不妊治療とお金
●国民健康保険制度の最大の問題点
俺が癌治療の研究にせっせと従事していた時、日本の医学が発展しないのは国民健康保険制度があるからだということに気付いてしまった。今でこそ癌は不治の病ということになっているが、最先端の医学研究の場ではもう癌を治せることは射程圏内に入ったといっていいのだ。癌は癌遺伝子が癌を発症させて来る以上、その癌遺伝子を薬でロックさせるか、食生活を改善させることで癌遺伝子が作動させないようにすればいいからだ。
癌を克服する治療技術は恐らくアメリカ合衆国か日本でしか生まれないだろうということは予測できた。
というのは当時のアメリカ合衆国には国民健康保険制度がなかったので、日進月歩で医学が進んでいたからだ。日本には国民健康保険制度があるが、保険適用外の治療が認められているので、その分野でのみ医学が発達していたのだ。日本の知識人たちが憧れの国として取り上げるスウェーデンなどは確かに国民健康保険制度が整備されているが、そのために医学が全然進歩していなかったのだ。
これは俺が不妊治療の研究に転じた時も全く同じ現象が起こっていた。俺が不妊治療の研究を遣り始めた頃には不妊治療は保険適用外であったために、不妊症の患者たちは非常に高額な治療費を請求されていたのだ。それで一体どういうことが起こっていたのかというと、日本の不妊治療の技術は大いに発展を遂げ、世界最先端を行っていたのである。
例えば人工授精自体はイギリスが発祥の地であるのだが、顕微授精は日本生まれの技術なのだ。人工授精自体は大した技術ではないのだが、顕微授精になると高度な技術になり、しかも精子が一個さえあれば妊娠可能になるので、この技術は医学史上画期的であり、精子の量がどうのこうのは最早問題ではなくなったのである。
ところが民主党政権が誕生してしまい、不妊治療に国民保険が適用されるようになってしまった。それは不妊症の夫婦の経済負担を軽減させることにはなっても、不妊治療はもうこれ以上発展しなくなると思う。なぜなら国民健康保険制度があるために、患者本人が病気しているのに、治療に対して真剣にならないし、医者たちも出鱈目な治療を施して、点数を稼ごうということになってしまうからだ。
●不妊症を克服した女性たちの90%以上は漢方薬を服用
俺が『不妊症バトルロワイヤル』で記事を書き続けたのは、不妊症の女性たちが真剣になって不妊治療を受けていたからなのである。だから恐らく通常では得ることができない情報を教えたり、不妊治療に深刻にならないように冗談を言って笑わしたり、その激しい言動が日本ブログ村で言論弾圧を受けても遣り続けたのである。
不妊症の女性たちが不妊治療に対して真剣になっていた証拠に、彼女たちは病院で不妊治療を受けるのではなく、漢方医の所にも行って漢方薬を服用していたのである。不妊症を克服した女性たちのなんと90%がそれをやっていたのだから、俺はこの数値を見た時、女性のしたたかさを見たような気がした。「これでこそ女だ!」と思わず感嘆してしまったのだ。
不妊症の女性たちの殆どは、病院の不妊治療と漢方医の漢方薬を併用したからこそ、不妊症を克服することができたのである。当然に値段は倍かかることになり、そのお金は不妊症の女性たちの財布から出たことになる。確かにそれで家計は苦しくなるかもしれないが、彼女たちが本当に赤ちゃんを欲しいのなら、その金額を出し惜しみする訳がないのである。
もしも将来、不妊治療の全てに国民健康保険が適用され、不妊治療の費用が極限まで下がってしまえば、病院での治療と漢方医による治療を組み合わせようという女性たちは少なくなって行く筈だ。国民健康保険が適用されていない頃は、病院での治療費が半端なく高かったのであり、更に漢方医にまで行ったのである。それだけ不妊症の女性たちは真剣であったのである。そうやって真剣になってやったからこそ、不妊症を克服できたともいえるのである。
国民健康保険制度が導入されて以来、日本人が健康になったというデータは一切存在しない。それどころ日本の病気率が急激に上昇して行き、本当に健康であるという人間など珍しい存在になってしまったのである。なんでこんなことが起こるのか? 理由は簡単で、国民健康保険制度があるために安い費用で病院に行けるために、患者たちの誰もが真剣になって治療を受けるという態度が消滅してしまったからなのである。もしも自分が病気で、その病気を真剣に治したいと思うなら、高額の治療費を出して来る筈なのである。それをしないというのであるならば、病気を治すことなどできないのである。
●厄払いとしての機能
自分が病気になって高額の治療費を支払うことは、或る意味、厄払いの機能を果たしているのである。
人間というのは成長して行けば、成長した分、その成長の歪みを溜め込んでしまうものだ。その成長の歪みをいつかどこかで吐き出して行かなければならないのだ。癌患者なら癌が成長の歪みになっているのだから、自分が高額の治療費を支払うことで成長の歪みを取り去って行くのだ。不妊症の女性なら不妊症が成長の歪みとして出て来ている以上、自分が高額の治療費を支払うことで成長の歪みを取って行くしかないのだ。
高額の治療費を支払うことは、いい意味での厄払いになっていたのである。
事実、不妊症の女性たちは30代で不妊症を発症して来る。この30代こそ女性にとっては厄年の季節に相当するのだ。女性は数え年で32歳と37歳が厄年になるので、前厄と後厄を入れると、女性の30代では厄年が連発することになるのだ。30代の女性なら成長の歪みを出て来るのは当然であり、厄払いをすることによって、その成長の歪みを取り除いて行くしかないのである。
女性なら解るだろうが、女性が30代になってしまえば、10代や20代の考えや行動を取ることはできないものだ。女性は30代というこの時期に生き方を変えて行くことになるのである。特に女性はこの時期に結婚やら妊娠出産育児をすることになるので、当然に自分の人生が一変して行くことになるのである。
不妊症の女性たちが不妊症を克服して赤ちゃんを産んだ時、殆どの女性たちが同じことを言っていたのである。
それは「夫に感謝します!」という言葉だったのである!
逆に言えば、不妊症の女性たちは普段夫に感謝していなかったのである。不妊症を発症し、不妊治療を受け、それを克服したことで、初めて自分の心の中から感謝の念が生まれ、それが言葉になって出て来たのである。その変化は大いなる変化と見るべきであり、そうやって自分の生き方を変えて行ったのである。
俺自身も幼かった頃は、神社などで厄年のことが書かれている看板を見ても、素通りしていた。しかし自分が成長するにつれて、厄年とか厄払いとかいうのは本当に必要であり、人々が必要だったからこそ神社にその役割を求めたのであるというのが解ったのである。「宗教団体は金儲けばかりしている!}とほざく人々は、何も解っていないのである。厄払いをするためには、相当な金額を包んでしまった方がいいのである。お金で厄を処理できるのなら、これほど安いサービスもないのだ。
●人間はいつかどこかで膿を吐き出していかなければならない
人間は全ての物を得ることはできない。
人間が手にしていい物はごく僅かなのである。食料品は全世界で大量に生産されるが、自分が食べられる量は本当に限られているのだ。それなのにもしも大食いに走れば、体重が太り出し、確実に病気になってしまうものだ。だから食事をする時は腹八分目を心掛け、たまには断食をした方がいいのである。そうやっていれば死ぬまで美貌と健康を維持で来るようになるのだ。
ところが人間はお金になるとより多くのお金を掴んでしまうのである。お金というのは多く得ても病気になる訳ではないので、平気で大量に掴んでしまうのである。自分が一生懸命になって働いて高所得にすることは素晴らしいことだし、せっせと貯金して投資して行き、資産を大量に持つことは素晴らしいことだ。
しかしその代償もあるということも知っておくべきなのである。
事実、不妊症の女性たちの多くが、所得が普通の女性たちよりも高かったし、資産だって結構持っていたのだ。だからこそ不妊症に罹ったのである。貧乏でその日の食費すら困るような女性が不妊症を発症して来たのではないのだ。衣食住に満たされた女性たちこそが不妊症を発症していたのである。
だからこそ自分が不妊症を発症して、高額の治療費を支払うことに意味があるのである。そうやって高額の治療費を支払うことで、いい意味で厄払いができたのである。もしも国民健康保険で全ての治療費が賄われたら、その厄払いは先送りになり、いずれ将来、違う場所で災厄が炸裂してくることになるのだ。
人間にとって災厄は恐ろしいものだ。それなのに生きていれば膿を溜め込んでしまうのだ。だからこそ宗教団体に寄進して成長の歪みを消し去ろうとしたり、慈善活動をすることで災厄が起こらないようにするのである。お金を多く持つからこそ、宗教や慈善というものが大事になって来るのである。
健康保険というのは、自分が病気になった時、治療費の半額程度持ってくれる程度でいいのである。これなら80対20の法則で95%の効果が出て来るので、治療費を支払えないということなど決して起きないのだ。それを超えてしまえば、自分の厄払いが出来なくなってしまうのだ。治療費が高いから問題ではないのである。治療費が高いからこそ、厄払いが出来るのである。
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