« 「男らしさ」「女らしさ」を作るもの | トップページ | 子供は遊ぶことで自分の脳を鍛えている »

タマティーのお勧め本『あなたを幸せにする「男」の育て方』

●本物の夫婦になるまで時間がかかる

 結婚に関する本で良書というのは非常に少ない。恋愛結婚なら「運命の出会い」を果たした男女がそれを恋愛から夫婦愛へと切り替えて行かなければならない。ところが多くの男女は結婚しても恋愛に取りつかれてしまうから、恋愛を夫婦愛へと昇華させることに困難を極めてしまうのだ。

 そのため結婚に関する本は、未婚者によって書かれた「恋愛のゴールとして結婚式を挙げるまでの物語」か、結婚を失敗した人々が書いた「結婚を罵倒する話」の2つが二大潮流になっているのだ。前者は結婚していないから結婚のことが解らないが、後者は結婚したのに結婚のことが解らないのだ。

 そんな中で久々に結婚に関する本で良書を見つけた。臼井由妃著『あなたを幸せにする「男」の育て方』(PHP研究所)である。この本で良く読んで欲しいのが、プロローグに書かれた臼井由妃さんの結婚の話である。この話を読むと、恋愛を夫婦愛に変えて行くまで、非常に時間がかかるということが解る筈だ。結婚届を出せば、法的な夫婦になれるが、実際の結婚では本物の夫婦になるまで時間がかかるものなのである。

商品の詳細

 では、どうすれば本物の夫婦になることができるのだろうか? それは「正直になる」ことである。要は相手に嘘をつかないことだ。正直こそ結婚倫理の中で最も大事なものだと思う。多くの夫婦はこの結婚倫理を持たないからこそ、自分たち夫婦を本物の夫婦にすることができないのだと思う。

 特に女性が自分の父親との関係が悪かった場合、結婚しても夫に対して正直になるということをしないものだ。平気で隠し事をしてしまい、夫に対して肝腎なことを話さないのだ。それゆえ妻として家事や育児に取り組んでも、ただ機械的にやってしまい、心を込めて働くことをしないのだ。だから夫は妻の働きに感謝しないし、その内、自宅にいることが気持ち悪くなってしまい、外で遊び呆けるようになってしまうのだ。そうなれば結婚生活が破綻して行くのは必定なのである。

●男育ての基本的作戦

 物事が巧くいかない理由は全て自分自身にあるのである。「愛するよりも愛されたい」と思っているからこそ不幸になっていくのである。要は精神的な自立を果たしていないから、自己中心的にしか物事を考えることができないのである。結婚したのに自分中心で動いていたら、結婚が正常に機能しないのは当然のことなのである。

 結婚したのなら、「私が夫を幸せにする!」という態度に立つべきなのである。「自分が望む幸せを手に入れるためには、まずは夫を育てることから始めよう」という考えに変えるべきなのである。こうやって自己中心的な態度を捨て、夫本位の態度になってしまうと、結婚は正常に機能し始めるのである。

 だからこそ、男育てこそ妻の大事な仕事なのである。最初は深刻に考えず、ゲームと思った方がいい。大人の男女が行う知的なゲームだと思えば楽しめることができるからだ。そうやってげームを楽しんでいくと、これは妻にとって大事な仕事だと解り、不平不満など言えなくなってしまい、スキルを磨くように努力を惜しむことをしなくなるのだ。

 男育ての基本的作戦は、「情報収集」「冷静な分析」「目標設定」の3つからなる。

①情報収集

 情報収集とは、夫の長所や短所、好きなことや嫌いなことなど現状を把握することだ。意外なことかもしれないが、結婚が巧く行かない夫婦は、妻の方が一方的に喋っていて、夫の話を聞いていないということでは共通しているのだ。まずは夫の話を聞いて、夫の情報を集めない限り、如何なる対策も打つことはできないのだ。

②冷静な分析

 冷静な分析とは、夫婦の関係や夫が望むことを見極めることだ。夫の情報を収集しても、その情報を分析しないと価値がない。本物の夫婦になりきれていないのなら、「私達夫婦はまだ本物の夫婦になりきれていないんだな」と冷静に分析することは非常に大事なことなのだ。自分にとって苦しいことであっても、事実を受け入れてしまえば、対策を打って行くことができるようになるからだ。

③目標設定

 目標設定とは、夫婦が成功して行くために具体的な目標を設定し、それを実現して行こうとすることだ。例えば夫婦の会話の仕方に問題点があるなら、それを具体的に解決策を立て、改善していくことだ。夫の仕事の目標を立たせて、その目標を実現すべく、妻がバックアップするようにすることだ。

●夫婦の絆を深める

 妻が夫を育てるようになると、夫は成長して行くから、それに釣られて妻も成長していくようになるのだ。そうすれば恋愛から夫婦愛へと変わり、夫婦の絆も太く強いものへと変わって行くようになるのである。夫婦の絆を深めてしまえば、社会がどのように揺れ動いても、夫婦はビクともしなくなるのである。

①褒め言葉を言い、「ありがとう」を出し惜しみしない

 臼井由妃さんは、夫婦の絆を深めるために、褒め言葉を言いまくり、「ありがとう」を出し惜しみしないというようにした。夫婦なのに、妻から何も褒め言葉を言われなければ、夫としては妻のことを大切にする訳がないのだ。そのためそのような哀れな男性たちのために、キャバクラやホステスクラブが存在しているのだ。キャバクラ嬢でもホステスでも、一流になるような女性は、男性を褒めまくっているものなのである。但しこの褒め言葉を貰うためには有料であり、当然に家計は貧しくなって行くのだ。

 夫婦が共同で暮らしている以上、「ありがとう」を言わなければならない場面は幾らでもある。そういう時は「ありがとう」を言いまくるべきなのである。「ありがとう」と言われて、嫌な顔をする夫などいないものだ。夫が何か妻のためにやってあげているのに、「ありがとう」を言わないからこそ、夫婦の関係が悪化していくのである。

②アメとムチを使う

 夫婦の絆を深めるためには、信賞必罰は絶対に必要である。具体的に損得が発生しない限り、人間は動かないからだ。臼井由妃さんは「アメ4割 ムチ6割」という過酷な信賞必罰を取った。臼井由妃さんはの旦那は骨髄癌という病気を抱えていたためにこのような態度を取ってしまったのだろうが、そのために夫は病死してしまっている。

 通常の夫婦では「アメ8割 ムチ2割」が限界であろう。たくさんアメを与えておいて、たまにムチを使うからこそ、夫婦の仲は良くなって行くのであって、ムチを2割以上使ったら、どう考えても夫には凄まじいストレスになってしまうのだ。この本を読む時は、この点に関しては気をつけて欲しい。この箇所は完全に間違っているからだ。

③喧嘩をするなら本気の喧嘩をする

 夫婦が結婚していれば、夫婦喧嘩をする時もあるだろう。そういう時は本気で喧嘩をしてしまうことだ。夫婦喧嘩を切っ掛けに夫婦の仲が刷新されて、以前よりも仲良くなり、幸せになってしまうものなのである。但し絶対に夫婦喧嘩を後に引き摺らないことだ。その場で夫婦喧嘩を納めないと、逆に夫婦の仲が悪化してしまうのだ。

●「夫の出世は妻次第」「妻の幸せは夫次第」

 夫婦の基本は、夫を一家の主にして、妻が実権を握ってしまうことだ。これができれば後は自動的に幸せを幾らでも生み出して行くことができるものなのである。一家の主を立てずに、夫婦が平等で運営しようとしても結婚に於ける幸せを生み出せないし、妻が外に出て働き、夫が主夫として家庭のことを切り盛りしていてば、結婚に於ける幸せはやってこないことであろう。

 夫婦の基本を守っていれば、様々な夫婦の形があってもいいのだ。夫婦の中には亭主関白の夫婦もいれば、逆に嬶天下の夫婦もいる。如何にも男らしい夫がいてもいいし、逆に妻の方が男らしくても構わないのだ。しかし如何なる夫婦であっても、夫を一家の主として敬い、妻が家庭内の実権を握らなければ、夫婦双方が成長して行くことができないから、どうしてもまともな幸せを得ることができなくなってしまうのだ。

 細木数子の名文句「夫の出世は妻次第」「妻の幸せは夫次第」という言葉を絶対に忘れないことだ。結婚すればどの夫婦もこの名文句は正しいと思うようになる筈だ。要は妻が夫を育てない限り、夫は成長しないし、夫が成長してくれれば、妻も引き摺られて成長していくのである。夫の出世だとか、妻の幸せとかいうものは、夫婦が成長していれば、自然と得られるようになるものなのである。

 世の中には結婚生活を揉めに揉めている夫婦がいるものだし、離婚して結婚を罵倒している男女は幾らでもいるものだ。しかしそのような人々は結婚をしたのに何も成長しなかったということでは皆同じなのだ。自分が成長しなかったこそ幸福を得ることができず、不幸が雪崩の如くに襲いかかって来たということを知らないのだ。自分が成長していないに、幸せを得ようとしても、不幸しか掴めないものなのだ。

 臼井由妃さんは、結婚後3ヵ月で夫が骨髄癌と判明し、医者から余命半年と言われながら、10年もの間、夫を生き延びさせたのである。臼井由妃さんが言う「男育て」というのは、そういう非常な状況の中で辿りついた意見なので、読者も真剣になって受け止めた方がいい。自分の夫の悪口を散々言っている妻たちに、「あなたの夫は元気なんでしょ。骨髄癌で寝たきりになった訳ではないでしょ」と言えば、黙り込んでしまう筈だ。

 人間は自分が愛している者に対してこそ非常に激しく憎むという恐ろしい性向を持った動物なのである。この性向は人間が人間でいる限り、絶対に変わらないのだ。だから我々ができることは愛の素晴らしさに気付くと同時に、愛が持つ危険性に警戒し続けることなのである。「愛こそ全て」と思って愛に狂うよりも、地道に「男育て」を行い、夫婦双方が成長することで、無数の幸福を手に入れて行った方がいいのだ。それを解らしてくれるということでは、この本は全ての既婚女性たちにお勧めの逸品である。

Portrait.Of.Pirates ワンピース STRONG EDITION トニートニー・チョッパーVer.2 Toy Portrait.Of.Pirates ワンピース STRONG EDITION トニートニー・チョッパーVer.2

販売元:メガハウス
発売日:2010/08/25
Amazon.co.jpで詳細を確認する

|

« 「男らしさ」「女らしさ」を作るもの | トップページ | 子供は遊ぶことで自分の脳を鍛えている »

妊娠」カテゴリの記事

子育て」カテゴリの記事

教育」カテゴリの記事

結婚」カテゴリの記事

育児」カテゴリの記事

コメント

ご無沙汰してすみませんでした。ゆきねこです。(すごくご無沙汰しているからまたおしりペンペンかなぁ。)
今回の臼井さんの本は感動しました。また参考になりました。最後の旦那さんが亡くなる時の記述は涙がでました。
私はまだタマティーさんからの冊子に書いてあるのは折りにふれて読んでいますが、まだ掃除段階で、ものがおおすぎていつもルーチンの掃除で終わってしまい、作戦とか段取りとか将来の夢もなかなか立ち止まって考えることができなかったので今回の本はちょうど良かったです。

投稿: ゆきねこ | 2010年6月10日 (木) 19時27分

続きです。
確かにあの本のアメと鞭の比率だとうちの旦那さんには厳し過ぎますね。たぶんケンカになると思います。
また、あの本は旦那さんのいいところ、悪いところ五つずつ書けと書いてありましたが、妻の方も長所と短所を書いて、旦那さんの短所にどのように対応し、長所を伸ばしていくかの分析をしてもいいかと思いました。
毎回、ためになる本を紹介していただき、ありがとうございます。

投稿: ゆきねこ | 2010年6月10日 (木) 19時32分

 ゆきねこさん、お尻ペンペンじゃッ!
 ご無沙汰し過ぎじゃッ!
 ゆきねこさんが口蹄疫に感染したんじゃないかと心配しましたよ(笑)。

 あの本は本当にいい本ですよ。
 ゆきねこさんが涙を流した夫婦の物語こそ大事な箇所ですよ。
 夫婦が本物の夫婦になるためには時間がかかるもんなんですよ。
 それと「正直」という倫理が絶対に必要なんです。
 夫婦だからこそ嘘をつけてしまう危険性をもっているんです。だから正直という倫理を忘れないようにしないといけないんですね。

 ゆきねこさんの提案はごもっともです。
 それが旦那さんを死なせてしまった女性と、太っていても旦那さんが生きている女性との違いだと思います。
 彼我の長所と短所を巧く分析して、それをいい結果が出るように仕向けて行けばいいんです。
 それに慣れるまで試行錯誤するけど、出来るようになれば、夫婦は驀進して行くことになりますよ。

 それからタマティーの日常の出来事を紹介しておきます。
 昨日、ラッキョウ漬けの作業に駆り出されてしまったのですが、あんなに手間暇がかかるとは思いませんでした。
 今後、ラッキョウを食べる時は、大事に食べるようにします。
 ラッキョウをそんなに好きではなかったですのが、昨日、理由が解りました。
 白砂糖を使っていたんですよ。
 道理で甘すぎる訳ですよ。
 白砂糖ではなく黒砂糖を使ってラッキョウを漬けると、味がまろやかになるので、美味しいと感じられるようになるんです。
 ラッキョウは便通を良くするので、排便が大量に出るようになりますよ。
 今はラッキョウが安く手に入るので、ゆきねこさんもラッキョウを漬けてみるといいですよ。

happy01 happy01 happy01

投稿: タマティー | 2010年6月11日 (金) 06時49分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/496414/34936083

この記事へのトラックバック一覧です: タマティーのお勧め本『あなたを幸せにする「男」の育て方』:

« 「男らしさ」「女らしさ」を作るもの | トップページ | 子供は遊ぶことで自分の脳を鍛えている »