最高権力者としての姑
●古代日本の妻問い婚
その昔、倭人族は長江流域に住んでいた。しかし黄河流域に住んでいた漢民族が拡大して来るにつれて圧迫され、その倭人族がより中国南部に追いやられ、ビルマやタイやラオスやベトナムに行き、海を渡って朝鮮半島南部や日本列島や沖縄列島へと遣って来たのである。そう、倭人は日本にいただけでなく、朝鮮半島にもいたし、東南アジアにもいたのである。
この倭人族たちは今では民族は違えども、米作りを行い、肉よりも魚を好み、妻問い婚をすることは皆同じだったのだ。この妻問い婚こそが曲者で、今では妻問い婚の風習がなくなってしまったために、この結婚形態の影響が今現在の我々にも及んでいることに気づけないのである。古代日本人が妻問い婚をしていた以上、その影響が今の我々に全くないということは絶対にないのだ。
よく日本の女性学者たちは「日本は男尊女卑である」とか、「日本は男社会である」とか言うが、それは根本的に間違っているのである。日本の父系家族は表面的には夫が家長として君臨していても、持っているのは権威だけであって、権力を何一つ持っていないからだ。その妻が間抜けな女性でない限り、家庭内の実権は全て妻が握るようになるものなのであって、そのような家族形態を営んでいるような人々が、男性中心の社会を形成することはできないのだ。
妻問い婚であるなら妻の母親の方が権力を持つが、妻問い婚が消えて、妻が夫の家に嫁ぐようになれば、夫の母親の方が権力を持つことになってしまうのだ。これが「嫁姑の争い」の起源であって、妻問い婚を止めた民族が、表面的には父系家族をやっているからこそ、姑が異常なまでの権力を持つことになってしまったのだ。
夫が家長として権威しか持たず、妻が家庭内の実権を握っていれば、その子供たちが独立して行った時に、母親は子供たちに権力を行使して来るのは当然起こりうることなのである。そのため花嫁はいつまでも浮かれていないので、自分たち夫婦を守るために権力を握らなければならないし、姑との外交もきちんと行わないと、結婚が結婚として機能しなくなってしまうのだ。
●花嫁が妻になる儀式
通常、男女が結婚する際、まずは男性が男性の両親に彼女を紹介し、結婚に関して同意を得る。次に男性が女性の両親に結婚の許可を貰う。それで結婚式を挙げれば、結婚はめでたく成立したと思ってしまう。しかしそれで結婚が成立する訳ではないのだ。結婚後、妻が夫の母親に妻として認めて貰う儀式を経ないと、妻は息子の妻として認めて貰うことはできないのだ。
どこの家の姑もやることは大体同じなのだ。息子の世話を花嫁に任すものなのであって、まずは息子が仕事で成功するように祈るものだ。次に料理を始めとして、その家に伝わるものを花嫁に伝授して行くものだ。そして子供を産んで、子孫を繁栄させていくのである。大体、これらができれば花嫁は息子の妻として認定され、逆に姑から大事にされるものだ。
しかし自立が終わり、自分の母親への反抗がなくなった花嫁であるなら、それらのことをきちんと成し遂げることができるけど、自分の母親に反抗する余りに自立が不十分な花嫁だと、どうしても姑の言っていることを受け入れることができず、息子の妻として認定されないという事態になってしまうのである。
もしも姑と事を構えてしまうのなら、花嫁は自力で夫を成功させるようにして行くべきだし、料理を始めとして家事を怠りなく行い、子供を多く産んで既成事実を作ってしまうしかないのだ。そうなってしまえば姑としても花嫁を息子の妻として認めざるを得なくなり、その時になってやっと息子の妻として認めて貰うようになるのだ。
花嫁としては夫との相性がいいからこそ結婚した訳なのだが、自分が結婚した後に夫の母親との相性が実は重要だということに気付いてしまうのである。嫁姑にも相性があるから、相性が良いなら友好的に振る舞うべきだが、相性が悪いのなら距離を置いて、必要な時だけ接するようにすればいいのである。絶対にやってはならないのは、姑に対してなんの配慮もしないということなのである。
●姑が最大の権力を握っている
「男女同権」とか「男女平等」を唱えてしまうと、自分たち家族のほかに、自分たちの家族を制御しうるほどの権力を持っている存在がいるということに気付かなくなってしまうのだ。所詮、男女同権とか男女平等は外国から輸入された思想であって、日本民族独自の思想ではないのだ。それに対して「妻問い婚」は日本民族が古代に於いて遣ったものだし、嫁姑の問題は今でも存在する問題なのである。
男女同権とか男女平等の思想に取りつかれてしまうと、夫婦間での負担を同じようなものにしようとか、そういうことしか考えないものだ。そのため自分たち夫婦が先祖の歴史や伝統や習慣を継承しようとか、自分たち夫婦が共同して親戚づきあいをして、自分たち夫婦の地位を高めて行くということを全くして来ないのである。
自分たち夫婦を左右しうるほどの権力を持っているのは、実は姑なのであって、妻が家庭内の権力を全て掌握し、それに対抗して行かなければ、妻は姑から攻撃を受けるものだし、何より姑から息子の妻として認めて貰うことができなくなってしまうのだ。男女同権とか男女平等を唱えている既婚女性に限って、嫁姑の問題を抱え、家事も育児も下手糞なのは、肝腎なものが全く見えていないからなのである。
日本の家族はどこの家族に於いても女性の方が権力は強いのである。男女同権ではなく、女性の方が権力を多く持っていることこそが事実なのである。男女平等どころか、夫は家長として君臨して権威だけを持ち、妻は家庭内の実権を全て握るという悪どい方法を取っているのである。だから男女同権や男女平等を家庭内で唱えてしまえば、損をするのは妻の方なのであって、自分が握る筈の権力を半分以上失ってしまうようになるのだ。そうなれば不幸の人生を歩むのは確実なのである。
結婚というのは万国共通ではない。民族には独特の結婚の歴史があるのであって、その中から生み出されて行ったものなのだ。だからアメリカ人の遣っている結婚の仕方を日本人がやってしまえば誰がどうやっても絶対に巧く行かないのだ。日本人なら外国人から奇異にみえても、自分たちの伝統的な結婚のスタイルを保守し続けるべきなのである。
●「嫁姑の争い」は日本人の伝統を無視したからこそ起こる
「嫁姑の争い」というのは、花嫁にとって通過儀礼なのである。この通過儀礼を経ないと、花嫁は息子の妻として認めて貰えることがなくなってしまうのだ。花嫁の中には最初から姑の受けが良く、「嫁姑の争い」を起こさない女性もいるが、花嫁の中で半分近くは「嫁姑の争い」を引き起こして来るものだろう。そういう場合、いつまでも「嫁姑の争い」を続けるのではなく、10年以内には決着をつけるように仕向けて行くべきなのである。
姑の意見は一見理不尽なものであっても、立場を変えてみると至極最もというものが多い。花嫁としては姑の考えは古臭くても、姑が息子の幸せを願うからこそ、姑は口を出して来るのである。自分だって夫の幸せを願うものであるなら、姑の意見を全て拒絶してしまうのではなく、まずは耳を傾けてみることだ。
姑としては善意で意見を言っているのに、花嫁に拒絶されたらストレスを溜め込んでしまい、その怒りが爆発してしまうのである。姑が何か言って来たら、まずはその意見を肯定してみて、聞き入れてあげることだ。その意見を採用するかは未決定でも、その意見を聞き入れてあげることが姑のストレスを緩和することになるのだ。
自分がどんなに姑の意見に反対しても、自分が歳を取り、自分の子供たちが独立した時に、自分も姑と同じようなことをしてしまうのである。その際、自分は姑から伝統を継承していないのだから、自分が幾ら息子の妻に意見を言っても、全て愚劣で、当然に拒絶されてしまうことになるのだ。
結婚は夫婦を幸せにするためにあるのであって、「嫁姑の争い」ごときで不幸になるべきではないのである。姑は最高権力者なのだと解っていれば、結婚したら即座に家庭内の権力を掌握して、姑に対抗して行くしかないのだ。そういう争いの中で自分は鍛えられていくのであって、いつの間にか実力が向上して行き、姑から息子の妻として認められるようになるのである。
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コメント
タマティーさま、お久しぶりです!
7月に出産したゆうです。
あれから今まで、子育てや家事で忙しく過ごしておりましたが、タマティーさまのブログは全て拝見させていただいています。ためになるばかりでなく、いいリフレッシュにもなりありがたいです。
そして今回の内容、読めて良かったです。
実は昨晩、主人の実家から私たち夫婦に「マイホームはいつ、どこに建てるのか」と苦情が入りました。急遽、主人の実家へ話し合いに出掛けていきました。
色々と細かなことを書くと長くなってしまうので割愛いたしますが、今回の内容、本当にうなずけます。
嫁として精進できるよう、これから本腰をいれて頑張らねばなりません。
姑&嫁問題、ぜひまた取り扱って下さい!
投稿: ゆう | 2010年9月22日 (水) 10時32分
ゆうさん、多分、旦那さんはみっちりと絞られています。
嫁姑の問題で、これは妻問い婚が消滅し、父系家族に吸収されたのだけれど、違う形で父系家族の中に生き残ったと指摘している本はないので、今回の記事を読むと非常に納得が行けると思います。
夫婦にとって最大最強の敵は家の外にいるのであって、しかもその的を倒すんじゃなくて、息子の妻として認めて貰うという変な戦いなんですな。
しかし現在、ゆうさんは赤ちゃんを生み育てているので、これを持って姑に顔見世興行を行うと、お金は貰えるは、文句を言われないは、今の有利な立場を巧く活用することですな。
姑にとって赤ちゃんとは強烈にメロメロにさせるものらしいです。
それから助産師さんからの情報提供なのだけれども、「排泄コミュニケーション」っていうものがあるらしいんです。
要は赤ちゃんのベビーサインを巧く察知して、オムツにではなく、便所で排泄を行ってしまうというものなんです。
タマティーは今まで生後6ヵ月を過ぎないと、オムツなしで排泄ができると思っていなかったので、これは本当に衝撃的な情報でした。
ゆうさんも、試してみたらどうです?
一番簡単なのは授乳後に赤ちゃんはウンチをするから、ウンチのサインを出したら、オムツを脱がして、便器で排便させてしまえばいいんです。
小便も赤ちゃんの特有のベビーサインを見つけたら簡単みたいです。
但し、パーフェクトを狙うとそれはそれでストレスになるので、多少失敗しつつ、オムツなしで排泄をさせてみらどうかと思います。
投稿: タマティー | 2010年9月22日 (水) 17時30分
二人の子どもを寝付かせた隙に、再度メールをしています。我が家の嫁姑問題について、相談にのっていただければ幸いです。
昨日の晩、義母が主人に、「お前たち夫婦はお金がないと言うくせに、うちに夕飯を食べにも来ないし、うちの二階に空き部屋があるにも関わらず、アパート暮らしでお金を捨てている。嫁は私の事を嫌っているのではないか」と激怒されたそうです。
私は母子家庭で育ち、特に金銭的には親に頼ることができずに育ちました。
そのため、まずは金銭的に一人立ちすることが親孝行と思っていましたし、育ち柄、頼り下手な性格です。
話は戻り、主人から話を聞いた私は、すぐに主人の実家に参り、『二世帯ではなく、義実家の敷地内にマイホームを建てたいと考えている事、時期は長男が小学校に上がる三年後までに』ということを伝えました。
義父は納得してくれました。しかし義母は、三年後では遅いと言います。アパートを引き払い、義実家の二階で暮らすことで、私たち夫婦に早く頭金を貯めてほしいと言っています。
義母からは、金銭的なことを結婚当初から、たびたび言われ、それが夫婦でもめる原因になっています。
義母は今もパートで働いており、趣味もたくさんあり、自宅
投稿: ゆう | 2010年9月22日 (水) 17時47分
すみませんでした!タマティーさまからのお返事が掲載されていたのを知らずに、二度目のメールを送付してしまいました。
大変失礼をいたしました。
顔見せ興行……。そうです。それがきちんとできていなかったのが、今回最大の原因だと感じています。
頼り上手な可愛い嫁になりたいのですが、一体どうしたらなれるのでしょうか…。おすすめの本などないでしょうか。義実家も含め、家族みんなを安心させたいのに、空振り続きです…。
投稿: ゆう | 2010年9月22日 (水) 17時57分
ゆうさん、携帯電話から長文のコメントを出すと、知りきれトンボになってしまうので、続きが気になる~っ!
結論が言ってしまうと、ゆうさんの意見が正しいです。
親から経済的に独立することこそ最高の親孝行ですよ。
しかし舅や姑に対して外交が不足していますな。
母子家庭出身だと平気でこういうことをやってしまうので、要注意ですよ。
まず家計簿を絶対につけること!
今回の件でもアパートに住んでいるからこそ問題になってしまうんで。自分たち夫婦に自宅を建てられるだけのお金があるなら、こんな問題は起こらないんです。
まず収入の2割を天引きして、それを貯金に回すことです。この貯金は資産のための貯金なので、絶対に生活費に回さないことです。この資産としての貯金が年収の3倍を上回ると爆発的に資産が増えて行きます。
それと生活費に関しては毎月繰越金を残すようにし、その繰越金は月収程度になると、生活は非常に楽になり、ゆとりが出て来ます。
子供が2人いる時が一番出費がかさむので、この時期を巧く乗り切ることです。因みに子供が3人できると、なぜか収入が増えて生活が楽になって行きます。
第二に自宅は夫の仕事の都合で決めることです。
旦那さんがなんの仕事をしているか解らないけど、夫に実家があるからといって安易に引っ越してしまわないことです。
旦那さんの職場から近い所に住み、通勤時間を減らすようにすることです。
通勤時間が短かければ、仕事での疲労が随分と軽減されるものなんです。
この点に関しては夫婦がきちんと話し合うことです。
第三に旦那さんの実家に飯を食いに行くのに、本当に飯を食いに行ってはならないということです。
早目に行って、料理を手伝い、姑から料理の仕方を教わることです。
それから会話量を多くして、とにかく姑に喋らせることです。
姑の意見をいきなり採用するのではなく、話を聞いてあげるだけで、相手は不平不満を抱かなくなるものです。
夫の実家で飯を食わして貰っている以上、お中元やお歳暮なでは、贈り物を持って伺い、きちんとお礼を言っておくことです。
姑は「そんな堅苦しいことをしなくても」というのですが、その言葉を真に受けると、後でネチネチと文句を言われるようになります。
まあ、今回の一件は姑が赤ちゃんを見せて欲しいということと、赤ちゃんが生まれたのに挨拶に来ないことで、姑の不満が溜まりに溜まってしまったのでしょう。
今度、旦那さんの実家に行った時は、姑に赤ちゃんを抱かせてあげ、その後、姑に感謝の言葉を述べておくことです。
そうすれば随分と印象のいい嫁になる筈だと思います。
投稿: タマティー | 2010年9月23日 (木) 06時48分
タマティーさま、祝日なのにお返事を下さってありがとうございました。ありがたかったです。
メールが途中で切れていたとは知らず、すみませんでした!重ね重ね申し訳ありません。
実は今日、義母を訪ねて、数年間一緒に暮らしてみる気持ちがあることを伝えました。
私は、付かず離れずの外交がとにかく大の苦手です。
そして、本音がただの一言も言えないまま、義実家と険悪になるのは嫌です。
なので、ダメもとで義実家に飛び込んで、勉強してきます。
義実家と上手くいかなかったとしても、離婚だけには手をださないように気をつけます。
相談を持ち掛けながら、事後報告となりました…。
も~本当にすみません!!
どうかこれに懲りずに、また相談させて下さい。どうかよろしくお願いします。
投稿: ゆう | 2010年9月23日 (木) 21時11分