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試験は脳を鍛える

●授業と試験を組み合わせるからこそ、脳が異常に刺激される

 試験というのは、自分の脳を鍛えるためには、教科書をより優れたアイテムである。授業を受けて解ったような気がしていても、いざ試験を受けてしまうと解っていなかったことが判明してくるからだ。人間の理解力などあやふやなものなのであって、授業を受けるだけでなく、試験を受けることで、その理解力を確認して行かなければならないのだ。

 授業を受けている時に集中力と、試験を受けている時に集中力は、全然違うものだ。授業は飽くまでも教師が主人公になって行っているために、生徒たちの集中力は低いものだ。しかし試験は教師を排除し、自分だけの力で解くために、集中力を最大化することができるのである。

 小学校ではそれほど頻繁に試験を行わないものだが、塾とか予備校とかになると頻繁に試験を行い、授業を補完させるために、試験を有効的に使っている。授業だと如何に優れた講師が授業をやっても、授業による効果は或る一定のラインにまでしか達しないのであって、試験を使うことで子供たちの学力を上げさせていくのだ。

 簡単に言ってしまえば、小学校の教育レベルが上がらないのは、試験の価値を認め、試験を多用していないからなのである。試験を作るのは教師にとって多大な労力を要するのだが、その作業を惜しむからこそ、試験の回数が減ってしまうのだ。また試験後に成績優秀者たちを教室内に張り出せば、生徒たちは試験をゲーム化することができ、試験を苦痛とは思わなくなり、ゲーム感覚で試験を楽しめるようになるのだ。

 試験を多用すると、「落ち零れが出て来てしまう」というようなことを言っていると、優秀な生徒たちは学校での勉強をやらなくなり、塾で勉強するようになってしまうのだ。教師たちは幾ら授業をやっても生徒たちの学力を上げることには限界があることに気付くべきであって、試験を用いなければ、生徒たちが本当に理解しているか解らないものなのである。

●教育の基本は暗記である

 教育の基本は暗記である。試験は生徒たちの記憶力を問うているだけなのである。そもそも試験の問題は全て授業でやった内容なので、授業をきちんと受けていれば、満点を取って来ることができるのである。それができないということは、授業を受けても、その内容をきちんと記憶しなかったからなのである。

 生徒たちがきちんと記憶するためには、「読んで」「書いて」「喋る」しかないのだ。教科書をきちんと読む、ノートに書くべき物を書く、それを喋ってみてみると、記憶されていくのである。だから、教科書を読まない生徒や、ノートを取らない生徒や、無口な生徒は、どうしても試験の点数が悪いものなのだ。試験をやってみると、きちんと理解していないということが暴露されてしまうのだ。

 教師も悪どくなると、試験に授業では教えていない問題を出してみたり、引っかけ問題をだしてみたり、複雑な思考を要する問題を出してみたりと、生徒たちの点数が低くなるようなことばかりをしてくるのだが、学校の試験は知識の記憶を問う物が中心となるべきなのである。要は授業を理解したか確認するために試験を受けさせているのであって、生徒が授業を真面目に聞いていたのなら、高得点を取って当たり前なものにすべきなのである。

 生徒たちに勉強を得意とさせるのは実に簡単で、高得点を取れる試験を繰り返させていけばいいのだ。生徒たちに試験を受ければ自分は高得点を取れると思わしておけば、勉強することに熱心になり、試験を受ければ更に高得点を取って来るというサイクルが発生するようになるのである。

 それを教師が勘違いし、嫌らしい問題を作ってしまうと、当然に生徒たちは試験でいい点数を取れなくなってしまうので、生徒たちは試験だけでなく、勉強そのものに対して遣る気を失ってしまうのだ。教師は学級の平均点が50点を下回ったのなら、授業の遣り方や、試験の問題になんらかの失敗があったことを認めるべきなのである。こういうことをしていては、逆に生徒たちが勉強嫌いになってしまうものなのだ。

●試験後のアフターフォローが大事

 試験の点数が出たら、ハイ終わりなのではなく、試験後のアフターフォrローが大事なのだ。試験で回答を間違えたのなら、そここそが自分はきちんと理解していない箇所なのであって、試験を受けたことで自分が解っていない箇所をチェックすることができるのである。試験の利点はまさにここにあるのである。

 学問で最も危険なことは、「知ったかぶり」をすることなのだ。勉強ができない生徒は、知ったかぶりをして、自分自身を誤魔化し続けるからこそ、勉強ができなくなるのである。学問に於いて最も大事なことは「知的正直」なのであって、それがない者が幾ら勉強しても、いい点数は取れないものなのだ。

 試験で回答を間違えたのなら、そここが自分の理解できていない所なのであって、試験後にその箇所をチェックし、正解に辿りつけるからこそ、理解することができるのである。試験後にこれをやらなければ、永遠にその箇所が解らないことになってしまうので、それが積み重なって行けば、勉強が何も解らなくなってしまうのだ。

 小学校の教師たちは、試験が終わればそれで済ましてしまうからこそ、試験を効果的に利用することができないのだ。試験の結果を生徒たちに返しただけでは、試験の点数が良かった者は良いが、点数の悪かった者は勉強嫌いになっていくのだ。折角、試験で生徒たちが理解していない箇所が解ったのに、それに対してなんの対策も打たなければ、なんの効果も得ることができないのだ。

 塾が小学校よりも高い教育効果を引き起こしているのは、なんのことはない、試験後のアフターフォローをきちんとやっているからなのである。これをやると生徒たちが理解していない箇所を潰して行くことができるから、よりレベルの高い授業を受けてもきちんと理解できるようになるのだ。それが繰り返されて行けば、当然に生徒の学力は飛躍的に高くなって行くのである

●子供に無茶な注文はするべきではない

 試験結果が出て来ると、教育学者の中には、「最近の生徒たちは 基本はできるのだが、応用ができない」と言い出す馬鹿な者がいるものだ。応用は基本ができてこそなのであって、基本ができなければ応用などできる筈がないのだ。小学校の授業は基本の繰り返しなのであって、応用に重点を割くべきではないのだ。応用を重視すると、基本が駄目になるものなのである。

 応用が必要となるのは、教育学者自身なのであって、自分が今、応用が必要だから、小学生たちの試験の結果を見ても、「基本はできるが応用はできていない」と言い出して来るのである。これは「詰め込み教育は怪しからん」と言いだして来る者たちと全く同じで、大人になってしまえば、記憶重視よりも、アイデアを生み出すことを重視しなければならないのだが、かといって子供たちに記憶を軽視していいということではないのだ。

 子供に無茶な注文をすべきではないのだ。子供の脳は成長段階にあるのである。今はせっせと暗記していき、記憶量を増やして行かなければならないのだ。だから今やっていることは基本の繰り返しなのであって、下手に応用に手を出すべきではないのだ。新しいアイデアを生み出したり、応用ができるようになるのは、まだまだ先のことであって、小学生に小学生なりの勉強があるものなのである。

 生徒たちの試験の結果が完璧になることは絶対にない。いつの時代に成っても何かしらの問題点が見つかるだろうし、学校の授業を如何に工夫しても何かしらの欠点が出て来てしまうものだ。しかしその瑣末な問題を解決していってしまうと、逆に教育そのものが崩壊してしまうのだ。小学校では一体何を教育すればいいのかという基本を忘れてしまえば、教育はひっくり返ってしまうのである。

 現在の小学校教育は問題を多々抱えていると言われている。昔の小学校を試験を遣りまくり、試験のたびに優秀な生徒たちの名前を張り出したものだ。しかし今の小学校では試験よりも自由研究を重視し、試験を受けても優秀な生徒たちの名前を張り出すことをしていないのだ。だから生徒たちは勉強熱心にならず、遊び呆けてしまうのだ。

 学習塾がこれほどまでに繁盛しているというのは、実は小学校がやらなくなったことを学習塾で復活させているにすぎないのだ。生徒たちに試験を頻繁に受けさせ、試験のたびに優秀な生徒たちの名前を張り出しているのだ。これなら生徒たちは勉強に遣る気が出て、勉強熱心に成って行くものなのである。小学校の教師たちは「最近の生徒たちは全然勉強しないな」とほざいているものだが、生徒たちは学校では勉強していないだけなのであって、学習塾で勉強しまくっているのである。生徒たちだって、勉強させてくれる所で勉強をしたいのである。勉強させてくれない所では遊ぶことしかできなくなってしまうのだ。

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