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タマティーへのロングイタビュー Ⅰ ~脳の生成と臨界期~

●結婚こそが全ての秘密を握っている

ーー「一年間に渡って『満開ブレインパラダイス!』を書き続けられて、本当に御苦労様です。それにしても冒頭の部分が人間の脳に述べているのではなく、夫婦の相性について述べていたのは本当に驚きでした。普通なら知能を上げるテクニックを教えて貰えると思っていたのですが、全然そうじゃなかったですね。」

タマティー「普通の脳科学者ならその切り込み方で入って来るだろうね。しかし人間の脳の成長を考えた時、最も大事なのは両親の有り方なんだと思う。結局、両親の仲が良ければ、その夫婦が産んだ子供はすくすくと健康に育って来る訳だよ。その両親がいつも喧嘩しまくっていたら、これほど子供の脳の成長に悪影響を及ぼすものはないと思うね。」

ーー「人間には感情型と冷静型の2種類があって、その組み合わせで夫婦はどのようにも変化する訳ですね。」

タマティー「感情型と冷静型のどちらかがいいって訳じゃないんだ。この違いを産むのは、生まれた順番であって、第一子は感情型、第二子は冷静型、第三子は感情型と繰り返して行くんだ。感情型は感情表現が巧みで、行動力があるけど、複雑な思考を展開することが苦手なんだ。冷静型は複雑な思考を展開することは得意だけど、感情表現が下手で、自分に必要な行動しか取って来ないんだ。」

ーー「夫婦の相性というのはその組み合わせでどうにでもなると?」

タマティー「感情型の男女が結婚してしまえば、それこそいつも明るく、あっけらかんとした夫婦になるね。それに対して冷静型の男女が結婚すれば、非常にねちっこい夫婦になるよ。感情型と冷静型の男女が組み合わさると、冷静型の人間がその夫婦の主導権を握ってしまうんだ。」

ーー「そうなると夫婦で性格の不一致はありえないと?」

タマティー「離婚する人は必ず性格の不一致をあげるけど、人間の性格なんて一致する訳がない。自分中心に考えるのではなく、相手との相性で考えないとね。夫婦は大きく分けて4パターンあるのだから、そのどれかに自分たち夫婦は該当するのであって、それに見合った行動を取らないと結婚なんて維持できないよ。」

ーー「生まれて来る赤ちゃんは雲の上で両親の行動を逐一視ている訳で、夫婦が状況が整い次第、雲の上から下りて来る訳ですね。」

タマティー「赤ちゃんにも霊的なレベルが様々あって、霊的レベルの低い赤ちゃんは、それなりに問題を抱えた夫婦の所に下りて来る訳だ。そこで修行をすることになるんだ。霊的レベルの高い赤ちゃんは裕福で幸せに暮らしている夫婦の元に下りて来て、そこでその赤ちゃんなりの修行をする訳だ。赤ちゃんの時に問題が発生したのなら、それは赤ちゃんにとって修行だし、その夫婦にとっても修行な訳だ。そうやって成長して行くんだ。」

●「夫婦の性生活」と「妊婦生活」

ーー「赤ちゃんを健康に産むためにはセックスも非常に大事な要素になりますね。」

タマティー「うん、その夫婦の性愛術のレベルがどのようなものかで大きく分かれて行くからね。要は≪愛のあるセックス≫をしろってことだよ。下手に技術的に走ったりすると、快感ではあるんだけれども、深い満足感を与えることができないからね。それと過去に於いて自分の性体験が悲惨なものだと、その記憶が邪魔をしてしまい、夫婦の性生活を充実させることができないんだ。」

ーー「だから、まずはやりまくれと。」

タマティー「新婚の夫婦の場合、とにかく狂ったようにセックスをやらんとね。新婚生活で邪魔が入らないんだから、毎晩やりまくるぐらいの意気込みが必要だよ。とにかく回数を多くしていかないと、性愛術は上達しないからね。新婚ならテレビを消して、セックスの時間を多めに取る必要性があるよ。」

ーー「人間は他の如何なる動物よりも妊娠率は低いですからね。」

タマティー「赤ちゃんを健康に産むためには、健康な精子と卵子を組み合わせることが大事な訳。そこで女性が月経を終えたら禁欲をして、排卵期に入った頃に遣りまくるようにすべきなんだ。そのためにはとにかく夫婦で遣りまくらないとね。セックスの回数を多くして行くと、女性の性感帯が開発されて来るから、女性の体にはセックスをしたい時期と、セックスをしたくない時期があるということが解るようなるんだ。その時期は月経前と排卵期な訳だ。これは男性の場合、とにかく一人の女性に絞り込んで遣りまくらないと、絶対に解らないんだ。プレイボーイな男性ほどセックスが下手だし、繁殖力がないのは、これが解らないからなんだ。」

ーー「健康な赤ちゃんを産むためには、母親が性的に満足することも大事なんですね。」 

タマティー「当たり前じゃ。母親は妊娠すると、その後、10週間は胎児の重要な成長が続くので、セックスなんてできないからね。その10週間が非常に大事で、その時期を如何に明朗快活に過ごすかで、赤ちゃんの脳の成長がまるで違ったものになってしまうんだ。妊娠10週目で人間の形になるから、そこで躓いていたら、どうにもならないよ。」

ーー「胎教というのは、夫婦の満足行く性生活があってこそな訳ですね・。

タマティー「胎児教育だけを持ち出してしまうと、天才教育に繋がった行くからね。そうではなく、胎児の脳をより成長させようというのなら、とにかく母親が自分の結婚に満足していることが大事なんだ。そういう母親だからこそ、胎児教育だって楽しいし、効果が出て来るんだ。大体、胎児教育はお腹の赤ちゃんに向けて本を読んだり、毎日クラシック音楽を聞かせたりするんだから、結婚生活が幸せでないとできないよ。」、

●授乳期間

ーー「赤ちゃんにとって出産後最も大事な作業が胎便の排出でしたよね。」

タマティー「赤ちゃんは妊娠中に大量のウンチを溜め込んでいるから、まずはこれを出さないとね。胎便を出さすに、砂糖水を飲ませたり、ミルクを飲ましてしまうからこそ、赤ちゃんは病気になってしまうんだ。新米ママならこの胎便の多さにびっくりするからね。それだけ赤ちゃんは体内に大量の老廃物や毒素を溜め込んでいる訳だ。」

ーー「胎便を出せば、後は母乳を飲みまくる生活が始まると?」

タマティー「赤ちゃんにとって母乳を飲むことは非常に大事なことなんだ。まず母乳の中に抗体があるので、それを自分の全身に張り巡らせる訳だ。赤ちゃんは免疫力が低いので、これをやらないと死んでしまんだ。母乳はただ単に栄養素だけじゃないんだな。それと母乳を吸うことは赤ちゃんにとって非常に運動になるので、顎がしっかりと鍛えられ、頭が大きくなるんだ。」

ーー「母乳育児で育った赤ちゃんと、ミルク育児で育った赤ちゃんとでは、頭の大きさが全然違いますからね。」

タマティー「頭が大きいというのは、それだけ脳細胞の量が多いってことだよ。授乳期間は最低でも生後10ヵ月、できれば生後2年までにした方がいい訳だ。2歳になるまで母乳を与え続けると、赤ちゃんは相当強力な顎ができるからから、それに応じて頭蓋骨も広がるんだ。政府が推奨しているように、生後6ヵ月からの離乳食では早すぎるんだよ。」

ーー「授乳期間を長くすることは母親にもメリットがあるっていうことですねよね。」

タマティー「授乳期間が長いと、それだけ母親は母性ホルモンを多く出すことができる訳だ。そのため母親らしい母親に成長することができるんだよ。赤ちゃんにとって自分の母親が母親らしい母親に育ってくれると、これほど育ち易い環境はないんだ。自分の母親のレベルが低いと、赤ちゃんは大泣きすることで、その異常を知らせて来るようになるから、育児が大変なものになってしまうんだ。」

ーー「授乳期間が母子べったりになってしまうけど、それは母子ともに必要なことだから、そうやっているんですね。」

タマティー「若いお母さんだと、自分が育児をしていれば、社会から取り残されてしまったと思うから、どうしても焦ってしまうんだ。だからママ友との付き合いが大事なんだ。もしもママ友とかがいないと、育児をしていても、心ここに在らずだから、赤ちゃんの感情がどんどん下がっていって、笑いも泣きもしないサイレントベビーになってしまうんだよ。」

●離乳食

ーー「離乳食の時期は遅くても構わない訳ですね。」

タマティー「離乳食の時期を早くしないということは、優秀な人間を育てて行くためには、絶対に必要なことだよ。赤ちゃんは千差万別だから、短期間で卒乳してしまう赤ちゃんもいれば、長期間かけて卒乳してくる赤ちゃんもいる。中には幼稚園児であっても、母乳を飲んでいる子がいるんだ。それはその子の体に応じた対応を取っているだけであって、異常なことではないんだ。」

ーー「赤ちゃんは二足歩行を開始しない限り、内臓が整って来ないし、二足歩行を開始しても、内臓が整う時間というのは、人それぞれですからね。」

タマティー「胎児教育をやっていて有難いのは、赤ちゃんは自分の言葉で意思表示ができるようになることなんだ。胎児教育をきちんとやると生後半年辺りから言葉を喋り始め、1歳児になると片言ではあっても、喋れるようになるからね。そうなると離乳食の時期なんてのも本人にちゃんと聞けるんだ。胎児教育をやったのに、早すぎる離乳食を遣ってしまうと、それでは一体なんのために胎児教育をやったか解らないよ。」

ーー「殆どのお母さんたちは赤ちゃんの意見を聞かずに、無理矢理に離乳食を食べさせますからね。だから赤ちゃんが離乳食を食べるのを拒否し、しかもそれで親子関係も悪化してしまいますからね。」

タマティー「そもそも離乳食をお粥からというのが間違っているんだ。人類が穀物を食べ始めたのは、そう遠くない時期からだから、赤ちゃんにお粥を食べさせると、すぐにアトピーになったり、病気を引き起こしたりすんだ。人間は本来≪果実食動物≫なのだから、まずは果物からだよ。リンゴを摩り下ろして、それをまずは母親が食べてみせて、その後に赤ちゃんに食べさせて行く。もしも赤ちゃんが吐き出すようであるなら、まだ離乳食の時期は早いってことだ。食べてくれたら、離乳食はOKということだ。」

ーー「離乳食を開始すると、最も大きな変化がウンチの大移動ですね。」

タマティー「赤ちゃんが離乳食を食べると、途端にウンチが臭くなる。内臓が離乳食を消化吸収できるように変化しているんだ。しかも今まで母乳の後にウンチだったのが、朝にウンチをすることになる。この時期は微妙な時期で、赤ちゃんは朝起きたら、午前11時までの間にウンチをするようになるんだ。しかしそれなのにウンチをしないで朝食を食べさせてしまうと、排便が悪くなり、体内の老廃物や毒素を溜め込んでしまうんだ。それで病気をし出すようになるんだ。とにかく朝の排便が終わるまで、食事を与えないという習慣は非常に大事なことなんだ。」

ーー「離乳食は離乳食のことだけ考えるのではなく、排便のこともきちんと考えないといけない訳ですね。」

タマティー「その通り! 離乳食で躓いていると、正規の食事に移れないんだ。人間は排泄をするからこそ、食事を食べることができるという当たり前のことを習慣化させない限り、幾ら栄養価の高い物を食べても、逆効果になるんだ。離乳食の時期は焦らずに、離乳食をメインにするのではなく、母乳をメインにしながら、離乳食を与えて行けばいいんだ。」

●正しい食事

ーー「離乳食以上に重要なのが、正規の食事ですね。食事は正しい食事ないと子供の脳は発達しませんからね。」

タマティー「離乳食から正規の食事に移行する場合、要は自分たち夫婦が食べている物を食べさすことになるのだけれども、ではその際に子供に特別な食事を食べさせるという訳には行かない訳だ。だから新婚当初から料理には気を配って、栄養バランスの整った料理を作り、それをレシピ集に書き残して行くということをやっておかねばならないんだ。育児をしている最中に、料理の大幅な変更は難しいもんだよ。」

ーー「栄養バランスで最も気をつけるべきことは肉食中心にならないってことすねよね。」

タマティー「人間は本来≪果実食動物≫だから、肉食中心の食生活をやっていたら、途端におかしくなってしまうんだ。子供に肉ばかり与えたら、凶暴になるし、頭は悪いし、いつも疲れ切った状態になってしまうんだ。食事は果物と野菜と穀物を中心に食べて行くべきであって、この三つを絶対に欠かさないことだね。」

ーー「育児をしている母親は子供の好き嫌いに悩まされますが、これは食事と関係があるんでしょうか?」

タマティー「大いに関係があるね。子供の場合、炭水化物中心の食事を欲しがるんだ。とにかく子供は動きまわっているし、体を成長させるためにも炭水化物は欠かせない。だから、炭水化物を6割 脂肪を2割、蛋白質を2割の割合で行くべきなんだ。子供の好き嫌いで困っているのなら、まずは朝食にリンゴ人参ジュースを出して、それを飲まさせることだよ。それに食事は穀物を中心にした食事にすることだね。オカズを少な目にして、穀物をしっかりと食べさせると、子供はきちんと食べてくれるもんだよ。子供がカレーライスを好物とするのも、カレーライスは穀物の割合が6割に達しているからだよ。」

ーー「穀物は出来る限り無精白穀物の方がいい訳ですよね。」

タマティー「穀物は主食だから、毎日食べることになる。もしも白米を食べ続けていたら、ビタミンやミネラルが決定的に不足してしまって、近視になるわ、脚気になるわ、病気をし易くなるわ、大きくなれば精神病を発するようになるよ。お米なら玄米にし、そこに同量の押麦を入れて、麦飯にした方がいい訳だ。出来ることなら玄米を発芽玄米にすると、完璧になる。パンにしても白パンを食べるのではなく、黒パンを食べるようにすべきなんだ。」

ーー「脳の成長には穀物が欠かせない訳ですね。」

タマティー「文明を起こした民族は全て穀物を主食として来た民族だけだよ。特に麦に含まれるグルテンが脳の疲労を除去してくれるので、麦を食べると高度な思考を展開することが可能になるんだ。それと脳自体は脂肪が主成分だから、木の実やゴマを食べさせ、オリーブオイルを料理で使って摂取させるべきだね。植物性脂肪を摂取しない人は本当に何も摂取して来ないので、そのために脳が大きくならないんだ。無精白穀物は全て堅い物ばかりだから、その堅い物を食べさせると、子供の顎が発達して、頭蓋骨が広がり、脳が大きくなって行くんだ。母親は≪子供には堅い物を食べさせよ≫をモットーとして料理を作って行くべきだね。」

ーー「食事以外で気をつけるべきことは、水分補給ですね。」

タマティー「子供はとにかくすぐに喉が渇くんだ。運動量が半端じゃないし、体を成長させているからね。かといって水をガブガブ飲んでいたら、水分過剰になってそれが病気を引き起こすんだ。子供にはとにかく果物を食べさせることだね。夏だったらスイカを食べさせ、冬だったらミカンを食べさせることだ。水分補給では絶対に冷蔵庫で冷やした飲み物を与えないことだ。例えば牛乳はただでさえ体を冷やすのに、それを冷蔵庫で冷やしたら、体が冷え切ってしまい、それで病気を発症してしまうようになるんだ。牛乳ではなく、ヨーグルトにし、それを常温で食べさせるようにすべきだよ。」

●運動と睡眠と排泄

ーー「お母さんたちがビックリするのは、子供の運動量の多さですよ。子供ってどうしてあんなに動き回っているんでしょうね?」

タマティー「それは体重が軽いからだよ。大人は体が大きくなって体重が重たくなっているから、子供みたいには身軽に動くことができないんだ。子供は身長が小さく、体重が軽いから、あんな芸当ができるんだ。あの子供の運動量の多さは子供の心身の成長には必要不可欠で、あれだけ動き回ってくれるからこそ、心身ともに健康に育って行くことができるんだよ。」

ーー「子供は遊びが仕事なんですね?」

タマティー「大人にとって遊ぶことは罪悪であっても、子供にとっては究極の善行だからね。子供の時にきちんと遊んだ子供は健康に育って来るし、もう遊びまくったから、大人になってからは仕事に集中して行く訳だ。子供の頃に母親から遊ぶことを禁止されて育つと、大人になってその反動が出て来てしまい、遊び呆ける大人になってしまう訳だ。子供を遊ばせるか、遊ばさせないかは、母親が権限を握っているから、自分の権限を乱用してはならんのだよ。」

ーー「子供は遊び疲れると、エネルギーが切れたように、すぐに眠ってしまいすね。」

タマティー「そのくらい遊びまくるのが正常なんだよ。食事中にご飯を食べながら寝てしまうのが理想的だよ。そこまで体を動かしたからこそ、本来なら楽しみにしている食事ですなら、食べられなくなってしまうんだ。こんなこと、大人は絶対にしないから、子供はこういうもんだと母親が受け入れないとね。」

ーー「日中、よく動きまわれば、夜になれば熟睡ですよ。」

タマティー「寝る子はよく育つって言うからね。子供の睡眠時間は9時間以上が理想的なんだ。育児をしているのなら、午後9時までには就寝させるべきだよ。骨休めのために7時間30分必要とし、体を成長させるために1時間30分は最低でも必要とするからね。それ以外にも昼寝をして体を休まさせないと、子供の心身は健全に育って行かないよ。特に脳は睡眠中に情報の整理を行うので、睡眠時間が不足すると、それができなくなってしまい、頭の悪い子供になってしまうんだ。」

ーー「9時間も寝ていれば、朝起きたら、体内に老廃物と毒素が溜まっている状態になってしまいますよね。」

タマティー「だから、子供は朝起きたら便所に直行する訳だ。朝のウンチが出なかったら、水を飲まして、排便を促させるべきなんだ。とにかく睡眠時間が余りにも多いから、睡眠中に大腸に老廃物と毒素が溜まりまくっているから、まずはそれを排出しないとね。≪朝のウンチをせざる者は朝食を食べることができない≫というルールを定めて、朝のウンチをしっかりとさせることだ。これが健康に直結することになるんだ。」

●脳のシナプスの臨界期

ーー「子供の脳を考えて行く上で絶対に重要視しなければならないのが、≪脳の臨界期≫ですよね。」

タマティー「脳の臨界期は5歳から6歳の間に起こって来る。この時期に脳のシナプスが最大量に増える訳だ。その後は脳のシナプスは減少して行き、16歳辺りでその減少が停止することになる。だから脳の臨界期に脳のシナプスを増やしまくると、その子の知能が非常に高くなるんだ。」

ーー「胎教もそのためのものなんですね。」

タマティー「胎児教育がなんで素晴らしいのかというと、母親が妊娠中に子供の脳を巧く成長させたために、赤ちゃんが言葉を発する時期が早くなるんだ。巧く行けば6ヵ月辺りから喋り出すよ。胎児教育をしなかった母親が見れば驚きの光景だけどね。言葉を覚えて行く時期が早ければ、それだけ語彙が大量に増えて行くから、当然に脳のシナプスも増大化して行く訳だ。」

ーー「乳幼児自体はまだまだ幼いから、本格的な教育を施すのは無理ですからね。だから胎児の段階で教育を施してしまえば、スタートラインが全然違うから、高い知能を持てることになるんですね。」

タマティー「乳幼児には下手に教育を施すよりも遊ばせることだよ。積み木を与えたり、お人形さんを与えたり、ミニカーを与えたりとね。乳幼児はそれらを使って遊びながら、脳を成長させていくんだ。それから絵本を与えるのも必要不可欠だね。乳幼児にとって絵本のように情報量が凝縮した物を見るだけでも、知能を高めることができるようになるんだ。」

ーー「乳幼児が順調に脳を成長させていると、とにかく笑っていますよね。」

タマティー「乳幼児にとって笑いは必要なんだ。乳幼児は笑うことで、脳を快感モードにさせて、脳のシナプスを増やして行くんだ。母親が赤ちゃんを笑わそうと必死になるのも、それが脳を発達させることに直結すると本能レベルで解っているからなんだ。育児をしている時は、顰めっ面でやっちゃいけないよ。とにかく笑顔で育児をするべきだよ。乳幼児の脳が常に快感モードになっていると、夜泣きをしなくなり、その代わり夜笑いをし出すようになるんだ。」

ーー「脳の臨界期以前に巧く助走して行き、脳の臨界期になったら思いっきり刺激を与えると、脳のシナプスを最大化することができるようになるんですね。」

タマティー「普通、5歳から6歳の子供がいる家族では、この時期になるととにかく旅行しまくるようになるよ。旅行というのは脳に最大量の刺激を与えまくることになるので、自然と子供を連れて旅行に行きたいと思いたくなるんだ。旅行に行くだけでなく、博物館や美術館に連れて行くのも脳のいい影響を与えることになるよ。」

●両親の役割

ーー「そう考えると、子供が高い知能を持つためには、家族というものが非常に重要になってきますね。」

タマティー「当たり前じゃ。子供は家族という小さな空間で育つからこそ、最も高い知能を持つことができるようになるんだ。特に母親の役割は非常に重要で、要は母親が子供につきっきりで成長させている訳だからね。母親の代役を務まる者なんて誰もいやしないよ。だから健全に育った人は母親に感謝するようになるんだ。自分が成長するに当たって一体誰が最大の功労者であるかは、母親以外にいないからね。」

ーー「育児の段階では父親の存在感は薄いですね。」

タマティー「父親の役割が重要になってくるのは、育児が終わって子育てに入ってからだよ。育児の最中はとにかく仕事をしまくって、稼ぎを多くすることだよ。父親は下手に育児に手を出していれば、母親は育児が上達して来ないからね。母親が育児をきちんとこなしてくれないと、父親が必要な時期に子供たちが巧く父親の言うことを聞けなくなってしまうようになるんだ。」

ーー「となれば、家族制度を解体しようと勢力は常に人類の敵ってことでづよね。」

タマティー「古代ギリシャのプラトン以降、家族を解体すれば理想的な社会ができるのではないかと妄想する思想家たちが数多く存在するからね。ジャン・ジャック・ルソー然り、カール・マルクス然り。赤ちゃんが生まれて来て、順調に成長して行き、そして脳の臨界期で脳のシナプスを最大化するためには、家族以外の場所では絶対にできないんだよ。家族の中には問題のある家族も存在するだろうけど、それはその家族を修正させればいいことだけであって、家族制度を解体するべきじゃないよ。我々は永遠に家族制度を守り続けるべきであって、家族制度を廃止する勢力を殲滅していく努力だけをすればいいんだよ。」

ーー「子供にとって両親は自分の脳を成長させてくれるだけでなく、上位自我というものを形成させる非常に重要な人物ですからね。」

タマティー「上位自我というのは、自分の思考や行動を統制する存在だから、それがないと子供は善悪の判断ができなくなる。所謂、≪良心≫ってのがそれだ。男の子は父親を上位自我とし、女の子は母親を上位自我とするんだ。女の子が幼いくせにませているのは、母親といつも一緒にいるために上位自我がしっかりと形成されるからなんだ。男の子がいつまでも幼稚なのは、父親がいつも側にいないために、上位自我の形成が貧弱なんだ。だから幼稚なことを平気で繰り返して来るんだ。」

ーー「でもそれは自立のために非常に重要な役割を演じる訳ですね。」

タマティー「簡単に言えば、これこそが男女の自立の仕方の違いだといっていい。男性は上位自我貧弱だからこそ、自分の力で自立して行くことができるけど、女性は上位自我が強固にできあがっているから、自分の力では自立して行くことができないんだ。でも、上位自我がしっかりと出来上がっているからこそ、自立が開始するまでの時期は女の子の方が順調に成長して行くことになるんだ。男の子はその間、のらりくらりで成長していくようになるんだ。それが自立の時期を迎えると、大ドンデン返しが引き起こされることになるんだ。」

                                            (続く)

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