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貯まった資産は或る日突然に大飛躍を引き起こす

●下を見るより上を見よ

 人間というのは自分自身を防衛するために限界を勝手に設けてしまうのである。その限界の範囲内でしか思考できないのである。例えば貧乏人が貧乏生活なら当たり前のものだと思えるが、お金持ちの生活は想像できないものだ。たとえ想像したとしても、「自分には無理だ」と勝手に思い込んでしまうのである。

 ところが本当にそうなのだろうか?

 統計を取ってみると、相続でお金持ちになれたのはたった2割で、残りの8割は全部貧乏人から這い上がってきた人たちなのである。貧乏であったからこそ、お金持ちになった時の喜びがお金持ちの子供たちよりも大きいので、一旦、脳の限界が突破されてしまうと、あっという間にお金持ちになってしまうのである。

 肝腎なことは脳の限界をどう突破して行くかなのである。

 脳の限界を突破していくためにはまず現実を直視することだ。人間は嫌な現実を見ようとしないものだ。貧乏なら自分は貧乏だという現実を知ることだ。そしてどのくらい貧乏なのか、家計簿をつけて数字で理解できるようにすることだ。収入はどのくらいあるのか、支出はどのくらいあるのか、借金はどのくらいあるのか、数字で理解できない限り、本当のことを理解できないものなのだ。

 もう1つ必要なのは「下を見るより上を見よ」ということなのである。ニュース番組ではネタが尽きるとホームレスの生活を特集するのであるが、そういうニュースを見ないことだ。人間は自分よりも下の連中の姿を見ると安心するという性向があるために、自分とはまるで関係のないホームレスの生活を食い入るように見てしまうのだ。自分よりもお金持ちの人々を見、「自分もお金持ちになりたい!」と思うからこそ向上心が生まれ、脳の限界が突破されていくのである。

 一度でも脳の限界が突破されると、一気に急上昇して行ってしまうものなのである。脳は既にお金持ちになっているので、お金持ちでない現在の状況に不満を持ってしまい、本人に一刻も早くお金持ちになるように急き立てるのである。当然に本人は突っ走ることになり、走っている時は我武者羅であるが、気付いてみると本当にお金持ちになっていたりするのだ。

●1:3;5の法則

 脳の限界が維持されるのは突破されるのかは、実はお金のリズムに大きく影響を受けているのだ。お金には独特のリズムがあるので、そのリズムがどのようなものなのかと解っていないと、そのリズムに乗せらてしまい、脳の限界を維持する方向に走ってしまうのである。脳の限界を突破したければ、お金のリズムをきちんと理解しておくことだ。

 お金には「1:3;5の法則」というものがある。

 「1」の次は「2」ではなく「3」に行き、「3」の次は「4」ではなく「5」に行き、「5」の次は一気に「10」に行くのである。なんでこうなるのかは科学的には証明されていない。しかし経済現象の中ではこの「1:3:5の法則」が作動し、人々はこの法則によって動かされ続けてしまうのである。

 例えば新婚の夫婦が貯金をし始めた時に、最初に目標とする金額は「100万円」だ。100万円だからこそ簡単にできるのであって、300万円とか500万円では難しくなってしまうのだ。100万円貯まると今度は300万円までは簡単に貯められるようになる。300万円貯まると今度は500万円までなら簡単に貯めることができる。そして500万円貯まると今度は一気に1千万円貯めることができるようになるのだ。

 現在、大卒の初任給は20数万円台だが、年収に換算すると300万円程度ということになる。実際に就職してみれば解ることだが、年収300万円だとせいぜい年収500万円までしか想像できないのだ。ところが出世して年収500万円に到達すると、今度は一気に年収1千万円を想像することができてしまうのである。考えてみると年収700万円だとか800万円で停滞している人たちは意外と少なく、居たとしても仕事の出来がイマイチの人たちが圧倒的に多いのである。

 これが資産運用になるともっと恐ろしいものになる。1億円を動かしている人は3億円までなら想像できるし、実際にそこまでなら行けるのである。そして3億円を動かすと今度は5億までなら行けるのである。しかし5億円を動かすと今度は一気に10億円まで行ってしまうものなのである。

●初速は遅い、しかしいずれ加速していく

 「1:3:5の法則」はそういう独特の動きとは別個に、或る場所では必ず停滞するという現象も見られるのだ。例えば貯金を100万円貯めた時、そこで一旦停滞してしまうのである。年収が300万円になった時、そこで一旦停滞してしまうのである。1億円を投資して再投資しないと、そこで一旦停滞してしまうのである。「1」「3」「」5」の場所でお金は必ず停滞するという不可思議な現象が起こるのである。

 停滞したら無理をせず、まずは一旦停止することなのである。その場所に自分を慣れさせるということが非常に大事な作業になってくるのだ。もしもここで一旦停止せず、前の感覚で突き進もうとすると、そこで必ず悲劇に見舞われるのである。家族の者が病気になったり事故に遭ったり、仕事でミスをして大失敗したり、経済的事件に巻き込まれたりするのだ。

 一旦停止してしまえば、そこから再びスタートすると当然に初速は遅くなる。それでいいのである。初速は遅いが、遅いからこそ周りのことが良く見え、失敗しなくて済むようになるのだ。そうやって突き進んでいれば加速していくので、加速度がつき始めると限界を突破して行くことができるのである。

 真面目一本槍の人たちがなかなか成功できないのは、この動きをしないからなのである。逆に遊びまくっている人たちがなかなか成功できないのも、この動きを知らないからなのである。人生はメリハリをつけるべきなのであって、真面目になって仕事をしまくる時期と、遊んで暇潰しを行う時期を巧く組み合わせて行くからこそ、お金の法則に順応することができ、簡単に成功して行くことができるようになるのである。

 ビジネスに於いて独身者よりも既婚者の方が圧倒的に有利なのは、独身者はこのお金の法則に対してなかなか変化できないのだが、既婚者なら自分の境遇に変化が起こった時、必ず自分の配偶者から意見を言われるので、その意見に従うのなら、自分に最適の変化をすることができるからなのである。

●ギアチェンジの大切さ

 人生というのは1つのギアで走り続ければいいというものではないということだ。人生の要所要所でギアチェンジをし、その状況に最も相応しいスピードで走らなければならないのである。ギアチェンジをしないと必ず何かしらの不幸が起こって来るし、ギアチェンジしても間違ったギアに入れてしまうと何かしらの悲劇が起こって来るのだ。

①出産

 家族の変化ではなんといっても「出産」であろう。特に第一子を出産した直後に変化が訪れて来る。赤ちゃんが生まれると夫の仕事が急に忙しくなってくるのだ。この時期には夫は突っ走らないといけないのである。夫が育児を手伝うことは確かに必要だが、育児に手を出し過ぎるとここで加速できなくなり、収入が増えて行かなくなってしまうのである。

②マイホーム取得時

 夫婦にとって「マイホーム取得時」も大きな変化になる。引っ越しによって生活環境がガラリと変わるために、この時期は妻の方が加速していかなければならないのだ。妻が変わっていかないと、人間関係でトラブルが続出し始めるのである。そしてローン返済が2割ほど終わった時にも変化が起こり、この時期以降、投資を本格的に行う夫婦が非常に多くなり始めるのである。

③学費がかかり始めた時

 子供の学費がかかり始めた時も大きな変化である。子供の学費は確かに大きな負担であるが、子供の学費のために貧乏になった夫婦は1組もいないということなのである。子供の学費のために収入を増やさざるを得ないので、年収が高くなってしまうのである。事実、東京大学に自分の子供を進学させた親たちは、他のどの大学よりも年収が高いという驚愕のデータが出ているのだ。親が裕福だから子供が東大に行けるのではなく、子供の進学を真剣に考えている親だからこそ裕福になっていくのである。

④子供たちが巣立った時

 子供たちが巣立った時も大きな変化である。これよりも遥か以前に夫婦で老後のことを考えておかないと閑だらけになってしまうものなのである。子供が巣立つことによって養育費が消えるために、この時期、資産が一気に増えて行くことになる。このため自分たち夫婦が実際に老後の生活を始めることには充分過ぎるほどの資産を持つことができるのである。

 出世すると生き方を変えていかなければならない。「そのまんま」という生き方は非常に危険なのである。自分が成長していけば自分の身に変化が起こるのは当然なのであって、その度に変化をし続けなければならないのである。そうやって変化し続けるからこそお金持ちになっていくことができるのである。

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