秘策その11 「祖国のために役立つことをする」
●祖国の安全保障なくして、裕福になることはできない!
貧乏人がお金持ちになりたいのなら、世間の人々が常識と思っていることをやっていては駄目なのである。世間の人々が非常識だと思うことをやるからこそビジネスは成功していくのだ。ペリーの黒船の艦隊が来航した時、江戸の人々は驚いたが、「あの黒船を持ってみたい!」と思った男が居た。それが坂本龍馬だ。坂本龍馬はその後、亀山社中という日本初の株式会社を作り、本当に黒船を持ってしまったのだ。
戦前、紡績機械を作っていた豊田左吉は「自動車を作りたい!」と思ったのだが、父親から「あれはアメリカ人だから作れるのであって、日本人では無理だ」と叱咤されたのである。しかし豊田左吉は父親の意志に反して自動車を作ってしまったのだ。そのトヨタ自動車はなんと日本一になっただけでなく、世界一にもなってしまったのだ。
今後も、非常識な日本人が新たなビジネスを作り出して行くことになるであろう。例えば宇宙船なども或る日本人が「作りたい!」と思えば、本当に作り出してしまうものなのである。
お金持ちが世間的に非常識なことをやって成功して行くのに、成功してしまうと世間の常識を重んじるようになる。礼儀を重んじ、言葉遣いを大切にし、家族重視の生き方をしてくることになる。成功者たちほど非常に保守的になるのだ。保守主義なくして成功を維持することができないのだ。
保守的な生き方をするようになった時、成功者たちは必ず国家の有難味が解って来る。成功するまではビジネス上、政府と対立することもあったので、国家に対して良好な感情を持つことができないのだが、いざ自分が成功者になってしまうと、国家が独立を維持してくれていたからこそ、自分は成功できたんだと思うようになるのだ。
祖国の安全保障なくして裕福になることができない。お金持ちが自分たちの幸福を維持し続けるためには、自分たちの祖国の安全保障が永遠にしっかりとし続けてくれなければならないのだ。祖国が敵国から侵略された場合、お金持ちたちの幸福など瞬時に消え去っていってしまうものなのである。
●育児支援と奨学金
国家が独立を保てるのは、なんといっても人口の多さと国民の質の高さなのである。日本は既に「成熟社会」に突入しているので、人口が急激に増えて行くことはない。気をつけるべきは人口減少なのであって、人口が減少したら日本の安全保障は土台から危機的な状況になっていくのだ。
「少子化」は多くの知識人たちが悲観しているのだが、実際にはそう悲観するべきものではないのだ。夫婦が産む子供が少なくなれば、その夫婦は子供に対して充分な教育費をかけてくるのであって、そのために優秀な人材が育って来るのだ。だから少子化の社会では国民の質の高くなっていくのだ。
今後、「育児支援」に関してはお金持ちが最優先ですべき分野となることであろう。お金持ちたちが育児支援をする財団法人を作り、効果的に育児支援をするからこそ、母親たちは気楽に育児をしていくことができるようになるのである。母親たちは僅かな育児支援金を貰うと、育児が経済的に非常に楽になるのだ。
もう1つは「奨学金」だ。奨学金は勉強で優秀な成績を収めた者、スポーツで有望な者、芸術で成功して行きそうな者、そういった者たちに奨学金を与えて、将来の人材として育てていくべきなのである。実を言うと、戦前の日本の金持ちたちは奨学金を施すことを大いに好み、そのために優秀な人材が続出したのである。
お金持ちになると我が子を高額な学費を要する私立幼稚園や私立学校に通わせたりするものであるが、そういうことで精いっぱいになってしまうお金持ちたちが続出してしまうのである。こうなってくると、社会は矛盾を拡大し始め、階級闘争の危険性を増大させて行くことになるのだ。育児支援や奨学金を与えない金持ちほど、社会にとって有害な存在はいないのである。
●祖国のために死傷した愛国者に見舞金を与える
国家が独立を維持しようとすれば、必ず戦争での死傷者が出て来ることになる。軍人というのは、職責として戦争で死ぬことを覚悟しているが、もしも自分が戦争で死んだのなら、自分の家族の生活を保障して欲しいという願望があるのだ。だからこそ、戦争で軍人が死んだ場合、必ず遺族の生活を支援してあげなければならないのだ。
戦争で負傷した場合、その負傷した軍人は医療費に関しては公的な支援がなされているが、もしも障害を負ってしまった場合、その公的な支援は充分とは言えないのだ。何も生まれながらの身体障害者ではないのだ。戦争で身体障害者になったのであり、その後の生活を立て直していくようにしなければならないのだ。だからこそ、戦争で負傷した軍人の生活を支援してあげなければならないのだ。
国家が戦争をするのもしないのも、それは最終的に政治家たちが選択するものなのである。政治は政治家の質で決まる。愚かな政治家が首相になってしまえば、悪政のために国民が犠牲になってしまうし、優秀な政治家が首相になれば、善政のために国民の生活が豊かになっていくのだ。
お金持ちたちが政治家たちを育成するために資金を出すことは大いに必要なのである。しかしこれをやっているのは日本では「松下政経塾」しかなく、しかも必ずしも成功しているとは言い難く、一流の政治家を育てていないのだ。政治家を育成するのはただ単に資金を出せばいいというのではなく、より高度な哲学を持っていないとできることではないのだ。
政治家の質は選挙権者の質で決まるものなのである。だから選挙権者の質を上げて行く努力が必要なのである。国民が政府に頼りきり、自分からは何もせず、社会保障を充実してくれ、という考えでは、国家の財政は破綻し、国家の安全保障が危機的な状況になってくるのは当たり前のことなのだ。だから選挙権者を教育して行く活動をしていかなければならないのだ。
●自然保護の大切さ
国家の発展は森林を大量に食う。明治期では殖産興業をやりまくったために日本の森林の多くが伐採され、そのために洪水が多発したのだ。戦後復興でも矢張り日本の森林の多くが伐採され、そのために有り得ないほどの大きな洪水に見舞われるようになったのだ。お金持ちとしてすべきことは、自然保護を行う財団法人を作り、これ以上、森林を破壊してくれないよう阻止することなのである。
「自然保護のために自然保護」ではなく「国家の独立を維持するための自然保護」だからこそ、自然保護活動は正常な活動となるのだ。自然保護団体の多くが異常な活動を取って来るのは、自然保護のために自然保護をやっているからなのである。シーシェパードのように凶暴な活動をするのは、逆に自然保護にとって非常に危険なのである。彼等を殺した方が自然環境は守られるようになるものなのである。
砂漠化は異国の話ではないのだ。日本は降水量が多いために砂漠化が起こりにくいが、それでも日本の森林は大いに破壊され、森林として機能しなくなっているのだ。森林は人間の手で守られるからこそ深々として機能できるのであって、一旦、森林に手を出した以上、無闇に手を引いてはならないのだ。
森林は洪水を防止することになるし、保水力があるために田畑を潤すし、落ち葉が川から海に流れることで魚にミネラル分を与え、大漁にさせるものなのである。森林があればこそ、食料を維持できるのであって、森林がなくなれば人口維持のための食料を確保できなくなってしまうのである。
自然保護は非常に地味な活動だ。しかしその非常に地味な活動をしないと、日本の森林は破壊されていく一方になってしまうのである。今の内に莫大な資産を割いて自然保護基金を作っておけば、今は誰も注目してこないが、いずれその自然保護基金の効果がじわじわと効いて来ることになり、日本の森林は豊かになっていくことができるのである。
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コメント
拝啓
タマティー様
はじめまして。
ほぼ毎日拝見を楽しみにしています。
タマティーさんの評論はその多くが金言であり、
私は、タマティーさんの信者でもあります。
申し遅れましたが、
私は、
22歳
大学4年生
男
香川県出身
大学生からは神戸市在住
1989年11月22日生まれ
干支は己巳
だから牛羊天中殺?
よって数年後にも天中殺へ?
さらに25歳には厄年も!!
という試練を迎えるはずです。
大学での学問は、
食品、栄養、運動トレーニング、健康増進、
予防医学、食の安全・衛生などを
キーワードとする領域を専攻しています。
来春から静岡県の大学院に進学し、
さらに学びを深めるつもりです。
大学院卒業後は、
食品に携わる企業に就職し、
栄養学的な知見を駆使した
個性豊かな営業職を目指しています。
将来的には、
ビジネスも家庭も両者共に
成功したいと考えています。
何か良いアドバイスを
いただけないでしょうか。
長文乱文につき大変申し訳ありませんが、
ご指南のほどどうぞよろしくお願い致します。
研
敬具
投稿: 研 | 2012年1月30日 (月) 20時05分
研さん、コメント有難うございます!
卒論の出来はどうだったかな?
大学生では誰がどうやtっても出来のいい論文は書けないもんですよ。
大学院生になったら、1年生の早い段階で修士論文のテーマを決めてしまい。資料を大量に収集して、アイデアが固まったら、書き出してしまうことですよ。
大学院生なら論文を書くのに時間がかかるし、いざ書き終わっても誤字脱字のオンパレードなので、推敲の時間が結構かかるもんですよ。
俺は色んな大学教授たちが書いた本を読んでいるけど、出来のいい本を書く人は必ず修士論文の出来がいいんですよ。
これは頭の良し悪しの違いではなく、修士論文のスタートを早く切ったか切らなかったかの違いなんです。
研さんの性格からして、あっちゃこっちゃに手を出すより、1つの専門分野に絞って研究した方がいいんじゃないかな?
投稿: タマティー | 2012年1月31日 (火) 06時46分
拝啓
タマティー様
早速のお返事いただきましてありがとうございます。
ぜひ参考にさせていただきます。
今朝のお返事についてです。
現在、私は、
理系の
生物・バイオサイエンス(生命科学)系
(例:分子生物学、生化学、有機化学etc)で、
栄養学的な領域を専攻しております。
具体的に明記しなかったので、
上手く伝えられなかったことを
お詫び申し上げます。
卒業論文のテーマは、
大豆の抗がん作用をはじめとする
食品の機能性の探索・調査についてでした。
やはり、納得できる出来ではありませんでした。
修士論文のテーマの正式な決定は
大学院進学後の4月からとなりますので、
正式に決まり次第、お伝えさせていただきます。
さて、私の今一番の気になることは、
天中殺についてです。
独力で調べてみると
1989年11月22日生まれは
午羊天中殺になるみたいなのですが、
これが正しければ3年後に突入するようです。
天中殺は午羊天中殺で正しいでしょうか。
また、天中殺を無事乗り切る秘訣があれば
どうかご指南のほどよろしくお願いいたします。
研
敬具
投稿: 研 | 2012年1月31日 (火) 12時21分