子供は遊ぶことで自分の脳を鍛えている
●子供は遊びが仕事
子供にとっては遊びが仕事だ。というか子供を放置しておけば、いつまでも遊んでいるものだ。子供は遊ぶことで脳が刺激され続け、脳のシナプスを増やして行くことになるのだ。特に6歳までの遊びは非常に重要で、如何に遊ばせる機会を多くしてあげるかで、その後の人生に於ける知能の高さが決まってしまうのだ。
経済的に豊かになれば、母親は子供たちに構う時間も多くなり、子供たちを働かせることなく遊ばせることができるので、裕福な家族に生まれた子供は知能を高くし易くなる。しかし裕福な家族では豊かであるがゆえに忍耐力がなくなってしまい、そのため人生に於いて絶対に必要な忍耐力がないために、高い知能を持っていても、大事な所で踏ん張りが効かず、大した功績を上げることができなくなるのだ。
経済的に貧乏な家族に生まれた子供は、恵まれた家庭環境ではないものの、貧しいがゆえに我儘を抑えることができるようになるので、凄まじい忍耐力がつくことになるので、自分の仕事に一生懸命になって取り組むことになるので、その仕事で成功し易くなるのだ。親の貧富が子供の知能に影響を与えるが、かといって決定的にさせる要因とはならないのだ。
脳のシナプスは7歳以降、16歳まで減少し続けることになるので、この間に勉強することは勿論大事であるが、遊ばせることも大事なのだ。勉強と遊びを交互に行うからこそ、脳のシナプスの減少を最小限に食い止め、高い知能を持たせることが可能になるのだ。16歳までは勉強ばかりしていては逆に頭が悪くなるものであり、かといって勉強もせずに遊んでいたら馬鹿になるものなのである。
父親も母親も最早遊びがメインとなっている時期はとっくに過ぎ去っているものだ。父親は仕事を中心に進めて行くことになるし、母親は家事や育児を中心に進めて行くことになる。たまに遊ぶことをするけれども、それがメインとなる訳がないのだ。そのため子供たちが遊んでいると、それを否定的に捉えてしまい、遊ぶことを禁じてしまうものだ。しかしそんなことをやっていたら、子供は脳を刺激する機会を失ってしまい、親の言うことは良く聞くけど、凡庸な子供に育ってしまうのである。
●脳を刺激する遊び
子供がいるなら、子供の遊びに付き合ってみることだ。最初はオモチャを使った遊びで遊べばいいし、大きくなってくれば「演劇ごっこ」で遊べばいいのだ。空想のキャラを作り、空想の物語で遊ぶというのは、脳を大いに刺激することになるのだ。現実世界では「親は親」「子は子」であるけれど、その現実世界だけで生きていたら、大して知能を高めることができないのだ。子供であっても子供という枠組みを超えてしまうからこそ、子供は自由に発想することができるようになるのである。
小学生になったら、「百人一首」や「将棋」や「囲碁」というのがお勧めだ。百人一首は和歌の中でも名作が収められているので、遊びながら和歌を覚えてしまうことができるのだ。将棋や囲碁を子供の時にやると脳を大いに刺激させることになるので、非常に高い知能を持つことができるようになるのである。日本で優秀な学者として活躍している人たちは、その殆どが子供の頃に将棋や囲碁を好んでやっていたのである。
「人生ゲーム」「モノポリー」「億万長者ゲーム」といったボードゲームで遊ばせておくと、将来、お金持ちになって行くことだろう。子供の頃から遊びでもいいから、お金をたくさん持つことが如何に偉いかを、ゲームをしながら教え込んでいくことだ。特にモノポリーはどうすれば自由経済で億万長者になれるのかを遊びながら教えてくれることになる優れ物で、何度も何度もやってみるべきだ。
父親が休日の時に、子供たちを外に連れ出して遊ぶというのは、子供の脳にとっては大いなる刺激となるのだ。自宅にいればどうしても刺激が減少していくことになるので、日曜日は寝て曜日などといって、自宅でゴロゴロしていると、父親にとっては骨休めになっていいかもしれないか、子供にとって大損害なのである。
休日だからこそ家族全員でスポーツに興じるのもいいし、博物館や動物園や美術館にでも行ってみることだ。子供にとっては親とスポーツをするということは、体を使うだけでなく、頭も使うことになるのだ。博物館や動物園や美術館にしてもただそれを見るのではなく、親が如何に解説を巧くつけて、子供に面白可笑しく聞かせることで、子供の脳に絶大なる刺激を与えることになるのだ。
●16歳までは絶対に遊びを軽視するな
親の中には子供に対して教育熱心になりすぎる余りに、子供に塾やお稽古事に通わせまくり、子供にとって遊ぶ時間がなくなってしまう事態を平気で引き起こして来る。子供の頃に遊ぶことな塾やお稽古事をやりまくった子供というのは、親の期待とは裏腹に、高い知能を持つことができないのだ。遊んでいないから脳の成長が思ったほど伸びず、凡庸になってしまうのだ。
学校に行くだけで多くの時間を取られてしまうのだから、塾やお稽古事は絞り込むべきなのである。小学生での低学年なら学習塾は要らないものだ。せいぜい算盤塾で充分なのである。お稽古事に関しても子供が本当にやりたい習い事を1つか2つに絞り込み、それ以上はやらせないことだ。塾やお稽古事を絞り込んでしまえば、子供は忙しくても遊ぶ時間はたっぷりとあることになるのだ。
16歳になるまでは絶対に遊びを軽視するな。遊ぶからこそ脳のシナプスの減少を最小限に食い止めることができるようになるのである。小学生や中学生の時に充分遊んでおかないと、高校生という非常に大事な時期に遊び呆けてしまうことになるのだ。高校生という時期は人間の人生に於いて非常に重要な時期なのであって、この時期にどのように生きたかでその後の人生が決まって行くものなのである。
人間の脳は19歳まで大きくなって行くので、16歳から19歳の期間は、非常に特別な時期なのである。この時期に自分の夢を明確に持つと、非常に高い確率で実現して行くことができるようになるのだ。ところが高校生になるまでに充分に遊んでおかないと、この大事な時期に遊び呆けてしまい、その後の人生が成し崩しの人生になってしまうようになるのだ。
子供の頃に日が暮れるまで友達と遊んでいた経験を持っている人なら、大きくなっても遊ぶことはするが、学業をそっちのけで遊んだりはしないものだ。遊ぶことは確かに楽しいが、それ以上に勉強することが楽しいと感じてしまうようになるのだ。そうなると今度は勉強に関する知的なゲームをし出すようになり、勉強を通じて遊ぶことができるようになるのだ。学術的な発明というのは、こういう遊びから生まれてくるものなのである。
●良く学び、良く遊べ
生徒や学生たちに「良く学び、良く遊べ」と言われるものだが、学校や大学にいる以上、良く学ばないと、いい遊びはできないものなのだ。教師や教授のレベルが低いと、どうしても授業や講義のレベルも低くなるので、校内で暴力事件や麻薬事件や強姦事件といったものが出て来るようになるのだ。
優れた教師や教授が面白い授業や講義をしてくれると、生徒や学生たちは気分が高揚して、下らない遊びなどしなくなるものなのだ。逆に授業や講義で得た知識をネタに、知的な会話で楽しむことができ、それが生徒や学生たちに素晴らしい影響をもたらすことになるのだ。
学校や大学のレベルを判定するのは、偏差値だけではないのだ。その学校や大学が如何に部活動を充実させているかというのは貴重な判定材料となるのだ。部活動が充実していれば、当然に良く遊んでいることになるので、その学校や大学の授業や講義もレベルを高くすることができるようになるのである。
教師や教授の中には堅物の人間が多いから、遊びを否定し、勉強さえすればいいと思っている人たちが多いいのだ。自分が仕事ばかりしているから、生徒や学生たちにも勉強だけを強いて来るのだ。趣味が1つもないような教師や教授は無能だと判断しても間違いはないであろう。そのような教師や教授の授業や講義というのは大抵が詰まらないものなのである。
就職すれば遊びは減少して行くが、それでも忙しい合間を縫って、遊ぶべきなのである。自分が遊んでいないからこそ、自分の能力を高めることができず、仕事の出来も悪くなるのである。そういう人たちが仕事への熱意を失ってしまい、「ゆとり教育」だの、「総合学習」だの、要は教師が教えることしなくてもいい授業をやりはじめ、そして生徒の学力が激減していくことになってしまうのである。
生徒たちが良く学んでいるからこそ、いい遊びができるようになるのである。子供にとって素晴らしい授業というものは、子供の脳にとって刺激にはなるけど、大いに負担になっているものなのである。だからこそ授業が終われば、遊ぶことで脳の負担を解消しているのである。そのような素晴らしい授業を教師が用意し実行するというのは、教師にとって大いなる負担となるのである。しかし成功すればいい仕事ができたということになるので、仕事が終われば自分も遊ぶことができるようになるのである。
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コメント
タマティー様、算盤塾で計算ができるようになるのと、公文式で計算ができるようになるのってどんな違いがでてくると思われますか?脳の鍛える部分が違うのでしょうか?
投稿: たらみ | 2018年3月27日 (火) 01時25分
たらみさん、クモン式の方が生産性は高いです。
使っている脳の部分は大体同じでしょう。
投稿: タマティー | 2018年3月28日 (水) 06時20分