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「男の子の自立」の仕方

●まずは友情を育む

 男の子が自立をし始める場合、とにかく母親とは距離を置き始めるものだ。男の子にとっては母親こそがこの世で最も大好きな存在なので、ちょっとやそっとのことでは母親から離れて行くことはしないのだ。中学生辺りになって、母親から離れ始めたら、これは自立の始まりだと見ていいのだ。

 男の子が自立を開始するためにまず遣り始めるのが、男同士の友情を育むということだ。男同士で友情を育むことで、思春期特有の悩みを克服して行くことができるし、友達同士で切磋琢磨していくことができるのである。この時期の男の子たちのグループは女人禁制を取り、絶対にグループの中に女性を入れないのだ。

 男同士の友情の育み方は、女性から見れば理解不能の育み方だ。男の子だけグループになると、平気で馬鹿なことを仕出かしたり、警察沙汰になるようなことをしてくるのだ。馬鹿なことをやることで、大人たちから禁止されていることを遣ることで、友情を深めて行くという奇妙な遣り方を取るのだ。

 中学生の頃に真面目になりすぎてしまい、友情を育もうとせず、勉強ばかりしたり、テレビゲームばかりするのは非常に危険なことなのである。そんなことをしていれば、友人ができなくなってしまうので、自分の頭の中で自分の悩み事が一杯になってしまい、身動きが取れなくなってしまうのだ。いつの世でも若者たちが抱える悩みは似たようなものなので、自分と同じレベルで悩みを語り合う相手は絶対に必要なのである。

 男の子たちは友情を育む中で、真心の大切さや、他人への思いやりやいたわりといったものを学んでいくのだ。友情は「友達への愛」なのだが、普通、男性たちは「友達のことを愛している」とは言わないものだ。友達への愛をきちんと施せるようになると、愛を叫ぶようなことはしなくなるものなのだ。

●知恵をくれる師匠

 男の子が自立して行くために必要なものは、友達との友情と知恵をくれる師匠の存在である。既に自立を果たしている年上の男性から、男が自立して行くための知恵を貰い、その知恵を使って自立して行くのである。師匠は女性であってはならず、男性でしか認められることはない。

 自立をしていない男性というのは、幾ら自分が自由に物事を考えても、考え方が根本的に間違っているものだ。そのため若い時には決して自由の場に自分を置いてはならず、寧ろ不自由な場に自分を置いて、自分の考え方を改めて行った方がいいのである。一体、自分の何が間違っているかといえば、自己中心的に物事を考えることなのである。

 自己中心的に生きていると、必ず他人から物を奪おうとする。他人から物を奪うからこそ、自分の持っている僅かな物まで奪われてしまうのである。この生き方を貫いていれば、確実に貧乏になっていくし、不幸な人生になってしまうものだ。だからこの自己中心的な生き方を改めるために、師匠が必要なのである。

 柔道や剣道でもそれが単なるスポーツではなく、精神修養のためのスポーツであったのである。スポーツに励むことで、師匠から間違っている所を指摘されたり、長所を褒められることで伸展させていったりするのである。中学生や高校生の時にはとにかくスポーツに励むべきであって、そのスポーツを通じて知恵を獲得して行くべきなのである。

 師匠は生身の人間であるとは限らない。男の子たちは読書をすることで、過去の偉人から知恵を学びとり、成長して行こうとするのだ。中高生の読書が非常に重要なのは、この時期に読書をして知恵を掴み取っていないかと、自立して行くことができなくなってしまうからだ。全ての本が良書なのではない。自分が読書を経験することで、良書か悪書か分別して行き、出来るだけより多くの良書を読んでいくようにすべきなのである。

●冒険旅行

 男の子が友達と友情を育み、師匠から知恵を貰うと、必ず冒険旅行に出かけるものだ。冒険旅行の中で愛や知恵を実践し、自らの勇気を発揮して行くのだ。冒険旅行に出かけず、ただ単に学んでいるだけでは愛も知恵も本当の価値を理解できないのだ。本当の価値が解っていないからこそ、キリスト教徒たちのように愛を叫んだり、雑学者たちのように知恵ではなく知識を収集するようになってしまうのである。

 冒険旅行は男の子にとって死闘なのである。未熟な若者が一人で旅をしている訳だから、当然に誰かに騙されたり、傷害事件に巻き込まれたりするのだ。時折、異境の地で殺されたりすることもあるが、それは愛や知恵や勇気が足らなかったということなのである。如何なる危機があろうとも、それを乗り切って、旅を続けて行くべきなのである。

 冒険旅行をしていく中で、男の子は或る重大なことに気付く。それは自分自身が不自然であるということなのである。男の子は乳幼児期に自分の父親が自分の心の中に入り込み、上位自我を形成する。この上位自我こそ「良心」と呼ばれるもので、親に言われなくても悪い事はしなくなるし、自分から良い事をするようになるのだ。しかし従属期が終わり、自立期に入ると、この上位自我が「偽りの上位自我」となって、自分を苦しめるようになるのだ。自分が本当にしたいことがあるのに、「偽りの上位自我」の命令でそれをストップさせてしまうようになるのである。

 冒険旅行というのは、旅を通じて、この「偽りの上位自我」を破壊することなのである。「偽りの上位自我」を破壊しない限り、男性は絶対に自立できない。逆に言えば「偽りの上位自我」を破壊してしまえば、簡単に自立して行くことができるのである。友達や師匠の手助けはあったとしても、男性が自立していくためには自分の力で成し遂げて行かなくてはならないのだ。

 1度の冒険旅行で「偽りの上位自我」を破壊できる者もいるが、多くは何度か冒険旅行を繰り返すことで「偽りの上位自我」を破壊して行くものだ。男性はそれができてやっと女性と恋愛をすることができる。自分が自立していないのに、女性と付き合ったとしても、きちんと愛せないものなのだ。だから自分が自立していない時は絶対に禁欲に徹して、女性を退けるべきなのである。自立していないのに女性と付き合っていると、自立する機会を失ってしまうのである。

●男の子の誰もが自立できる訳ではない

 男の子の誰もが自立できる訳ではない。若い時に友情をきちんと育まなかったり、師匠に出会わなかったり、冒険旅行に行かなければ、自立することはないのだ。だから昔の人々は「可愛い子には旅をさせよ」と言い続けて来たのである。可愛い子をほど、母親は可愛がってしまい、自分の手元に置いてしまうものだ。しかしそのような行為は自分の息子の自立の機会を永遠に奪ってしまうことになるのだ。

 男性は自立できなければ、世の中が歪んで見えてしまう。曰く「世の中が間違っている」「政治が悪い」「誰も自分のことを解ってくれない」と。自己中心的に物事を見ているからこそ、この世の本当の姿が見えてこないのである。間違っているのは世の中ではなく、自立していない自分の方なのだ。政治が悪いのではなく、自立をしていない自分こそ悪いのである。誰かが自分のことを理解してくれないのではなく、自分こそが不自然な自分自身を理解していないのである。

 冒険旅行をしない男性は、体は男性であっても、決して男性ではない。愛も知恵も勇気もない軟弱な男性なのである。自立をしていない男性が恋愛をしても、きちんと女性を愛することはできないし、仕事をさせたとしても碌でもない仕事しかしてこない。もしもこの手の人物が政治家になってしまえば、国内では支離滅裂な言動を繰り返し、外国からド突かれれば平気で謝罪してしまい、国益を損なってしまうのだ。

 自立していない男性ほど、言って来ることは「良心的」である。自立していないから、未だに良心を破壊していないからなのである。自立してしまえば良心は破壊されてしまうから、自立した男性ほど良心的なことは言わなくなる。後は自分で調べたり考えたり検証したりして、道理に適った意見を言って来るものだ。そういう意見は言われてみれば「正しい!」と思ってしまうものだし、具体的な解決策を持っているものなのである。「良心」ではなく「正心」があるからこそ、その男性は幾らでも成長して行くことができるのである。

 自立できた男性だけが、恋愛をすればきちんと女性を愛せるので結婚に持ち込むことができるし、仕事をさせればお客様に奉仕し貢献していくことができるし、政治家になれば祖国の独立を守り、国益を増大させていくことができるのである。自立できた男性は必ず自分が守るべき人々をきちんと守って行くのである。だからこそ母親は思春期になれば我が子を突き離し、自立させて行くべきなのである。

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コメント

コメント有難うございました
生活習慣を見直して魚を多く食べさせたい思います
マカや 亜鉛はどうすべきか悩むところです

投稿: あや桃 | 2010年9月 3日 (金) 20時04分

上位自我とは父母の善悪の基準のですか?
偽りの上位自我も基本は父母の善悪の基準を引き継いでいるのですか?

投稿: シロクマ | 2016年3月17日 (木) 10時54分

シロクマさん、上位自我とは女の子の場合、母親の性格がモロに入って来るから、それで善悪を判断していきます。
だから親が別にあれこれ教えなくても、正しい事をやるし、悪い事はやらない。

しかし思春期に入ると、この上位自我が偽りの上位自我になり、
「自分の中にもう1人の自分がいる」
と言い出すようになるわけです。
偽りの上位自我が上位自我を引き継いでいるけど、もう自分がそれになんの疑問も持たないのではなく、
「これはおかしいぞ」
と疑問に思うからこそ、心の葛藤が起こり、それでこの時期は荒れるし、問題を起こしてくるんです。


投稿: タマティー | 2016年3月18日 (金) 05時59分

「自分の中にもう1人の自分がいる」のもう一人の自分とは、
親に従順な自分のことですか?
それとも、これはだめだと自分を叱っている親の声が自分と
同化して、親の言っている声が自分の声だと思うことですか?

投稿: シロクマ | 2016年3月18日 (金) 12時29分

シロクマさん、従順でもあるし、そうでもないし、とにかく自分の中に自分じゃない奴がいるって事です。

必ずしも親の声ではないです。

若い時は矛盾だらけになってしまうのは、偽りの上位自我があるからで、若者は突っ走っていかないと、心の闇に吸い込まれて行ってしまいます。

女性の場合、偽りの上位自我を破壊する事になるのは、結婚以外にないから、結婚は女性の自立の絶対条件になる訳です。

投稿: タマティー | 2016年3月19日 (土) 06時20分

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