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怪しい儲け話には絶対に乗らない

●幽霊以上に恐ろしい「怪しい儲け話」

 この世には騙した奴も悪いが、騙された方も悪いという事件は幾らでもある。「振り込め詐欺」などがいい例で、自分の子供の声すら判断できないのだから、電話だけでその気になり、お金を振り込んでしまった人は馬鹿だからそういう事件に巻き込まれてしまったのである。幾ら演技の巧い話された方をしても、電話を切った後、自分の子供に折り返して確認を取れば、これは嘘だったということが解るものなのである。

 振り込め詐欺は高齢者が引っ掛かるものだが、怪しい儲け話は逆に普通の夫婦が引っ掛かるものなのである。生きていれば安易に儲かる話などないことぐらい解っている筈だ。お金というものはどうやったとしても手間暇かけてやっと儲かるものなのであり、そういう手間暇を省いて儲かることなどないのである。

 しかし人間というものはなかなか現実を直視してこない。

 現実を直視せず、不満を抱いていれば、空想に耽り出すものなのである。社会主義者たちが「地上の楽園」を夢見るように、フェミニストたちが「男女共同参画社会」を夢見るように、現実をどう改造しても実現できないのに、美辞麗句を並べたてられると、そういう理想的な社会を実現できるのではないかと思い込んでしまうのだ。

 通常、この手のものを「洗脳」という。

 怪しい儲け話も洗脳なのである。しかも個人レベルで行って来る洗脳であるために、その詐欺事件が警察に摘発されるまで誰も気づかないのだ。新聞やテレビも警察が動くまで何にも報道してくれないのだ。だからこそ騙す側としては遣りたい放題な訳で、警察にバレなきゃボロ儲けができると思い込んでいるのだ。

 こういう怪しい儲け話が来た時には、そんなに儲かるなら自分が真っ先にやっている筈だと悟りきってしまうことだ。怪しい話は儲からないからこそ誰かに話を持って来るのである。気をつけるべきは、こういう怪しい儲け話を家庭内に持って来るのは、大抵が夫だということだ。だから妻がこの怪しい儲け話を粉砕しておかないと、夫はその気になってしまい、まんまと引っ掛かってしまうことになるのだ。

●資産運用は資産保持が最優先

 なんで怪しい儲け話が持ち込まれた時点で粉砕すべきなのかというと、そういう話は投資の基本が解っていないからなのである。投資というのは儲けるために行うのではないのだ。資産を保全するために行うのである。だから最優先されるべきは、投資した資金をきちんと回収できるかなのであって、高利率や高配当が優先されるべきではないのだ。

 投資というのは、「ローリスク、ローリターン」であり、「ハイリスク、ハイリターン」なのである。勿論、例外もあることだろう。しかし殆どの投資はその通りに動くのであって、高利率や高配当は非常に危険な投資だということなのである。危険な投資は一時的には儲かったとしても、投資した資金が全滅してしまうことも有り得るのである。

 投資するなら、大きな銀行や信用のある証券会社にへばりつくことが非常に大事なのである。銀行や証券会社にくっついていれば、高利率や高配当の投資物件を持ってきてくれることはないが、手堅く投資できる投資物件なら幾らでも持って来てくれるのである。当然にこれらの投資物件は低利率だし低配当だ。しかしそれによって資産をきちんと保全できるのである。

 詐欺師たちもそれを本格的にやっていれば、確実にプロになってくるものなのである。そのためプロの詐欺師相手では、素人の者は太刀打ちできないのである。言葉遣いは巧妙だし、非常に手の込んだ騙しのテクニックを駆使してくるのだ。だからこそ怪しい儲け話は持ち込まれた時点でシャットアウトしなければならないのだ。

 怪しい儲け話というのは、投資に応じれば最初は高い利息を支払ったり、高い配当金を支払って来るものなのである。そうやって相手を安心させて、更に資金を引き出そうとするのである。そして資金を最大限引き出して大儲けした所で、利息も配当も支払われなくなり、それでトンズラするのである。警察に捕まるのは詰めの甘い連中だけなのであって、逃げ足の速い詐欺師たちはとっくのとうに逃げてしまうものなのである。

●デフレ経済では利率はどうやっても低い

 デフレ経済では利率が低いために、この手の詐欺事件は逆に増えて来るのだ。銀行に預金を預けても利子がつかないのなら、その資金をどこかに投資した方が儲かると思ってしまうからだ。そうやって投資をしたいのなら、きちんとお金を支払って投資の勉強をすればいいのに、なぜだかそういうことをせず、詐欺師の話に乗っかってしまうのである。

 デフレ経済なら高利率や高配当の投資物件は殆どないのである。安全なのに高利率や高配当の投資物件は既にプロの投資家集団が押さえているものなのである。そんな超優れた投資物件が素人の投資家たちに回って来る訳がないのだ。高利率や高配当の投資物件が来たのなら、非常に危険だと即断してしまった方がいいのである。

 デフレ経済に於いて素人の投資家が大儲けできる投資物件があるとするなら、自分で起業し、新たな会社を作ってしまうことなのである。デフレ経済では業界の再編成が進むために大体大手は3社に絞り込まれ、それ以外の会社は淘汰されて行く。そのため商品の価格が低下して、商品は一般化して、消費者にとっては購入し易くなるのだが、その反面、企業は消費者たちの欲望を巧く満たすことができなくなってしまうのだ。

 だからこの状況下で何か1つの商品やサービスに特化して事業を始めれば、成功する確率が非常に高くなるのだ。そういうベンチャー企業は無理して大きくする必要性はない。小さな会社に徹して、人件費を巧く抑えながら経営を展開して行けば、非常に高い報酬や高い配当金を得られることになるのだ。

 自分が汗水垂らさず大儲けしようなどと虫が良すぎるのだ。そんな投資物件はこの世に存在しないものなのである。確かに手堅く投資して行けばそんなに儲かることはない。しかしそうやって堅実な投資をして行けば、資産を保全できるし、しかも徐々に資金を増やして行くことができるので、時間が経過すればするほど資金が大きくなって行くものなのである。

●資金量を多くするからこそ、安全で且つ儲かる投資先が見つかる

 もしもデフレ経済でも投資で巧く儲けて行きたいのなら、資金量を多くしていくべきなのである。資金が巨額になってくれば、安全で且つ儲け率の高い投資物件に出会えるものなのである。だからせっせと資金を拡大して行くべきであって、自分の資金が少ない時は下手に危険な物件に手を出すべきではないのである。

 そういう巨額資金の投資物件には大抵大金持ちたちが集まっているものだ。大金持ちたちが集まって投資するからこそ、更に巨額な資金になり、金融市場に於いて断然有利になり、確実に儲けて行くことができるようになるのだ。逆に言えばデフレ経済では小金持ちたちが非常に危険なのであって、プロの詐欺師たちはこの階級に焦点を定めて攻撃を仕掛けて来るものなのである。

 貧乏人が金持ちに伸し上がって行く時、金持ちたちの中には入れてくれないものなのだ。必ず弾かれてしまうものなのである。まずは服装を変えなければならないし、高級時計を身につけなければならないし、高級車を買い、自宅だって豪邸へと引っ越していかなければならないのだ。そういう出費は非常に高くつくものであり、そういう出費を惜しんでいれば、いつまで経ってもお金持ちの中には入り込めないものなのである。

 既婚男性にとっては紳士クラブに入ることでやっと金持ちの仲間入りができるものなのである。紳士クラブは自分が入りたくても入れないものなのであって、必ず金持ちの友人の紹介でやっと入会できるものなのである。紳士クラブに入ってしまえば、安全で且つ儲け率の高い投資物件に出会えるものなのである。

 妻たちにしていれば、男どもは一体紳士クラブで何をしているんだと思ってしまうものだ。怪しい儲け話以上に怪しいものだ。しかし実際に紳士クラブでは講演を聞いたり、会食したり、慈善活動をする程度なのである。忘れてならないのは、男性にはどうしてもこういう男同士の付き合いが必要なのであるということなのである。

 自分の夫が紳士クラブに入ってもいないのに、安全で且つ儲かる投資物件なんてやってくることはないのだ。どうしても少ししか儲からない投資物件しか掴むことはできないのだ。もしも安全で且つ儲かる投資物件に出会いたいのなら、自分の夫を紳士クラブに入れるくらいに立派な男性に育て上げて行くべきなのである。

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