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人は勿体ないというけれど

●生活に無駄が発生するのは当たり前

 政治無能力者たちは「税金の無駄使いはやめろ!」と言うけれど、無駄使いをしない人なんている訳がない。生きていれば無駄使いなど平気でするものなのだ。一見、無駄使いをなくすという考え方は正しいようで、実は全く間違った考え方なのである。自分ができないものは、政府や地方自治体だってできないのだ。

 何を隠そう、俺は冷蔵庫で野菜を腐らすのが大嫌いだ。そのことを常々家族に対して言っているのだが、それでも野菜を腐らしてしまうことがある。それで怒ったりするけど、でも、年に何度か起こるために、そう激しく怒ったりしないものだ。誰がどう管理していても、そういう不注意をしてしまうからだ。

 それで我が家では定期的に冷蔵庫の野菜を一掃するために「天麩羅」や「鍋料理」を行っている。この天麩羅や鍋料理は他の家よりも回数が多いと思う。これは我が家が培った生活の知恵なので、その料理を作ることによって冷蔵庫を空っぽにして、冷蔵庫の掃除をするのだ。

 ところが、そうやって気をつけていても、野菜を腐らしてしまうことがあるのだ。そういう場合、腐った野菜は捨てなければならない。発見した時点で凄まじい悪臭を放っているので、そんなものを冷蔵庫の中に入れておけば、他の野菜まで腐ってしまうからだ。世の中には「捨てなければならない物もある」のである。

 野菜が腐るという無駄使いに余りにも拘るよりも、家族に対して美味しい料理を出すということを心掛けるようにすべきなのである。余りにも無駄使いを気にしすぎてしまうと、この大事なことを忘れてしまうものなのだ。家族が美味しい料理を食べて健康でいてくれるなら、多少の無駄使いがあっても許されるものなのである。

●財布の寿命は3年

 無駄使いをしないばっかりに、大いなる無駄をしてしまう時がある。例えば「財布」などがその典型例だ。財布の寿命はなんと3年しかないのだ。財布はどんなに気に行っていても、3年を目安に取り変えるべきなのである。そうやって財布を取り変えていると、お金に不自由しなくなるのだ。

 俺は10代の頃、物凄くセンスをいい財布を見つけてしまい、その財布を7年間ぐらい使ったことがある。今から思うと、その最初の3年間はどうにかお金があったのだが、残りの4年間はどうも金欠で、欲しい物は変えないし、周囲から「ケチ」呼ばわりされたことがあった。別に自分は普通に振る舞っていたのだが、冷静に考えれば、金欠以外の何物でもなかったのだ。

 そこで財布を変えると、バカスカお金が入って来るようになり、金欠とおさらばすることができた。お金がなくて欲しい物が買えなかったことなど嘘のようで、新しいお財布を持っていると、欲しい物を買いたい時にはなぜかお財布の中にお金が入っているようになったのだ。

 その後、財布に関する情報を集めてみると、矢張り財布は色に拘るべきであって、「黒」「茶色」「黄色」とか言った色にした方がいいのだ。危険なのは「水色」「赤色」のお財布で、このお財布だとお金がどんどん出て行ってしまう。しかし水商売をしているのなら、逆にこの色の財布が良く、金離れがいい分、新たにお金が入って来るようになるのだ。

 財布を新しく買った時は、最初に多目の金額を入れておくことだ。財布がその金額を覚えてしまい、その後、その金額を中心に金銭を調整して行くことになるからだ。普通に位しているのなら、10万円程度は入れおくことだ。この金額を入れておけば、生活に困ることはなくなる筈だ。もしもビジネスで現ナマをかなり必要とする仕事についているのなら、お財布に100万円入れてしまうことだ。これをやると仕事で金欠になるということがなくなるのだ。

●物を捨てると新しい物が入って来る

 生活していれば、物が大量に溜まって行くものだ。もしもそれらの物に対して何もしなかったら、家の中はガラクタの山になってしまい、ゴミ屋敷になってしまうものだ。子供たちがいると、更にオモチャなどが溜まって行くので、どんなに大きな家に住んでいても、狭くなって行ってしまうものだ。

 不要品を捨てようとすると、必ず「勿体ない!」と言い出して来る人がいるものだ。しかし「勿体ない」といって、何も捨てなかったら、家の中は物で溢れ返ってしまい、とてもではないかが生活できる状態ではなくなってしまうのだ。「勿体ない」と思わず、勇気を出して捨ててしまうからこそ、家の中は広くなり、快適になって行くのである。

 自分の貧乏臭いを正当化してしまわないことだ。「エコ」だとか「ロハス」とか、要は物を捨てない生活をしようとすれば、逆に貧乏から脱却できなくなるのだ。裕福な暮らしをするというのは、或る程度の物が出て行く生活なのである。物を出すからこそ、豊かになって行くのである。

 不思議なことに不要品を捨てると、新しい物が入って来るものだ。家の中で空白ができた分、その空白を埋めるべく、新たな物が引き寄せられるのだ。その新たな物が生活を活性化し、貧乏を吹き飛ばして行くのである。もしも新たな物が入って来ないのなら、貧乏神に取りつかれてしまうようになってしまうのだ。

 物を大事にすることは確かに大切なことだ。商品を買う時は良い物を買い、それを大切に扱うべきである。しかし不要品に関しては矢張り捨てるべきなのである。捨て去ることによって身軽にしておくと、自分の行動力が格段に良くなって来るようになるのだ。自宅が不要品で溢れ返っているようであるなら、いずれ身動きが取れなくなってしまうのだ。

●無駄使いにに注目するのではなく、目標にエネルギーを集中させる

 家計に於いて大事なことは、無駄使いに注目するのではなく、夫婦の目標にエネルギーを集中させることなのである。まともな生活をしようとするなら、まず夫婦は家族が暮らせる住居を得ねばならないし、それに関して最大のお金を支払うことになる。そこにお金を集中していくべきなのである。

 次に夫の仕事への投資だ。夫が自分で会社を持っているなら、会社の必要経費から自己投資の費用を出せるからいいのだが、サラリーマンになってしまうと、給料の中から意図的にお金を融通しないと、自己投資に充てる金額がなくなってしまうのだ。夫の小遣いを抑える余りに、夫が仕事関連の本を買えなくなってしまえば、事実上、出世は不可能になってしまうのだ。

 子供たちの教育費というのもお金がかかるものだ。だから日々の生活の中からコツコツと貯めて行くべきなのである。例えば大学の入学金や授業料は高いものだから、子供が生まれた時から貯金をしておくようにするべきなのである。そうすれば毎月僅かな金額を貯めればいいだけなので、生活を圧迫することもなく、確実にお金を貯めることができるようになるのである。

 目標にエネルギーを集中すれば、無駄は削減されて行くものなのである。目標にこそお金を最大量投入しなければならないからだ。しかしだからといって一切の無駄がなくなるのではないのだ。無駄は必ず発生する。我々にできることは、無駄を最小限に抑えることだけなのである。

 生活をしていれば、本末転倒な生活をしてしまう輩は必ず出て来るものなのだ。結婚すればまずは大きな家に住みたいものだ。だから大きな家を買うことに全力を投入すればいいのだ。しかしそういう欲望を持たないと、「無駄使いはやめろ!」と言い出し、生きていることになんの喜びも感じられない生活になってしまうものなのである。

 豊かな生活をしたいのなら、夫婦の目標を明確にしておくことだ。夫婦が力を合わして目標に突き進んでいれば、生活の中で面白いことがたくさん起こって来るものなのである。無駄使いをやめようとしても無駄使いをやめることはできないし、勿体ないと言いつつも勿体ないことをしてしまうものなのだ。でも無駄や勿体ないことがあるからこそ、それは幸せに生活しているということなのだ。

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コメント

私も以前は良く物を腐らせてしまい、落ち込むことが多かったです。同じ食材が続くと飽きてしまうかなと考えたり、スーパーで気にいった食材を見つけて買って、そちらを先に使ってしまったりと…。最近はパソコンで調べて、同じ食材でも工夫して使いきるようにしています。
たまに夫が美味しいと言って食べた物は、自分でレシピを書き留めて行こうと思います。
最近の夫は様子がおかしく、何回もお茶をこぼしたり、買い物を頼んでもいつもメモを落としてます。先日は帰省のために買った切符まで落としていました。お茶をこぼした時、手が痺れると言いました。
毎日深夜まで働いて宿直もあるので、いつも疲れ切って覇気がありません。
昨日は保険屋が職場に来たらしく、自分に何かあるかもと保険料を上乗せしていました。
休日も娘がいるのでゆっくりも出来ず、だからと言って娘を連れ出してしまうと寂しいみたいです。
あまり弱音を吐かないので、毎日心配で仕方ありません。

投稿: フラワー | 2010年7月 6日 (火) 16時23分

 フラワーさん、その買い物の仕方、素晴らしいです!
 家族の構成員が少ないと、どうしても野菜を腐らしてしまいますからね。
 料理って、食べる人が多いと巧くできるようになっているので、今は耐え時ですね。
 そうやってコントロールして行くしかないですね。

 旦那さんは典型的な睡眠不足ですよ。
 手が痺れるという症状が出て来るなら、相当に体が傷んでいる筈ですよ。
 旦那さんには昼寝をするように勧めた方がいいです。
 寝不足でも、昼食後に横になるだけでも、睡眠不足の解消になるんです。
 それと宿直明けの時にはゲッソリしてしまうので、果物を大量に摂取することです。
 看護婦でも夜勤明けの後はゲッソリしてしまうんですけど、そのくせ、それに対して何も対処していないんです。そのために乳癌になったり子宮癌になったりするんです。
 男性の場合はいきなり過労死に繋がるので、宿直をしたら数日間は果物を多目に食べて、宿直で疲労した体を修復させておくことです。
 
  

投稿: タマティー | 2010年7月 6日 (火) 17時18分

お返事ありがとうございます。確かに作る量が多いほうが美味しいですよね。実家の母と同じ物を作っても、私が作った物のほうが美味しくないです。料理の腕もありますが、私は少量をチマチマと作り、母は大量に作っていたからですね。
今は大量に作っても余ってしまうので、タマティーさんの仰る通り耐え時と思って頑張ります。
やはり夫の手の震えも睡眠不足からなんですね。宿直明けはおじいちゃんが帰って来たのではと思う程、ゲッソリして顔も土色になっています。
最近夫はパチンコを止めたので、休日は家族みんなで昼寝をします。果物もたくさん摂らせるよう心掛けます。貴重なアドバイスをありがとうございました。

投稿: フラワー | 2010年7月 6日 (火) 23時22分

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