取り、たとえ脳に悪い油を取っても、その使い方を間違えなければ、効果的に摂取することができるのである。それと油の中には人体に危険な油もあるので、その油に関しては絶対に拒否することを覚えさせておくことだ。

 油は日々の料理で使うために、子供の頃から脳のいい油を摂取しておけば、高い知能を発揮することができるようになるものなのである。特に殆どの母親たちは亜麻仁油の存在すら知らないし、エゴマ湯を食品売り場で見たとしても、その値段の高さを見て拒否してしまい、値段の安いサラダ油を買ってしまうものだ。だから、こういう状況下で自分だけが油の良し悪しを知っておけば、我が子に高い知能を持たすことができるのである。

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