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通貨のトリック

●商品は減価する、しかし通貨は減価しない

 お金は「交換機能を持った商品」なのであるが、通貨として活躍するために思わぬ現象を引き起こしてしまう。この現象が余りにも特殊なために、人々はこの「通貨のトリック」にいとも簡単に騙されてしまうのだ。この「通貨のトリック」を見破った者はお金持ちになっていくし、まんまと騙された者は貧乏になって行くだけなのである。

 通貨のトリック その1

 「商品は減価するが、通貨は減価しない」

 ありとあらゆる商品は減価して行く。例えば食料などは幾ら豊作になったとしても、食料を備蓄している間に食料が腐ったり、ネズミに食べられてしまったりと、食料自体が減少していく。しかも保存したことで酸化してしまうので、食料自体が不味くなってしまう。これが即ち減価という現象なのだ。

 これに対して通貨というものは減価という現象が起こらない。というか人々は通貨に「交換機能」があるからこそ、その通貨を手に入れるのであって、商品価値を数字に置き換えているだけなのである。だからそれが減価するということなど起こる訳がないのだ。数字としての役割を果たしているのだから、当然に減価しないのだ。

 人々が生産し消費する商品は減価して行くのに、人々が商品の交換のために使う通貨は減価しないのだから、当然に通貨は商品に対して圧倒的な威力を発揮し始めることになる。本来なら商品をより多く持つ者こそが豊かな生活者となるべきなのに、より多くの通貨を持つ者こそが豊かな生活者になってしまうのである。

 従って、収入の全てを消費に回すような生活を絶対にすべきではなく、少しでもいいから貯金をしなければならないのである。一旦、お金を使いきってしまうような生活をしたり、借金をするような生活に入ってしまうと、そう簡単に貧乏から抜け出せなくなるのは、この「通貨のトリック」が強烈に作動してしまうからなのである。

●減価しない通貨に利子がつくからこそ問題になる

 通貨を国民に行き渡った経済である「貨幣経済」の下では、通貨を持った者こそが商品を持つ者よりも強くなってしまうという奇妙な現象が起きる。貨幣経済では通貨を沢山持っている者と通貨を持っていない者との不平等が必然的に発生するのであって、もしも通貨を持っていない者がより大きな事業をしたいのなら、通貨を多く持っている者から借金をせざるを得なくなるのである。これがまた新たな「通貨のトリック」を発生させるのである。

 通貨のトリック その2

 「減価しない通貨に利子がつくことによって、お金持ちは更に豊かになって行く」

 通常、ビジネスを行う者たちは商品を生産し、それを販売することで生計を立てている。しかし事業拡大のために資金が必要となると、お金を沢山持っている者からお金を借りねばならなくなる。お金を貸す方としては、そのお金を使って得られるであろう利益を、他の者に貸すことで失われてしまうのだから、当然に「利子」という物を要求するようになるのだ。

 問題はここなのである!

 経済界の中で、殆どの人々が商品の生産と消費に携わっているのに、事業拡大のために資金を借りる者たちが出て来ると、自分は何も商品を生産せず、利子だけでビジネスを営む者たちが出現して来るのである。この新たなビジネスこそ「銀行業」なのである。繰り返して言うが、銀行は何も具体的な商品を生産している訳ではないのである。しかし利子だけはちゃっかりと徴収して行くので、雪達磨式に豊かになって行くのである。

 銀行は今では当たり前になってしまたビジネスではあるが、日本の資本主義の父である「渋沢栄一」は西ヨーロッパに行って、この銀行なるものを理解できなくて、散々悩み抜いたものなのである。日本にだって両替商や高利貸しは既にあった。しかし銀行は人々が事業を拡大して行くために必要不可欠という役割を果たしていることが不思議でならなかったのである。

 銀行というのは貨幣経済に於いてダブルの「通貨のトリック」を持っているのである。1つは減価しない通貨を持っていること、もう1つは減価しない通貨に利子がつくこと、この2つを兼ね備えているからこそ、銀行は他の産業に対して圧倒的に強くなってしまうという奇妙な現象が発生してしまうのである。

●適正な利子は無利子にするか年利3%以下にするしかない

 起業家であるなら、この資本の威力と利子の威力を身を以て知っている筈だ。起業家は資本金を集めることにこそ最大の苦労をしてしまうし、もしも銀行から資金を借りれば利子の支払いに追われるようになるからだ。しかも事業自体が成功するか解らず、殆どの起業家たちは事業に失敗し、倒産して行くものなのである。

 利子というものは無条件で承認されるべきではないのだ。

 確かに銀行にも正当な言い分は存在する。銀行は貸し倒れの危険性のある相手に資金を貸すわけであって、もしも貸し倒れたら銀行自体が損害を被らなければならない。しかも利子に関しても高額な利率を設定している訳ではなく、銀行同士の競争によって適正な利率が設定されるようになるのであると。

 だが、銀行は商品を具体的に生産することをやっていないのに、ただ単に資金が大量にあるために、それを貸し出して、それによって稼ぎ出しているに過ぎないのだ。銀行というビジネスが無条件で認められてしまったら、銀行だけが豊かになっていき、具体的な商品を生産している者たちが利子の支払いのために貧乏になって行ってしまうのである。

 この利子を巡る問題を解決するためには、たった2つの方法しかない。まずは利子を認めず、「無利子」にしてしまうことである。これはイスラム教では実際に行われており、戒律によって利子の徴収が禁止されているために、銀行側はビジネスマンに新規事業のために資金を貸し出し、その事業が成功した場合に利益の配分に預かるという遣り方を取るのだ。無利子ならば、ビジネスマンたちは腰を据えて事業に取り組むことができるので、本格的な商品を生み出して行くことが可能になるのである。

 もう1つの方法は利率を抑え、利子は年利3%以下にしてしまうことである。人類はこれまで経済を発展させて来たが、その成長率の平均を取ってみると、年3%の成長なのである。年3%というゆっくりとした成長をするからこそ、急成長による経済の弊害がなくなり、その反面、経済が成長しなかったりマイナス成長してしまうという危険な現象も起こらなくなるのだ。だから銀行は年利3%以下でしか利子を徴収してはならないようにすれば、どの会社も利子の支払いのために経営を圧迫することがなくなり、本格的な商品を生み出すことが可能になるのだ。

●通貨が存在し利子を認める経済では銀行こそ本当の勝ち組

 我々は今現在、通貨を当たり前のように使う経済の中で暮らしている。その経済の中では「通貨のトリック」が発生し、通貨をより多く持っている者が強くなってしまうし、その纏まった通貨は他人に貸し出されることで利子を徴収し、更に強くなって行ってしまうのである。だからこの経済の中で豊かになろうとするなら、収入の全てを使いきるのではなく、地道に貯金して行き、その纏まった資金を誰かに貸すことで利子を徴収すれば、自然と豊かになって行くのである。

 我々はビジネスを展開して、様々な分野で争い、誰が勝ち組で、誰が負け組でと判別してしまうものであるが、通貨が存在し、利子の存在を認める経済では、銀行こそが本当の勝ち組なのである。なぜなら銀行は通貨のトリックを使って、無理なく儲かるようなビジネスを展開しているからなのである。

 だから夫婦がこのような経済システムの中で自分も勝ち組に入りたいのなら、まずは銀行の預金者となって、勝ち組に加わってしまうべきなのである。出来ることなら銀行の株券を購入して、銀行の株主になってしまえばいいのである。株式投資をするなら、まずは銀行の株券を購入すべきなのである。

 経済は必ず「貧富の格差」が存在するから、それを問題視してくる人々は跡を絶たない。しかも経済の規模が大きくなれば、その貧富の格差も激しくなるから、この問題がより危険なのではないかと思ってしまう。しかし、貧乏人たちはこの通貨のトリックが解らないからこそ貧乏になるのである。

 通貨のトリックが存在する以上、収入の全てを使いきるような生活を絶対にすべきではないし、なんの計画もないのにお金を借りて利子の支払いに追われるような生活をすべきではないのだ。負け組というのは負けるべくして負けているのであって、なんの同情も一切不要なのである。人間が通貨を使い出してしまえば、必ず通貨のトリックが発生して来る以上、まずはこの通貨のトリックを見破り騙されないようにすべきなのである。通貨のトリックさえ見破れば、自分の貧乏を克服する手段は幾らでも存在するものなのである。

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