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研修は真面目に受けろ

●研修こそ育児中の母親たちの最大の落とし穴

 如何なる職種に於いても、その仕事のために必要な知識と技術は約5年で劣化して行く。そのために必要になって来るのが「研修」である。研修をすることによって、必要な知識や技術を再確認したり、新たな知識や技術を付与して行かなければならないのだ。これを会社は遣り続けない限り、競争に打ち勝って行くことができなくなるのだ。

 実はこの研修こそ、育児中の母親たちの最大の落とし穴なのだ。

 研修というのは1日で終わるようなものなのではないのだ。せめて1週間程度は必要だし、長くなれば1ヵ月程度の期間が必要になって来るのだ。だからこそ企業は豊かになってくると研修所を持ち、そこで研修を泊りがけで施すのである。しかし泊りがけの研修は育児中の母親にとっては無理なのである。家事や育児を放り出して、長期間どこかで研修を受けるという訳にはいかないのだ。

 ではもしも育児中の母親たちが研修を受けないとどうなるかというと、確実にその能力が劣化して行くことであろう。これこそが働く母親たちが子供を1人とか2人しか産まない理由なのである。子供を2人産んで育てれば、5年という歳月はあっという間に過ぎて行くものだ。自分が育児のために研修を受けられないのなら、自分自身こそがその能力の低下を充分に解ってしまうからだ。

 総合職に就いているのなら、育児のために研修に出られないというのは、致命的なことになる。というのは総合職はより多くの知識と技術が要求されて来るので、研修を受けて知識と技術を向上させないと、会社組織自体が機能しなくなり始め、競争でズルズルと敗退して行くことになるからだ。

 もしも総合職の女性で子供が3人以上いたのなら、その女性は非常に立派だということなのである。普通の女性なら1人や2人で打ち止めなのに、敢えて3人以上産んできたということは、家事や育児が充実していた筈だし、研修を受けられなかった時期を巧く代替措置を講じて遣り過ごしたからなのである。

●研修に出られなければ、その研修の内容を教えて貰う

 既婚女性なら絶対に覚えておいてほしいのは、産休とか育児休暇は本当に出産や育児のために休んではならないということだ。確かに妊娠や出産や育児は女性として大変なものであっても、それは出来て当たり前なのだ。勿論、長期休暇を取っている以上、妊娠や出産や育児に全力を投入することは当然のことだ。

 しかしこの期間は自分が勉強できる期間でもあるので、産休や育児休暇の間を巧く利用して勉強してしまうべきなのである。赤ちゃんの夜泣きが勉強の最大の邪魔となるので、妊娠中は果物や野菜を充分に取って、出産後に赤ちゃんが夜泣きしないように仕向けるべきなのである。

 但し、出産後1ヵ月以内は勉強しないようにすることだ。この期間に勉強してしまうと視力を傷めてしまうので、この1ヵ月間だけが本当に育児休暇の期間なのである。その期間が過ぎたら育児の合間を縫って勉強をし始め、育児休暇が終わる頃には自分の能力をレベルアップしておくべきなのである。

 育児休暇の後は時短労働になるのであるが、もしもその期間中に研修があるのなら、その研修に出席しなくても、その研修の内容を教えて貰い、研修に行かなくても研修の内容を或る程度まで習得してしまうべきなのである。こういうのは人事部に友達を作っておくと、情報を横流ししてくれるものなのである。

 女性にとって出産や育児というのは母性本能を最大に刺激して来る特別な快感であるので、出産や育児を楽しんでしまうと、「もう1人欲しい!」と思って、再び妊娠して来るものなのである。そのため、子供が2人3人と増えて行けば、当然に長期間に亘って研修に出ることができないので、自分が自発的に代替措置を講じるしかないのである。

●時短労働以降に研修があるなら真面目になって受ける

 時短労働中は早々と帰宅するものだし、研修にも行くことはできないが、時短労働以降は正規の勤務時間に戻るし、研修にも行くことになる。研修に対しては妊娠や出産や育児のために相当なブランクがあるので、もしも研修があるなら、真面目に成って受けるべきなのである。既婚女性にとって、時短労働以降に行われる初めての研修は、今までの研修の中でも価値が非常に高いものになるものなのである。

 どの既婚女性であっても、妊娠や出産や育児のために研修に出られなかったために、相当に能力が落ちているものなのである。それに加えて加齢のために理解力や記憶力といった基本的な能力自体までもが落ちているのだ。だから独身時代のような感覚で研修を受けてしまうと、とてもではないが能力の回復を図ることができないのである。

 研修でメモすべき物があるならメモしてしまうべきだし、記憶すべき物があるなら記憶してしまうべきなのである。それゆえノートとペンは必需品だし、自分が研修中にどれだけノートをとったかで自分の真剣さが解って来るものだ。記憶力をアップさせるためには、就寝前に記憶すべき物を全て読み上げ、翌日、起床後もう1回読み返すと、より多くの物を記憶できてしまうようになるのだ。

 既婚女性の中には、「研修なんて役に立つのかな?」と思ってしまう者も出て来ることだろう。この手の女性たちは研修の目的が解っていないのだ。研修の目的は劣化したであろう知識や技術を回復させること、それに加えて新たな知識や技術を付与することなのである。だから研修の効果が出て来ると劣化した知識や技術が回復されることになるので、本当に研修の効果があったかというのが、研修を受けた本人ですら気付かないのだ。

 「今回の研修には効果があった!」と思うようになるのは、研修で新たな知識や技術を付与され、それを使いこなせるようになった時だけなのである。研修のもう1つの目的が達成された時に、研修を受けた本人でも研修の効果を理解することができるようになるのだ。これが研修の恐ろしさなのであって、研修を馬鹿にする者たちは研修の本当に威力が解っていないのだ。

●なぜベテランたちが大失敗をやらかすのか?

 我々は子供の頃から年を取った人ほど能力が高く立派な人物だと思ってしまう。我々には「親孝行」という能力が生まれつき備わっているために、自分の両親以外にも、年を取っているのなら、自分の両親と同じように能力があり、人格的にも立派だと思い込んでしまうのだ。

 しかし現実の世の中では、この考え方は完璧に間違っているのだ。

 年齢が高いからといって、必ずしも優秀であるとは限らないし、年上だからといって人格が立派ということもないのだ。年齢が高くても能力の低い人物は沢山いるものだし、年を食っていても人格が卑劣という者も沢山いるのだ。人間は常に能力を向上させ、人格を磨いて行く者だけが、優秀で人格も立派だということなのである。

 会社でいうのなら、飽くまでも「年功序列」であって、「年齢序列」ではないのだ。年齢に応じて功績を立てるからこそ、能力が高くなり、人格的にも立派になるのだ。それを可能にさせるのが、自分が行う「独学」であり、会社が行う「研修」であるのだ。だから日々地道に自分で勉強し続けるべきであり、研修があるなら真面目になって受けるべきなのである。

 ところが会社員の中には自分がベテランになってしまったからこそ、独学することもせず、研修でも遊び呆ける者が必ず出て来るのだ。しかしそういうベテランこそ勤務中に大失敗をやらかし、会社に大損害を被らしてしまうのだ。ベテランだからこそ能力が高いのではないのだ。ベテランだからこそ知識や技術が低下しているものなのである。

 既婚女性の場合、妊娠や出産や育児を理由に、この愚かなベテランたちと同じようなことを仕出かしてしまう危険性を持っているのだ。産休が始まってから時短労働が終わるまで研修に行くことはないのだから、その間は知識も技術も劣化して行くものなのである。そのために必要な措置が独学なのであって、独学によってレベルアップを図っていくしかないのだ。そして研修が再開したのなら、真面目になって研修を受け、更にレベルアップを図って行かなければならないのだ。

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