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特別企画「岡田ジャパンはベスト4になれるのか?」

●サッカーの基本

 日本のサッカーチームが歴史的快挙を成し遂げてくれた。サッカーワールドカップ南アフリカ大会で遂に第一次リーグを突破できたのだ。自国開催の時には第一次リーグを突破できたのだが、海外で開催されるワールドカップでは今回が初めてなのだ。それだけ第一次リーグを突破するのは非常に難しかったのだのだ。

 それにしても、日本のサッカーチームはいつもこの第一次リーグでボロ負けに近い負け方をし続けて来た。それは監督や選手たちが「サッカーの基本」というものを全く理解していなかったからだ。サッカーの基本が解っていないからこそ、日本国内で一流の人材を集めても、海外に出ればボロ負けしてしまうのだ。

 そもそもサッカーは古代ローマ共和国の軍隊内で、敵の兵士の頭を切り落とし、それを蹴り合っていたスポーツに由来する。そのためサッカーは軍事的要素を大量に含んでいるのであって、軍隊を所持し、規律正しい軍隊が存在し、軍事学を研究されている国家であるならば、その国のサッカーは自然と強くなるのだ。

①守って攻める

 サッカーの基本の筆頭は「防御7割、攻撃3割」なのである。どこの軍隊でもこの「防御7割、攻撃3割」を維持するからこそ、戦争に勝てるのであって、このバランスを崩してしまうと、如何に強い軍隊でも簡単に負けてしまうのである。サッカーでも「防御7割、攻撃3割」を維持すれば、敵の攻撃に耐えに耐えていれば、敵の陣形が崩壊してしまい、そこを突いて反撃に転じると、点が入るようになっているのだ。

 今回、日本のサッカーチームはワールドカップ開催前の試合で負け続けたために、監督と選手一同が集まって話し合い、その結果、「自分たちは弱いチームなんだ」という結論に達したのである。弱いチームだからこそ、守りを大切にして、数少ない攻撃のチャンスを物にできるようになったのである。

②個人戦ではなく組織戦

 マスコミではサッカー選手の絶妙な個人技を称賛する傾向にあるのが、これは根本的に間違っている。サッカーは個人戦ではなく組織戦だから、組織戦ができるのであるならば、必ず勝てるようになっているのだ。スーパースターを出した時点で、そのサッカーチームは必ず負けるようになっている。それはそのサッカーチームが個人に頼るばかりで、組織戦を忘れてしまっているからだ。

③試合に耐えられる体力

 サッカーは90分+ロスタイムがあるので、最大で100分間続くハードな試合だ。これに延長戦が加わると更に30分増加するので、それに耐える体力がないとできないものなのである。サッカーの強い国は、「小麦」や「牛肉」を食べる国民であって、日本人のように「白米」や「豚肉」を食べていれば圧倒的に不利になってしまうのだ。

 日本のサッカー選手にありがちなのが、試合中にバテたり、集中力を切らしたりする減少なのだが、これは白米や豚肉を食べているからこそ、そうなってしまうのである。牛肉には良質な鉄分が含まれているので、なかなかバテないし、小麦にはグルテンが入っているために脳は集中力を切らさなくなるのだ。今回でも矢張り海外組の活躍が目立つが、日本のサッカー選手が海外に行くことによって、白米や豚肉の食生活から解放されたからこそ、強い体力を発揮することができるようになったのである。

●対パラグアイ戦

 日本の岡田武史監督は「ベスト4入り」を目標にしているが、サッカーの基本がしっかりと出来ていれば、この目標は実現可能なのである。後は対戦するチームとの力量の格差だけが問題であって、敵のチームの長所を封殺し、弱点を突いていけば、必ず勝てるものなのである。

 まずは対パラグアイ戦である。パラグアイは南米の小国でありながら、サッカーは恐ろしいほどまでに盛んで、そして強い。戦術は基本的に日本と同じで、守って攻めるタイプである。日本が敵の攻撃に耐え、陣形が崩れた時を見計らって、一気に攻め込めば、確実に点が入るものなのである。戦術が同じだと、攻めあぐねてしまい、どちらかが自分たちの戦術を変えてしまうので、最終的には忍耐力の勝負となるのだ。戦術を変えた方が確実に負けるものなのである。

 パラグアイの選手たちは、南米の選手らしくトリッキーなプレイを平気で使って来るのだ。このトリッキーなプレイは日本でもヨーロッパでも見られないために、日本の選手にとっては驚きだろうが、このトリッキーなプレイには絶対に騙されてはならない。トリッキーなプレイをすること自体が、戦術を忘れかけている証拠なのだ。

 気をつけるべきは、このトリッキーなプレイを出された時に、日本の選手が感情的になってしまうということだ。パラグアイの選手は審判の見えない所で反則技を出したりしてくるので、これをやられた選手の方は怒り心頭に達してしまうのだ。冷静になっていれば、勝てる相手なので、何をやられても平常心で戦い続けるべきなのである。

 日本はワールドカップでの経験値が少ないために、敵のチームに先制を許してしまうと、それを逆転するというのがなかなかできないものである。そのため前半で必ず1点を取るようにし、こちら側が先制してしまうことだ。先制してしまえば、2点、3点と取れるようになるのだ。

●対スペイン戦

 対パラグアイ戦に勝利した後には、スペインとポルトガルのどちらかと戦うことになる。スペインとポルトガルが戦えば、スペインが必ず勝つであろう。ポルトガルはロナウドというスーパースターを抱えているために、恐らく負けるだろうし、たとえ勝ったとしても、今回の日本の敵ではない。戦術がきちんとできているなら、個人戦に走るチームなど完膚なきまでにた叩きのめすことができるのである。

 スペインのプロサッカーリーグは世界最高レベルをマークをしているので、スペインのチームは必ず日本を舐めて来る筈だ。スペインのサッカー選手から見れば、平気でパスミスをやってしまう日本のサッカー選手など評価することができないのだ。しかしスペインの選手が馬鹿にしてくれればくれるほど、日本にとって勝機が出て来るのである。

 岡田監督はベスト4入りを目指すためには、絶対にスペインを倒さねばならないし、選手たちはあのスペインと戦えるだけでも光栄なのである。しかもテクニックの巧い選手に対して、余りにも下手糞なプレイをしてしまうと、相手の選手は何か裏があるのではないかと勘ぐってしまい、判断ミスを連発してしまうのである。

 スペインの猛攻は非常に恐ろしいものなので、その猛攻を耐え忍べば幾らでもチャンスはあるのだ。猛攻を加えても、点が入らないと、相手チームは戸惑ってしまい、陣形が滅茶苦茶になっていくからだ。そこを速攻で狙えば、確実に点が入るようになるのだ。日本のサッカーチームにとっては、スペインに攻め込んで貰うのは大歓迎であって、攻めれば攻めるほど、浮足立ってしまうものなのである。

 対スペイン戦はどのような結果になるにせよ、名勝負になると思う。岡田監督は対スペイン戦に全力を投入して来る以上、如何に日本のサッカーの国際ランキングが低かろうとも関係なくなってしまうのだ。日本が勝てば劇的な勝利になるだろうし、負けてもスペインの選手たちから「日本の選手たちは良くやった」と褒め称えられるようになるであろう。

●ベスト4に進出できる可能性は充分にある!

 今の日本のサッカーチームの戦力を冷静に考えれば、ベスト4が限界点だと思う。本田選手のように優勝を狙うことも確かに大事なことではあるが、日本のサッカーはワールドカップで優勝できるほどの戦力を持っていないものだ。ベスト4入りできれば、万々歳なのである。

 もしもベスト4入りしたら、「アルゼンチン」「メキシコ」、「ドイツ」「イングランド」のいずれかの勝者と戦うことになる。メキシコを除けば、どのチームと戦っても、勝つ見込みはないであろう。恐らく日本のサッカー選手たちは対スペイン戦で体力を消耗しきっているので、試合も後半になってしまうと、急にバテてくるようになることであろう。

 アルゼンチンはマラドーナが監督に就任することによって、明らかにワールドカップでの優勝を狙いに来ている。ドイツとイングランドは共に戦術がしっかりと出来ているので、日本のようにやっと戦術を身に付けた連中にとっては苦しい戦いを強いられてしまうのだ。せいぜいイングランドが出て来た場合、イングランドの選手たちは感情的な選手が多いので、少しは勝機を見出せる程度である。

 今までの日本のサッカーは余りにもひどすぎたのである。今回のワールドカップでやっと国際レベルに到達することができたのである。勝つためには考えを変えて行かなければならないのである。日本のサッカー選手たちは試合に負けると、「日本のサッカーができなかった」と言い訳をしてくるものだ。日本のサッカーでは勝てなかったからこそ、負けたのであり、そのような戦いの仕方に拘ることなどないのである。

 戦術というものは、「科学モデル」であって、それを適用すれば如何なるチームであっても、勝つことができるのである。それが戦術の恐ろしさなのである。サッカー選手にとって大事なのは、努力して勝つことである。次に大事なのは努力して負けることなのである。努力して負けるからこそ、自分たちの欠点に気づくことができるのである。ワールドカップで試合をするなら、努力を尽くして戦い、未来に繋がる勝負をして欲しい。試合に勝てばそれを影響を受けて、サッカーをやろうとする子供たちが出て来るわけだし、試合に負けてもそれに影響を受けて日本のサッカーチームを改革しようと勢力が出て来るものなのである。

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コメント

タマティーさんこんにちは。ご説明、今度こそ合点です健康に気をつければ気をつける程、虚弱体質になってきているような気がしていたので…

サッカーのエッセイ面白かったです。だんまり屋の主人との会話の糸口になりそうです。

主人は、特に最近はワールドカップを見ているからだと思いますが、日中はウトウト、ダラダラしていて、何か頼むと返事の代わりにため息をつきます。これが非常にストレスです…。改めて欲しくても言い返してくるので面倒で。もう子供達の世話だけして、主人のことは放っています。

投稿: smile-larch | 2010年6月28日 (月) 22時54分

 smile-larchさん、ワールドカップ開催中はそんなもんです。
 タマティーも睡眠不足です。
 午前3時30分のキックオフの方はまだいいんですけど。午後11時キックオフの試合は困りますよ。
 いつもはこの時間帯は寝ているし、試合が終わっても興奮で寝つけませんよ。
 そのため、昨日は夕食後すぐに寝てしまい、9時間も寝てしまいました。睡眠不足が溜まっていたわけですね。

 タマティーの母親もワールドカップで盛り上がっています。
 でも、選手の名前を正確に言えないんです。
 闘莉王が「フーリオ」になったり、「トーリオ」になったりして、そのへんてこな名前を聞くたびに、「誰だその選手は?」と突っ込んでしまいます。
 そのくせ、「ロナウド」は正確に言えるんです。
 一体、頭の中はどうなっていることやら。

   

投稿: タマティー | 2010年6月29日 (火) 06時23分

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