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タマティーへのロングインタビュー 2 ~体の成長期と脳の再編成期~

●お稽古事をするなら3歳から

ーー「脳の臨界期を考えるのなら、家族を中心に育てて行き、その上で他人の手助けを借りればいいということですね。」

タマティー「赤ちゃんの脳は誕生後から3歳まで急激に成長してくるし、5歳からは脳の臨界期を迎える。この間ずっと母親とべったりだからこそ、乳幼児に精神的負担をかけずに成長できるのであって、乳幼児が母親と切り離されてしまえば、もう駄目なんだよ。大事なことは家族の絶対的価値を再確認することなのであって、それ以外の方法を探すべきではないんだ。家族あってこそ、他人の手助けも効果を発揮して来ることになるんだ。」

ーー「タマティーさんは早期教育には反対を表明していましたね。」

タマティー「早期教育は意味がないからね。確かに赤ちゃんに早期教育を施せば、少しは知能が高くなるよ。でもそれは赤ちゃんらしい遊び犠牲にしてのことなんだ。だから早期教育を受けて育った人に天才など出て来ていなし、優秀な頭脳を持った人物すら育ってこない。赤ちゃんなら積み木とかで遊んでいた方が余程知能を高めることになるんだ。早期教育をやるより胎児教育をやった方が余程効果があるってもんだよ。」

ーー「でも早期教育が駄目なのに、お稽古事は良いなんて、なんか矛盾していませか?」

タマティー「昔からお稽古事を始めるのは3歳からにしろという。これは能の世阿弥の『風姿花伝』からの考え方なのだが、世阿弥の意見は脳の成長を充分に考慮して言ったからこそ、今に至るまで支持されているんだ。というのは、3歳でお稽古事を始めても、4歳で起こる≪記憶の消去≫によって脳の記憶が消されてしまうんだ。しかし3歳からお稽古事を始めていたために、体が覚えているという現象が起こって来る。その後5歳から脳の臨界期を迎えるから、脳の臨界期で脳のシナプスの量を最大化することができるんだ。だから3歳からお稽古事を始める必要性があるんだ。」

ーー「そうか! 早期教育は記憶の消去を無視しているんですね!」

タマティー「その通り! 4歳児で起こる記憶の消去を無視しているから、赤ちゃんの頃から様々なことを覚えさせても、その子が4歳になれば忘れてしまうんだ。それよりも遊びで体を充分に動かさせて、3歳からお稽古事を行い、その後に記憶の消去を迎えれば、脳の記憶は失っても、体が覚えているんだよ。これが脳の臨界期を有利に進めて行かせることになるんだ。」

ーー「4歳で起こる記憶の消去と、5歳から起こる脳の臨界期、この2つを踏まえないと、脳のシナプスを増やすことはできないんですね。」

タマティー「だから知能の高い人物ほどきちんと遊んでいるんだ。乳幼児にとって遊びと言うのは無駄な作業なのではなくて、自分で地道に脳のシナプスを増やさしている作業なんだ。乳幼児に時に充分に遊んでいれば、脳の臨界期を迎えた時に、そのお稽古事に集中できるんだよ。乳幼児に遊ばせないで、キツキツに育てて行くとそういうことが起こらなくなってしまうんだよ。」

●保育園と幼稚園

ーー「脳の臨界期を考えた時、保育園や幼稚園ってのは、いかがなものなんでしょうか?」

タマティー「まず保育園は乳幼児にとって必要なのではなく、母親にとって必要な機関だってことだ。子供が自宅に居ては、母親は働きに出て行くことができないからね。そこで保育園で預かって貰うしかない訳だ。しかし保育園は飽くまでの家庭の代わりということだから、保育園は小さくしなければならない。保育園を大きくしてしまうと、保育園児の脳の成長に悪影響が出て来るよ。大事なことは保育士たちにただ保育をすればいいのではなく、この時期の脳の成長は2度と取り返しがつかないってことを教えてあげることだよ。保育士は単なる子守りをやっている訳ではないんだ。」

ーー「保育園と違って、幼稚園は脳の臨界期に直撃しますよね?」

タマティー「だから幼稚園は保育園と違って大きくしなければならない。どこの幼稚園にも大きな広場があって、そこで幼稚園児たちを遊ばせているものだが、あれは脳の臨界期に脳のシナプスをより多く増やすことに直結するんだ。できることなら幼稚園児たちを裸足にさせて、駆け摺り回らせた方がいいんだ。足の裏には脳の反射区が存在するから、足の裏を刺激すれば刺激するほど、脳のシナプスは増えて行くことになるんだ。」

ーー「政府は保育園と幼稚園を一緒にして<こども園>なるものを作ろうとしていますが、これはどうなんでしょうか?」」

タマティー「こども園は全くの無意味! 子供の脳の成長のことについてなんにも解っていない! ただ単に行政側の都合のいいように考えているだけだよ。もしも保育士に幼稚園児の面倒を見ろといったら断って来るものだし、もしも保母さんに保育園児の面倒を見ろと言ったら断って来るよ。幼児の1歳や2歳の年齢差は非常に大きいんだ。それに対応する技術だった全く別物になってしまうんだ。しかもこども園ができてしまえば、脳の成長に悪影響が出て来て、高い知能を持たせることができなくなるよ。」

ーー「タマティーさんは保育園にも幼稚園にも行かせない選択肢もそれなりに有効だと主張していましたよね。」

タマティー「脳の臨界期を考えるのなら、家庭だけで育って来るのも悪くはないんだ。自宅なら自分の都合のいいように動かせるから、その家庭環境さえ良ければ、脳のシナプスを大いに増やして行くことができるようになるんだ。今では殆どの幼児が幼稚園に行ってしまうけど、少し昔なら貧乏のために幼稚園に行けなかった幼児はかなりいたんだ。でも、その幼児たちに悪影響が出ていた話は全くなかったからね。寧ろ、幼稚園みたいな幼稚な場所で過ごすより、自宅で過ごした方が脳の成長には健全に作用すると思うよ。」

ーー「とすなら画一的に育ててしまうのがいけないと?」

タマティー「乳幼児の脳の成長は皆一緒ではない。早くに成長してくる子もいれば、成長の遅い子もいる。それだけ千差万別なのだから、みんなが一緒に保育園に行ったり、幼稚園に行ったりするのがおかしいんだ。選択肢を数多く残しておくべきだね。学校を義務化することはできても、保育園や幼稚園を義務化できないのは、そこら辺りに理由が存在しているよ。」

●学校の役割

ーー「小学校1年生では脳の臨界期の丁度最後な訳です。現在の小学校ではそこの所を全く考慮していませんよね。」

タマティー「小学校が脳科学を踏まえていないから、小学1年生には最も幼稚なことを教えればいいと間違ったことをやっているんだ。小学校1年生は脳のシナプスが最大化されるから、この1年間は非常に大事で、生徒たちに授業で暗記させまくるべきだし、体育で運動させまくるべきだし、道徳教育をしっかりとやっておくべきなんだ。これをやらないからこそ、生徒たちは高い知能を持つことができなくなってしまうんだ。小学1年生さえ巧く乗り切ってしまえば、後は教育が非常に簡単になるんだよ。」

ーー「学校教育に関しては、戦争の敗北の影響をモロに受けてしまっていますよね。」

タマティー「だから脳科学の成果を学校に落として行くことができないんだ。アメリカ合衆国は日本を占領中に、日本を弱体化させるために師範学校を潰してしまったんだ。そのために日本の学校では教師として本格的な訓練を受けた教師が全くいなくなってしまったんだ。インチキ教師たちが学校で滅茶苦茶なことやっていることこそ、今の教育問題が深刻的な問題であるというの最大の原因なんだよ。」

ーー「学校教育というのは、何も無料で教育を施す場所なのではなく、国民教育をするために学校を存在させている訳ですよね。」

タマティー「国民国家は国民教育によって国民を作り出さなければならない。そうしないと国家の独立を維持できなくなってしまうんだ。その国民教育を行うために師範学校を設けて、教師たちを育成し、それを全国に配置して行くことになるんだ。国民教育である以上、師範学校は政府が運営すべきであって、授業料は無料にしなければならない。そして師範学校を卒業していない者を絶対に教師にしてはならない。この厳格な態度を貫かない限り、国民教育を実現することはできないよ。」

ーー「今の日本が抱える教育問題は、師範学校が存在しないってことに起因している訳ですね。」

タマティー「師範学校を出ていないからこそ、日の丸や君が代に反対したり、社会主義やフェミニズムに走ったりするんだ。この手のインチキ教師たちはまともな教育を施す能力がないから、教育を洗脳に変えてしまうんだ。生徒たちに教育を施すことで、その生徒たちに高い能力を持たせようとするのではなく、生徒たちに洗脳させて、この世の真実が見えないようにさせているだけなんだ。」

ーー「問題を抱える学校を補完しているのが、学習塾であり予備校な訳ですね。」

タマティー「学習塾や予備校が素晴らしいのは、洗脳を拒否して、教育を施しているということだ。教育機関としては当たり前すぎることをやっているだけなんだけど、学校が洗脳をやっている状況だと、学習塾や予備校が余りにも素晴らしいものと見えてしまうだけだよ。学校だと幾ら授業を受けても解らないものでも、学習塾や予備校に行くと簡単に解ってしまうのは、それが教育をやっている機関だからだよ。」

●遊びの大切さ

ーー「小学1年生の時に低レベルの授業を受けてしまうのか、子供たちは遊びまくっているものです。」

タマティー「教育と遊びは別個だよ。遊びは子供にとって必要だからやっているんだ。脳のシナプスは脳の臨界期に最大量になって、それ以降は落ちて行くんだ。その落ち方をなるべく少なくさせて行くことこそ、高い知能を持つことに直結することになるんだ。脳のシナプスの減少は15歳まで続くので、中学生まで遊び続けるものだよ。」

ーー「そうか! 子供の遊びにも必要性があったんですね。」

タマティー「もしも小学生や中学生の時に充分に遊べなかったら、その子供は大人になった時に思い残しをしてしまうんだ。そうなれば自立することが不可能になってしまう。本来なら学校は午前中で終わりにすべきなんだよ。それ以降は遊ばせてしまえばいいんだ。そうやって自由に遊ばせれば、子供が不良化することなんてなくなるよ。」

ーー「不良化してしまうような人は遊び足りない訳なんですね。」

タマティー「子供にとって遊びは一人遊びと集団で遊ぶものがある。その2つをきちんとやっておかないと、自分の心の中で不満を持ち続けてしまうんだ。町内会が発達している地域だと、子供会を備えているから、そこで充分に遊ぶことができるんだ。みんなで同じ遊びを組織だって行うと、子供は非常に満足することができるようになるんだ。それと一人遊びは自宅で一人きりになって遊べばいい。母親は自宅で我が子が遊んでいると遂々文句を言ってしまうが、それをやっていると思春期に強烈な反抗してくるようになるんだ。

ーー「遊びは簡単にできるようで、簡単だからこそ満足できる遊びができにくい訳ですね。」

タマティー「子供たちにきちんと遊ばせるためには、学級変更を行わないことだよ。学級を固定してしまえば、生徒たちはその学級内で友達を作らざるを得ない。そうすれば生徒たちは濃密な友情を育んで行くことができるんだ。それなのに毎年学級変更をやってしまうからこそ、生徒たちはきちんとした友情を育むことができなくなってしまうんだ。」

ーー「小学校がやっている些細なことが実は生徒たちに非常な悪影響をもたらしているんですね。」

タマティー「学級内で生徒たちがきちんと友情を育んでいくれれば、これほど授業が遣り易い環境はないんだ。もしも成績の悪い生徒がいれば、成績のいい生徒にフォローさせればいい。そうすると学級全体の成績が上がって行くことになるんだ。競争は確かに必要だけど、協力はそれ以上に必要なんだよ。競争ばかりさせるからこそ、生徒たちが疲れ切ってしまい、イジメが発生して来るんだ。」

●宗教がもたらす「人間の霊的成長」

ーー「学校万能主義的な考え方は非常に危険なんですね。」

タマティー「学校は飽くまでも国民教育を行うために存在するんだ。それを万能視してしまえば、学校が暴走してしまい、誰も止めることができなくなる。学校の成績が良い者だけが素晴らしいとされるのなら、勉強のできない子供たちにとって学校は地獄ですよ。親たちの方が学校に権限を与えつつも、それに対抗するものを用意しておかないとね。」

ーー「それが宗教ということになるんですね。」

タマティー「宗教こそ学校に対する最大のカウンターバランスなんだ。宗教が強く健全に機能している地域ほど、学校に於ける腐敗が少ないんだ。学校の教師は飽くまでも世俗内での教師だけど、宗教家は世俗外の教師だからね、教えている内容が全然違う訳だ。しかも宗教には首尾一貫した教義があるから、これを出されては学校の教師は太刀打ちできないよ。」

ーー「考えてみれば、子供は宗教の話を素直に聞き入れますからね。」

タマティー「子供だからこそ宗教のことを考えるんだ。元気いっぱいの子供だからこそ死を考える。死ってなんだろうと、死んだからどうなるんだろうと、小さい頭の持ち主のくせに考えるんだ。そこで子供が疑問を抱いたら、宗教的に説明してあげないとね、人間には輪廻転生するのであって、この世は修行の場なのだと。この輪廻転生から解脱してしまうと、霊的指導者にとなって人類を導く役割を神様から与えられるのだと。」

ーー「子供の頃に死後の世界の話を聞いておけば、誰かをイジメたり、誰かを殺したりすることはなくなりますねよ。」

タマティー「宗教がもたらすものは、≪神の絶対性≫と≪人間の相対性≫という現象なんだ。絶対なる神を頂けば自分は相対化されるから、後は自由に成長して行くことができる。自分をきちんと成長させたければ、自分を絶対視しないことだね。無宗教の人がなんにも成長できなくなるのは自分を絶対化してしまうからなんだ。かといって宗教にイカレ過ぎて、宗教によって自分を硬直させてしまうと、これまた成長することができなくなる。だから幼い内からきちんと宗教教育をしておく必要性があるんだ。

ーー「戦後の日本では宗教否定の風潮が一般的になってしまったために、知識人なのに全然成長していないって人たちが大勢いますからね。」

タマティー「子供の頃から宗教に接しておくと、当然に≪経典の暗記≫をさせられることになる。この経典を音読するのが子供の脳には非常に素晴らしい影響を与えて、知能を劇的に高めることになるんだ。それに経典は内容が濃いから、他の本を読むのとは比較にならないんだ。それが本格的な知能を与えることになり、そうやって育つと非常に優れた能力を発揮するようになるんだ。宗教教育を受けずに育った知識人は宗教を否定することを躍起になるけど、何か新しい発見をするということは全くないからね、自分の能力がインチキなものであって、自分の能力が本物ではないってことだよ。」

●体の成長期と脳の再編成期

ーー「子供は12歳までは素直なものですが、それ以降になると反抗期を迎えます。それまでに親がすべきことはたくさんあって、それをこなさないと巧く反抗していくことができなくなるんですね。」

タマティー「反抗期は子供が親から自立して行くためには必要なことなんだ。しかし従属期に子供に教えるべきことを教えないと、きちんと反抗して行くことができなくなる。反抗期になって荒れに荒れてしまうのは、従属期での育て方に問題がありすぎたってことだよ。従属期にきちんと教えておけば、反抗期の反抗も正常なものとなるもんだよ。」

ーー「思春期では性ホルモンが大量に分泌されてきて、これ以降、男女の性差が明確になってきます。」

タマティー「思春期は女の子の方が早くに訪れる。初潮を迎えれば、女の子の体は大量の女性ホルモンを分泌するようになるから、女らしい体つきになっていく訳だ。男の子の精通は初潮よりも遥かに遅いから、男の子の思春期は遅いんだ。しかし男性ホルモンは強烈だから、成長し始めると急激に男の子の体を変えて行くことになるんだ。この大事な時期に男女平等を唱えていると、女性は女性としてきちんと成長できなくなるし、男性も男性としてきちんと成長できなくなる。できれば女は女同士、男は男同士で徒党を組んだ方がいいんだ。」

ーー「性ホルモンをきちんと出したければ、この時期のスポーツは非常に重要な価値を持ってきますね。」

タマティー「思春期になったら問答無用で体を鍛えよってことだね。とにかく運動部に入って、体を鍛えまくることだ。これには男も女も変わらない。できることなら中学生の時は様々なスポーツをやっておいて、高校生になったら1本のスポーツに絞った方がいい訳だ。そうすると非常に高い運動能力を持つことができるようになるんだ。」

ーー「それは一体どうしてですか?」

タマティー「16歳で脳のシナプスの現象が終わるからなんだ。だから中学生までは様々なスポーツをしておき、高校生になってから1つのスポーツに絞ると、その後の伸び代が全然違うことになるんだ。日本だと野球部の部員は中学では野球しかやらせない。だからプロの野球選手になった時、伸びて来なくなってしまうんだ。それどころか今までの無理が祟って、怪我をしまくるようになる。これはスポーツ科学では早くから唱えられていたことなんだが、日本ではスポーツ科学の成果が学校で応用されていないんだ。そのためオリンピックのメダル獲得数はアメリカやドイツよりも常に低い数値になっているんだ。」

ーー「じゃあ、中学と高校では全然違うと?」

タマティー「だから中学と高校は分かれているといってもいい。中高一貫は大学進学のために優れてはいるけど、果たして脳の成長にとっていいかは疑問符がつくね。中学生なら遊びながら勉強していてもいいけど、高校生になれば問答無用で記憶した方がいい。この時期は記憶しまくることが可能になるからね。それと読書をしまくり、その過程で愛読書を見つ出すことだ。愛読書の出会いこそが自分の人生を変えるといっても過言ではないからね、愛読書を繰り返し繰り返し読んでいれば、必ず将来、偉大なる人物になることができるよ。」

●自立するためには突き離せ

ーー「ということは、思春期になっているのに、スポーツをしなかったり、暗記中心の勉強をしなかったり、愛読書を持たなかったりすれば、反抗のエネルギーを巧く活用できないって訳ですね。」

タマティー「思春期は反抗期でもあるから、その反抗のエネルギーを巧く活用しないと、自立することができなくなってしまう。親に反抗するなら、それこそ不良にでもなって反抗してくれた方がまだ増しですよ。恐ろしいのは親に反抗せず、学校に真面目に通う生徒たちだよ。こういう生徒は反抗のエネルギーを胸に秘めちゃっているので、それが後に異常な形で暴走していくことになるんだ。学校の教師たちにとっては、真面目な生徒たちほど危険というのは常識的なことなんだけどね。」

ーー「とするなら、人間は自立したくても、自分の力だけではできないってことですね。」

タマティー「人間が自立するためには、なんといっても宗教の力が必要なんだ。昔なら若衆組や娘組があって、そこに思春期を迎えた男女が集まり、大人になるための教育を受けたんだ。これは宗教的な秘密結社だから、若衆組は男性しか入れないし、娘組は女性しか入れない。そこで厳しい教育を受けたからこそ、自立して行くことができたんだ。新興宗教団体がなぜ出て来るかといえば、この若衆組や娘組が近代化や経済成長で失われてしまったからなんだ。新興宗教団体は教団内に男子部や女子部を設けて、そこで失われて秘密結社を復活させているんだ。だからマスコミで新興宗教を否定しようが、必ず新興宗教団体は勢力を伸ばして来るんだ。」

ーー「男子と女子とでは自立の仕方が違う訳ですね。」

タマティー「男性は自立するに当たって、必ず≪冒険旅行≫に出かけることになる。冒険旅行を通じて、自分の実力を試すと同時に、自分の心の中にある上位自我を破壊して行くことになるんだ。男の子にとってはこれは死闘になるから、壮絶な苦しみを味わうことになるんだ。一方、女の子は≪恋愛≫をすることで、男性の力を借りて上位自我を破壊して行くことになる。女性が恋愛をするのを全力をでするのは、そうでもしないと自分の上位自我を破壊することができないからなんだ。だからこそ女性は恋愛の情報を収集するのに熱心になるし、恋愛をすれば相手の男性に夢中になる訳だ。」

ーー「要は自立する時に最大の敵となるのが、実は自分の親な訳ですね。」

タマティー「従属期には親が絶対に必要であっても、自立期には親こそが敵になってしまうんだ。でも子供は親のことが大好きだから、思春期になれば矛盾だらけの感情に囚われることになってしまんだ。子供が思春期になったら、親は子供を突き放すべきなんだ。いつまでも我が子を可愛がっていると、子供は親から自立して行くことができなくなってしまうんだ。」

ーー「未熟な親ほど我が子を手放しませんからね。」

タマティー「だから子供は数多く産んでおくべきなんだ。最低でも子供は3人以上必要なんだよ。特に子供を3人も産めば、母親は育児が物凄く楽になるんだ。なんせ3回も育児をすれば、どんなに馬鹿な女性であっても育児の仕方を覚えてしまうよ。それをせずに子供が1人や2人しかいないから、母親としてきちんと成長して行くことができず、そうなってしまうと、我が子が思春期を迎えた時、絶対にやってはならない対応を我が子にしてしまい、それによって我が子が自立できなくなってしまうんだ。思春期になれば親こそが敵になるってことが解っていれば、そんなことを絶対にしないからね。」

●大きな感情が夢を作り出す

ーー「育児や子育てでは、ただ単に健康的な体や高い知能を与えればいいのではなく、ちゃんと親から自立させてあげるということも必要なんですね。」

タマティー「育児や子育てで失敗しないためには、子供に≪夢≫を持たせるってことだね。我が子に夢はなんなのか聞いて、その夢に向かって走り出させれば、意外と簡単に自立して行くことが可能になるんだ。そのためには子供に≪大きな感情≫を出させることが必要となってくるよ。」

ーー「大きな感情?」

タマティー「夢を持つ子供ってのは、大きな感情を出すからこそ、その夢を持てることができる訳なんだ。ただ単に夢を持っても、それは妄想に変わるもんだよ。例えばプロ野球選手になるような人は、子供の頃に自分は野球選手になるという夢を持った筈だ。それがどうしてそういう夢を持ったかたというと、父親とキャッチボールをしたら面白かったとか、プロ野球の試合を見て感動したとか、プロ野球の選手からサインを貰ったとか、そういう何かしらの切っ掛けが自分の感情を大きく揺さぶり、自分に夢を持たせた訳だ。」

ーー「夢はただ単に夢だけを持っても意味がない訳ですね。大きな感情から生まれて来る夢でないと実現できないってことなんだ。」

タマティー「もっと解り易い説明をすると、起業家は会社を設立する前に既に会社経営者の気分になっているんだ。なんで自分が会社経営者になっているのか解らないけど、自分の感情は既に社長モードになっているんだ。理屈を捏ねて会社を設立したのではないんだ。もしも理屈優先なら司法書士たちが会社経営者になっている筈だよ。でも現実は全く違うからね。普通の人たちは金儲けとかそういうレベルでしか物事を見ようとしない。しかし夢を実現させて行く人は、そういう現実レベルのことを凌駕して、明らかに大きな感情を持ってしまっている訳だ。だからその大きな感情が夢を作り出し、その夢の実現のために走り出すと成功しちゃうんだ。」

ーー「とするなら、多くの親たちは我が子の大きな感情を吹き消していんでってことですか?」

タマティー「鋭い指摘だね。大方の親たちは子供が持つその大きな感情を破壊し続けているんだ。例えば生活に追われてしまうと、いつも子供に<早くしなさい!>と言い続け、学校に行けば<勉強しなさい!>って言ってしまう訳だ。そうすると子供たちは生活に追われるだけ、勉強に追われるだけになってしまい、自分が大きな感情を発揮する場所がなくなってしまうんだ。だから夢が持てないんだ。持てたとしても妄想になってしまうんだ。」

ーー「育児や子育てをしている母親なら、その禁句を当たり前のように使っていますからね。」

タマティー「多くの人々が間違っているのは、学校や大学に頼り過ぎているってことだよ。学校や大学は自分に夢を与えてくれる場所ではないんだ。子供が持つ殆どの夢は家庭の中から生まれて来る。子供が大きな感情を出すことを許してくれる環境を作ることこそ両親が育児や子育ての中でできる最大のものだと思うね。それは難しいことではないんだ。息子には<お父さんみたいにおなり!>、娘には<お母さんみたいにおなり!>といえばいいんだよ。子供は親のことが大好きだから、その感情を巧く利用することだよ。そうやってお父さんみたいになりたい、お母さんみたいになりたいと思っていると、それ以外の夢も生まれて来るんだよ。」

ーー「そうか! 母親たちは子供に嫌われるようなことを平気でやってしまっているんですね。」

タマティー「子供に大きな感情を持たせるためには、親のことが大好きっていう子供の感情をまずは肯定してあげることなんだ。その上で≪拘りを持たせる≫≪外からの刺激を与える≫≪能動的にさせる≫の三つを行わせることだ。子供に何かしらの拘りがあるなら、その拘りを肯定した方がいい訳だ。何かに熱中するなら、それをどんどんやらせるべきなんだ。外からの刺激っていうのは、本屋や図書館や博物館や美術館に連れていったり、登山をしたり海水浴をしたりして、外から刺激しまくるってことだよ。能動的にさせるためには家事を手伝わせることだ。こういうことをやっていると、子供は大きな感情を持ち始めて、そこから夢が生まれ出て来るようになるんだ。」

●不思議な現象が起こるか否か

ーー「育児や子育てでは確かにそれら自体が大切なんだけど、その過程の中で大きな感情を育む努力をしないと、子供は夢を持てなくなってしまうんですね。」

タマティー「母親が生活に埋没してしまうばっかりに夢を持っていない子供たちがどれだけいることか!? 生活だって確かに大事だし、学校だって確かに大事だ。しかし夢を持たなければ、前に突き進んでいくことができなくなってしまうんだ。その子が≪本物の夢≫を持っているなら、全力で走り出して行くからね。≪本物の夢≫は≪夢即行動≫になるもんだよ。」

ーー「でも、夢を持った所で必ずしも夢は叶いませんよね。」

タマティー「その夢が≪本物の夢≫なら基本的には叶うもんだよ。もしも途中でその夢に挫折しても、その挫折した時点で他の道が切り開かれるものなんだよ。大事なことは成功の確率論を問うことではなく、大きな感情が生み出す夢を持つことなんだ。誰しも夢を持てる訳ではない。誰しも夢を実現できる訳ではない。しかし夢を実現した人々に共通するのは、大きな感情から夢が生み出されたという≪不思議な現象≫が起こったということなんだ。」

ーー「≪不思議な現象≫?」

タマティー「大きな感情を持たせ、更にその大きな感情が生み出す夢を持たせるのは、不思議な現象としか言いようがないんだ。例えば我が子をピアニストにしたくて、幼い内からピアノを習わしても、大人になるまでピアノの練習をし続ける子供はほんの一握りだ。大半は遊びを理由に辞めてしまう、しかしその中でもピアノの練習をし続ける子供がいて、そういう子供こそが将来ピアニストになるんだ。どうしてそうなるかは、はっきり言って解らないんだ。ただその子にはピアノを続けさせるだけの大きな感情があって、そのために夢を諦めるということが起こらなかったんだ。」

ーー「確かに夢を実現できる環境というのも大事だけど、それよりも大事なのがその子の心の中にある大きな感情であり、夢である訳ですね。」

タマティー「大きな感情に裏付けされている≪本物の夢≫を持つと、≪負けん気≫を持ち勝つことに拘ると同時に、≪他人への思い遣り≫を持つような子供に育って来る。意外と冷酷な性格の持ち主は何かしらの衝撃で挫折してしまうもんだよ。かといって優しすぎる子供は情に流されて挫折してしまうものだ。自分がどのような環境にあっても流されない≪自己統御≫を持たなければならないし、そして何よりも≪自助努力≫を地道に続けるしつこさを持つたなければならない。ただ単に練習すればいいってもんじゃない。自分が成長するために執拗に努力しまくるべきなんだよ。」

ーー「大方の子供たちは本当に些細な理由をもってやめてしまいますからね。」

タマティー「人生に失敗するような人たちに共通するのは、劣等感を持っているということなんだ。自助努力を繰り返すことで劣等感を克服して来ないから、その劣等感に終生悩まされることになるんだ。例えば男性ならお金や女だし、女性なら美貌やブランド品やイケメンとかに悩まされ続けるんだ。仕事に成功すれば解ると思うけど、そういう物は成功すれば結果的に手に入るものなんであって、絶対にそれを追いかけてはならないんだよ。」

ーー「とするなら、自立して行くにあたって、劣等感の克服は非常に重要だと?」

タマティー「仕事で成功するのは、いつだって「若者」「余所者」「奇人変人」たちだ。若者は年配の人たちから常に実力不足だと言われるし、余所者は出身地で差別されるものだし、奇人変人は性格やら行動で排斥されてしまうからね。だからこそ凡人たちには見えないものが視えて来て、成功するヒントを掴むことができるようになるんだ。劣等感を克服すれば絶大なエネルギーになるもんなんだよ。」

ーー「劣等感がある限り、目に見えるべきものが見えて来ないんだ。」

タマティー「真実が見えていないから、社会主義者が<貧富の格差>を主張すればその通りだと思ってしまうし、フェミニストたちが<男女の性差>を主張すればその通りだと思ってしまうんだ。貧富の格差や男女の性差なんて自分の夢の実現には全然関係ないんだよ。100人いれば、100人分の職業は必ずあるものだよ、その職業の給料に対して他の職業と比較してはならないし、男女の比率を云々言ってはならないよ。」

ーー「自分に夢がないから、嘘偽りに騙されてしまうんですね。」

タマティー「だから夢を持つことが大事なんだ! 自立していくことが大事なんだ! 夢が実現するか失敗するかは重要ではないんだ。とにかく夢を持って走り出すことだよ!! 夢に向かって走り出して行けば、その夢が実現できるし、たとえ失敗しても他の道が見えて来るんだよ。若いのに自宅でテレビを見まくっていたらアッという間に時間が過ぎ去ってしまうよ。学校で勉強やスポーツに精進することは必要だけど、学校に適用し過ぎても駄目なんだ。自分が夢を持って、自分が本当にしたいことをやればいいんだよ。誰かの意見を信じるより、自分の鳥肌を信じることだね。」

ーー「脳科学者たちが脳を科学的に分析しているだけでは、人間が持つ本当の姿は見えてこないんですね。科学の力は強力だけど、人間が持つ力はその力を遥かに凌駕し続けますからね。でもその力を持つためには、正しく育っていかないとならないんですね。『満開ブレインパラダイス!』を読むと、子供が正しく育てば絶大な力を持つことができるし、もしも間違って育てららればその力があるために苦しみの人生を送ってしまうのが良く解ります。それでは最後に読者の方々にメッセージをどうぞ!」

タマティー「自分の心を征する者こそが奇跡を創り出す!」

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コメント

「脳のシナプスの減少は15歳まで続くので、
中学生まで遊び続けるもの」
とありますが、脳のシナプスが減少すると
どうして遊びたくなるのですか?

投稿: シロクマ | 2016年6月 3日 (金) 12時00分

シロクマさん、余力があるからです。happy01

投稿: タマティー | 2016年6月 4日 (土) 06時49分

シナプスの減少が滞ると脳の情報処理能力が低下すると
いう話を聞いたことがあるのですが、シナプスを多く残せた方が
情報処理能力は上がるのですか?

投稿: シロクマ | 2016年6月 4日 (土) 21時39分

シロクマさん、その通りです。happy01

だから「よく学び、よく遊べ」なんです。

投稿: タマティー | 2016年6月 5日 (日) 05時35分

3歳までにたくさんの言葉を覚えても、
4歳児で起こる記憶の消去で一旦全て忘れてしまうのですか?
父や母の顔も一旦忘れているのですか?
大量の言葉を覚えて増大化した脳のシナプスだけは繋がったまま
残るのですか?

投稿: シロクマ | 2016年6月 9日 (木) 00時26分

シロクマさん、4歳児の時に起る記憶の消去は、脳を一旦リセットするみたいで、それで乳幼児の頃の事は覚えていない訳です。

日常生活で支障を来たすような消去は起こらないんだけど、思い出とかは全部忘れちゃうみたいです。

5歳から6歳の間に、脳の臨界期を迎えるので、それに備えての事でしょう。
記憶量を減少させて、シナプスを一気に激増させる訳です。

投稿: タマティー | 2016年6月 9日 (木) 05時43分

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