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女子サッカーのプロ化を成功させるためには一体何をすればいいのか?

●勝利の内幕

 今年の夏に女子サッカーW杯があるなんて全然知らなかったのに、W杯が開催される直前に、とあるスポーツ科学者から「なでしこジャパン」を指導した経緯を教えて貰う機会があったのだ。そのスポーツ科学者は多少問題のある人で、時には優れた学説を唱えるのだが、それと同時に余りにも非科学的な学説を唱えたりすることもあり、それに学者なのにお金にはがめつくて、俺としては素直に評価できない人物なのだ。

 ところがW杯が開催されるとなでしこジャパンはあれよあれよと決勝トーナメントに勝ち上がり、開催国のドイツとの対戦では見事な勝利を収め、準決勝戦の対スウェーデン戦にも簡単に勝利し、そして決勝戦の対アメリカ戦ではPK戦にまで縺れ込んだが、最終的には勝利してしまったのだ。あのスポーツ科学者は、「もしかしたらなでしこジャパンはいい所まで行くかもしれないよ」というメッセージを込めて、俺に自慢話をしていた訳だ。

 そこで俺はどうしてなでしこジャパンが優勝することができたのか調べてみることにした。何か裏で様々な行動をしたからこそ、優勝できたと直感したからだ。一般庶民レベルはこの勝利は「奇蹟」とか「偶然」とかしか思えないのだが、日本サッカー協会の関係者たちからすると、どうもそうではないらしいのだ。

 今回の最大の勝因は、なんと男子サッカーで儲けた資金を女子サッカーに投入したということにあったのだ。日本の女子サッカーはアマチュアの域を過ぎない。そのため資金は圧倒的に不足しているのだ。そこで日本の男子サッカーで儲けた資金を女子サッカーに投入し、女子サッカー選手たちの育成を図り、それで日本の女子サッカー選手たちが急激にレベルアップすることができたのである。

 特に大きかったのが、海外に行ってプロサッカーチームで働く女子サッカー選手に対して、1日1万円の日当を出したことなのである。この日当が貰えれば、単純計算で年間365万円になり、生活費は充分に賄えるし、サッカー関連の経費もこれで支払うことができるようになったのだ。

 この勝利の内幕を知らないと、安藤優子のように「日本の女性たちは凄いでしょ。日本の男性たちは駄目なのに!」ということを言ってしまうようになるのだ。今回の優勝を性差闘争に持ち込むなって! Jリーグが成功し、プロになった男子サッカー選手たちが稼いでくれたからこそ、女子サッカー選手たちに回せる資金を確保することができただけのことなのである。

●女子プロスポーツの魅力

 今後、日本の女子サッカー選手たちが抱える最大の課題は、「女子サッカーのプロリーグを如何にして成功させるか?」ということであろう。今回の優勝で観客動員数を最大化することができるので、試合会場に来てくれた観客たちを楽しませて、熱心なファンとして定着させない限り、この成功は非常に難しいのだ。

 女子プロスポーツの魅力は「新陳代謝の速さ」にあるといっていい。

 サッカーのように激しいスポーツなら、どんなに優秀な選手であっても、30歳前後が引退の潮時である。男性の選手たちのように40歳を過ぎてもやれるというものではないのだ。選手生命が短いという前提を踏まえないと、Jリーグの物真似をしてしまい、女子サッカーの魅力を引き出すことができなくなってしまうのだ。

 選手生命が短いことは、選手本人としては活躍する期間が短いことを意味するのだが、ファンから見ると、より多くの女子サッカー選手たちが活躍できる余地が無数にあるということなのだ。熱心なファンなら、将来有望な若手選手に目をつけ、人気がまだ出ていない時から知り合いになって、その選手を応援して行くということを仕出かすのだ。人気が出ていないから、写真撮影にも気軽に応じてくれたり、サインだって簡単にくれたりするのだ。そういう選手ほど成長して来るものなのであって、ファンとしてはそうやって成長して行く姿を見るのが楽しいのである。

 しかしそのことが解っていないと、人気のある選手が長期間に亘って活躍してしまい、結果的にその女子スポーツそのものを衰退させてしまうことになるのだ。俺は今までの人生の中で女子バレーボールや女子プロレスが衰退している姿を見ている。女子バレーでは大林素子が、女子プロレスでは長与千種が、それぞれ長期政権を張ってしまい、それでそのスポーツ自体が衰退してしまったのだ。

 一方、女子フィギュアスケートに関しては、新陳代謝の速さを巧く使って、より多くの女子選手たちが出て来られるようにしている。フィギュアスケートの場合、大体、20代後半で引退してしまうものだし、オリンピックで金メダルを取れば即引退という暗黙のルールまで存在しているのだ。だからこそ女子フィギュアスケートはより多くの女子選手たちを輩出することで人気を博しているのである。

●女子スポーツ選手は試合で金メダルを取り、結婚でも金メダルを取らな ければならない

 女子のスポーツ選手たちは、男性のスポーツ選手たちのように、そのスポーツを生涯の仕事としなくていい所に、その自由さがあるのである。男性のスポーツ選手ならそのスポーツでお金を稼ぎ、それで妻子を養わねばならないという切実な事情が存在するのだ。しかし女子のスポーツ選手にはそんな要請はないのであって、せいぜい結婚するまでの間、楽しくそのプロスポーツで活躍すればいいと思えるのだ。

 結婚して引退するからこそ、逆にそのスポーツ人生を完全燃焼することができるのである。

 今回のW杯でも優勝と同時に婚約を発表した選手がいたものだが、あれは女性特有の行動であるといっていいだろう。結婚して引退という制約があるからこそ、どんなにきつい練習でも耐えることができ、どんなに白熱した試合でも決して諦めることがないのだ。活躍した選手が結婚引退してくれれば、後輩たちはその穴を埋めるべく抜擢されていくことができるのであって、そうやって選手の新陳代謝が進んで行くのである。、

 女子スポーツ選手は試合で金メダルを取り、結婚でも金メダルを取らな ければならない。男子スポーツ選手のように試合は試合、結婚は結婚と割り切るべきではないのである。もしもその女子スポーツ選手がそのプロスポーツを楽しんでいれば、結婚して子供を産もうとするものなのである。自分の娘にもそのスポーツをやって貰い、親子で一緒になってそのスポーツを興じてみたいと思うものなのである。

 俺は女子スポーツ選手の独身率が高いと、そのスポーツはいずれ衰退すると見ている。事実、女子バレーも女子プロレスも独身率が高まったと同時に、衰退が始まってしまったからだ。女子フィギュアスケートでも気をつけなければならないのは、伊藤みどりが未だに独身であるということだ。女子スポーツ選手が結婚して子供を産まない限り、後継者たちを常に外から持ってこざるを得ず、とはいってもそう簡単に入ってこないし、たとえ入ってきたとしても物になる人物は少ないものなのである。

 元女子スポーツ選手が母親になれば、自分の娘にそのスポーツの面白さを教えたり、試合でどうすれば勝てるのか教えることができるものだ。娘にしても自分の母親が嘗て活躍したことがあるのなら、自分もやってみようと思うようになるのだ。自分の娘にきちんと教えられるからこそ、他の娘さんたちにも教えられることができるのであって、自分が結婚し出産し育児をしないと、その辺りの事情を巧く理解して行くことはできないのだ。

●お角違いの「政府による支援」

 今回のなでしこジャパンの優勝でお角違いといえるのが、「政府による支援」なのである。今回W杯で優勝しても、女子サッカー選手たちには100万円程度の報奨金しか与えられないのに、男子サッカー選手たちがW杯で優勝したら1000万円を超える報奨金が与えられるという規定になており、「これは可哀想ではないか!?」ということになり、政府の出動要請がマスコミから上がって来たのだ。

 しかも政府はこの女子サッカーへの支援に乗り気なのである。東日本大震災の復旧復興資金が足りず、これから増税しようとしている政府がなんで呑気に女子サッカーを支援しなければならないのか? 今、政府がすべきことはそんなことではない筈だ。冗費冗官を思いっきり削減して、その浮いた資金を東日本大震災の復旧復興資金に投入して行くことのなのである。

 政府の支援は麻薬である。覚醒剤であるといった方が解り易いか? 確かに政府の補助金は一時的には効果を発揮するが、結果的にボロボロにしてしまうものなのである。農業がその代表例で、政府の補助金に頼ってしまったからこそ、日本の農業はボロボロになり、先進国の中で最低の自給率になってしまったのである。

 日本の女子サッカーを盛り上げて行きたいと思うのなら、政府の補助金は絶対にお断りすることだ。政府の補助金を拒絶すれば、少ない資金を効果的に使って行かなければならず、そのために女子サッカーの発展が迅速に行われるようになり、それに応じて質の高いコアとなるファンがつくようになるのだ。

 恐らく女子サッカーは今回のW.杯の優勝で一時的にブームになる筈である。問題はこのブームが去った後なのであって、その時に質の高いコアとなるファンがいればなんとかやっていけるようになるのだ。試合の勝ち負けだけに拘るのではなく、試合そのものを楽しむファンが多くなればなるほど、その女子サッカーチームは地元に根付き、資金的にもギブアップしなくなるのだ。

 日本サッカー協会がどのような選択をするか解らないが、政府の補助金に手を出したら、日本の女子サッカーは一時的には繁栄しても、或る日突然に大崩壊が発生し、壊滅して行ってしまうことであろう。女子サッカーのお客様は政府ではないのだ。お客様は地元にしかいないのであって、自分たちのファンが一体誰なのかということを決して忘れないようにすることだ。

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