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バイリンガルの問題

●母国語は1つしか宿らない

 母親が外国語を喋ることができれば絶対にしないのに、母親が外国語を喋れないと遣り出すものに、幼児への外国語教育がある。母親が外国語をきちんと喋れるようになってしまうと、如何に母国語を正確に喋ることができるかということを非常に大事にするので、子供の頃に外国語を教えたりしないのだ。母国語さえきちんと喋ることができれば、その後の人生で外国語など簡単に学べてしまうからだ。

 しかし外国語を喋れない母親だとこのことが解らず、母国語ままならない幼児に外国語を覚えさせようとしてしまうのだ。しかもその愚かな母親たちをターゲットにして外国語の学習塾が存在するためにいい餌食になってしまうのである。そのため必死になって我が子に外国語を学ばせてしまい、そのくせ外国語をきちんと喋ることができないという現実に直面してしまうのである。

 脳の臨界期は5歳から6歳なのだから、この時期に外国語を学ばせれば、外国語に対応するシナプスが作れるのではないかと思ってしまう。しかし言語の場合、そうはいかないのだ。母国語というものは、1つしか宿らないので、脳の臨界期には母国語だけに限定して教え込んでしまうべきなのである。

 母国語がきちんと喋ることができるからこそ、外国語をきちんと喋れるようになれるのであって、母国語の理解度が低ければ、外国語の理解度も低くなってしまうのだ。だから幼児期には外国語など学ばせず、母国語だけに限定して教え込んでしまった方が、その子の脳のためには非常に正しい選択となるのである。

 子供というのは外国語を習いたいなどと決して言い出さないものだ。母親の意思によって子供は外国語を学ばされるに過ぎないのだ。母親が外国語を喋れないのなら、無理矢理に我が子に勉強させるのではなく、自分が自宅で外国語の勉強でもしていればいいのである。自分がきちんと外国語を喋れるようになったら、子供に外国語を教えようなどと言う自分の考えは変わってしまうものだ。

●長所よりも短所が激しい

 脳の臨界期に外国語を教えることは、長所よりも短所が激しいものなのだ。脳の臨界期に母国語と外国語を学んでしまうと、どっちも上達しないという悲劇に見舞われてしまうのだ。理由は簡単で母国語は生活に必要だけど、外国語は生活に必要ないのだが、母親は母国語を喋っても褒めてくれず、外国語を喋ると褒めて来るようになるので、頭の中がごちゃごちゃになってしまうものなのだ。

 幼児は言い間違いを平気でしてくるものだし、知らない単語があると平気で質問して来るものだ。その度に、母親は言い間違いを訂正するものだし、単語の意味を教えて、少しずつ利巧になっていくのだ。しかし外国語を学んでしまうと、この当たり前のことができなくなってしまい、当然にヘンテコな母国語を話すようになってしまうのだ。  

 更に脳の臨界期に外国語を覚えさせてしまうと、深い思索を行うことが不可能になってしまう。外国語の学習は会話ができることに重点を置いているために、会話さえ成立すればいいだろうと勘違いしてしまうようになるのだ。そのため深い思索というのが人間にとって大事なのだと言うことが解らず、思索を拒絶してしまうので、非常のレベルの低い人間に成長してしまうようになるのだ。

 トドメは「民族的自己同一性の危機」が発生して来るのである。通常、どの人たちも母国語を話せるようになることで、自分たちの民族への誇りを持つようになるものだ。例えば日本人であるなら、日本語が喋れるからこそ日本語の素晴らしさを再確認し、日本民族の優秀さを受け入れることができるのだ。

 だが、母国語を習得をすっ飛ばして、外国語を学習させてしまうと、民族的自己同一性が形成されず、ただ単に外国崇拝の人間が出来上がるだけなのだ。かといってその外国語を喋れるようになっても、その外国語を話す国民はその者を受け入れてくれないので、どっちつかずになってしまうのだ。この状況に置かれてしまうと、「地球市民」だの「宇宙人」だの言い出して、如何なる民族に対しても誇りが持てないし、かといって人類そのものへも誇りが持てなくなってしまうのだ。

●まずは母国語をしっかりと教えよ

 脳のシナプスは脳の臨界期以降減少して行き、15歳から16歳で減少がひと段落するので、その時期から外国語を学ぶようにすればいいのである。16歳までは母国語の習得に全力を注ぐべきであり、特に脳の臨界期には外国語に触れさせず、母国語に対応するシナプスを最大限にまで増やしてしまうべきなのである。

 国内で生活しているのなら、外国語など退けることができるものなのである。実際問題として外国語の学習が問題になるのは、日本人が外国で暮らし、そこで赤ちゃんが生まれてしまった時なのである。この場合、その子は両親から母国語を教えられるが、外に行けば外国語を喋らざるをえないために、自然発生的にバイリンガルになってしまうのである。

 このまま放置しておくと、母国語も外国語も喋ることができるようになるが、深い思索ができなくなったり、民族的自己同一性の危機が生じて来ることになるのだ。だから外国で育児をする際は、『古事記』や『日本書紀』を暗記させよ。できれば『日本政記』や『日本外史』を読ませて、日本史が面白いと思わせるようにすることだ。こうすれば民族的自己同一性を獲得できるようになるし、日本と外国の歴史の違いを知ることで深い思索を展開することが可能になるのだ。

 通常、どの民族も外国に移住してしまうと、3代目でその外国に溶け込んでしまうことになり、その国の新参者として非常に不利な立場に置かれてしまうのだ。日本でもハーフであるなら珍重されるが、3代目になってしまえばなんの特別扱いされることもなく、かといって所詮は新参者だから一番下の階級からスタートせざるをえなくなるのである。民族と言うのは集団でこそ機能するのであって、民族から離れて個人レベルになってしまうと、一気に無力化していくのである。

 外国に移住した多くの人々が無力化していくのに、ユダヤ人だけは無力化せず、彼等だけが多くの分野で成功してしまい、非常に裕福な生活を送っているものだ。それは外国に移住してもユダヤ教を維持したからなのである。ユダヤの子として生まれたのなら、どの国に住んでいようとヘブライ語を学ばせたからこそ、民族的自己同一性を失うことがなかったのだ。

 日本人も外国に移住したのなら、その国の人々と同化してしまうのではなく、神道を維持して同化を拒否すべきなのである。そうすれば常に異質な存在であり続けるので、どの職業を行っても成功する確率が非常に高くなるのだ。絶対にやってはならないのは、その国の宗教に改宗してしまうことで、そうなれば自分たちの子孫はその国の最も下の階級かrスタートしなければならず、しかも競争が激しいために成功する確率が非常に低くなってしまうのである。

●外国語の習得は3ヵ月間外国語漬けにするのが一番早い

 日本国内に住んでいる日本人が外国語を得意としないのは、日本が植民地になったことがないからなのである。歴史の中で植民地になってしまった民族というのは、どの民族も外国語を習得するのが巧くなるものだ。植民地に転落したことで外国語を使わなければならない状況に置かれたので、その影響が現代にまで及んでいるのだ。

 外国語に劣等感を持つな。母国語に誇りを持て。我が子にはまずは母国語をしっかりと教えるべきなのである。日本人が外国語を学んで、その言語を母国語とする外国人よりも巧く話せることはないのだ。しかし日本語であるなら如何なる外国人よりも巧く話せるようになることはできるようになるものなのである。

 外国語の学習など大人になってからでも充分に真に会うのだ。母国語がしっかりとできる人ほど、外国語への理解度も深くなるものなのである。その際、「会話重視」で学んでいくことだ。その外国語が下手でもいいから会話することができてしまえば、その会話ができたことで一気に上達してくるものなのである。

 次に文法をしっかりと学ぶことだ。文法が解ってしまうと、外国語の文章がすらすらと読めるようになってしまうので、外国語の読解力が非常に上達するのである。文法というのはその外国語を使う外国人には当たり前すぎることだから、どうしても学習に身が入らないので、外国人にとっては余所者である自分たちの方が文法を理解し易いのだ。

 そして外国に3ヵ月間に行って、外国語漬けにしてしまうことだ。外国語の習得は3ヵ月間、外国語漬けにするのが一番早いのだ。大抵、どの人たちも外国に3ヵ月間いると、その外国語がきちんと聞きとれるようになったと言い出すものなのである。もしも我が子に外国語を学ばせたいのなら、大人になってから3ヵ月間外国に行かせればいいのである。そうすれば外国語をきちんと話せるようになることであろう。

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コメント


タマティーさん、アドバイスどうもありがとうございます。

最初、blogがなくなってしまったのかと思ったのですが、見つかって安心しました。これからもタマティーさんのblogを参考にさせていただきますね。

確かに私は自己中かもしれないですね。他人にはやたら気を使ってしまうので、家族には自己中になっているかもしれないです。ギブアンドテイク、大切ですね。気持ちに余裕がないとイライラしてしまって本当駄目です。そういえば、最近あまり食事にも気を使ってなかったかもしれません。積極的にカルシウム、タンパク質、炭水化物をとってみます。玄米も普段食べないのですが、挑戦してみます。ついついティータイムに甘い物を食べてしまうので、血糖値を上げないようにしてみます。

前回の私のコメントを読み直したのですが、愚痴っぽくなってましたね。すいません。生理前はどうしても不安定になってしまいます。そういう時に感情をコントロールするのって難しいですね。

投稿: りあ | 2010年5月26日 (水) 18時22分

有難うございます
最近、真面目に読んだ本と言えば テンペスト位だったので 早速探してみます
自分に合った本やハマれる本ってなかなか出会えないので楽しみです
チョコレートの食べ過ぎだったのかおでこや胸上にニキビ?おでき?が 急に出来ました やはり チョコレートはチョコッと食べるものですね…
昨日の番組の影響なのか、旦那がカロリーメイトを箱買いしてきたのですがあれって大丈夫な食品なのでしょうか?私もしばらくは カロリーメイトが朝食になりそうです 一箱も食べられませんが 一本位食べる程度になりますが砂糖やバターなどはいっているし安全なのでしょうか?
アドバイスお願いします

投稿: あやのん | 2010年5月26日 (水) 20時40分

 あやのんさん、妊婦として相応しい食品ではないけど、食べないよりはマシですね。
 というか朝食を食わない方が危険ですからね。
 朝は排泄の時間帯なので大量に食事を食べるべきではないけど、脳を動かすために炭水化物は絶対に必要なんです。
 昔みたいに頭脳を余り使わない生活をしているなら、朝食を食べなくても良かったけど、現代のように脳を使う生活をしていると、朝食抜きは危険ですからね。
 旦那さんがカロリーメイトで慣れたのなら、本格的な朝食を作ってみたらどうですか?
 その方が妊娠に直結すると思いますけど。

 チョコレートは本当にチョコッとがいいですよ。
 タマティーの場合、チョコレートを食べ過ぎると、鼻血が出ます。
 気をつけるべきは、「徳用チョコレート400g」ですよ。
 これを1日で全て食べてしまうと、鼻血ブーッですよ。
 そのため、現在はこのチョコレートを買うのを禁止しています。
 あのチョコは値段が安いくせに、食い甲斐があるんですよ。
 あやのんさんもニキビが出るようなら、控えた方がいいですね。
 食べたくなったら、たまに耐えればいいんですよ。

  

投稿: タマティー | 2010年5月27日 (木) 06時47分

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