自己決定権のパラドックス
※タマティーからのお知らせ
秋の夜長に面白いことを考えついたので、今週1週間はこのネタで行きます!
哲学的な考え方なんだけど、物凄く実践的な考え方なので、人生の中で非常に役立ちます。
●自己決定権なんて本当に必要?
俺が法学部の学生だった頃、「自己決定権」なる議論があって、俺自身、きちんと理解していないまま受け入れてしまい、そのくせ、大学を卒業してから、「自己決定権というのはどうもおかしんじゃないか?」と思ってしまったことがる。自分が自分の人生を決定していくと、幸福になるどころか、逆に不幸になってしまうというパラドックスに薄々ながら気付いてしまったのだ。
例えば、俺が小学生の時、男の子の間ではリトルリーグに入ることがエリートコースに入ることだった。うちは貧乏であったために、このリトルリーグに入ることができず、非常に悔しい思いをしたことがあるが、ところがこのリトルリーグに入った小学生たちで、その後、プロの野球選手になった人は1人もいなかったのだ。
俺が高校生の時に遭遇したのが「バンドブーム」なのだが、このバンドブームのためにバンドをやる人たちが続出した。何を隠そう俺の親友もベースをやっていて、バンドに入っていたりしたのだ。しかし俺の知り合いたちでプロのミュージシャンになった者は1人もおらず、それどころかバンド活動に打ち込んでしまったために大学に進学できなかった者たちが続出してしまったのである。
フェミズムの本を読んでいたら、自己決定権なる用語で出て来て、矢張りフェミニズムというのは自立していない女性たちが屁理屈を捏ねるイデオロギーというのが良く解った。法学部でもきちんと議論され尽くしていないものを、平気でイデオロギーの中に取り入れてしまうために、そのイデオロギーが狂って行ってしまい、誰がどうやっても止めることができなくなってしまうのだ。
フェミニズムの恐ろしさは、フェミニストたちだけに悪影響を及ぼすのではなく、普通の女性たちにも悪影響を及ぼすということだ。普通の女性たちがフェミニストではないのに、非常にフェミニストに近い意見を平気で言ってしまうということなのである。「結婚できない女性たち」というのもフェミニズムの影響下にあるのだ。というのは、この手の女性たちは自己決定権という用語を使わないにしても、自分の人生は自分で決定するからこそ幸せに成れると思い込んでいるからだ。だからこそ自分が結婚したくても結婚できないのである。
●無闇に決定してしまうのではなく、選択肢を多く持った方が圧倒的に有利になる
決定というものは自分の未来を良しかれ悪しかれ拘束する。そのため自分が自分の人生に対して決定すれば幸福になれるというのは、初期の段階から破綻しているのだ。自分が決定してしまったために、自分自身が拘束されてしまい、自分が幸福になるような手を打つことができなくなってしまうのだ。
そこで自己決定権のパラドックスの第一法則が導き出される。
「無闇に決定してしまうのではなく、逆に敢えて決定をせず、選択肢を多く持った方が圧倒的に有利になる」
大きな問題が起こった時には、できるだけ自分が選択しないように心掛けるというのが賢い生き方なのだ。決定するかしないかではなく、選択肢を多く持てる立場に立つようにしていけば、自分が圧倒的有利な立場に立つことができ、その後に自分がどのような選択肢を選んでもいい方向に持って行くことができるのである。
これはプロポーズを例に考えると非常に解り易いと思う。プロポーズは男性がすべきか女性がすべきか? 常識的には男性がプロポーズすべきであろう。ではなんで男性がプロポーズすべきなのか? それは女性がプロポーズをしてしまったら、女性の方が圧倒的に不利になってしまうからだ。
女性が男性からプロポーズを受けた場合、まずそのプロポーズに対して拒否権を発動するという選択肢が存在するのだ。拒否権を発動せず、そのプロポーズに同意したとしても、男性が女性にプロポーズをした手前、男性は女性の意に沿うような形で結婚式へと進めて行かなければならなくなるのだ。だから逆に女性が男性にプロポーズをしてしまうと、この立場が逆転し、女性の方が圧倒的に不利になってしまうのだ。
女性が大学を卒業して総合職に就き、「結婚せずキャリアウーマンとして生きる!」と考えるのは確実に自分を不幸にする生き方といっていいのだ。というのは総合職に就くことと、結婚しないということは関係のないことだからだ。下手に決定してしまい、選択肢をなくしたことで、自分が圧倒的に不利になっているものなのである。
働く独身女性の良くあるパターンが、結婚適齢期で結婚できず、結婚に焦れば焦るほど結婚できなくなってしまうというのがある。こういう時は結婚など考えず、仕事に打ち込んでしまった方がいいのだ。仕事に打ち込むことで、結婚するかもしれないし、結婚しないかもしれないという選択肢を持つことができ、自分の立場が有利になるのである。
●自分がしていい決断は非常に限られている
圧倒的に有利な立場に立っても、決定を下さない限り、結果を得ることができない。そこで自分が決定するなら、自分が決定できる機会は非常に少ないということに気付き、自分が決定していい案件には自分が決定すべきだけれども、自分が決定しなくていい案件には絶対に自分は決定しないという自制を働かせなければならないのだ。
そこで自己決定権のパラドックスの第二法則が導き出される。
「自分がしていい決断は非常に限られているのであって、決断というものは数が少ないほど幸福になり、決断が多くなりすぎると逆に不幸になる」
自分が決断をする時、大事なのは「直感」であり、「理屈」は後付けでしかないのだ。自分がしていい決断は直感で解るものなのであって、理屈を捏ねて解るものではないのだ。自己決定権の議論が根本的な所で間違っているのは、人間が理性的になって自分の人生は自分が決断すれば幸せになれると思い込んでいることなのだ。
これは運命の出会いを例に取ると解り易い。運命の出会いを果たした男女に限って、出会った時に「自分はこの人と結婚する!」というのが解ったというのだ。直感で運命の相手を見つけ出したのであって、理屈を捏ねて運命の相手を見つけ出したのではないのだ。女性たちがイケメンを追いかけるようになると、逆に不幸になっていくのは、理屈が勝ってしまい、直感が衰えてしまったからなのである。
起業家が会社を起業する時も、直感で何か新しい商品を思いついてしまい、それで会社を作り、成功してしまったという例が非常に多い。逆に大企業で修行して、資本金を充分に蓄えてから起業するというのは、非常に失敗例が多くなってしまう。理屈で起業したために、幸運を掴むことができなかったのだ。
既婚女性が買い物をする際、お店で「これ欲しいな」と思った物はできるだけ買った方がいいということだ。それは直感が買うように指令しているのであって、それを理屈で押さえこんでしまうと、段々、直感が効かなくなってしまうからだ。買い物依存症に罹るくらいに衝動買いするのは駄目だが、普通に買い物をしていて、時折、そういう直感が働く程度なら買った方がいいのだ。
●自分が望まぬ出来事は必ずやってくる
自分の人生というのは自分が何もかも決定して行くことなどできない。自分が決定しなくても、向こう側から何かしらの出来事が遣って来るものなのである。自分が意図しない出来事を避けてしまうのではなく、敢えてその出来事を受け入れるからこそ、自分の人生に変化が起こり、発展していくものなのである。
そこで自己決定権のパラドックスの第三法則が導き出される。
「自分が望まぬ出来事は必ず遣って来るのであって、その出来事をどう対処するかで、その出来事の幸不幸が決定する」
結婚したのなら、自分の配偶者は自分の思う通りには動いてくれないものだ。相手が得体の知れない出来事を引き起こしてくれるのだ。そういう場合、自分が怒ってその出来事を拒絶するのではなく、自分が巧く対処することで本来なら不幸だった出来事を幸福なものに変えてしまえばいいのだ。
育児をしていると、乳幼児は母親に対してべったりなのに、いずれ母親に反抗しだす時が必ずやって来る。そういう場合、今までの自分の遣り方を押しつけるのではなく、自分の遣り方を変えればいいのだ。子供は母親がなんでもやってしまうからこそ反抗しているのであって、子供に選択肢を与えて、自分で決定できることで満足させるようにすればいいのだ。
今回の東日本大震災では多数の死傷者が出たし、中には大津波で町そのものが全壊したという場所もある。しかしこういう不測の出来事が起こった時、大震災や大津波のことを嘆いても仕様がないのである。そういう悲しみがあるのなら泣きまくって悲しい感情を吹き飛ばしてしまうべきであって、いつまでも悲しみに囚われているべきではないのだ。
大津波で自宅が流されても、「昔の家は旧式だったから、これで新しい家を建てることができる!」と肯定的に捉えれば、不幸が幸福に変わってしまうのである。大震災で死者が出たとしても、「亡くなった人たちのためにも結婚して沢山子供を産もう!」と肯定的に捉えれば、不幸が幸福に変わってしまうのである。
人生には悪い流れに巻き込まれる時があるのであって、悪い流れに入ってしまったら、その悪い流れを断ち切るようにすることだ。悪い出来事が起こっても、その悪い出来事の中でチャンスを掴むぐらいの逞しさを持つべきなのである。逆にいい流れに乗った時は、そのいい流れには黙って従うことだ。そのいい流れを維持すれば、幸福を大量発生させることができるのである。
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コメント
こんにちは(^◇^)タマティーさん。
今、子育てしていて分からない事ばかりです。
しかし息子の体の調子は良く、私たちが風邪をひいても鼻風邪ぐらいで元気でいてくれます。
気軽に相談する人もいないので本やネットなとで調べてはいますが、色々な意見や情報で逆に分からなくなる事もしばしばです。書いてある事は間違ってはいないと思いますが、文章ですと一辺倒なの選択肢の一つとして考えています。
ママ友も作らねばならないと思いますが、無理して作って気を遣い疲れてしまっては本末転倒かと思って無理に作ろうとはしていません。
ママ友も自然に出来るものと思っていますが、この先この考え方で良いのでしょうか?
タマティーさんのご意見、お聞かせ下さい。宜しくお願いします。
投稿: ぽんちゃん | 2011年11月28日 (月) 14時35分
ぽんちゃん、ママ友は無理して作らないこと!
というか無理して作ろうとしても作れませんがな。
ママ友作りよりも、まずは育児を楽しむこと!
そうやって育児を楽しんでいると、育児を楽しむママ友がいずれ現れて来ますよ。
逆に育児で苦しんでいると、育児で苦しんでいるママ友が出て来るので、要注意です。
それと風邪をひかないためには、1日3食をやめることですね。
1日2食半で充分なんですよ。
食い過ぎているから風邪をひくんです。
後、発酵食品を食べることです。
今の季節は「酒粕を使った鍋」とか「甘酒」とかですね。
体が非常に温まりますよ。
育児中は風邪を始め、一切の病気ができないので、食生活を巧く改善して行ったらいいですよ。
投稿: タマティー天使 | 2011年11月28日 (月) 17時28分
タマティーさん、有り難う御座います。
型通りに拘らず、成り行き任せ的な考え方にしたいと思います。(直感!で)
試行錯誤の日々ですが、不思議と余りストレスが溜まらないんですよね
酒粕鍋で鮭の入れたのは美味しいですよね
あぁ〜食べたい!
それと、前から気になっているのですが返信で
タマティーの時とタマティー天使の時がありますが、何か違いはあるのですか?
いつも、有り難う御座います
タマティーさんも風邪などひかぬように気を付けて下さいね。
投稿: ぽんちゃん | 2011年11月28日 (月) 19時19分
ぽんちゃん、あんまり細かいことは気にしないように。
説明しておくと、「タマティー天使」が正式名称で、「タマティー」は通称なんです。
いつも同じ名で返答していると、本人がだれて来てしまうので、勤続疲労が溜まって来たら違う名前を使って勤続疲労を吹き飛ばしております。
投稿: タマティー天使 | 2011年11月29日 (火) 07時21分
タマティーさまこんにちは。いつもブログを楽しみに読ませて
いただいています!
今に始まったことではないのですが・・・私は昔から物欲をコントロールするのが下手です。お洋服や雑貨など、ほしい!と思った物はすぐに手に入れようとしますし、もし売り切れてしまっていたら、執着してほかのお店を探しまわったりします。
お仕事をしていたので割と自由になるお金があったころはまだ良かったのですが、今は自分の収入がないので、貯金を取り崩してちょこちょことお洋服などを買ってしまう状況です。
家計管理でも、ついつい予算を超えてしまいます。
今回は我慢しよう・・・と思っても、ほしいもののことがなかなか
頭から離れずそのことばかり考えてしまいます。
昨年末ごろから何となくひどくなったように感じており・・・
物やお金のことばかり考えてしまうのはいやですがどうしてもやめられません。夫や子供たちとの仲は良く、幸せな日々です。仕事を再開する予定があって、それだけが自分にとってストレスです。
どうしたら、買い物を我慢できるようになるのでしょうか。瞑想とか、効果があるでしょうか。もしよろしければ、教えてください。
投稿: ひろみ | 2014年2月 4日 (火) 18時38分
ひろみさん、買い物は我慢しない方がいい。
この手の物欲は我慢すれば余計に火がつくもんですよ。
自分が「これだッ!」って思った時に買った方が時間の節約になりますよ。
ひろみさんは一見無駄遣いしているように見えて、実は「時間」を買っているんですよ。
時間を買っているから、ひろみさんは結構豊かでしょ?
ただ、こういうことはなんせお金がかかるので、とにかく予算内で処理するようにすることですよ。
予算オーバーはマジで拙いです。
予算が足りなくなってきたら、買い物には行かないようにすることですな。
投稿: タマティー | 2014年2月 5日 (水) 06時52分
なるほど・・・「我慢しない方がいい」と言われたのは初めてかもしれません。なんだかふっとほしいものがなくなった感じがします(笑)。
確かに今、時間を買っています。夫が働いてくれるおかげで子どもたちとゆっくり過ごす時間を持ててとても幸せです。それだけに、洋服などに執着してしまう気持ちをわずらわしく思っていたのですが。
我慢しなくちゃ、と思っていると余計にそのことばかり考えてしまうんですね。
タマティーさん、ありがとうございます!
投稿: ひろみ | 2014年2月 5日 (水) 13時02分