質問力と回答力
●生徒は授業が解ったからこそ質問をしてくる
他人に幾ら話しても、自分の言いたいことが100%伝わることはない。話をするだけでは最大で3%しか伝わらないのだ。だから授業でも教師が熱心に喋っても生徒たちには殆ど伝わらず、生徒たちの頭の中は空っぽになってしまうのだ。授業だからといって、教師が一方的に喋るのは許されない行為なのである。
生徒たちの理解度を高めるためには、教師は黒板に重要なことを書き、それを生徒たちに書き写させるという方法が用いられる。これをやると理解度は一気に高まり、25%程度に跳ね上がるのだ。話下手の教師であっても、黒板に文字を書く量の多い教師は、意外と生徒たちから理解されており、試験をやってみると高得点を取って来るのである。
話をし、ノートに書いて行くだけでは授業がダレて来るから、教師は生徒たちに質問を浴びせることで、緊張感を保たなくてはならないのだ。教師から指名された生徒にとっては、如何に答えようとも、その問題に関しての忘れることがなくなり、結果的に授業の理解度は50%近くにまで跳ね上がって来るのである。生徒が間違った答えを言っても叱るのではなく、そうやって教師が生徒たちに質問を浴びせて、脳を使わせるということが大事なのだ。
生徒たちの中には、授業が終わってから質問をして来る生徒がいるものである。教師としては次の授業の準備があるために、この手の生徒を毛嫌いしてしまうものだが、この生徒は授業を理解できたからこそ、質問をして来るのだ。教師に質問して来ない生徒は大して理解していないのだ。だから、この手の質問を受けた時は、懇切丁寧に回答して、その生徒が納得するまで立ち去らないことだ。この機会を失ってしまうと、その生徒は授業へのやる気を失ってしまうからだ。
愚かな教師というのは、質問しようとして来ない生徒に質問を強いる教師なのである。その生徒は大して解っていないのだから、質問しようにも質問できないのだ。生徒の中で自分に質問をして来る生徒たちを優遇して、その子たちの理解度を高めた方が、授業のベレルを上げて行くことができるものなのである。
●回答力こそ教師の腕の見せ所
生徒から質問さらた場合は、自分で解ることに関しては即座に答えることだ。余りにも正確を期そうとすると饒舌な回答になってしまうので、言葉を少な目にして、重要なことだけを話すようにすることだ。回答力こそ教師の腕の見せ所なのであって、これができてこそ一人前の教師になれるものなのである。
ただ恐ろしいのは、生徒の中には授業と全然関係のない質問を教師に持って来る生徒たちがいることなのだ。教師という者はなんでも知っている訳ではないのだが、生徒にとってはそうは思わず、教師ならこの問題に答えてくれるだろうと勘違いしているのだ。しかし、この手の問題に答えると、その生徒の向学心を大いに刺激し、勉強熱心な子供に変わるのである。
ところがその問題が厄介なものばかりなのだ。例えば「なぜ海は塩辛いのか?」「なぜ海には干満があるのか?」とか、「なぜ夏の暑さは夏至以降の方が暑いのか?」「なぜ冬は冬至以降の方が寒いのか?」とか、これを科学的に説明するとなると、教師にとってひと苦労の仕事になってしまうのだ。
教師としては授業で自分の脳をフル稼働させたために、すぐさま答えることができないものだ。そういう時は「明日までに調べて来るから」と言って、自分で解らなかったら、明日までに調べて来ることだ。図書館で調べれば、必ず答えることができるようになるのだ。調べないで適当なことを言ってしまうと、後々まで自分は間違ったことを教えてしまったと後悔し続けてしまうのなのだ。
教師のはこの手の問題に関して、同僚や先輩たちに聞いてみることだ。教師としての仕事をしていれば似たような質問を受けるものであって、それに対してどのように答えたかを知っておくと、自分が質問されても答え易くなるのだ。自分がその質問の答えを解っていても、その答え方次第でその生徒の興味を惹くか失ってしまうかしてしまうものなのである。
●教師を困らせる超難問の質問
生徒の中には超難問の質問を浴びせて来る生徒がいるものなのである。そういう質問をしてくる生徒は最早「平均的ではない生徒」だと思っておいた方がいい。超難問の質問には教師といえども答えることができないものなのだ。そういう場合は、自分が解らないことを素直に認め、それに関連する書物を紹介したりすることだ。
世の中を驚倒させるような人物は、小学生の頃から超難問の質問をして来る子が多く、遅くとも大学生の頃には超難問の質問をしてきて、教師や教授を困らせた経験を持っているものなのである。例えば『知的生活の方法』で有名な渡部昇一氏は中学生の頃から質問魔だったらしく、『ローマ人の物語』で有名な塩野七生氏も大学生の頃には質問魔だったらしい。
忘れてはならないのは、その超難問の質問を受けた教師や教授は真面目に答えたということであり、その回答如何で生徒や学生の学問への興味が左右されるということなのだ。もしもそこで教師や教授から邪険に扱われてしまったら、その生徒や学生は学問への興味をなくしてしまい、生涯に亘ってその教師や教授を恨み続ける人生を送るようになってしまうのだ。
同級生たちも同じ授業や講義を受けていた筈だ。しかし誰も質問してこなかったのである。それでその同級生たちがどうなったかというと、誰も学問の世界で活躍することはなかったのである。超難問の質問をした生徒や学生だけが頭角を現す一方で、平凡か平凡以下の人生を送るようになったしまったのだ。
教師は「学問は頭のいい人たちが発展させたて来た」と思ってしまいがちだ。しかし実際は、学問は頭のいい人たちが発展させて来たのではなく、物好きな人々が発展させて来たのである。頭のいい人たちは既存の発見を整理するか、新たな発見を妨害することしかしてこなかったのである。学問はただ単に頭がいいだけでは駄目なのである。超難問の質問を思いつく物好きな人物でないと発展させることはできないのだ。
●母親だからこそ子供の質問攻撃には敢えて付き合ってみる
母親にしてみれば、我が子が小さい時から質問攻撃を受け続けて来たものだ。それが小学生になれば更にヒートアップするのだ。特に学校で教師の回答力が貧弱な場合、その質問攻撃の矛先が母親に向いて来るものなのである。その質問攻撃を受けた時は、否定してしまうのではなく、敢えて付き合ってみることだ。
子供が学校に行っている間に、自分が図書館で調べてみればいいのだ。インターネットを駆使して調べるという手もあるのだ。子供が延々と考えても答えることができなかった問題を母親が答えてくるなら、子供は母親を改めて尊敬して来るし、大切に扱おうとして来るようになるのだ。
不思議なことに、そういう質問をしたことは、当の本人は大人になれば、全く覚えていないのだ。人生の経験値を積んでいけば、そういう質問をしたことなど忘れてしまうものなのである。しかし物心がつくようになる頃に質問したことは結構覚えているものであって、その質問に答えてくれたからこそ、学問への興味が湧き、学問に精進するようになるものなのである。
母親としては、子供の質問などなんの役にも立たないのだから、それを「バカくさ」「アホくさ」と言って却下してしまうことは可能だ。だがそんなことをやっていれば、子供は学問への興味を失ってしまうのだ。家族の生活を切り盛りする母親は重要であっても、生活にどっぷりと浸かってしまっている母親は子供にとって有害なものなのである。
子供の質問に答えないで、子供に「勉強しなさい!」と言うのは、子供にとって過酷なものだ。子供にとっては学問に興味が湧き出したからこそ質問をして来たのであって、その質問に答えてくれれば、自然に勉強をし始めるものなのだ。だからこそ母親の立場からみればどうでもいいような質問でも真面目に答えてあげなければならないのだ。
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コメント
可愛いですね!気に入りました
やはり 何でも気にし過ぎは良くないですね マイナスの思い込みがマイナスをひき寄せるとも考えられますし
ポジティブ思考で生きたいと思います
自分で色々調べてみるのも楽しいかも!
やり過ぎは禁物ですけど…
私も桃大好きです!
でも冷蔵庫で冷やし過ぎて甘みが飛んでしまって…失敗した~!でも 完食しました
投稿: あや桃 | 2010年8月 1日 (日) 11時49分