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自分の家族を愛で満たすためには、妻は夫を敬い。家庭内の実権を握ることが大事!

●権力を握るためには、権威を手放せ

 現在では殆どの夫婦が恋愛結婚で結婚して来るので、両者の力はほぼ均衡していることだろう。恋愛で面白いのは両者の力が均衡している場合であって、男性か女性かどちらかが一方的に強ければ、お金には苦労しないだろうが、恋愛は盛り上がらないからだ。しかしその状態で結婚に突入してしまうと。とんでもない事態に陥ってしまう。

 結婚は対等な立場で始まるが、時間の経過と共にごく僅かな差が大きな差となって現れて来る。大抵、妻が妊娠すれば仕事を休み、家事に専念し、出産に備えなければならない。その間、夫は将来に発生するであろう出産費用や育児費用を確保するために仕事に専念するものだ。当初は働いている妻は産休のつもりでも、仕事の方面に関しては夫の方が圧倒的優位に立つものだし、家事の方面に関しては妻の方が圧倒的優位に立ってしまうのである。

 赤ちゃんを産んでしまえば、妻は赤ちゃんに付きっきりになるので、どう考えても妻の方が育児に関しては上達してくる。それに対して夫は仕事をし終わって育児に参加するのだから、育児が上達することはまずないであろう。この夫婦の有り方を極限までに高めてしまうと、妻は仕事を辞めて専業主婦になってしまうし、たとえ働いていたとしても家事や育児に於いては圧倒的に妻が強くなってしまうものだ。

 結婚したのなら、妻が家庭内の権力を握るためには、権威を手放すしかないのである。家庭内の権力を握っているのに、家庭内の権威まで握ることはできないのだ。この世の中は「全てを得ようとする者は全てを失うようにできている」ものなのである。妻の方が家事や育児の権限を握ってしまう以上、妻は夫を家長として敬い、夫になるべく手を出させないようにすることで、家族が機能し、安定して来るのである。

 日本史でも権威と権力の関係は繰り返し出て来る。律令制度が整うと、天皇は権威しか持たないが、太政大臣が権力を持つことになる。これが平安時代になると太政大臣に変わって摂関家が台頭してきて権力を掌握し、天皇はいよいよ権威だけになってしまう。鎌倉幕府ができると当初は征夷大将軍が権力を振るうが、その後は将軍は権威だけとなり、執権が権力を掌握することになる。室町時代になると将軍と管領の関係になり、江戸時代になると将軍と老中の関係になり、どちらも権威を持つ者と、権力を持つ者が別々ということで組織は機能し、安定するのである。

●家庭の大黒柱は実は妻なのである

 夫が妻をちゃんとした妻に育てたいのなら、家事や育児を妻に任して、自分は仕事に専念すべきなのである。自分が仕事をしまくっていれば、自然と妻は家庭内のことをやるから、妻はその方面に関しては腕が上達して来るのである。それなのに夫が家庭内のことをいちいち口を出すから、妻は自分でやろうとしなくなり、いつまで経っても腕が上達しないのだ。

 夫は仕事のために家庭に滞在する時間が少ないのだから、家庭内のことを細かく言うことはできないのだ。夫は飽くまでも家長なのであって、妻こそが一家の大黒柱なのだ。家事や育児に於いて中心的役割を果たすのは、常に妻の方であって、妻が家庭内で自由に動いているのなら、家庭は機能し始めるものなのである。

 夫が家庭内でやるべきことは、妻に頼まれたものだけをやればいいのだ。妻としては自分でできないからこそ頼んでいるのであって、そういう時はすぐさま動いて処理してしまうべきなのである。こうすれば妻は夫が自分のために役立ってくれたと思うし、夫の方も妻のストレスを軽減させることで夫婦仲を良好にさせることができたのである。

 もしも夫が家事や育児の一切を手伝いたくないのなら、家政婦を雇えばいいのである。家政婦を雇うと、妻は絶対に夫に頼もうとしなくなり、女性二人で家事や育児を切り盛りしてしまうのだ。女性にはそういう習性があるので、それを巧く活用することだ。家政婦を雇うにはお金がかかるが、その費用は自分が働いて稼いで来ればいいのである。

 妻が「内助の功」を発揮してくれると、夫は仕事に全エネルギーを投入することができるようになるので、当然に仕事に於いて成功する確率が非常に高くなる。仕事が成功すれば収入が激増して行くのだから、収入面に於いて妻の収入を圧倒的に凌駕することができ、そういう夫には妻は敬意を払い、従順になるものなのである。妻が夫を敬っているかというのは、男が仕事で成功するために非常に重要な要素になるのだ。

●父系家族は攻撃的な家族形態なのである

 家族というのは皆一様ではない。家族は大きく分けて父系家族と母系家族の二種類がある。妻が夫の家に嫁いで来れば父系家族になるし、夫が妻の家に婿入りして来れば母系家族になる。父系家族は攻撃的な家族なのであって、子孫や資産を増やして行く義務を負う。一方、母系家族は防御的で現状維持をする義務を負うようになる。

 父系家族は夫が仕事に全エネルギーを投入できるから、当然に収入は高くなるし、子孫も多く増やして行くことができるのである。とにかく男の子を多く産み、本家を相続させると共に、多くの分家を作ることで、一族の繁栄をもたらすようにできているのだ。それなのに子供を1人や2人しか生まなかったり、女の子ばかり産んで跡取りを作らないと、父系家族は機能しなくなり、途端におかしな状態になってしまうようになるのだ。

 専業主婦が出て来るのは、父系家族だけなのである。父系家族は収入が多いために、妻は外に出て働かなくても良い状況を生み出せるのである。その分、妻は育児や子育てに熱心になるものだし、空いた時間を文化を嗜む時間に費やすことができるようになるのだ。父系家族で妻が働いたとしても、妻は育児や子育てに手を抜いてはならないし、忙しい合間を縫って文化に触れる機会を持っておかねばならないのだ。

 母系家族は妻の母親を中心に夫婦が動くために、その家の家業を母親に言われた通りにやることが求められるのだ。旅館や料亭や商家などは基本的に母系家族の形態を取る。母系家族の仕事は現状維持なのであって、ひたすら今までの仕事を守り続けることしかしないのだ。母系家族にとって拡大路線は死を意味することになるのだ。

 母系家族の場合、妻は絶対に専業主婦になれないし、妊娠中だろうが、出産直後だろうが、働かされることになる。基本的に育児は妻の母親が行うことになるので、妻は育児に関しては不得手なままになってしまう。しかも年中無休に近い形で働くので、文化に接する機会が殆どなく、文化レベルは一向に上がって行くことはないのだ。その反面、家庭内の遣り取りが非常に充実して来るので、人間味の溢れる子供たちが育って来ることになるのだ。

●家庭内での「愛の循環」が始まる

 大方の夫婦は妻が夫の家に嫁いで来るのだから、父系家族の形態を取らざるを得ないのだ。そのため妻は夫を敬い、家庭内の実権を全て握るしかないのである。それをやらなと家族は機能しないし、安定すらもしないのだ。仕事は夫に任せればいいのであって、とにかく夫の仕事が成功するようにバックアップするしかないのである。父系家族が攻撃的な家族なので、夫の収入が上がって来ないと、夫婦は些細なことで喧嘩をしてしまうものなのである。

 父系家族だというのに、夫が家事や育児のことに手を出していたり、1日8時間労働で週休2日なんてやっていれば、収入が上がらないのは当然のことなのである。父系家族でるなら、夫は家庭のことは妻に任して、1日12時間労働を行い、月に2日から3日程度休めばいいのだ。そうやって労働時間を多くしていかないと、仕事に於いて成功して行くことは不可能なのである。

 妻にしてみれば、自分は嘗て仕事をした経験を持っているのだから、家事や育児に専念することに不満を持ってしまうものだ。しかし自分が家庭内の実権を握ってしまった以上、仕事は二の次になるのであって、まずは家事や育児を優先すべきなのである。自分が家庭内の実権を握ったというのに、仕事を優先してしまえば、その家族は途端に機能を停止してしまうものなのである。もしも仕事をするなら、家事や育児をテキパキと行い、上達して、巧く時間を捻り出して行くしかないのである。

 妻が家庭内のことを巧く切り盛りしてくれると、夫は妻に対して愛を放出し始めるものだ。この愛を貰うと妻は嬉しいし、子供たちにも愛を注いで行くようになるのだ。そうなると家庭内で愛が循環し始め、その家族は愛で満たされ、愛が溢れ出して行くようになるのだ。家族の中で愛が循環し始めると、夫や妻や子供たちが僅かな愛を出すだけでも、その愛が循環することによってより多くの愛を生み出すので、家族全員が幸せになり、自分のすべきことに集中して行くことができるようになるのである。

 妻が夫の家に嫁いで来たのに、夫を敬わないとか、夫に家事や育児を押し付けるのは非常に間違った行為なのである。そのようなことをやっていれば、家族の中で愛が循環して行かなくなるから、当然に離婚という結末に至ってしまうのである。人間は誰であっても権威と権力の両方を持つことはできないのだ。自分が権力を握ったら権威を手放すべきだし、自分が権威を握ったら権力を手放すしかないのだ。離婚した女性は元夫の悪口を散々言って来るものだ。しかし悪いのはタブーを犯した自分であって、結婚したのにやってはならないことをしてしまったからこそ離婚になってしまったのである。

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コメント

タマティーさん、こんにちは (o^-^o)

おむつなし育児について質問させていただいたkiriです


今回の記事、フェミニズムに傾倒していた大学時代に読んだら、きっと頭がグラグラ沸騰していたと思います(笑)が、結婚し、妊娠、出産を終えた今、この記事を読むと、とても腑に落ちました。

確かに、妊娠して私が退職したとたん、夫が部署移動になり、移動をきっかけにとても忙しくなり、残業も増え、給料も上がりました。

タマティーさんが以前おっしゃていた「子宝」の意味を実感しました。

そのほかにも、チリ大地震が起こった時間にリアルな地震の夢を見るなど、妊娠をきっかけに、理屈では説明できない不思議な出来事がいくつかおこりました。
(おむつなし育児ができていることも、私にとっては不思議な出来事のひとつですが…(^-^;)

うちも父系家族なので、しばらくは家事、育児に全身全霊で集中し、立派な大黒柱を目指そうと思います(^ω^)(できれば、第2子、第3子を、と考えています…)

そしていつか自分自身に余裕ができたら、自らを安産に導いてくれた、タマティーさんの提唱する「自然的マタニティーライフ」を
、助産師として、自分の経験をふまえて少しずつ広めていければと思っています。

これからの記事もとても楽しみにしています。
無料で貴重な真理をたくさんたくさん提供してくださるタマティーさんに感謝!!


しつこいようですが、書籍化、心待ちにしています(*^-^)

投稿: kiri | 2010年9月20日 (月) 14時15分

 kiriさん、赤ちゃんが生まれと、本当に不思議なことが起こりますよ!
 特に収入に関しては、赤ちゃんが生まれると一気に増えて行きますからね。
 多分、赤ちゃんが霊的に金運を呼び寄せるんでしょうな。
 それと旦那さんの方に自分のためだけに働くのではなく、妻子のために働くという精神的な変化が起こるので、それが具体的に収入アップに繋がるわけですな。

 kiriさんは、今は助産師の仕事をしていないの?
 助産師は父系家族に嫁いで来ても、助産師の仕事をすれば、母系家族の色合いを濃くして行きますからね、要注意ですよ。
 なんせ、助産師の仕事は夜中心だし、明け方までかかりますからね。
 そういう仕事をしていれば、家事なんてのは後回しになりますよ。
 助産師の仕事をするためには、夫の協力なくして絶対にできないから、今は育児や家事に専念して、旦那さんの仕事が成功するように祈ることですな。
 タマティーに言わせてみれば、助産師が絶対にやっていけないことは、妊婦を医者送りにしてしまうこと、自分が赤ちゃんを生まないこと、それと離婚することですよ。

 助産師の場合、手広く仕事をするのではなく、キメ細かいサービスを行って、クチコミで顧客を増やして行くという地道な経営の仕方になります。
 助産師が在り来たりの商売をやっていたら、絶対に儲からないし、潰れてしまいます。
 とにかく助産師として基本を守りつつ、差別化を行うことですな。
 助産院に高級感を出すとか、妊産婦に効果のある漢方薬を飲ませるとか、食事を美味しくするとか、そういうことをやっていかないと、妊婦たちは遣って来ないですからね。
 排泄コミュニケーションなんてのも、これを丁寧に妊産婦たちに教えれば、顧客が途切れることはないですよ。
 今の内にそういうアイデアをノートに書き留めておいて、自分が所有する助産院の姿が明確になっていれば、助産師としての仕事が確実に成功すると思います。
 日々の料理なんかもボサ~ッと作るのではなく、巧く工夫して美味しい料理を作り、それをレシピに書き留めておくことですよ。
 レシピが溜まって行けば、料理の腕も上がって旦那さんが喜ぶし、助産院を持った時に妊産婦たちに出す料理も美味しい料理が出せるようになりますよ。


   

投稿: タマティー | 2010年9月21日 (火) 07時01分

タマティーさん、コメントへのお返事ありがとうございます!

タマティーさんのおっしゃる通り、妊娠を機に不思議なことがたくさん起こり、とても面白い毎日です。
赤ちゃんが霊的に呼び寄せていたんですね!

妊娠中にもお墓参りにいったし、氏神様にも何度もお参りに行っていたので、赤ちゃんが霊的な世界にリンクしてくれたのかもしれません。
今までは、まったく不思議な経験をしたことがなかったので、そうとしか考えられません。


妊娠初期に出血を経験し、勤めていた病院を退職したので、いまは助産師の仕事はしていません。
出血したのも深夜勤のときだったので、このままこんな働き方をしていてはいけないという赤ちゃんからの警告だと感じ、病院からは強く引きとめられましたが、無理を言って退職しました。

いま思うと、あのタイミングで辞めていなかったら、この子とも会えていなかったかも…と思います。
そして、あわや離婚の危機にまで陥っていたかも!?と思うとおそろしいです。

確かに助産師の仕事を続けるには夫の協力は不可欠なので、母系家族になりやすいと思います。
周りをみていても、どうしても家事、育児は二の次という印象ですし、離婚も多いです…。また、なぜか助産師なのに妊娠・出産に関するトラブルも多いです。


私自身、病院勤務の助産師でしたが、将来的には自分の助産院を開院したいと思っていました。
でも、ひとつのことにしか集中できない自分の性格を考えると、育児をしているうちは、まだまだそれは難しいだろうなということが、出産してからわかってきました。
母系家族へシフトできる自信も今のところありませんし…(^-^;
ですので、いまはひたすら家事、育児に専念して、夫の成功を祈ろうと思います。

助産師の仕事はお産をとるだけでなく、母乳育児のサポートや、妊娠中の生活指導、食事指導など、お産の場以外での活動もできますので、将来的にはそういう分野で地域活動をしていきたいと考えています。

正直、一度お産から離れると、またそこに戻るのが怖いという心もありますし、もう夜勤をする自信がないというのもあります…。
確かにお産の介助には、たまらなく魅力的な面があり、一度すると、熱中してしまうのですが、その反面大きなリスクも背負う必要があります。

リスクのあるお産にしないための安産法の指導の必要性を、今回の妊娠で痛感しましたので、そこをメインに働いていけたらと思っています。

(私は4人兄弟の末っ子なのですが、上の兄2人を産んだ、前の母親は病院での出産後、産後の出血で他界しており、お産に対する根源的な恐怖をぬぐえないというのもあります。
前の母親の死がなければ、今の自分の生もないのだと思うと、複雑な気持ちになりますが、自分にできることは、前の母親に感謝してしっかり弔い、自分の生を全うすることしかないと思っています…。)

その時のために、タマティーさんに教えていただいたように、今のうちからコツコツとアイデアノート、レシピ集を作って差別化できるようになりたいと思います!

いつも素敵なアドバイスをいただき、本当にありがとうございます (*゚ー゚*)

これからの記事もとても楽しみにしています!


投稿: kiri | 2010年9月21日 (火) 14時05分

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