なんで読書会は巧く行かないのか?
●大学だからこそ間違ったことをやってしまう
いつの世も若者は欲望が激しいのに、それを効果的に実現していく知識も技術もない、体力が有り余っているのに、知恵がない。少しでも勉強すれば傲慢になって謙虚になることを知らない。若者に何かを期待するのはそもそも間違っているのであって、若者が未熟な自分を捨てない限り、絶対に大人たちの仲間入りをさせてはならないのだ。
読書に関して中学生や高校生ならそんなことをやらないのに、大学生になってしまうとやってしまう愚かな行為がある。
それが「読書会」だ。
大学生の時は意外と忙しい。講義が大量にあるし、部活やサークルをやっているのなら、そちらの活動のために大量に時間を食われてしまう。そうであるにも拘わらず、読書会を悠長に開くなど、頭がおかしいのではないかと思ってしまうのだ。
読書会をやっている大学生というのは結構いるのだ。読書会を行えば、友達を集めることができるし、普通に遊ぶよりは濃厚な友情を築き上げることも可能だ。しかしそれは読書会の中身が優れた物であるというわけには行かないのだ。
はっきりと言ってしまうと、大学生の頃に読書会をやっていた人が書いた本は詰まらない。自分の頭で全然考えていないし、奥行きがない。そもそもオリジナルな物がないので、俺のように大量の本を読んでいれば、その本に書かれた意見がどこの本から引用してきたかぐらいは簡単に解ってしまうものなのである。
この手の人間たちが恐ろしいのは、大学生の時に読書会をしただけでは飽き足らず、社会人になってからも読書会をやっているということなのである。ということは社会人の中で読書会に参加している人々は常に或る一定の割合を保っているということなのである。
●読書は基本的に個人的な体験である
なんで読書会が読書に対して間違った行為なのであるか?
まずなんといっても「読書は個人的体験である」からなのである。読書はみんなが一緒にやっても巧く行かないのだ。個人でせっせとやっていくしかない。それは孤独な作業なのだが、その孤独な作業を嫌う人はそもそも読書をすべきではないのである。
f二つ目の理由は「本に於いて重要な箇所はごく僅かである」ということなのである。読書をする際、その本の要点を掴んでしまえば、その本の内容の殆どを理解することができるものなので、読書会のようにみんなでゆっくりと読み進めていくと、逆に要点を掴めなくなってしまうということが起こるものなのである。
第三の理由は「読書会では誤読する可能性が大いにある」ということなのである。読書会に来るような人々は知的レベルの低い人たちだ。その連中が集まって本を解釈していけば、誤読するのは当たり前なのであって、その誤読する確率は個人でやるよりも高くなってしまうものなのである。
少しでも頭のいい人なら、一度でも読書会を開けば、その間違いに気づくものだ。そうと解れば読書会を解散し、後は個人で読書をしていくしかないのである。ところが読書会の欠点に気づけないほど知能の低い人たちは常にいるものだから、延々と読書会をやり続けてしまうのである。
読書会はそもそも間違った行為であるのに、読書を通じて友情を形成しているために、自分たちは高尚なことをやっているという雰囲気に包まれてしまうものなのである。確かに飲み会に行くよりはマシな行為であると思うが、だからといってそれが褒められた行為ではないのだ。大体、その高尚な雰囲気は偽りの物なのである。
●読書会は時間を大量に消耗していく
読書会というのは、1冊の本を1年間以上かけて読むものだ。これこそが「時間の無駄」なのである。もしも読書会に行かなければ、読書会にかける時間で本が大量に読めるものなのである。読書会に行っている者が1冊しか読んでいないのに、読書会に行かなかった者が1千冊読んでいれば、勝つのは後者であると決まっているのだ。
読書会を賞賛する者たちは1冊の本を長い時間かけて熟読したために、その本を良く理解できたというのだが、これは錯覚なのである。そうやって奥深く理解したいのなら、自分で読書ノートを丹念に作っていけばいいのである。その本を書き写し、自分の解釈や意見を書き記していけばいいのである。
読書会で本を理解したといっても大抵が鵜呑みである。その本の著者の意見を無批判で受け入れてしまい、ただその本の内容をなぞっているだけなのである。これでは理解したとはいえない。その本に洗脳されたというべきなのである。
その本を理解したいというのなら、その本を熟読することも大事だが、その本の参考文献を全て調べてあげてみたり、その本を批判している本を購入して、敢えてその批判に耳を傾けてみるべきなのである。こういう作業をしていれば、偉大な作家であったとしても資料を間違って引用していることが解ったり、その主張する意見が間違っていることも解ったりするのだ。
時間を大量にかけたからといってその本をきちんと理解できるとは限らない。だったら僧侶達は仏典を毎日読んでいるのだから、僧侶達は全員解脱できる筈だ。ところが現実はそうなっていない。幾ら時間をかけて読んでみても、理解の度合いが向上するとは限らないのだ。
●読書会よりも研究会
読書会をやるくらいなら、研究会をやった方がいいのだ。読書に関する研究会なら、自分が本を読んで、その内容を述べ、その後に自分の解釈や感想を述べていけばいいのだ。こうやって人前で発表すれば、その本を真剣になって読むものなので、短時間で非常に理解度を高めていくことができるものなのである。
こうやって発表されれば、出席者たちもその本を読んでみようかなという気持になるものなのである。そしてその本を読んでくれれば、その友人と会話が弾み、非常に知的レベルの高い会話をすることができるようになるものなのである。
実を言うと、jこの研究会の遣り方は吉田松陰が獄中で行っていたものであり、これを松下村塾に発展させていったのである。吉田松陰は自分の意見を一方的に言っていたのではないのである。塾生たちも意見を言い、それによってみんなで議論しあっていたのである。
読書会からは日本を変えた人物など1人も出て来たことはないが、松下村塾では日本を変えた人物達が大量発生してきた。その理由は簡単である。本を読むことだけで終わったか、本を読んで更に何かをしたかの違いだけなのである。
読書というものは誰がどうやっても時間がかかるものだ。確かに本を読み終えた時、読書をする前よりは知識量は増えている。しかし大事なことは、読書をした後に「あなたがどう思ったか?」なのである。読書をしたのに、自分の意見を言えないのなら、その本を読まなかった方がマシなのである。増してやその本を鵜呑みしているなら、その読書は有害だったと断定する外ないのである。
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