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正月の御屠蘇事件

●なんで御屠蘇がマズイのか?

 タマティーは「下戸」である。お酒を飲めばすぐに顔が赤くなるし、頭は痛くなるし、眠たくなってしまう。しかも翌日の朝には糖尿が出てしまうので、飲酒というのは俺の体にとって非常に悪いのだ。だからお酒を飲まない。お酒を飲まない分、読書する時間が大量にあるわけだし、こうやってブログを書く時間があるというわけだ。

 しかしこんな俺でもどうしてもお酒を飲まなければならない期間がある。

 それが正月なのである。

 正月になった途端、御屠蘇を飲まねばならないのだ。神社に初詣に行けば御神酒を飲まねばならないのだ。下戸遺伝子を持つ俺にとっては、正月は楽しいものであっても、お酒に関する限り、ご勘弁を願いたいのだ。できることなら御屠蘇も御神酒も飲みたくない。しかし礼儀上、正月は御屠蘇を飲まなければならないし、御神酒だって飲まねばならない。

 俺は今まで御屠蘇を美味しいと思ったことは一度もない。なんか不味い御酒を飲まされて、しかも飲んだ後は悪酔いしているのだ。その悪酔いした状態で初詣に行き、御神酒を飲むのだ。火に油を注ぐようなもので、結局、1日中、悪酔いしているという有様になってしまい、正月三箇日には大したことが全くできないのだ。

 「これではいかん!」と思って、今年、一大改革に着手した。

 まずなんで御屠蘇を飲んで悪酔いしてしまうのか、その原因を突きとめたのである。それはなんと「漂白剤」が原因であった。屠蘇散は紙のパックに入っているのだが、紙を白くするために漂白剤が使われているのだ。この漂白剤がお酒に屠蘇散を漬けている時に解け出してしまい、それで御屠蘇が不味くなり、しかも悪酔いの原因になっていたのだ。

 なんでこれが解ったのかというと、年末に「うどん」を食った際に唇が荒れてしまったのだ。原因は「ダシのパック」にあったと判明。白い紙のパックに漂白剤が使われているという事実を知り、「とするなら屠蘇散もそうではないか?」ということになったのである。推理はまさに「ビンゴ!」で、御屠蘇が不味いのではなく、屠蘇散を包む紙に漂白剤が使われていたからこそ、御屠蘇が不味かったのである。

●有り得ないほど美味しかった御屠蘇

 そんで今年の御屠蘇は、屠蘇散の紙のパックを破って日本酒に漬けることにした。最初は「これで本当にいいのかな?」と疑っていたけど、毎年不味い御屠蘇を飲むより増しだと思い、勇気を出して行動に着手した。屠蘇散が散らばっているので、その屠蘇散を濾すのが面倒であるが、その手間を惜しんではならない。

 そしていよいよ、屠蘇散を直接に漬けた御屠蘇を元日に飲むことになった。

 するとどうだろう。滅茶苦茶美味しいのだ。御屠蘇は「日本酒」に「みりん」と「屠蘇散」を混ぜ合わせた物だが、その3つの食材が巧く調和しあい、口の中で有り得ないほどの美味しさを醸し出してくれるのだ。この御屠蘇なら御節料理にも合うし、御雑煮にも合うのだ。御屠蘇を飲んだ後にジワーと余韻が続くので、食欲が一気に進むことになるのだ。

 しかもこの御屠蘇なら飲んでも酔わないのだ。悪酔いとは全く無縁。俺はお酒を飲むとすぐに顔が赤くなってしまうのだが、この御屠蘇だと頬が少し赤くなるだけ。御屠蘇が健康にいいというのが御屠蘇を飲んでみると解る。御屠蘇を飲むと体の老廃物や毒素が出て行くのが実感できるのだ。

 案の定、翌朝、ウンコが大量に出た。起床直後に第一発目を始めとして、それから続々とウンコをすることになり、なんと1日で6回もウンコが出まくったのである。箱根駅伝で東洋大学の駅伝チームが健闘している中、俺も便所で排便に健闘していたのである。この大量のウンコが正月三箇日の間、ずっと続き、このため脂肪が落ちて、筋肉が浮かび上がり、「細マッチョ」ならぬ、「中肉中背マッチョ」に変身してしまったのだ!

 できることなら屠蘇散は3つ以上買っておけば良かった。屠蘇散は1日1パックで、一度使った屠蘇散をもう1回使っても味が落ちるし、最初の時のような飛び抜けた味の良さがないのだ。正月三箇日の期間中、1日1パック使って行けば、この3日間、常に美味しい御屠蘇を飲むことがでけきるようになるのだ。

●朝からお酒を飲めるから良い

 日本酒は糖度が高いので、夜に飲むと体に悪い。俺みたいに下戸だと、夜に日本酒を飲んでしまうと糖尿が出てしまうわけだ。俺は目に見える形で日本酒の危険性を身を持って知ることができるが、お酒に強い人だと日本酒へのブレーキが効かないから、糖尿病になったり、膵臓癌になったり、肝臓癌になったりしてしまうのだろう。

 正月は朝から御屠蘇を飲むから体に良いのである。朝に御屠蘇を飲んでいるから、日中の間、きちんと体を動かせば、御屠蘇に入っている糖分を燃焼させることができるのだ。しかもアルコールによって精神が高揚しているために、結構気楽な状態で体を動かすことができるのだ。

 問題は初詣の御神酒である。御屠蘇で充分にアルコールを摂取しているので、タマティーにとってはもうこれ以上要らないのだ。そこで御神酒を甘酒に変えた。甘酒はお酒ではないのだが、これを御神酒代わりにし、もうこれ以上飲酒しないようにしたのだ。このため正月三箇日のアルコール摂取量が大いに減ったのである。

 多くの人々は「お酒という物は夜飲む物だ」と思っている。これが間違いなのである。飲酒を夜間にやるからこそ、飲酒の害が激しくなってしまうのだ。お酒と雖も日中に飲んでいるならそんなに害はないものなのである。夜間という既に体が休息して行く時間帯にお酒を飲むからこそ、アルコールの分解が遅くなり、それによって飲酒の害が全身に出て来ることになるのだ。

 もしもお酒好きなら、休日の日とかに昼間っからお酒を飲むことを勧める。その代わり日が暮れたら、もう飲酒をしないようにする。こうすれば飲酒の害は出て来ないし、アル中になったりもしない筈だ。もしも夜にお酒を飲まなければならないのなら「ワイン」を飲むようにすることだ。ワインは糖度が低いので、早くにアルコールが分解されて行くのである。

●正月は自宅に居るから、間違った飲食物があることに気付かない

 我が家では正月三箇日は必ず自宅に居る。元日に初詣に行き、2日と3日は箱根駅伝を見て楽しむのだ。このため自宅で飲食する物を他の飲食物と比較できないのだ。もしかしたら自宅の御屠蘇や御節料理や御雑煮だって間違った物を飲んだり食ったりしている可能性もあるかもしれないのだ。

 今回の御屠蘇がいい例だろう。

 俺は今まで間違った御屠蘇を飲まされ続けていたということなのである。

 去年の年末に、御雑煮の話で盛り上がり、なんと新潟県の御雑煮には干した鮭を入れると聞いてビックリしてしまった。自宅で鮭を干し、その干した鮭を御雑煮に使うのだから、いいダシが出る筈である。しかもそこに「イクラ」をかけて食べるのだ。なんとも贅沢な御雑煮である。

 出雲では御雑煮に小豆を入れるのだ。「それって御汁粉じゃん!」と思うが、この出雲の雑煮こそ、御汁粉のルーツなのである。その起源は神代にまで遡り、大国主命が神集いの時に、地方の神々に小豆入りの御雑煮振る舞ったのが、その始まりなのである。それを連綿と受け継いでいる出雲の人たちも凄い。

 我が家の御雑煮は昆布と鰹節で出しを取り、そこにコカブと鶏肉と里芋を入れ、更に最後には鰹節と海苔を振りかける。御雑煮にコカブと鶏肉を使うのは福井県が発祥の地らしく、御雑煮に里芋を使うのは縄文人の風習の名残り、鰹節と海苔を振りかけるのは、神武天皇の時代に忌部氏が四国の阿波国から房総半島の安房国に移住して来て、それが広まったらしい。

 うちの母方の実家は藤原氏系で、その昔、近畿地方から房総半島にやってきたという伝承があるのだ。御雑煮を見る限り、福井県の御雑煮に、房総半島に居た縄文人たちの里芋、安房国の忌部氏の鰹節と海苔を振りかけるのが入っているので、伝承とピタリと一致するのだ。

 因みに、我が家の御節料理では「鯛」を入れない。鯛など魚をそのまま入れると場所を取るので邪魔だからという理由なのだ。もしかするとこれはうちの母親が遣り出しのかもしれない。典型的な「インチキババァ」なので、うちの母親なら遣りかねないのだ。まあ、それでもいい。これはこれで合理的だからだ。

 正月に飲み食いする物は伝統料理であり、しかもその家の伝統料理だ。だから下手に弄ってはならないのだ。しかし継承されて行く中で誰かがインチキをしてくるとも限らないのだ。レシピを書き残すなり、その言い伝えをきちんと書き残すなりしていかないと、子子孫孫までまともな伝統料理がきちんと伝えられるか保障できないものなのだ。

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コメント

タマティーさん、はぐまろも飲酒で顔が赤くなるよ しかもたちの悪い事に、お酒好きです。ものによっては赤くならない経験があり不思議に思ってたので良い話を聞けました。


ところで、名前の件ですが、、、はぐまろはタマティーさんの読み通り、ブサイクじゃない方に属してます(←図々しくて恥ずかしい発言(^-^;)ですね)
旦那は『敏幸』です。やっぱりHの相性悪いですよね?
酒飲みで、飲酒は就寝前に焼酎を結構いってます(ビール嫌い)、最悪…

こんな旦那と、驚く事にもう軽く2ヶ月以ケンカしてないんですw(゚o゚)w 有り得ないっ!
そしたら、愛と言うか好きと言う気持ちが湧いてきて(あまりにも子供できないし)、ふと『子供いなくてもいっかぁ…』って言葉が浮かぶこと数回…ショック。

初詣で心が晴れるどころか、子連れだらけで余計にストレス溜まりました。もぉ、やんなっちゃう(。>0<。)


投稿: はぐまろ | 2012年1月 9日 (月) 16時27分

 はぐまろさん、図々しいですな。
 こういう場合、少しは謙遜するもんだけど。
 まあ、美人だから仕様がないか。

 不妊治療を受けているのなら、飲酒は絶対にしない方がいいよ。
 どうしてもアルコールが卵巣や子宮に影響を与えて、卵子は劣化するし、子宮が受精卵の着床を拒否してしまうから。
 それとお酒は体を冷やすので、内臓の中心部に熱が籠ってしまい、卵巣や子宮の温度が上がらなくなってしまうんです。
 大体、下戸ならお酒を飲むな!
 不妊治療が失敗の連続になっているのも、飲酒が原因ですよ。

 因みに飲み屋を経営している女性に限って、子供に恵まれないのは「飲酒の害」が原因なんですよ。

 旦那さんもできることなら妻が妊娠するまで禁酒して欲しいんだけどね。
 男性が飲酒をすると精子が劣化するんですよ。
 しかし旦那さんの場合、運命的にお酒がガソリンになっているので、禁酒ってのが難しいのですな。
 せめてセックスする3日前から禁酒して貰い、健康な精子を出せるようにして貰った方がいいです。
 セックスが終わってしまえば、飲酒を自由にやらせればいいんです。


 「敏幸」って、「としゆき」でいいのかな?

投稿: タマティー | 2012年1月 9日 (月) 17時22分

タマティーさん、おはようございます♪
今はAIHのため病院で待ち時間を過ごしてます。
良い精子を必要とするのに旦那は昨晩も飲酒(3日ほどかなり寝不足なのに『2日も飲んでない、精子は問題ない、飲ませろ』)。本当に酒飲みは最悪…

金色with赤い目の龍の置物見つけました!
最上稲荷の参道のお店にありましたよ、しかも、店主の特注らしいです。風水など意味を持たせて作ってあるそうで、お値段と一緒でプチなのo(*^▽^*)o

不妊科に来てるのに(二人目不妊の託児室から子供の声が聞こえてくるの苦痛だし、駐車場で時間潰し中)、車から降りてくるのは天敵の子連れどもばかり(`◇´*)
産科が隣接してるから仕方ないけど、妊婦や子連れって勝ち誇った偉そうな態度だから本っ当にムカムカしちゃう!毒舌独り言ブチまけまくってますぅ…早く負のグループから脱出したいーっ

って事で、子宝を信じて、自宅中心から西北西に白い犬、寝室の枕は北西→北東で、金色の龍は南東のリビングで良いのでしょうか?左に向いた頭部はベランダ側の南東に向いてます。
今朝、採精した旦那が申し訳なさげに『あんまり出んかった…』と。これをネタに次回から大事な期間の禁酒(節酒)をお願いしちゃおっ♪


投稿: はぐまろ | 2012年1月14日 (土) 09時40分

 はぐまろさん、グッドアイデアですよ。
 「祭酒」にすれば酒飲みに対して一時的な禁酒ができるんですね。
 これで行きましょう!
 大体、毎日お酒を飲むのは体に悪いし、家計にだって悪いですよ。
 それよりも御褒美でお酒を出すようにすれば、飲む方もお酒に感動できるし、家計の負担も軽減するし。

 前にはぐまろさんがもしも子供ができない場合のことをなんたらかんたらと言っていましたが、この度、その方法を思いつきました。
 だから妊娠に失敗しても落ち込まないように。
 妊娠に失敗すると恐ろしい方法が待ち構えていますので、まずは妊娠できるように、自分の体を大事にして下さい。

投稿: タマティー | 2012年1月15日 (日) 06時51分

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