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日本のマンションに於ける致命的欠陥

●結露こそ諸悪の根源

 日本のマンションは致命的な欠陥を有している。その致命的な欠陥があるために、マンションの住民たちは健康を害し、マンションの寿命をも短くさせてしまうのだ。その致命的な欠陥は何かと言えば「室内に結露ができること」なのである。マンション暮らしている人々は結露ができることを当たり前だと思ってはならない。結露ができるのは先進国の中では日本のマンションだけなのである。

 ねんで結露がそんなに危険なのか?

 それはダニやカビを大量発生させるからなのである。

①アトピー性皮膚炎

 育児をしている夫婦にとってマンションにダニが多ければ、自分たちの子供をアトピー性皮膚炎に罹らせてしまう危険性を大いに高めてしまうのだ。確かにアトピーになる子供は、その子が胎児の時に母親が充分な栄養を取ってくれなかったということも有り得る。しかし家の中に「イエダニ」が大量にいたからこそ、アトピー性皮膚炎に罹ってしまったのである。

②肺炎

 マンション暮らしをしていると、大人でさえ肺炎に罹ってしまうことになる。家の中にカビが大量に存在するために、そのカビを吸いこんでしまい、肺を大いに傷め続けた結果、肺炎に罹ってしまうのだ。肺炎に罹らなくても、空咳をしている人々も肺炎予備軍と見ていいのだ。

③結核

 戦前、結核に罹る人々は栄養不足と運動不足のために結核に罹ったが、現在ではマンション暮らしをしているからこそ結核に罹ってしまう。ダニとカビのダブルパンチを食らい続ければ、如何に健康な人でも結核に罹ってしまうのである。過労で睡眠不足が祟ってしまうと、咳が止まらなくなり、その内、結核を発症してしまうことになるのだ。

④冷え症

 結露ができるということは、家の中が寒いということである。家の中が充分に暖まっていれば、結露はできないからだ。このため冬に結露ができるマンションに住んでいる女性は冷え症に悩まされることになる。冷え症を甘く見てはならない。冷えこそ万病の元なのであって、冷え症を土地台に次から次へと新たな病気を発症してくることになるのだ。

⑤不妊症

 結露ができるということは、そのマンションの室内の湿度が異常になっているということなのである。このために女性は不妊症に罹ってしまうのだ。湿度の異常がなんで不妊症をもたらすのかというと、人間はそもそも「森の民」であるために、気温と湿度のバランスが取れていないと、体が正常に動かクなくなるのだ。温度の変化に関係なく、湿度が異様に高すぎるために、本人の自覚はなくても、体は異常を察して、妊娠をすることをしなくなってしまうのだ。

●内断熱こそが悲劇を生んだ

 なんで日本のマンションにはこんな怪奇現象が起こるのかといえば、それは「内断熱」を使用しているからなのである。内断熱とは建物の内部に断熱材を入れることを言う。このためにマンションの室内は異様に湿度が高くなってしまい、そのために結露が発生し続けるマンションになってしまうのである。

①ダニやカビの発生

 湿度が常に高いというのは、ダニやカビを発生し続けることになるのである。勿論、日々の掃除も欠かせないが、湿度が常に高いからこそダニやカビが発生し続けるのである。マンションは基本的にコンクリート製なのだから、ダニやカビなど発生する訳がないのである。一戸建てとは違う筈なのである。それなのに内断熱を行ってしまったがために、本来、発生する筈のないダニやカビを発生させてしまったのである。

②耐久性が著しく短くなる

 内断熱を使うとマンションの耐久性が著しく短くなる。内断熱を使ってしまったために、コンクリートと室内の温度差が常にできてしまい、その温度差がコンクリートを脆くしていくのである。更に内断熱を使ってしまったために、コンクリートの水分が時間の経過と共に蒸発することがなくなり、それどころか逆に内断熱のために水分を多く含むコンクリートになってしまい、コンクリートが劣化して行くことになるのだ。

 コンクリートを使った建物を本格的に建てれば100年は持つ筈なのである。しかし内断熱を使ってしまったために、その寿命はなんと30年という短さになってしまったのである。マンションは本来、不動産なのである。それなのにそのマンションの寿命がたった30年しかないとすれば、不動産としての価値は激減してしまい、使い物にならなくなってしまうのだ。

③エネルギー消費量が高くなる

 内断熱のマンションは冬は異様に寒し、夏は異様に暑いということになる。そのために冬は暖房をガンガンに使用し、夏は冷房をガンガンに使用することになってしまう。エネルギー消費量が異常なまでに高くなってしまうのである。マンションはコンクリートで出来ている以上、冬はそのコンクリートがあるお蔭で室内は暖かい筈だし、夏もコンクリートのあるお蔭で涼しくなる筈なのである。それなのに内断熱を使ってしまったために冬は寒く、夏は暑いというあべこべなマンションが出来上がってしまったのである。

●どうして日本だけが間違えたのか?

 ではどうやって断熱をすればいいのか?

 それは「外断熱」を使えばいいのである。

 外断熱とは断熱材で建物を包み込むことをいう。これをやるとマンションのコンクリート自体を断熱材で覆ってしまうので、コンクリートと室内の温度が連動するようになるのだ。このため結露は起きなくなり、ダニやカビも発生しなくなり、それどころかマンションの寿命は軽く100年を超えるようになり、冬は暖かく、夏は涼しいので、エネルギー消費量を低く抑えることができるようになるのだ。

 実を言うと石油危機が起こるまで、日本も西ヨーロッパも断熱材を使ってマンションを温めるということはしていないかった。ところが石油危機が発生したために、エネルギー消費量を抑えるために、西ヨーロッパは外断熱を使用するなり、日本は内断熱を使用するようになってしまっただけのことなのである。この選択の間違いが一番解り易いのは、日本のマンションで内断熱を使われるようになってから、アトピー性皮膚炎に罹る子供が急増して行ったことなのである

①建築学会の遅れ

 なんで日本だけが間違った選択をし、その後もその間違った選択が修正されなかったのかといえば、日本の建築学会が非常に遅れていたからなのである。日本は近代になってからコンクリート製のマンションを作るようになったので、その知識や技術の蓄積が浅いのである。そのため学者たちのレベルの低さが、内断熱という、本来建築学からは導き出せない誤謬の遣り方を取り続けてしまったのである。

②建設業者が儲かるから

 日本の建設業者は政治と深く結び付いてしまったために、建設業者が腐敗しているという事情も見逃すことができない。内断熱を使用してしまえば、30年でマンションをスクラップできるから、建設業者は内断熱を選び、30年後にまた受注が来るようなシステムを作ってしまったといえるのだ。本来なら、こういう馬鹿げたことは国会が禁止するように持って行くものだが、国会議員たちが建設業者から政治献金を受け取っているようでは、国会議員としてまともな対応を期待することはできないのだ。

③集合住宅という間違った考え方

 そしてこれこそが内断熱を採用してしまった根本的な原因だろうが、日本ではマンションのことを「集合住宅」と捉え、マンションは個々の住居が集まった住宅であると考えていることなのである。マンションに関する本を読むと、必ずこの表現が出て来るので、マンション業界え働く人々の全てがマンションに対する考え方を根本から間違えているのである。もしも個々の家で寒かったら、家の中を温めればいいということで、それをマンション全体に適用して、内断熱を採用してしまったのだろうだと思う。

 しかしこのマンションは集合住宅という考え方が根本的に間違っているのである。幾ら個々の住居を集めたとしてもマンションが出来上がることはないのだ。嘘だと思うなら、実際に個々の住居を集めてマンションを作ってみればいいのだ。そんなことは如何なる者でもできない筈だ。マンションはコンクリートを大量に使った1つの大きな建物なのであって、それを内部で分けているにすぎないものなのである。この当たり前すぎる考え方に変えない限り、内断熱を禁止して、外断熱を採用するということができないのである。

●EV外断熱工法はなぜ北海道で生まれたのか?

 内断熱が駄目で外断熱が正しいのなら、日本も西ヨーロッパの外断熱をそっくりそのまま採用してしまえばいいではないかという思うことであろう。しかしそうは問屋が下ろさないのだ。日本の気候は西ヨーロッパの気候とは大いに違い、「地震」「台風」「高温多湿」の三大条件が存在するので、西ヨーロッパの物をそのまま入れることはできないのだ。日本の気候に合うよに、改良しなければならないのである。

 それがEV外断熱工法である。これは北海道で誕生した工法で、これを使ってマンションを建てると、日本の気候に対応した外断熱のマンションを作ることができるのである。なぜEV外断熱工法が北海道で産まれたかというと、北海道では冬の結露は深刻な問題で、ダニやカビどころではなく、キノコまで生えて来るほど、湿度が高くなってしまうのである。北海道という冬の厳しい地域では、絶対に内断熱など使える訳がないのである。

 外断熱のマンションは耐震設計も充分になされていると見ていいのだ。というのは、内断熱は如何に耐震設計がなされていても、コンクリートの強度が年月の経過と共に劣化して行くので、実際の大地震では非常に弱くなってしまい、倒壊してしまう危険性が出て来るのだ。これは阪神淡路大震災の時に、耐震設計をした筈のマンションが倒壊してしまったということでも証明されているのだ。

 しかし外断熱を使えば、年月の経過と共にコンクリートの強度が増して行くので、耐震設計をきちんと施しておけば、如何なる地震にも倒壊するということはないのである。もしも少しでも耐震設計に拘っている企業であるなら、絶対に外断熱を採用する筈である。耐震設計を売りに出しているのに、内断熱を採用しているなら、耐震設計のなんたるかが解っていないと見ていいのだ。

 分譲マンションを買う時は、外断熱を使ったマンションを選ぶようにすることだ。我が子をアトピー性皮膚の犠牲者にしないためにも、この選択基準は絶対に守った方がいい。殆どは内断熱を使用しているので、逆に外断熱を使ったマンションを見つけることが非常に容易くなるのだ。

 そして、もしも将来、自分たち夫婦がマンションを建設する時は必ずEV外断熱工法を使ってマンションを建設することだ。外断熱を使えばそのマンションは100年以上持つことになるので、孫の代まで資産として使えることができるようになるのである。それにマンションの住民たちの健康を第一に考えているマンションであるなら空き室などなくなり、常に満室となるマンションにすることができ、安定した家賃収入を得続けることができるようになるのである。

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コメント

タマティーさま~。
昨日の夕方にも千葉の方は地震すごく揺れたんじゃないですか?お母さまも大丈夫でしたか?
昨日、私のところも揺れました。なんだか先月からの地震、今までと違いますね。

今は地震で大変だと思いますが、先週、映画を観て、すごく面白かったので、映画専門家のタマティーさんにぜひ、観てもらいたいと思って、投稿しました。
その映画は吉高由里子主演の「婚前特急」という映画です。主人公が彼氏を五又かけている話で、コメディなんですけど、いろいろ考えさせられてフルボディなテイストです。
お仕事(+このblog)や地震で大変かと思いますが、映画で気分転換してみてくださいね。
いつもありがとうございます。

投稿: ゆきねこ | 2011年4月12日 (火) 15時04分

 ゆきねこさん、心配有難うございます!

 これだけ余震が多いと、危険な余震を事前に察知できるようになりました。
 4月11日の夕方に起きた余震が来る前、どす黒い雲が出て来て、湿度が異常になっていたんです。
 そしてテレビの緊急時損速報が流れると、電磁波をビビビビッと感じたので、それでその余震が非常に大きなものになるということが解るようになりました。
 そこで母親には「大きな地震が来るよ!」と告げたのに、母親は電話中で、しかもなかなかその電話を切ろうとせず、家の中がガタガタと揺れているのにまだ話しているんですよ。
 地震予知はできても、その使い勝手が非常に悪いんですよ。

 余震が茨城県、千葉県、静岡県、長野県、新潟県と起こっているのに、なぜか神奈川県には起こっていないんですよ。
 なんか不気味ですよ。
 しかも最近、余震のために頭が痛くて、どうも嫌な予感がするんです。
 気象庁は大きな余震が来ると予測しているので、もしかしたら今度は神奈川県かもしれませんよ。
 
 映画情報有難うございます!
 その映画見てみますね。
 但しタマティーはあの大失敗で映画専門家からは既に脱落しておりますので、それをお忘れなく。
 それなのにいずれは映画製作をやってみたいと密かに企画しております。
 一体いつのことになることやら。


       

投稿: タマティー | 2011年4月13日 (水) 06時13分

いつもためになるブログありがとうございます。

今朝1ヶ月ぶりに敷布団をあげたら畳がカビていました。ちょうど我が子(生後2ヶ月)の寝ている部分のみです。尿やら母乳やら色々たれるので、我が子の下には、敷パッド+防水シーツ+敷パッド+シーツ+敷布団と何重にも装備していました。しかし、なぜかカビてしまいました。
不思議なことに、敷布団は無害で、畳とそこに触れるシーツのみ黒と白のカビがついています。

畳は消毒用エタノールをかけ乾いてから歯ブラシでかき出し掃除機で吸い、エタノールを再度かけました。シーツは酸素系漂白剤につけ置き、洗濯機で洗いました。敷布団は洗えないので、そのままです。
質問なのですが、敷布団はカビていないので、そのまま赤ちゃん用に使用していいでしょうか?シーツ、畳は他に良い掃除方法があったら教えてください。
大変恐縮ですが、今夜寝る前(21時ごろ)までにお返事いただけると幸いです。よろしくお願いします。

投稿: green | 2015年3月17日 (火) 18時08分

greenさん、その時間は『開運なんでも鑑定団』の時間なので~、思いっきり遅れてしまいました。

カビた以上、干した方がいいです。
敷布団を洗ってくれる店があるなら、そこで洗うようにした方がいい。
カビが赤ちゃんの肺に入ってしまうと、とんでもないことになってしまいます。

その間、「座布団」でも使っていればいい。
赤ちゃんの場合、座布団でも充分に代用が効きます。

多分、敷きパッドと防水シートの組み合わせが湿気を籠らせてしまったのでしょう。

冬は乾燥しているけど、今みたいに冬から春に変わり始めると、この手のカビが生えてきますので、掃除や洗濯は必ずやった方がいいです。

投稿: タマティー | 2015年3月18日 (水) 05時59分

お返事ありがとうございます。
昨晩は睡魔に負けて、日中干しただけの敷布団で寝てしまいました。隅から隅まで確認して黒いカビが見当たらなかったので、まぁいいかと。今からでも替えた方がいいですか?洗えないタイプで量販店で買ったポリエステルと羊毛混の安物です。
カビに気づかず昨日まで普通に過ごしていたので、赤ちゃんがカビをすでに吸っているはずです。ヒブ、肺炎球菌ワクチンを打っていないので心配です。
今からでもできる良い対処法があったら教えて下さい。

投稿: green | 2015年3月18日 (水) 08時25分

[greenさん、只今出張より帰ってきました。E:crying]
3時間程度しか寝ていないので、正しい解答かは解りませんが、
「多分、大丈夫」。

赤ちゃんがいる時の掃除の工夫を1つ教えておきます。
「できる限り掃除を使わない事」
床なら空拭きが一番だし、絨毯はコロコロで充分ですよ。
掃除機は使い勝手が限られるし、煩いし、埃が舞うので、赤ちゃんがいる時は余り使わない方がいいです。

投稿: タマティー | 2015年3月19日 (木) 09時28分

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