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宗教教育は学校ですべきではない

●教師は宗教教育が不得手

 昭和憲法体制下の教育で、完全に抜け落ちているものが、「宗教教育」である。昭和憲法では政教分離を定めてしまったために、学校の現場で宗教を教えることができなくなってしまったのだ。日本の歴史を見ても、日本は基本的には祭政一致で、国民を神仏を敬うと同時に、神道や仏教に国家の発展を祈る祭祀を行わせ、その一方で国教を定めることがないという緩やかな政教分離を行って来たのであり、それをアメリカ式の厳格な政教分離を用いられては、政治も宗教も大混乱してしまうし、そして何より学校教育の現場で大混乱が発生してしまったのだ。

 人間とはそもそもが邪悪で、放置しておけば邪悪なことを平気で仕出かすものだ。そのの人間の邪悪さを封じ込め、文明の発展に適うような人物にさせるためには、1つは宗教を用いて、神の下に自分があることを位置づけさせるか、法律を用いて、刑罰によって悪事をなさせないようにするしかないのだ。宗教と法律は両輪なのであって、宗教だけでは悪事を止めることができないし、法律だけでも悪事を止めることはできないのだ。

 だから政教分離を厳格に用いてしまうと、途端に頭のおかしい連中が続出して来ることになる。平気で凶悪事件を起こし、しかも逮捕されてもなんの反省もしない犯罪者とか、日本国民であるというのに、日本国を蔑ろにして、外国に味方してみたり、地球市民を名乗ってみたりと、とにかくその人物の中に一本筋が通っておらず、常に感情的で、断固たる行動を取ることができなくなってしまうのだ。

 さすがに政教分離を厳格に用いために学校教育の現場では様々な弊害が出て来ているために、宗教教育を施した方がいいのではないかという議論もボチボチ出て来始めた。しかし学校の教師たちは宗教教育が不得手なのである。宗教教育は宗教家が行うものであって、宗教を本職にしているからこそ、宗教のなんたるかを教えることができるのである。

 忘れてならないのは、日本は何か1つの宗教を奉じて来たのではなく、長らく神仏習合を行い、更に儒教をも重んじたのである。このためキリスト教国のようにキリスト教だけを教えればいいのではなく、日本では「神道」「仏教」「儒教」の三つを教えなければならないのである。神仏儒の三つがどのように日本人の宗教心を育んで来たのかも研究していかなければならないのである。

●家族の宗教を大事にする

 健全な宗教心を育むためには、家族の宗教を大事にすることだ。その家族が昔から伝えて来た宗教行事を如何なることがあっても守り通すのである。新年になれば初詣に行ったり、お盆やお彼岸になれば墓参りに行くということを、頑なに守り続けることだ。祖父母から両親へ、両親から子供たちへと宗教行事が相続されて行くからこそ、子供の宗教心は健全に育まれて行くのである。

 神棚や御霊舎を家庭内に設置して、毎朝、拝ませると同時に、何か貰い物があるならご先祖様の前に置き、ご先祖様の恩徳によって、それを貰うことができたと思わせるようにすることだ。人から貰い物を貰う時は、実際には付き合いとか、自分の手柄なのだけれども、そういうことを重視するよりも、ご先祖あっての自分ということを意識させた方が、自分勝手にならないし、謙虚で居続けることができるようになるのである。

 自宅に経典があるのなら、定期的に音読して暗記させてしまうことだ。子供の内に行う音読はその子の脳を非常に活性化するのであって、大体暗記してしまうものだ。しかも経典を暗記できたために、知能が異常に発達して、学校の勉強が苦痛にならなくなるのである。経典に比べれば、教科書など余りにも簡単すぎるからだ。

 親の中には科学至上主義者になってしまい、宗教を軽視し、無宗教を唱えて来る人物がいるものだが、これは非常に危険なことだと断定していい。子供の頃に自分の親が無宗教であったために、宗教教育をなんにも受けていないので、宗教に関して全くの無知になってしまうのだ。いわば宗教に免疫がないという状態なので、その子が大人になった時に、淫祀邪教に騙され易くなってしまうのだ。宗教に無知な者は淫祀邪教に引っ掛かるというのは、この世の相場なのだ。

 子供は元気の塊だから、その逆である死というものについて考えるようになるのだ。「死んだらどうなるんだろう?」という答えは、絶対に学校では教えてくれないのだ。更に思春期になると、「如何に生くべき」かということを悩むようになるので、人生の規範がなければ幾らでも彷徨い続けることになるのだ。これも学校では教えてくれないので、その内、大いに脱線してみたり、碌でもない考えに取り付けれてしまい、自分の人生を行き止まりにさせてしまうのである。

●宗教を知りたければ原典主義に立脚せよ

 宗教を知りたければ原典主義に立脚することだ。その宗教の聖典にこそ、その宗教が言いたいことが書かれてあるからだ。聖典を読まずして、その宗教のことを漁っても、なんいもその宗教を理解することができないのだ。その聖典から様々な宗教行事や宗教活動が導き出せるのであって、その逆ではないのである。

 神道の場合、神社神道は人工宗教のように教義を中心にした宗教ではなく、祭祀を中心にした宗教なので、聖典という物を持たない。よく誤解されるのが、「『古事記』や『日本書紀』は神道の聖典である」ということであるのだが、神社神道に於いては記紀は聖典ではない。記紀が聖典となるのは教派神道の方であって、この区別ができていないと、神道をきちんと理解することはできないのだ。

 仏教の場合、日本の仏教は大乗仏教になるのだが、大乗仏教の経典を読んでしまうと、一体釈迦が何を言ったのかというのが非常に解りにくくなってしまう。そこで釈迦の言動が記されている『阿含経』を読むようにすることだ。『阿含経』を読むと釈迦が言わんとしたことがよく解るようになるのだ。その後に大乗仏教で最高経典とされる『法華経』を読むようにすれば、仏教の教義が如何に変えられて行ったかが解るようになるのだ。

 キリスト教の場合、なんといっても『聖書』を読むことだ。日本でキリスト教徒1%しかいないが、日本は欧米諸国との関係があるので、『聖書』を読まずして外交を展開することも、ビジネスを展開することもできないのだ。『聖書』は量が多いので、できることなら旧約聖書と新約聖書を別々に購入して、それを読むようにすることだ。『聖書』は世界で最大のベストセラーと言われているが、世界で最もきちんと読まれていない書物なのだ。

 イスラム教の場合、『コーラン』を読むことだ。『コーラン』は『聖書』より遥かに簡単なので、『コーラン』を読んでしまうと、簡単にイスラム教を理解することができるのである。マホメットはイスラム教はユダヤ教やキリスト教よりも優れていることを何度も繰り返して言っているのであって、だからこそイスラム教はユダヤ教やキリスト教に対して攻撃的になっているのである。

●宗教教育を受けていれば、淫祀邪教に騙されないもの

 子供にきちんとして宗教教育を施しておけば、子供が大人になって淫祀邪教に騙されなくなるのだ。宗教教育を受ければ解ると思うが、一般の信者に過大な献金を強いる宗教は邪教と看做すべきなのである。宗教というものは、如何にその者を救ってあげるか、そして生活規範を与えるかということなのである。そんなことをするのに莫大な献金を要するわけがないのだ。

 カルトとかいう基準を持ち出すより、その教団のお金に着目すべきなのである。その教団が常識的な範囲内の中で金銭の遣り取りをしているのか、教団の予算の決定に信者たちは参加できるのか、そして教団の会計をきちんと信者たちに報告しているのか、そういう所に注目すれば、その教団がまともな宗教団体なのか、それとも宗教をビジネスに変えてしまった宗教団体なのか解るものなのだ。

 統一教会のことが時折、問題視されるが、統一教会はなんと1000億円も大金を日本の信者たちから奪い取ったのである。統一教会がやったことはオウム真理教以上のことをやったのだが、なぜだか警察は強制捜査を行わないし、法務省の人権擁護局も黙ったままなのである。統一教会は国会議員たちにかなりの献金をしているので、国会議員たちが統一教会の行動を止めようとはしてこないのだ。

 もう一つは宗教家自体の行動を原典と照らし合わせてみることだ。例えば仏教は解脱してなんぼのものなのであって、そのための戒律を順守しなければならないのだ。だから戒律否定は絶対に許されてはならないのだ。仏教系の宗教団体なのに戒律を守っていないのなら邪教と看做していいのだ。

 聖書を読めば、同性愛を否定していることが解るものだ。だからキリスト教系の宗教団体であるのに、同性愛舎の信者がいたり、同性愛者の神父や牧師がいるなら、問答無用で邪教と看做すべきなのである。クリスチャンと名乗りながら、同性愛をやっているような人物は、幾らでも屁理屈を言って来るので、絶対にまともに対応をしないことだ。「あなたのやっていることは、聖書に違反しています!」といえば、それで済むことなのである。

 幾ら学校の勉強ができたとしても、宗教のことが解らなければなんの役に立つことはない。宗教は文明の基盤であるために、宗教を理解することこそが、文明人として最低限の遣るべきことなのである。はっきりと言っておくが、宗教の勉強は無駄である。幾ら宗教の勉強をやっても、出世できたり、金儲けができたりするわけではないのだ。しかし宗教の勉強をすると、この世の流れが明確に見えて来て、自分の人生を間違うことなく、順調に進めて行くことができるようになるのである。

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