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学校教育では友達を作ることこそが最も大事なのである

●学校は勉強する場所ではなく、友達を作る場所なのである

 学校教育は国民教育であって、その国民教育が子供たちに於いて正しくなされているというのがわかるのが、友達作りなのである。そう、学校は勉強する場所なのではなく、友達を作る場所なのである。学校では生徒たちが友達を作れるように様々な機会を設けているのである。

 多くの母親たちはこのことを完全に理解していないのだ。学校は勉強する場所だと思い、子供の成績に一喜一憂し、成績が悪ければ子供を叱りつけるのであるが、もしもいい成績を取りたいのであるなら、塾に通わせればいいし、スポーツクラブに所属させればいいのだ。学校は勉強もやるし、スポーツもやるが、それだけではないのである。友達作りという大事な作業を行っている場所なのである。

 友達なんて簡単に作れるのではないかと思うのは愚の骨頂で、子供たちは自分が所属する階級の人たちとしか友達になろうとはしないのだ。金持ちの子供たちは金持ちの子供たち同士でしか仲良くなろうとしない、中産階級の子供たちは中産階級の子供たち同士でしか仲良くなろうとはしないのだ。

 ところが、学校は親が持っている身分や階級を超越して、全ての子供たちを公平に扱い、そのために子供たちは親の身分や階級に関係なく、友達を作って行くことができるのである。だからこそ日本国民であるなら国民として団結できることが解るようになり、近代国家の国民としての要件を満たして行くことになるのである。

 現在では学校が当たり前のように存在しているから、この学校が持つ偉大な力が解っていないのだ。江戸時代は寺子屋が繁盛し、寺子屋なりに優れた教育がおこなわれていたのだが、明治維新後、政府によって学校が整備されて行くと寺子屋は全滅してしまったのだ。なぜなら寺子屋では知識や技術を教えることはできても、身分や階級を超越する機能を持っていなかったからなのである。

●学校教育の花形は国語教育である!

 では、学校に於いて友達作りをさせるのに、最も効果のある授業は一体なんであろうか? それは国語教育なのである! 国語教育こそ学校教育の花形であるのだ。日本人の子供であるなら、日本語が当たり前のようにできてしまうために、国語教育というのは教える側にとって非常に難しい科目なのである。

 日本語は大和言葉というように純国産の言葉と、中国からもたらされた漢語から成り立っており、更には近代になってドイツ語やフランス語や英語の影響も大いに受けている言語なのだ。だから日本語を教えようとするなら、国語辞典と漢和辞典を暗記すべきだし、重要な古典は全て読んでおくべきなのである。日本はドイツから論理的な文章を学んだし、フランス文学の影響は未だに及んでいるわけだし、英語は日常語としても出て来る有様である。

 日本語にも文法はあるのだが、インド=ヨーロッパ語族が使っているような明確な文法があるのではないのだ。そのため或る程度は人為的に文法を教え込んでいかないと、子供たちは平気で間違った日本語を使うようになってしまうからだ。例えば最近の子供たちが使っている言い方で、「全然、美味しい!」という言い方があるのだが、これは間違った日本語なのである。全然は否定語なので、「全然美味しくない!」というのなら、美味しいのに全然をつけてはならないのだ。

 国語能力が高ければ高いほど、レベルの高い人間関係を作り上げて行くことができるようになるのである。国語をきちんと学んでいないからこそ、友達作りができないのである。子供たちを学級に集めれば、子供たちの間には様々なトラブルが発生するものだ。その際、しっかりとした国語を学んでいれば、解決することができるのに、国語をきちんと学んでいないばっかりに、言葉では解決できなくなり、暴力を使って処理してしまうようになるのである。

 大抵、学校の生徒たちの国語能力というのは、国語を教えている教師のレベルに正比例してしまうものだ。小学校の場合、全科目を担任が教えてしまうので、担任は国語なんて教えなくてもできるだろうと思って、他の科目に重点を置いてしまうものだが、そういうことをやっているからこそ、生徒たちの国語能力が上がっていないのである。教師だからこそ、日々、質の高い書物を読むべきだし、時には会話のテクニックの研修でも受けて、会話術を磨くべきなのである。そうしないと、レベルの高い国語教育を行うことができないのである。

●友達を作るためには学級を変更しないこと!

 子供たちの中には積極的な子もいれば、消極的な子もいるので、そういう子供たちに友達作りの機会を公平に与えて行くためには、学級を変更しないことんおである。学級を固定してしまえば、生徒たちはその学級内で友達を作らざるをえなくなり、自然と友達を作って行くようになるものなのである。

 一学年おきに学級を変更してしまうからこそ、生徒たちは友達を作る機会を失ってしまい、友情を温めて行くことができなくなってしまうのだ。通常、人間の友情を深めて行くためには3年の歳月が必要となるので、最低でも3年間は学級変更などせず、生徒たちに思う存分、友達作りを行って貰うようにすべきなのである。

 小学校で学級変更をしなければ、生徒たちは友達作りができるだけでなく、学級として非常に纏まって来るので、担任は学級運営を楽に行えるようになるのだ。担任としても1年間ではなく、3年間もの間、同じ生徒たちを見続ければ、生徒たちの個々の性格が解るようになって、間違った指導をしなくなるものなのである。担任がこれは正しいと思った指導であっても、或る子には効果があっても、ある子には効果がない、ということは沢山あるものなのである。

 生徒たちが学級として纏まっていれば、様々なイベントを通じて生徒たち同士で共同作業ができるようになるのであって、この共同作業を通じて更に友情を深めて行くことができるようになるのだ。人間はただ単にお喋りするだけでは、それほど深い友情を育くめないものなのである。共同作業をするからこそ、友情が深まって行くものなのである。

 学級を固定することは、もしもその担任に教育能力がなかったり、担任と生徒の相性が悪かったりすれば、その学級は非常に深刻な問題を抱えてしまうようになるものだ。しかしそれでも学級を固定すること以外に、生徒たちが深い友情を育む機会を持つことはできなくなってしまうのだ。学校にとっては学級変更を禁止することには危険があっても、その危険とは比べ物にならないくらいの成果を得ることができるようになるのである。

●教室内でイジメを発生させた教師は教師失格なのである

 日本の学校はどこでもイジメが深刻な問題になっており、教師たちがイジメ問題に取り組んでいるのに、イジメ問題が根絶されたということを聞いたことがない。それもその筈、国語教育を軽視しているし、毎年、学級を変更しまくっているからだ。教師に充分な国語能力がないと生徒たちの国語能力は上がっていかないし、毎年、学級を変更されてしまえば、友情を深めて行くことができないのだ。

 イジメがなぜ深刻な問題になってしまうのかというと、イジメというのは、常に些細な切っ掛けから始まるのに、そのイジメが時間の経過と共にエスカレートしてしまうからなのである。子供たちに必要最低限の国語能力が回避できた問題なのに、子供たちに必要最低限の国語能力がないばっかりに、イジメを発生させ、それをエスカレートさせてしまったのである。

 しかもイジメは1対1で行われるのではなく、1対多数で行われるものだ。イジメがあることは、その学級の生徒たち全員が知った筈なのに、そのイジメを生徒たち自身で解決することができなかったのである。学級を毎年変更され続けたので、子供たちに学級を自治していく能力すら備わっていなかったのである。

 イジメというのは、イジメた方は奇麗サッパリと忘れているのに、イジメられた方は一生の傷になってしみ、その恨みを絶対に忘れないものだ。下手をすれば日本国民であるということに自信を持てなくなってしまい、日本国民なのに日本の悪口を延々と言い続ける卑怯極まりない人物になってしまう可能性があるのである。

 教室内でイジメを発生させてしまった担任は教師失格なのである。即座に教員免許を取り上げて、今後、教育に関与させない措置を取るべきなのである。イジメを発生させてしまったといのは、学校教育を行う教師でありながら、国語教育の絶対的重要性が解っていなかったということなのである。

 そしてその学校も安易に学級変更を毎年繰り返してしまった結果が、イジメを発生させてしまったということに気付くべきであって、今後、学級変更を禁止し、学級を固定してしまうべきなのである。その上で、担任と生徒たちにトラブルが起こらないように監視し、トラブルが起こし次第、すぐさま介入して、適切な措置を取るようにすべきなのである。

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コメント

タマティーさんのコメント嬉しかったです
玄米もかなり参考になりました
最近は自分なりに色々吹っ切れた感じです
最近 給料が下がったり 生理がきたり 人間関係など…嫌なことが重なって暗ーくなってました
チョコレート断ちや生姜を続けているのに妊娠しない…、妊娠しない原因を探して逆に自分を自分で傷つけたり… 焦り過ぎ 結果を急ぎ過ぎなのはわかってますが やはり 周りの同僚の子供話や出産エピソードがボディブローの様にきいてきて…
やっぱり 子供は授かりものだし
たまにはお酒を飲んで気楽にいかないとやってられないです~
それにしてもいつになったら赤ちゃんできるのか…?出来ないのか…?
この辛さ解らない人にはわからないんじゃ~!!クッソ~!って叫びたいです
明日から前向きに頑張ります…
タマティーさんも夏風邪にきをつけて下さいね
結婚おめでとうと言って下さって本当に有難うございました

投稿: あやのん | 2010年7月14日 (水) 21時13分

 何、あやのんさん、給料が下がったですと!?
 なんかヘマでもやらかしたのか?
 あやのんさんは年齢的にベテランになるので、給料が下がるってのは、非常事態ですぞッ。

 あやのんさん、働く時は報酬以上の働きをするようにしなさい。
 給料なんて文句をつけようとすれば、幾らでもつけることが出来るから、そんな無駄なことに自分のエネルギーを費やさないことですよ。
 保育園の場合、園長の考えが最も大事なので、園長がどのようなことをしたいのか理解した上で、それを実行するようにすることですよ。
 それと自分の仕事を定期的に見直すようにすることです。
 自分が新たにやらなければならない仕事もあるし、不要な仕事なら若手に任してもいいわけだし。
 
 保育士の研修システムはどうなっているか解らないけど、研修があったのなら、真面目に受けておいた方がいいです。
 技術というのは必ず劣化するものです。
 研修によってレベルアップしないとね。
 タマティーもたまに研修を受けていますよ。研修っていっても、経営セミナーなんですけど。朝から晩まで缶詰状態で話を聞くんです。
 腰は痛くなるし、頭は新たな知識で満杯ですよ。
 それでも経営セミナーに出ると、実力がパワーアップしますからね。
 
 収入は全て消費に回してしまうんではなくて、自己投資の資金を必ず確保しておくことですよ。
 保育に関連する本を買って、とにかく熟読してみることです。
 本は自腹を切らんと、新たな知識が身につきませんからね。
 本を大量に読んでいれば、自分が手古摺っている問題でも、その解決法が見つかったりしますよ。
 それと同時に、保育士になるために勉強していた頃の本を改めて読み返してみるとですよ。
 ベテランゆえに忘れてしまっていることが多々あるものですよ。

 給料が下がったということは、神様が「あやのん、もっと働け!」と言ってくれているようなものなので、心を入れ替えて、せっせと働くことですよ。
 一生懸命に働いている内に給料は必ず上がって行きますよ!

  

投稿: タマティー | 2010年7月15日 (木) 06時57分

 タマティーさまこんにちは

 学校は友達を作るところ・・・大いに共感いたしました

 私の夫は転勤が多い職種なので、子供の学校問題、住居問題で将来頭を悩ませそうなのでお尋ねいたします。

 子供はいくつまで父親の単身赴任につき合わせて大丈夫でしょうか?いじめられたり親友ができなかったりしたらかわいそうだなと思うのです。

 また、夫は自分がずっと住めるわけではないので家を建てる気がありません。夫実家に私と子供を同居させるつもりです。そんな状況ではなかなか夫婦の目標もなく、頑張ってこつこつ貯蓄できる私の性格でもありません。これでは私たちは破綻してしまうでしょうか?

 サラリーマン辞めて自営業やるなんてリスクが高すぎて無理!と常々言われております・・・。夫婦は一緒にいて健康管理をしたいのに。単身赴任は哀しいです。
 

投稿: えりぃ | 2010年7月20日 (火) 15時25分

 えりぃさん、それなら旦那さんを単身赴任させるのではなく、一緒に引っ越ししてしまった方がいいです。
 引っ越しをすると、友達ができないというリスクはあるけど、視野が広がるという利点の方が大きいんです。
 子供としては新しい環境に適応するために、脳をフル稼働させて適応しようとするんです。
 だから引っ越しの多い家の子供は意外と利口なものですよ。

 旦那さんを単身赴任させると、旦那さんは外食中心になるので、健康に非常に悪いですよ。
 それに夫婦仲にも亀裂が入るものです。
 子供ためにも父親は家にいてくれた方がいいしね。
 引っ越しをつるなら、とにかく職場から近い場所に引っ越してしまうことです。
 そうすれば通勤時間を短くできるので、効果抜群ですよ。

 今はデフレなので、家を買うことは非常にリスクがある行為ですよ。家を買っても、値段が下がって行く危険性を孕んでいるんです。
 それよりも自宅を模様替えしてみるとかして生活を豊かにしていくことです。
 少し料理に工夫するだけでも豊かさを作り出せるものですよ。
 貯金が不得手なら、貯金と考えずに、株式投資をすればいいんです。
 月給から2割ほどを天引きして、それを株式に投資していくんです。
 今は育児中だから、株式の売買で儲けるのではなく、手堅く配当金狙いで行った方が無難です。
 配当金が出たら、それをそっくりそのまま再投資してしまうと、雪達磨式で資産が増えて行くことになりますよ。

  

投稿: タマティー | 2010年7月21日 (水) 06時41分

タマティーさまおはようございます

コメントありがとうございました!

やっぱり夫婦と子供は一緒にいなくてはですよね(o^-^o)
ふっきれました。できるだけ家族付随の転勤で頑張ります。

株はなんとなく手を出してリーマンショックで大損してしまったのでなかなかこわいのですが、また懲りずに配当金狙いでトライしてみたいと思います(*゚ー゚*)

投稿: えりぃ | 2010年7月21日 (水) 07時22分

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