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親戚巡りの大切さ

●親戚巡りはなぜ必要か?

 食費のことを考えて行く上で、「これはお金の問題ではない」というのが、「親戚巡り」である。確かに親戚巡りをすれば、その分だけ食費が浮くので有難いことである。特に第一子を出産し、育児をしている最中は、どうしても育児の初心者なので、親戚巡りをすることで食事を作る手間を省くことは非常に有難いのである。

 しかし親戚巡りは決してお金の問題ではない。人間の生命に関する重大な意味を秘めているのだ。というのは、どの動物も雄は受精させたら死んでいくし、雌は赤ちゃんを産めば死んでいくことになる。それが哺乳類になるのと育児をするようになり、子供が巣立つまで死ぬことはない。そしてそれが人間になると、子供が巣立っても長々と生き続けることになるのだ。

 なんでこんなことをが起こるかといえば、それは「人間が生きて行くためには情報の蓄積を行わなければならない」ということなのである。人間は動物の中でも最も知能が高いために、自分の両親に育てられるだけではなく、自分の祖父母たちとの交流を維持することによって、より多くの情報を蓄積し、世の中で生きていけるようにするのである。

 結婚し、赤ちゃんが生まれたのなら、まずは「夫の実家」に行って出産を報告し、次に「妻の実家」に行って出産を報告するものだ。それを子供が一人立ちするまで延々と繰り返すことになるのである。子供の脳を考えるのなら、6歳まで行われることは、その後の人生に於いて非常に絶大な影響を与えることになるのである。だから子供が幼い段階で祖父母に慣れさせておくことは、子供の脳に非常にいい影響を与えることになるのである。

 世の中には嫁姑の問題で揉めてしまう既婚女性たちがいるものであるが、できることならこのようなことは避けるべきなのである。確かに中にはどうしても相性が合わないという場合もあるであろうが、母親の未熟さのために姑と揉めてしまうことは、子供に祖母からから貰う情報を遮断してしまうこということなのである。

●生き残るためには様々な物を取り入れた方がいい

 人間は非常に保守的な動物である。基本的に母親が作った料理を美味しいと思い、それを味覚の基本とする。だからまずは母親が料理を作って、子供にきちんと食べさせるべきなのである。子供が食べ物の好き嫌いを言って来た時、母親がその意見を封殺しようとするのは、自分の子供には自分の味を覚えさせるという本能が働いているからなのである。

 父系家族の場合、家督相続者や分家創設者は全て男性に限定されるのであるが、この相続形態を見て愚かな人間たちは「女性差別」だと言って来るものなのである。しかし違うのである。父系家族は相続者を男性に限定するために、その家の娘たちは出て行かざるをえなくなり、他家から新たな女性たちが入って来ることになるのである。父系相続は女性を巧く取り込んで行くことこそ、大いなる特徴なのである。

 これが如何に凄いことなのか理解していない人々が多過ぎるのであるが、父系家族の場合、様々な女性たちが入って来ることによって、その家の料理が多彩に成って来るということなのである。なんせ相続者が結婚する度に新たな料理が加えられて行くのだから、当然に料理が多彩に成って行くのである。

 事実、料理人の世界ではその殆どが父系家族出身の人間たちで構成されているものである。母系家族でるなら、相続の度に料理が変化して行くことがないために、非常に古い料理を食べてさせて来ることになるのである。だから母系家族は現状維持ができるだけであって、父系家族のように攻撃的になることができないのである。

 人間はこの世で生き残って行くためには、様々な物を取り入れた方がいいのである。夫の実家に行ったり、妻の実家に行ったりして、そこで子供にその家の料理を食べさせ、自宅以外の料理を食べさせることで、味覚にバリエーションを持たせるべきなのである。そうやって子供の頃から味覚を鍛えているからこそ、どれが美味しい料理で、どれが不味い料理かがはっきりと解って来るようになるのである。

●80対20の法則から見る親戚巡り

 主婦の中で「料理を作るのが大変」と嘆いている主婦がいるのなら、親戚巡りを巧く活用するべきなのである。なぜなら「80対20の法則」から言って、自宅で食事ばかり食べていると、その効果はゼロになるからなのである。主婦が料理を作ることに疲れ切っているということは、それは自宅で料理を作り過ぎているからなのである。

 親戚巡りと言うのはたまに行くものなのである。しかしその親戚巡りで食べる回数は少なくても、その効果は非常に大きいのである。頻繁に行わないからこそ、久しぶりに他の家で食べる料理の効果は大きいのである。だから当然に頻繁に親戚巡りをしては効果が下がってしまうことになるのだ。

 特に子供は祖父母の家に連れて行くと大はしゃぎするものである。子供にとっても自宅で食事をするは確かに楽しいが、祖父母の家で食べる料理はまた違った喜びがあるものなのである。これをしないというのは、子供の喜びを母親が奪っているということになってしまうのである。

 大体、祖父母との関係を維持している子供は性格が穏やかなものだ。世の中にはお爺ちゃん子やお婆ちゃん子という子供たちがいるものだが、この手の子供で凶暴な子供というものはいないものである。お爺ちゃんやお婆ちゃんから様々な話を聞くからこそ、子供なり色々なことを考えることが可能になり、歪んだ考えを持つことがなくなるのである。

 自分たち家族が祖父母の家に出向くということは、逆に祖父母たちも自分たちの家にやってくるということなのである。そうであるなら、自宅を掃除しなければならないし、きちんとして料理を出さなければならなくなるのである。そういう刺激が主婦を健全にさせ、主婦として向上させることになるので、非常に素晴らしい効果を生みだすことができるようになるのである。

●親戚巡りをしないと反抗的に成って来るもの

 夫婦の中には夫の両親や妻の両親の接触を断ってしまう人たちがいるものである。そういう夫婦たちは非常に危険なことをやっているのである。確かに両親に何かしらの問題があった場合、親子でも距離を取った方がいいということもあるが、そうでないなら子供を産んだ機会を利用して接触を保つようにすべきなのである。

 親戚巡りをしないと、子供は非常に反抗的になってくるものなのである。なんせ母親が料理を作って当たり前と思っているから、それが段々と子供を傲慢にさせて行くのである。そして徐々に反抗的な態度を示し、或る日突然にその反抗が凶暴化して来ることになるのである。

 子供に食べ物を食べることが出来て当たり前だと思わせるな。自宅で飯を食べることができるのは、父親が仕事でお金を稼いだからであり、母親が料理を作ったからなのである。それに対して何も感謝をして来ないのなら、我が子といえども飯を食わすべきではないのである。そういう厳しさを時には示しておくことも必要なのである。

 それと同時になんで子供がそこまで傲慢になってしまったのかといえば、それは自分たち夫婦が親戚巡りをしなかったからなのである。農村なら親戚巡りをするのは当たり前のことだ。ところが都会になるとこの当たり前の親戚巡りをしなくなって来る人たちが出て来るからこそ、児童虐待などという問題や、家庭内暴力や校内暴力といった問題が発生して来るのであろう。

 長らく家系が続き、繁栄し続けている一族というものは、この親戚巡りを丹念にやっているものだ。子供たちに自宅だけで飯を食わさせるのではなく、親戚巡りをすることで様々な飯を食べさせて行くのである。当然にその食事の際には一族の話を聞かさせることになるので、自然と豊かになる考え方や行動の仕方が身について行くものなのである。これが大きくなって社会に出た時、こういう経験を積んで来なかった人々と経済面で格段の差がつくことになり、自分は簡単に豊かに成って行ってしまうのである。

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コメント

タマティーさん、こんにちは。
今回の記事とは関係あるようなないような、ですが…

うちは祖父母と同居なのですが、先日児童心理の先生に、「親と違う意見を持つ祖父母が共にいるのは、悪いことではない」と聞いて感心したことがあります。
育児書だとよく、しつけは家族全員が方針を一致させて…とあり、うちは無理だな〜と悩んでいたのですが、
その先生によると、全く違う意見の祖父母を悪いとしたり変えようとするのではなく、じじばばとパパママがしつけがバラバラ、意見もばらばら、でもまあ一理あるよね、と共存していく中で、子供が多様な価値観への器が広がり、社会に出て心が折れたり引きこもったりしにくくなるのだとか。

確かにわが息子3歳、おやつ管理は苦労します(というかできません!)が、多少叱られてもへこまない、雑草魂な感じです

投稿: かめ | 2011年2月 2日 (水) 14時01分

タマティさんはじめまして。のあと申します。


いつも楽しく勉強させていただいております。


タマティさんにお礼をしたく、コメントさせていただきます(この記事にあっていなくて申し訳ありません)。


こちらのブログとの出会いは、冷えに悩まされて体調不良に陥っているとき、たまたま検索エンジンからたどり着いたことからです。


今までいろんなサイトを見ていますが、こちらのブログには出会えませんでした。やはり、出会うべくして出会ったのでしょうか。

冷え対策を実行して効果があり、他にも読み進めていると陣痛促進剤の話に共感でき、このブログを信じて読み続けよう、実行しようと決意しました。


(ちなみに陣痛促進剤ですが…私自身、疑問に感じることがありました。医者の割り出した出産予定日(8月19日)と、私の記憶を元に医者に割り出して貰った出産予定日(8月15日)が違い。

里帰り出産する病院に話したところ医師に『では、15日が予定日として、19日までになにもなかったら陣痛促進剤を使いましょう』と言われたのです。もし、元々の予定日8月19日があっていた場合、無理矢理促進剤を使うのはいいのか?と疑問を感じたのです。幸い、何事もなく19日に出産出来ましたが、微弱陣痛になり、促進剤を使用しました。それはもういいのですが、医者の『19日過ぎたら』がひっかかり、タマティさんのブログを見て思いだし、このブログはすごいことが沢山かいてあるぞ!と感激したのです。)

それ以外にも、『旦那が育児を手伝ってくれない』と言う友人をフォローする回りの女性たちの『信じらんない!育児だって立派な仕事だよ』と言う言葉に違和感を感じていたのを、このブログはたまたま?斬ってくれていて!本当に言いたいことをいってくれてる!とまたまた感激し、タマティさんが大好きになってしまいました!(ちなみに、私は元々育児は女の仕事と思っていました。男性に手伝いなんて期待してないですから。その分何かしてもらえたら本当に嬉しくて幸せに感じますしね☆)

時に、自分の未熟さゆえ少し痛みを感じる記事もありますが、勉強になります!

これからも、素敵な記事期待しています!後、ちょっとしたシャレを挟むおちゃめな部分も期待しています(笑)

ではでは、長々と失礼しました(*⌒▽⌒*)

投稿: のあ(26歳、女児2歳) | 2011年2月 2日 (水) 21時03分

 かめさんの家はそもそもがラッキーなのじゃ!
 既婚女性の内、半分は祖父母との同居ができるようになっているのですが、残りの半分はそうなっていないんです。
 必ず嫁姑の問題を引き起こしてしまうようになっているんです。
 これは人間に内蔵されているものなので、どう仕様もないんですな。
 そうやって進化して来た訳だから。

 それにしても育児書の記述はひどいですな。
 意見が一致する訳がないって。
 例えば母親がきつく叱っても、お婆ちゃんが助けに入るとか、父親が仕事で忙しくても、お爺ちゃんが構ってあげるとか、そうやって育児がなされるもんだから、意見が一致しない方がよりより育児ができるってもんです。


       

投稿: タマティー | 2011年2月 3日 (木) 06時41分

 のあさん、初めての出産なら、そんなもんですよ。
 どの妊婦も出産予定日に囚われてしまいますからね。
 簡単に行ってしまうと、陣痛促進剤は医者の金儲けと、夜間勤務をしたくないという理由から使われているにすぎないんです。
 それが解っていれば、出産予定日が過ぎても、陣痛促進剤の使用を拒否できるのですが、そこまでタフな妊婦はなかなかいないですからね。

 本当の出産日はお腹の赤ちゃんが決めるものなんです。
 臨月に入って、或る日突然に赤ちゃんが子宮口に移動し、その後、「おしるし」が出て来て、母親に妊娠が近づいていることを教えてくれます。
 2回目以降なら、赤ちゃんが子宮口に移動すると「ボコッ」って音がするので、きちんと妊婦にも解ると思います。
 後は母親の体の状態と、お月様の満ち欠けで産まれて来ます。
 どこにも医者の拘わる所はないんです。
 タマティーが助産院を勧めるのも、助産院だと妊婦を主人公にさせてくれるので、本当の出産日に赤ちゃんを産めるようになるからなんです。

 時期的に第二子を妊娠する時期だと思うので、今の内からリンゴ人参ジュースを飲んだり、野菜を多めに食べておくと、妊娠も出産も楽になると思います。
 ビタミンやミネラルが充分に足りていると、赤ちゃんがビービー泣いたりせず、育児が楽になるんですよ。
 夜泣きをするのではなく、夜笑いをしているようだと、本当に健康に育っている証拠なんです。

       

投稿: タマティー | 2011年2月 3日 (木) 06時42分

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