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教材に新聞を使うな

●新聞の記事は月日が経つと陳腐になる

 大人にとってはなんでもないものでも、子供にとっては有害なものは、この世にたくさんある。珈琲は大人が飲めば脳を覚醒させてくれるが、子供が飲めば身長の伸びを止めてしまう。お酒は大人が飲めば気分を高揚させてくれるが、子供が飲めば脳が破壊されてしまうものだ。それと同じように新聞も大人にとってはビジネスに必要なものであっても、子供にとっては教育に不必要にして有害なのだ。

 新聞を定期購読していれば、朝イチに新聞が届けられるから、新聞の記事の内容を新鮮だと思ってしまう。しかし新聞の記事など月日が経てば陳腐になるのは当たり前のことであって、誰もが翌日に新聞の記事を読み返すことなどしないものだ。読んだ所でなんの新鮮さも感じないし、どうでもいい記事だと思うことだろう。

 新聞がそのような機能を果たしている以上、新聞を教材に使うべきではないのだ。新聞こそ最も教育に相応しくない教材なのだ。子供には新聞など読ませないで、遊ばしておくに限るのであって、もしも勉強したいのなら教科書を使うなり、参考書を使うようにすればいいのである。

 なぜこんな現象が起きるとかいえば、新聞は日刊であるために、「情報の垂れ流し」をせざるをえないのだ。新聞記者が情報収集をして、余り考えずに記事を書いて行くのである。それに対して教科書は執筆者たちが少なくとも1年間かけて書いて来るものなのであって、当然に圧縮度が比較にならないほど高いのである。

 「情報の圧縮度」こそが大事なのであって、教科書は情報の圧縮度が高いからこそ教育の現場で使われるものなのである。確かに子供の頃から新聞を読んでいるような子供は様々なことを知っているから、それで両親は頭のいい子供だと勘違いしてしまう。しかしその子供が持っている知識は、圧縮度が非常に低い知識なのであって、教科書を熟読して、圧縮度の高い知識を持って来る子供に必ず負けてしまうのである。

●現在我々が抱えている問題は間違っている場合もある

 新聞の恐ろしさは、後世の立場から見れば明らかな嘘が、新聞の中では正々堂々と出回って来るということなのである。例えば関東軍が満州事変を引き起こした時、時の政府は猛反対し、事実、満州事変終了後にこの事変に関わった武官たちは全員左遷されているのだ。しかし『朝日新聞』や『毎日新聞』などは満州事変を積極的に支持し、それどころか国民に満州に植民するようまで煽っていたのだ。後世の立場から見れば満州事変こそ大日本帝国を崩壊させた大失敗だったのに、当時のマスコミは積極的に支持を表明し、扇動していったのである。

 我々が子供の頃は、「石油の枯渇」が盛んに新聞で取り上げられ、その話題が社会の授業でも扱われたことがあった。石油エネルギーに変わるエネルギーをどう調達すればいいのか、小学生の頭で散々考えたものだ。しかしあれから数十年経っても石油は枯渇などしていないのだ。石油が枯渇するというは真っ赤な偽情報であり、マスコミで石油の枯渇を煽ることで、石油の値段を釣り上げたり、石油備蓄基地を作らせたり、原子力発電所を作らせたりすることで、それらに関与した企業が大儲けしただけにすぎなかったのだ。

 現在の環境問題にしても、「地球温暖化の原因は二酸化炭素の増加である」という新聞の主張は間違っていると見ていい。地球の温暖化は二酸化炭素が問題ではなく、太陽の活動が活発化しているだけなのである。地球の温度の変化は太陽の黒点の活動とピタリと一致しているのであって、ここ数十年間は太陽の黒点の活動が活発だからこそ、地球の温度が上昇しているのである。

 地球の温度が上昇した所で困ることなどないのだ。気温が高くなると作物の収穫量が多くなるので、当然に人口が増えて行くことになるのだ。では、環境問題を煽っている人々は何をしようとしているのかといえば、二酸化炭素の排出権取引で大儲けしようとしたり、石油の使用を減少させて他のクリーンエネルギーの使用を拡大させて、それで大儲けしようと企んでいるのだ。

 現在の子供たちに熱心に環境問題に取り組ませても、地球の環境が良くなるどころか、環境問題の背後で大儲けする勢力のいいカモになってしまうことだろう。真面目で頭がいい生徒ほどこういった問題を真剣に考えて来るものだが、しかしこの世に途方もない悪党がいることには全く気付かないのだ。

●新聞を教材に使うのは、社会主義国の教育の最大の特徴である

 朝っぱらから新聞を熟読するのは、教師のやることではない。ビジネスマンならその仕事上、経済新聞を読まなければならないが、教師であるなら教育新聞などというものがないのだから、新聞など読まなくていいのだ。朝の大事な時間に新聞を読んでしまうと、授業で圧縮度の高い授業ができなくなってしまうものなのである。

 教師が新聞を定期購読し、それを朝っぱらから熟読しているようであると、段々と教師としての仕事を真面目にしなくなり、組合活動に熱心になり、政治に手を出して行こうとするものだ。確かに政治に関する情報は腹立たしいものばかりなのであるが、かといって教師が政治に手を出すべきではないのである。もしも政治に手を出したいのなら、教師をやめて政治家になるべきであって、教師の権限を乱用してはならないのだ。

 教育能力の低い教師に限って、新聞を授業で使いたがるものだ。自分が毎朝読んでいるので、その使い慣れたものを教材として使ってしまうのだ。新聞を教材に使うのは、社会主義国の教育の最大の特徴であって、だからこそ新聞を教材に使う教師は社会主義に洗脳されて行ってしまうのである。

 新聞社は「新聞を教材に!」というスローガンを掲げて、学校に新聞を教材として使ってくれるように仕向けているが、これほど危険なことはないのだ。確かに新聞を教材に使えば新聞社は大儲けすることができるが、新聞は教材に不向きなのであって、授業で新聞を使っているようであるなら、生徒たちの思考が狂って行くものなのである。

 さすがに教科書では新聞の記事の引用は少ないものだが、学校で配布される社会科の参考書となると、これはただ単に全国紙を発行する新聞社の「記事の引用」と「社説の比較」ではないかと思うくらいに、新聞の記事を引用しまくっているのだ。学校で配布される社会科の参考書が使い物にならないのは、新聞の記事を引用しまくっているからなのである。高校生になると学校で配布された参考書を使用せず、書店で売られている参考書を購入するものだが、これは新聞の記事が引用されている参考書など役に立たないということが解っているからなのである。

●知的生活にとって新聞ほど有害なものはない

 知的生活にとって新聞ほど有害なものはない。自分に研究目標があるなら、それに取り組んでいかざるをえないから、新聞を読んでいる暇などないのである。人間の能力には限界があるから、新聞を読むことでエネルギーを奪われていたら、研究に支障が出て来てしまうのである。

 嘗てヨーロッパで学問が盛んに発展していた頃は、学者たちは新聞など読まなかった。新聞など読まずに、朝からせっせと研究に取り組んでいったからこそ、あれほどまでに学問が発展して行ったのである。ところがヨーロッパ諸国が民主化され、大衆文化が花開いて来ると、学者ですらも新聞を読み始めてしまい、そのためにヨーロッパで優れた研究がなされなくなってしまったのである。

 日本では学校の教育レベルは高いのに、大学の知的水準が国際的に見て異様に低いのは、大学教員たちが朝っぱらから新聞を読んでいるからなのである。大学教員たちが朝から新聞を読んでしまえば、頭の中が無用な情報で一杯になってしまい、その後にその脳で研究に取り組んでも、大した研究成果を生み出すことはできないのだ。一流の学者になりたければ、まずは新聞を読まない習慣を身に付けるべきなのである。

 大学教員の中には、大学入試に『朝日新聞』の「天声人語」の記事を引用して来たりする者がいるのだが、新聞エッセイというのは、エッセイの中でもレベルが最も低いものであるということを知らないのだ。新聞エッセイはスパイスの効いた文章を出せばそれで成功なのであって、文学的に高い評価を与えることはできないのだ。大学入試にそういう問題を出しているからこそ、優秀な学生たちが集まらないのであって、結果的に大学のレベルを落としてしまうことになるのだ。

 母親としては自宅で我が子が新聞を読まないように配慮することは非常に必要なことだ。両親が新聞を読んでいても、子供もそれに釣られて新聞を読んでいるようであるなら、お先真っ暗だといっていいだろう。「子供には子供が読むべき本がある。それは決して新聞ではない。」ということが解っていれば、子供は健全に育って行くことができるのである。

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