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人口がゼロ成長になれば、成熟濃縮ビジネスが大当たりする

●人口がゼロ成長になっても別に困ることはない

 日本の人口はここ数十年の間、1億2千万人台になり、人口のゼロ成長が続いているのであるが、政府はこれを問題視し、どうにかして人口を増大させようと躍起になっている。政府は子供手当てを出そうとしたり、高校の無償化を行ったり、とにかく人口が増えればそれで万々歳だと思っているのだ。

 しかし現実は人口のゼロ成長を続けているのであり、実はこの人口のゼロ成長の方が国民を豊かにすることになるのだ。

①人口がゼロ成長でも個人の所得は上昇する

 まず人口が増えなければ、個人の所得は上昇するということだ。人口が増えてしまうからこそ、富の増大部分が人口増加に消化されてしまい、個人の生活がなかなか豊かにならないのだ。戦前の人口の急成長や戦後の団塊の世代を観てみれば、人口が増加し過ぎてしまうと、逆に個人レベルでは貧しくなってしまうのだ。だから人口がゼロ成長になれば、確かに国家レベルの経済力はそれほど上がって行かないが、個人レベルでは非常に豊かになって行くのである。

②成熟すれば「マス」ではなく「細分化」の現象が起こる

 人口のゼロ成長によって市場が成熟すれば、「マス」をターゲットにしたビジネスは衰退し、細分化の現象が起こって来る。だからこそ人口がゼロ成長になると、テレビの視聴率が落ち始め、読売新聞は1千万部を割り込んでしまい、政府の国民健康保険や国民年金が財政破綻を引き起こしてしまうのだ。その一方でオタク文化のような小さなターゲットを対象としてビジネスは大当たりして来ることになるのだ。

③人口が増えなければ人間の質は上昇する

 人口が増えなければ、人間の質は向上する。他人と競争することを必要性がないから、その分、自分のためにエネルギーを注ぐことができるのである。今までのように人口拡大路線を続けていけば、競争にエネルギーを取られて、人間の質が上がらなくなってしまうのだ。人間の質が低いということは、商品の質の低いということなのだ。

 例えば、日本で買われる高級ブランドはフランスやイタリアの物が多く、日本やアメリカやロシアや中国の物ではないのだ。なんでこんなことが起こるのかといえば、フランスやイタリアは既に人口ゼロ成長に突入しているから、人間の質が高くなっているのである。人間の質が高いからこそ高級品を作ることができるのであり、その高級品を日本に持って来ると確実に売れるのだ。

 しかも、今までのようにアメリカ型の大量生産大量消費を続けて行けば、地球環境そのものが破壊され、人類は生存できなくなってしまう危険性が出て来るのだ。地球環境を守るために締結された京都議定書にアメリカ合衆国が反対した姿を見ても、最早、アメリカンスタイルは人類の生存にとって敵でしかないのだ。

●少子化だからこそ育児や子育てや教育に大金をかけるようになる

 人口がゼロ成長になるといことは、少子化が起こるということなのであるが、これも別に困ることはない。実際に既婚女性なら解ると思うが、少子化になって困ったことなどない筈だ。寧ろ少子化になってくれたからこそ、育児環境が充実したと思うことだろう。今まで100人の子供たちが使っていた場所を、20人の子供たちで使えば、広々として使え、子供たちは自由に伸び伸びと成長して行くことができるようになるのだ。

①ベビー服とベビーカー

 育児の中で一番大きな変化がベビー服であろう。俺が赤ちゃんの時はベビー服なんて「ノンブランド」の物ばかりだった。そのため質が非常に悪く、赤ちゃんが大きくなればベビー服は雑巾に回したものなのである。しかし今ではベビー服はブランド品が当たり前であり、中には高級ブランドのベビー服まであるのだ。

 更にはベビーカ―も昔とは大違いだ。昔のベビーカーはプラスチック製のチャチなベビーカーだったが、今ではステンレス製の頑丈なベビーカーになっているのだ。このベビーカーなら母親が走りながらベビーカーを押すことができるし、荷物も大量に搭載できるので、非常に育児が便利になったのである。

②お稽古事

 子供が10人以上いればお稽古事に通わすのは経済的に無理だが、子供が少なければ如何なる両親でも子供にお稽古事に通わすことができる。そのため子供のための学習塾やスポーツクラブや芸術教室は大繁盛している。子供の時にそうやって質の高い教育を受けることができれば、当然にその子供は非常に高い能力を持つことができるのである。

③私立学校への進学熱

 これだけ子供の教育に対してお金を使うということは、教育レベルの低い公立学校に通わせず、私立学校に通わせることになる。だからこそ公立学校が定員割れを引き起こすほど生徒数が減少しているのに、私立学校では定員を確実に満たしているのだ。教育費は当然にかかるかもしれないが、少子化では両親ができるだけいい教育を与えたいと思うようになるので、こういう現象が起きて来るのだ。

●生活の二極化

 人口がゼロ成長になっているということは、その経済はデフレに突入しているということだ。デフレというのは物価が非常に安くなるので、少ない所得であっても格安の商品を買うことで豊かな生活を送ることができるようになるのだ。物価が安いために生活レベルが確実に上昇するために、国民は底辺から豊かになって行くことになるのだ。

 だからこそ嘗ては社会主義勢力が非常に強かったのに、デフレになってしまえば、社会主義勢力が急激に後退して行ったのである。事実、日本社会党は党員数を激減させ、党名まで変更することを余儀なくされている。マスコミの報道でも北朝鮮の工作船が不審船と表現されていたのに、今でははっきりと工作船と表現するようになったのだ。

 デフレによって国民が豊かになって行くと、普通の生活では満足できず、高級品を買う人たちが出て来ることになる。デフレ不況と言われる中で、高級マンションが買われたり、高級自動車が売れるのは、デフレだからこそ大金を使ってより豊かな生活を実現しようとする人たちが出て来るのだ。

 お金持ちたちが高級品を買ってくれるからこそ、新たなライフスタイルを作り出してくれるのである。新しい生活ほど試行錯誤なのであるが、お金持ちたちはお金があるからこそそういう無駄をやり遂げることができ、それをお金持ち以外の人たちに提示し、それが一般庶民たちに普及して行くことになるのだ。

 しかしデフレのためにこういう形で国民が豊かになって行けば、政府としては面白くない。インフレ時代では政府が国民に対して政策を打ったからこそ国民が豊かになって行ったのであり、ところがデフレ時代では一転して政府の政策を不要とするのである。それゆえ政府はインフレ時代でやった政策をデフレ時代でも押し通そうとするのだ。だがそれをやれば国民は政治のために貧しくなってしまうのである。

●長寿による知的レベルの向上

 人口がゼロ成長になっているということは、長寿化現象が起こるということだ。戦国時代までは寿命は50歳程度なのだ。それが江戸時代には還暦を祝えるようになり、現代では男性は70代、女性は80代で死ぬのが当たり前になっているのだ。この長寿化がどのような現象を引き起こすかといえば、それは国民の知的レベルの向上である。

 人間の肉体労働のピークは19歳なのであるが、人間の頭脳労働のピークは70代なのである。その老人がボケない限り、高い能力を維持し続けることができるのである。人間の脳は体の成長が止まっても成長し続けるのであり、長寿であるということはそれだけ長い時間を使って脳を成長させて行くことができ、それは当然に知的レベルの向上をもたらすことができるようになるのだ。

 だからこそ長寿化現象が起こる国家では高品質の書物が売られるようになり、雑誌の質も急激に上昇して行くことになるのだ。江戸時代には人口のゼロ成長になった後期になって『南総里見八犬伝』や『日本外史』などの名作が発行されているのであって、人口が成長していた江戸時代前期には『奥の細道』のような「軽み」のある文学しか生み出せなかったのである。

 現在、日本の出版界は出版不況と言われているが、それは書籍や雑誌の質が低すぎるからこそ、そういう不況に見舞われているのである。質の高い書籍や雑誌を販売するようになれば、確実に出版界は活況を呈するようになるのだ。そうなれば日本から最先端の学問や芸術が生み出されるようになるのだ。

 嘗て西ヨーロッパでルネッサンスが起こり、科学が発展して行ったのも、西ヨーロッパではペストの大流行のために人口減少が起こり、そのために国民の所得が急上昇し、それによって知的レベルが上がり、その土台があったからこそルネッサンスが起こり、科学が発展して行ったのである。

 日本では今後、嘗て西ヨーロッパで起こったルネッサンスのようなものが起こり、それによって科学が大発展を遂げることになるのだ。科学者たちは科学的発見を引き起こし、それが企業によって商品化され、それを国民が消費して行く。その循環が起これば生活レベルも文化レベルも急激に上昇して行き、巨万の富をもたらすようになるのだ。日本を待ち受けている未来はバラ色の未来なのであって、絶対に将来を不安がることはないのだ。

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コメント

タマティーさん、ご無沙汰しております。
こんにちは。
今回、お題とは関係ないのですが、どうしたら良いものかと悩んでメールしました。
息子の身長、体重についてなのですが共にグラフの一番下の線になってしまいました。明日で5ケ月になります。
産まれて直ぐの時も体重が増えませんでした。
私は母乳で育てたいのですが、やはり母乳の出が足りないのでしょうか?授乳は家にいる時は1時間から2時間毎にあげています。
ただ、お風呂上がりと寝る前にはミルクをあげてます。
3ケ月頃に、可哀想と思いミルクを増やした時期がありました。その時はグラフの真ん中にはなったのですが、やっぱり母乳にしたいと思いまして。体重、身長の増え方はその子の個性でしょうか?それとも、母親の与え方が原因でしょうか?
お忙しい所、すみません。宜しくお願い致します。despair

投稿: ぽんちゃん | 2011年7月 7日 (木) 15時09分

 ぽんちゃん、本当に今回の記事と関係ないですな。happy01
 赤ちゃんは満2歳まで「体質」を作っているのであって、「体格」を作っている訳ではないんです。
 身長の高低や体重の軽重はそんなに大事ではないんです。
 それよりも母乳をしっかりと与えて、母乳に含まれる抗体を赤ちゃんに与えて、赤ちゃんが病気に罹りにくくさせてあげなければならないんです。
 赤ちゃんが満2歳を過ぎた辺りからは、自分で抗体を作ることができるようになるので、そこから離乳食を開始すればいいんです。

 特に生後6ヵ月までは母乳に含まれる抗体を全身に張り巡らしている重要な時期なので、余程のことがない限り、絶対に母乳以外の物を与えてはならないんです。
 この時期前までにミルクを与えてしまうと、異常な抗原抗体反応が起こってしまい、それがアトピーなどの病気が出て来てしまうんです。
 
 母乳の質が気になるなら、海苔や黒ゴマや煮干しなどのカルシウムを含んだ食べ物を沢山食べるようにすることです。
 成長速度の違いは赤ちゃんの個性というより、ミルクにはカルシウムと成長ホルモン剤が含まれているので、それでミルク育児の方が速い成長をするだけなんです。
 但しそれは、免疫力を犠牲に成長を急いでいるだけであって、その代償はその後の人生で高くつくようになるんです。
 母親同士で集まってしまうと、どうしても競争心が出て来てしまうんですけど、敢えてビリッケツになる勇気を持つことですよ。
 大体、トップになっても賞金を貰える訳でもないしね。
 免疫力の重要性を知っていれば、体を大きくすることに急ぐ必要性はないんです。
 しかも赤ちゃんは小さい方が可愛いので、今の内、その可愛さを充分に堪能しておくことです。

投稿: タマティー | 2011年7月 7日 (木) 17時14分

タマティーさん。お忙しいのに、お返事有り難うございました!happy01
最近、暑いので脱水症状になってしまったらどうしようと思いミルクを与えてしまいました。
心配になり、保健所に行き身長、体重を見てもらったところ、もし来週増えていなければミルクを足した方が良いと言われました。(どうやっても出ないおっぱいもあると)マッサージ、大豆食品を摂取するように指導を受けました。
主人は体重がコンスタントに増えていれば良いけど、横ばいなら足した方が良いと…。
最近、保育園の開放や遊ぶ場に行っています。そのうち離乳食の話も出るかと思いますが、信念を持ちます。
余談ですが、家の子髪の毛がフサフサで体とアンバランスなんですよcoldsweats01
でも元気でいてくれさえすれば良いですhappy01rock
千葉も暑いと思いますが、お身体に気を付けて下さい。そして、関係ないコメントでしたが有り難うございました!happy01sweat01

投稿: ぽんちゃん | 2011年7月 7日 (木) 18時07分

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