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脳とウォーキング

●なんで「42.195km」に惹かれるのか?

 マラソンというのは見ているだけで面白い。2時間強の競技なので、集中力が切れ始めた時にゲームが終ってくれるからだ。それに競技中は様々な駆け引きがあるし、最後には独走となる。まるで人生を見ているかのような錯覚に陥るのだ。

 マラソンの魅力を決定的にするのは、「42。195km」という数字なのである。人間は完璧な数よりも、半端な数の方に惹かれるのだ。完全なる物は崩壊するということが解っているので、敢えて不完全な物を好むのである。だから本来なら1万メートル走もマラソンも競技的にはそんなに変わらないのに、マラソンの方が圧倒的な人気を得てしまうのである。

 マラソンは別に「42。195km」でなくてもいいのだ。「40km」でもいいのである。実を言うと、この40km」というのは、人間が家族集団になった場合、徒歩で移動できる限界の距離なのである。時速4kmとし、朝6時出発で16時到着になると。1日の移動距離が40kmになるのだ。

 狩猟採集経済では定住しない。定住すればいずれ周辺の食料を全部食い尽くしてしまうので、必ずどこかの地に移動しなければならないのだ。しかし1人で走って移動するのではないのだ。多くの家族たちが集まって集団で移動するのである。その速度が遅くなるのは当たり前のことなのだ。しかも夜間は移動できないから、日中の間だけということになるのだ。

 マラソンを走りきれば、どの選手も体力を使い果たしてしまう。それと同じように10時間歩き続けると体力を使い果たしてしまう。人間の体力は1日40km移動できるようになっているので、だからこそマラソンになんとなく惹かれてしまうのだ。文明以前の記憶が蘇ってくるからなのである。

●歩かないからこそ脳疾患

 人間は歩くように出来ている。歩けば健康になるし、歩かなければ病気になる。非常に単純明解に出来ているのだ。人間の体は狩猟採集経済の頃から進化などしていない。普段は自宅の周辺を歩き回り、時には住居を移転するために40kmも歩き続けるようになっているのだ。

 もしも人間が歩かなくなったらどうなるのか?

 歩かなければ脳がやられてしまうのだ。血液が脳に集中してしまい、脳にエネルギーが行き過ぎて脳疾患を起こしてしまうのである。脳疾患を患う人はその直前に頭が少し大きくなっているものだ。歩かないために血液が頭に溜まり、そのために血栓が作られ、それが大爆発を起こして脳疾患になるのである。

 子供というのは、放置しておけば常に動き回っているものだ。それなのに自宅に閉じ込めてしまえば、運動量が激減し、それで脳腫瘍になったり、小児癌になったりするのだ。子供の悪性の病気は頭部に出来るという特徴があるのだ。それだけ子供は動き回るようになっているのだ。

 自動車を持つことは、歩かなくなる危険性が急増するということを決して忘れてはならない。一旦自動車に乗ってしまうと、自動車が足代わりになってしまい、歩かなくなるものなのだ。そのくせ運転で頭を使うために、脂っこい料理を好むようになるのだ。大体、自動車を運転する者にベジタリアンはいないものだ。自分が歩かずに脂っこい料理を好んで食べていれば、いずれ体のあちこちに病気が発症してくるのは当たり前のことなのである。

 既婚女性の場合、家事をすることでちょこまか動くことになる。これが健康に大いに寄与することになるのだ。もしも既婚女性が家事を手抜きしだすと、恐らくテレビを見まくり、お菓子は食べ放題になるので、それで体は完全に食事過剰になり、それが病気を引き起こしてしまうのである。

●平日は1日1時間、休日は歩きまくれ

 死ぬまで健康で居続けたいのなら、平日に於いて1日1時間はウォーキングをするようにすることだ。1日1時間歩き、それ以外にも歩いていれば、1日1万歩は歩けるようになるのだ。1日1時間のウォーキングは想像以上に健康に寄与することになるのだ。

 休日は自宅などにいないで、歩き回るようにすることだ。1日中歩き回っていれば、40kmくらい歩けてしまうものなのである。買い物に行ったり、外食に行ったりする程度でも、40kmとは行かないが結構歩けてしまうものなのである。

 小さい子供がいると、家族全員で山登りに行きたくなるものだが、あれは子供がいるために長距離を歩きたくなってしまうからなのである。子供は歩けば歩くほど心身が丈夫になるので、病気知らずの元気な子供になることができるのである。

 平日に於いて仕事が忙しいからといってウォーキングをせず、休日なのに自宅で寝ていれば、体が着実に蝕まれて病気になるものなのである。人間は歩かなくなると筋肉量が徐々に低下していくので、気付いた時には体温を上げることができないほど筋肉量が少なくなり、それで様々な病気を発症してしまうことになるのだ。

 歩かない人間に限って、歩きたくない理由を考え出すものだが、ではその理由を受け入れてなんになるというのだ? 歩かなければ歩かないほど、体は危険になってくるのだ。文明生活をしていればどうしても歩行数が少なくなってくるのだ。そうだからこそ人為的に歩いて、歩行数を増やさなければならないのである。

●成長に応じて変わること

 人間の歩き方は一定ではない。

 若い時はスポーツをして走り回った方がいいのである。特に10代では筋肉量が急増するので、走りまくることで筋肉量を一気に増やしていくべきなのである。中学生や高校生の時にスポーツで体を鍛えない代償は計り知れないほど大きいのだ。

 就職したのなら、仕事の合間にウォーキングをするようにすることだ。早朝ウォーキングをやるのもいいし、帰宅する際に自宅に直行せず、寄り道して帰るということをしてもいいのだ。人間はウォーキングをするとアイデアが沢山浮かぶようになるので、そのアイデアを使って仕事をすれば、仕事を成功させることができるのである。

 還暦を過ぎたのなら1日3時間は絶対に歩け。年を取ると筋肉量が急激に落ちるので、それで歩行数が少なくなり、そして挙句の果てには寝たきりになってしまうのである。寝たきり防止には歩行数を増やすというのが絶対に欠かせないのだ。

 なぜ3時間なのかというと、1日3時間もあるけば12kmぐらいになるし、1日3時間ならそんなに疲れないからだ。丁度いい疲労程度で済み、そのくせ健康に寄与する効果が高く、これだから無理をせず長く続けていくことができるようになるのだ。

 野生動物は歩けなくなったら終わりだ。歩行困難な所を見計らって猛獣が襲い掛かり、殺されてしまうことになるのだ。しかし人間は歩けなくなっても多少は生き続けことができるのである。だがその生存は周囲の人々に多大な迷惑をかけながら生き続けるものなのである。

 だからこそ歩け。歩くことは自分のためであると同時に、自分以外の人たちのためでもあるのだ。寝たきりの病気になってしまうのは、本人が一番つらいだろうが、周囲の人たちはそれと同じくらいにつらいのだ。自分が自分の健康を管理しなかったツケを他人を処理させてはならないのだ。

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コメント

今までずーっとROMらせて
いただいていた者です・・・
この記事 まさに私の旦那様の
ことそのものであります
DTPという仕事柄 お昼も食べず
一日PCと向き合い 休日も
趣味といって一日PCと向き合っています
私は機械と結婚したのでしょうか?!
脳血栓になるよとさりげなく
伝えたのですが 本人は そーいう
仕事だといって開き直って
います。私もあきらめモードです

投稿: Atsu | 2012年5月26日 (土) 22時27分

 Atsuさん、悲惨な光景が目に浮かびます!
 笑ってどうする?
 
 、まず旦那さんの仕事の遣り方じゃ。生産性は低いでしょう。
 集中力を活かしていないから、ダラダラと仕事をしていると思います。

 多分、風水的にパソコンを置いてある場所が悪いんじゃないかな?
 旦那さんが動かなくなってしまうような場所に置いてあるんですよ。
 風水の本を買って来て勉強すると、解決策が見つかったりしますよ。

 旦那さんが昼食を抜くのはそれなりにちゃんとした理由があります。
 頭脳労働ゆえに1日3食では多すぎるんです。1日2食で充分なんですよ。

投稿: タマティー | 2012年5月27日 (日) 06時24分

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