秘策その5 「休みの取り方を工夫する」
●1ヵ月30日制に変更する
女神からの警告を発せられないようにするためには、1週間7日制をやめてしまうことだ。1週間7日制ではあっと言う間に時間が過ぎ去り、きちんとした仕事ができないのだ。しかも現在のように週休2日になってしまえば、1週間の内、働けるのは5日しかなく、それではまともな仕事をすることができないのだ。仕事をきちんとこなせないから、ストレスが溜まり、それがいつの日か大爆発を起こして来るのである。
人間の脳というのは10日間連続で作業し続けるからこそ、何かしら1つの物を生み出して行くことができるのである。頭脳労働では最大21日間連続で働くことができるのだ。このため1週間7日制では何か1つの物を生み出す前に休んでしまい、それでまともな物を作り出せることができなくなってしまうのだ。起業家なら会社の経営が軌道に乗るまで休まないものだが、あれは脳のメカニズムを巧く利用しているといっていいのだ。
だから「1週間7日制」を「1ヵ月30日制」に切り替えてしまうことだ。基本的にはその月の目標を定め、更には3つほど小さな目標を定めて仕事をするようにすることだ。こうすると1ヵ月後には必ず仕事の成果を生み出して行くことができるので、精神衛生上、非常に良好な状態になるのだ。
1ヵ月30日制を採用するに当たって邪魔になるのが祝祭日である。それゆえ祝祭日を休まないようにすることだ。祝祭日であっても出社すれば仕事ができるだけでなく、手当ても貰うことができるのである。どうしても会社に行けない時は祝祭日の午前中に仕事をしてしまうことだ。午後は家族と遊べばいいのだ。
スイスでは独立記念日しか祝祭日を認めていない。このためスイス人が精神病に罹る率が他のヨーロッパ諸国に比べて少ないのだ。国家が行き詰まって来るとなぜだか祝祭日が多くなるものだ。そして病院は病人たちで溢れる返るようになるものだ。人間というのは労働をしないと心身ともに病んでしまうのであり、病気にならないためには祝祭日を無視して仕事をすることが大事なのだ。
●効果的な休日に過ごし方
人間にとって理想的な休日は月に2日なのである。神道では毎月1日と15日に休みを取っていたのだ。実際にこのリズムで働いてみると、仕事の生産性は非常に高くなるし、休日も濃厚な時間を過ごせるのだ。このリズムは丁度、女性の生理周期と同じであり、前半の低温期と、後半の高温期を繰り変えすことで生理が順調にいくように、女性であろうが男性であろうがこのリズムで過ごした方が心身を健康に保つことができるのである。
休日はただ単に休日ではないのだ。基本的には神様に捧げる日なのである。
このため1週間7日制で週休2日の場合、大概の人々は堕落した休日を過ごすことになるものだ。休日を自分のために使ってしまうと、仕事の疲労が取れないし、下手をすると休日で疲労を発生させてしまい、休日明けに疲労困憊の姿で出社してくることになるのだ。これでは使い物にならないのだ。
休日には先に予定を入れておくようにすることだ。折角の休日を「寝て曜日」にはしないことだ。かといって遊び呆けたりしないことだ。休日に予定が入っていれば、平日でも脳はその予定のことを自動的に考えており、いざ休日になるとその予定通りに動き、しかも質の高い時間を過ごすことができるようになるのだ。
家族がいる以上、どこか旅行に行ったり、スポーツで体を動かすようにし、とにかく汗を流すようにすることだ。絶対に休日を自宅に居て過ごすということをしないようにすることだ。家族で自宅に籠っていると、家族全員がストレスを抱え込んでしまうようになるのだ。休日というのは基本的に外出するものだと思っておいた方がいい。
それと休日の夜には読書をして頭を使うようにすることだ。脳の疲労は休んでも取れないものだ。脳は脳を使ってくれるからこそ脳内の疲労物質を除去できるというシステムを持っている。そのため休日だからといって、夜中にテレビを見て過ごしていると、脳は疲労物質を除去できず、それで休日後の脳の動きが物凄く悪くなってしまうのである。
●纏めて長期休暇を取るようにする
1週間7日制で毎週ごとに休日を取っても勤続疲労は抜けないものだ。仕事に無理がかかっているのではなく、1週間7日制を取ることに無理がかかりすぎているのである。この勤続疲労を放置しておくと、いずれ心身が病魔に蝕まれるようになり、過労死になったり、自殺したりしてしまったりするのだ。
勤続疲労を除去するためには「1ヵ月間の長期休暇」を取るようにすればいいのだ。とにかく1ヵ月間もの長期に亘って職場を離れてしまえば、誰であっても勤続疲労は抜け切るものだ。しかも1ヵ月という単位が1週間7日制のリズムを破壊しているので、人間が持つ本来のリズムに戻すことができるのである。
1ヵ月もの長期休暇は夫婦が協力し合わないと取ることができない。夫が折角長期休暇を取ったのに、妻が屁理屈を捏ねて反対すれば、それでオジャンだからだ。しかも夫婦共働きなら、長期休暇を夫婦一緒に合わせなければならず、結構大変な作業になるものなのである。
「日本ではそんな長期間の休暇を取ることができない」と反論して来る人々が居るが、それは本人が長期休暇を取ろうとしないからできないだけのことなのである。事実、夏休みは2週間の長期休暇を取っている人たちが圧倒的に多い。それに有給休暇を2週間分加えれば1ヵ月の長期休暇になるものなのである。
2週間の長期休暇と、1ヵ月の長期休暇では、実際にやってみると全然違うのである。2週間では勤続疲労が抜けないが、1ヵ月では勤続疲労が一気に取れるのである。勤続疲労は過労が溜まったものだけではないのだ。長期間に亘って1週間7日制の無理が祟ったものなのである。だから1ヵ月間の長期休暇を取らないと勤続疲労が抜けないのだ。
●忙しくても家族のために割く時間を取る
家族のイベントは後で取り返しがつかないものだ。仕事が忙しいからといって、家族のイベントを無視していると、凄まじい不幸が起こって来るものなのである。どんなに忙しくても、必要最低限のイベントは必ず確保しておくべきなのである。だから無闇に休日をとってはならないのだ。家族のイベントを過ごすということは、それだけ労働する時間を奪われることになるからだ。
①結婚記念日
まずは「結婚記念日」。女性は結婚したら終生この結婚記念日を絶対に忘れない恐ろしい動物なのである。男性の方は結婚してしまえば、結婚記念日なんか忘れてしまうものだ。男性脳がそうできているからといって、女性脳もそうできるとは決して思わないことだ。結婚しなけらば家族も生まれなかったのであり、結婚記念日は結婚した記念の日だけではなく、家族が誕生した記念の日でもあるのだ。
②誕生日
次に「誕生日」。誕生日も家族全員の誕生日を祝うとなると、1年の内、結構あるものなのである。誕生日はこの日だけその誕生日を祝われる人が主役になる日なので、いいガス抜きになるのだ。誕生日祝いを行わないと、どうしてもストレスが溜まってしまい、後日、とんでもない代償を支払わされることになるのだ。
③入園式、卒園式、入学式、卒業式
保育園や幼稚園の入園式や卒園式は想像以上に大事である。というのはこの時期に脳のシナプスが最大化されていくために、6歳までに両親から大切に扱われた子供は大人になっても他人を大切に扱うようになるからだ。幼児の時に親から大切に扱われていないからこそ、大人になってから他人に対して残酷なことを仕出かすようになるのだ。
親にとって厄介なのは、入学式や卒業式であろう。どの学校も同じ日にやるために、子供たち全員のに出られなくなってしまうのだ。どう考えても高校を卒業するまでは、子供は子供なので、本人の自由に任すことはできないものなのである。学校の入学式や卒業式に出席する親は、少なくとも子供の教育を真剣に考えている親であると判断していいのだ。
家族内でやらなくていいイベントは「父の日」や「母の日」であろう。家族は父親と母親を中心に回っているので、これを子供たちが祝うというのはおかしいのだ。もしもこれらの日を祝ってしまうと、誕生日の効果が薄れてしまうのだ。考えてみれば、家族のイベントは1年の内、結構あるのであって、無闇に余計なイベントを加える必要性はないのだ。
断言しておくが、父親が真剣になって仕事に向き合っているなら、幾ら豊かになっても凄まじい不幸など訪れて来ないのだ。豊かになった時、仕事よりも遊びを重視するからこそ危険になるのである。それと同時に家族サービスをし過ぎるのも危険なことなのである。大きな仕事をしているのなら、家族に回すエネルギーは限られて来るのだ。その少ないエネルギーを効果的に使うべきであって、仕事に支障が出て来るほど大量に回すべきではないのだ。
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