秘策その8 宗教を大事にする
●宗教によって生活を規定する
お金持ちの中で長らく続いているお金持ちというのは、実はそう多くないのだ。お金持ちの内、8割が成り上がり者たちで、残りの2割程度が相続によるお金持ちたちなのである。お金持ちは親がお金持ちだったんだろうと思うのは致命的な誤解で、お金持ちの子供といえどもお金持ちとして生き残れるのはごく僅かなのだ。
日本人の家系というものは、3代目で滅んでいる例が非常に多いのだ。これは中国のように3代目で隆盛を迎えるのとは大違いなのだ。日本では表面的には父系家族ではあっても、実質は母系家族色が強いために、どうしても母親たちが子供を甘やかしてしまい、それで碌でもない子供が育って来て、結局、自分たちの家族を滅ぼしてしまうのである。
お金持ちの中で子子孫孫お金持ちでいられる家族は必ずといっていいほど何かしらの宗教を持っている。その家族に宗教があると、豊かさの中で凄まじい悲劇が起こりにくくなり、しかも優秀な子孫に恵まれるようになるので、家系が絶えることなく続き、資産を遺産相続させていくだけでなく、分家を増やして繁栄して行くことができるのである。
なんで宗教がこのような劇的な効果を発揮するのかといえば、それにはちゃんと理由がある。
①神の絶対性と人間の相対化
まず初めに、宗教があれば神の絶対性を強調することになるので、自分を絶対化することがなくなり、自分を相対化することができるのである。簡単な言葉でいえば「謙虚になる」ということなのであり、家族中の誰もが謙虚になるために、家族中が和気藹藹となり、優秀な子孫が育って来るようになるのだ。
②先祖祭祀
日本の宗教は必ず先祖祭祀を含んでいるのであって、宗教心があれば必ず先祖祭祀が行われるということなのだ。個人の気まぐれに任しておいたら、幾ら先祖祭祀の大切さを教えても、相続を重ねるごとにその教えが薄れて行き、3代目になる頃には先祖祭祀をしなくなるのだ。悲劇はまさにその時に起こって来るのである。
③宗教による生活規定
宗教にはその宗教独自の生活規定がある。宗教によって自分たちの生活を規定するからこそ、自分の我儘を抑えることができ、世の中が幾ら変化しても生き残っていくことができるようになるのだ。個性的な生き方は確かに魅力的だ。しかし個性的な生き方は非常に相続しにくいのであって、親が個性的であればあるほど、その子供は親の生活を継承できず、結果的にその家族の生活を破壊してしまうことになるのだ。
優れた宗教には、必ず「無病息災」とか「家内安全」とか「子孫繁栄」とかをさせるものが含まれているのだ。だから宗教によって自分の生活を規定してしまえば、普通の人たちよりも病気に罹りにくくなるし、家庭内は和やかになるし、子孫が大量に繁栄していくことになるのだ。当然にそのような家族には幸福の中で凄まじい悲劇は起きにくいし、優秀な子孫も数多く育って来ることになるのだ。
●宗教書を読む
人間の心というものは生きていれば汚れるものだ。人々は体の汚れに気付いても、心の汚れには気付かないものだ。しかしそうやって心の汚れを放置していくと、自分の心が汚れで真っ黒になり、平気で堕落的なことをやってしまい、それによって家族が破滅して行くようなことをやってしまうのである。
だから定期的に宗教書を読んで心を浄化しなければならないのだ。宗教書を読む時間をランダムに設けけるのではなく、月に1度とか、週に1度とか、そういう風に規則正しく「聖なる時間」を定めておくことが必要なのである。その日は仕事や家事を休んで、宗教書を真剣になって読むために充てるべきなのである。
何事も自分のレベルで考えるのではなく、神様の波長に合わして考えるべきなのである。仕事ばかりしていれば、自分のレベルでしか物事を考えられなくなるものなのである。だから一旦仕事から離れて、宗教書を読み、神様の波長に合わせることが必要になってくるのだ。逆説的かもしれないが、そうやって仕事をしないで宗教の時間を設ける方が、仕事を大きな視点で見ることができ、結果的に自分の仕事が成功してしまうのである。
宗教書というのは一読して終わりになるようにはなっていない。1冊の宗教書を読めば、他の宗教書も読みたくなるものなのだ。しかもいい宗教書ほど何度読み返しても味わうことができ、そうやって何度も読み返して行けば、自分の愛読書になってしまうものなのである。宗教書を自分の愛読書になるまで読み込むからこそ、その宗教が生きた物になってくるのである。
宗教書を読むと、その宗教を理解するだけではなく、世の中の動きが自然と解るようになるのだ。宗教書は神の視点から書かれた物であるがゆえに、世の中の動きに翻弄されるのではなく、世の中の動きを見切ってしまい、先手先手で動いて行けるようになるのだ。無宗教の人に限って世の中を批判しているものだが、そういうことをやっているからこそ、社会に流されてしまい、自分が本当にしたいことを何1つできなくなってしまうのである。
●宗教活動に参加する
自分で宗教心を持つことは「無料」だが、宗教団体に入れば「有料」である。宗教団体の信者になることが有料だからといって、それを拒否していると危険な事態を招きかねないのだ。そうやって宗教を「マイ宗教」にしてしまう人は、宗教の本質を何も理解していないのである。
宗教団体は人類が生存競争を生き抜くための道具なのである。
宗教団体として優秀な教団は必ず信者たちにお金や時間を供出させる。そうやって教団に資金や労働力を集めてしまえば、教団として宗教活動をすることが可能になり、個人では決してできないことを遣り遂げてくれるのである。特に宗教施設を作ってしまえば、その宗教特有の知識と技術が蓄積されて行くことになり、信者たちが常に繁栄して行くことができるようになるのだ。
宗教団体に対する負担が大きければ大きいほど余所者を排除することができる。宗教団体は宣教することになるが、無闇に信者数が増えるのは危険なのである。飽くまでも或る一定レベルに達している者でないと信者として役に立たないのだ。教団にとって何もせずに宗教サービスを受ける信者は非常に困り者なのである。
宗教団体は排他的であればあるほど良いのだ。そうすれば信者たちは参加意欲が高まるし、自分たちのお金や時間が倍増して自分たちに還元されることになるのだ。こういう遣り方は必ずマスコミやら弁護士やら人権団体やらに非難されることになる。だからこそ派手に宗教活動を展開するのではなく、秘密裡に宗教活動を展開するようにすべきなのである。
排他的な宗教団体ではその信者間の結束力は半端なものではない。通常の人間関係では絶対に作り出すことのできない繋がりを宗教の力で作ってしまうのである。このため宗教団体に参加して仲間を作ってしまうと、終生破壊されることのない友人になってしまい、しかもその友人は道徳律を持った友人であるので、いざという時に非常に信用できるようになるのだ。
宗教団体を宗教の視点からしか見ないからこそ、宗教団体の実態が見えないのである。宗教団体は宗教活動をしながら、「ビジネス上の保険」を売っているものなのである。失業すれば真っ先に再就職先を提供してくれるし、起業しようとすれば資金を割安で貸してくれるし、様々なビジネスチャンスをくれたりするのだ。これだけハイリターンの保険は通常の保険会社では絶対に売っていないのである。
●宗教に対する中庸を保つ
しかし宗教には危険な要素もある。それは宗教に対して狂信的になったら、歯止めが効かなくなるということなのである。信者を狂信的にさせてしまう宗教はまともな宗教ではない。だがその宗教団体が「信仰」を強調し始めると、その信仰の使い方を間違えると、確実に狂信的になってしまうものなのである。
「信仰義認説」は「自己義認説」に早変わりするものなのである。
こうなると幾らその宗教を信仰したとしても、自分の人生に対してなんの役に立つことがなくなるのだ。要は「自分は信仰しているのだから正しいのであって、だから自分は常に正しい」ということになってしまい、自分は全く成長していかないし、その内、周囲の友人たちが去って行ってしまうのである。
宗教心を持つ時、信仰を矢鱈に強調する宗教は避けることだ。
もう1つは他の宗教に対して関心を持つということだ。
この2つを守っていれば、宗教の危険性を抑えることができるのである。
日本人であるなら、如何なる宗教心を持っていたとしても、「神道」「仏教」「儒教」の3つに関しては関心を持っておくべきなのである。神道を理解するためには『古事記』や『日本書紀』を読むべきだし、仏教を理解するためには『阿含経』や『法華経』を読むべきだし、儒教を理解するためには『大学』や『論語』を読むべきなのである。これ以外にも『聖書』を読んでユダヤ教やキリスト教を理解すべきだし、『コーラン』を読んでイスラム教を理解すべきなのである。
どの宗教にも教典には立派なことが書かれているが、実際にその宗教の信者たちが何をやったのか知るためには「宗教史」をしっかりと押さえておくことだ。教典を読んで宗教史を読まないと、その宗教を正しく理解することはできないのだ。教典を鵜呑みこすることほど、危険なものはないのだ。
自分が確固たる宗教心を持ちつつも、他の宗教を知ることで「宗教に対する中庸」を保っておくことだ。世の中を生きていれば邪教を信仰している人に出会ったりして、宗教論争をしてしまったりするものだ。キリスト教とイスラム教の戦いのように、なぜ宗教同士が仲良くできないのかと愚かな願望を抱いたりしてしまうものだ。
結局、優秀な宗教は生き残って繁栄していき、駄目な宗教は衰退して滅亡して行くものなのである。宗教をとやかく言うのではなく、宗教に対する中庸を保って、神の見えざる力に任すしかないのだ。現在、どんなに世界中に広まっている宗教と雖も、信者たちを繁栄させることのできない宗教は神よって滅亡されていくものなのである。
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コメント
タマティーさん、どぉもです~♪
相も変わらず子宝に恵まれず辛すぎる毎日ですぅ。
先月も今月もAIHしたのに、今回も何となくダメな気がしてます。ま、来月のパリ行きをキャンセル出来なさそう(確定)だから丁度いいんだけど…
この世に神仏って、宗教って頼れるもんですか?
どんなにお願いしても子供を授けて下さらないし、周りに子連れを近づけまくり、苦しみに拍車をかける神仏を頼れません。
投稿: はぐまろ | 2012年1月25日 (水) 17時26分
はぐまろさん、そういう不届きな考えを持つから、子宝に恵まれないのじゃ~!
この記事に書いているように、自分に宗教心があれば、神を絶対化し、自分を相対化することができるから、不妊治療が巧く行こうが行くまいが、心が穏やかにしていられるんですよ。
勿論、不妊治療が失敗した時には焦りますよ。
しかしそういう時、宗教心があれば凹たれないんですよ。
これが非常に大きな違いで、そういう女性にはちゃんと赤ちゃんがやってくるんですよ。
はぐまろさんのお尻をペンペンですよ!
罰として、不妊治療を受けているはぐまろさんに対して、もしも子供ができなかった時の選択肢について書いた記事を贈ります。
これは前々からはぐまろさんが要望していたもので、タマティーは書きたくなかったんですけど、はぐまろさんのために書きました。
この記事を良く読んで、子供が本当にできなかった時の人生について考えなさい。
その記事は1月27日に公開します。
投稿: タマティー | 2012年1月26日 (木) 06時16分
タマティーさん、覚えていて下さってありがとぉ♪
一言で簡単に『子供ができないーっ!子連れが憎いーっ!』って言ってるけど、そこに至るまでの葛藤が様々あるわけで…
勿論、神仏崇拝はして引き続きお願いも継続してます。
トイレや玄関もキレイにしてるし、観葉植物や炭も置いてブラスの空気になるよう気をつけてる。
子連れに微笑みかけたり願掛けしたり(今は憎い感情しか起きない)、良いと言われるジンクスなども数々取り入れて、病院にも通い漢方?(タンポポ茶)も続けてます。
年齢以外の問題がないのに…頑張ってるのに…
他人を憎いと思うことが苦しくて早く死にたいと思ってる私に神仏は酷すぎる仕打ちをしてくる…
最近は特に激しく『子連れを近くに遭遇させまくり、嫌味を見せつける』。もぉ辛すぎて苦痛過ぎて何度心で泣いて帰宅後に大泣きしたことか!
せっかく旦那とケンカもしなくなって落ち着いてきたのに、外出のたびに悪魔化していくし、絶対に死んでやるって思うんです。
どんなに苦しいか子連れは知らないし、偉そうだし、子供のいない人をバカにした感の強いのが多すぎる。早くニューハーフとかオネェ系みたいに市民権を得て、子連れが中心の社会でなくなればいいのにな~
はぁーっ、、、ため息
とにかく楽になりたいわぁ
投稿: はぐまろ | 2012年1月26日 (木) 10時09分
タマティー様、最近大学の本を読んだのですが、
儒教って信仰する神様っていないのですか??
投稿: たらみ | 2018年1月22日 (月) 19時35分
たらみさん、儒教は「天神地祇祖霊」を尊びます。
儒者はそもそも「雨乞い師」で、孔子が生きていた頃は、葬式屋みたいな事をやっていました。
但し、孔子は私生児なので、葬儀の仕方を学べなかったのか、それで政治家へと転身し、最後には教育者になります。
朱子は儒教を復活させたとはいっても、仏教の影響をモロに受けたので、「天神」に対してかなり観念論的に解釈し、それで後にひっくり返って、中国は唯物論の共産主義が蔓延してしまうんです。
投稿: タマティー | 2018年1月23日 (火) 05時58分
観念論を突き詰めると唯物論になってしまうのですか??
タマティー様、国生みの神話って何のためにあるのですか?
投稿: たらみ | 2018年1月24日 (水) 00時36分
たらみさん、これが「哲学のパラドックス」ですよ。
観念論は現実を無視して、あれこれ考えて行くので、最終的には現実離れしてしまいます。
それで突如ひっくり返ってしまい、唯物論が出て来るという訳です。
これはドイツの哲学界でも起こり、「ヘーゲルからマルクスへ」という変化は、この動きなんですよ。
国生み神話は国家の誕生を解き明かすための物です。
日本は出雲神族が先に出雲で国を作ったのですが、天孫族は筑後地方から起こってきたので、どうしても国生み神話を作る必要性がありました。
「イザナギ」とは「最初の奴国の国王」
「イザナミ」とは「最初の奴国の王妃」
という意味です。
投稿: タマティー | 2018年1月24日 (水) 05時22分