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「韓流ブーム」と「日本のドラマの質の低下」

●実は数を持っていない韓国ドラマ

 現在、日本のテレビ局は視聴率の低迷に苦しんでいる。視聴率が下がればスポンサーもつかなくなるので、収入が減少するということになるのだ。インターネットがこれほどまでに普及してきた以上、広告をわざわざテレビCMで打ち出す必要性が低下してきたというのに、テレビ局は自滅するような方向に突き進んでいるのだ。

 この視聴率の低迷を齎したのは、なんといっても「韓流ブーム」である。韓国のドラマでヒット作が連発してきたために、これを日本のテレビ局で流したら、逆に視聴率が下がってしまったのである。韓国ドラマには熱狂的なファンがいるだけで、実は視聴率を取れる代物ではないのだ。

 大体、ブームが起こった時には、それに便乗するより、冷静になって傍観した方がいいものなのである。ブームというものは、ブームを引き起こした者が最大の利益を手にするのであって、後から入ってきても自分が思うほど利益を取れないし、それどころか大損をしてしまうものなのだ。

 「AKB48」のブームもこれと同じで、彼女たちは人気があるように見えて、実は視聴率を取れるグループではないのだ。しかも利益を手にするのは、秋元康とその関係者たちだけなので、テレビ局が今更出演させても、視聴率は取れないし、儲からないしという悲惨な目に遭ってしまうのである。

 韓流ブームはブームであることを絶対に忘れるべきではないのだ。ブームである以上、必ずこのブームは衰退し、終焉する。ブームが起こっている最中は熱狂的なファンであっても、ブームが終ってしまえば韓国人俳優たちの程度の低さに気付き、しかも反日的な態度が気に食わなくなり、今までの愛情が憎悪に変わってしまうものなのである。

●ドラマ制作能力の低下

 今まで日本のテレビ業界には様々なブームがあったが、その中でも韓流ブームは日本のテレビ局に深刻な打撃を与えた。

 それは「ドラマ制作能力の低下」である。

 韓国ドラマを放送したテレビ局はどのテレビ局もドラマの質が低下してしまった。NHKでは大河ドラマの不調に見舞われているし、TBSが民放の中で最も質の高いドラマを作っていたのにそれが作れなくなったし、フジテレビはドラマの前面敗北という「ドラマのメルトダウン」ともいうべき現象までもが起こってしまったのだ。

 テレビ局はドラマに回せる資金は限られているのだ。それなのに韓国ドラマの獲得のために資金を使ってしまえば、肝腎の自社製作のドラマの資金が不足してしまうのは当たり前のことなのだ。最近のドラマで気にかかるのは、明らかに資金をケチっていて、ドラマの質が物凄く低くなったということなのである。

 もう1つはドラマを制作する機会が韓国ドラマを買うことで失われてしまったということだ。テレビドラマというのは作り続けなくてはならない。これが映画と違う所なのだ。ドラマのお客様は茶の間に居るのであって、常に作り続けなければ、そのお客様が消えてしまうし、一旦技術が落ちればそう簡単に上がらなくなってしまうのだ。

 テレビドラマはとにかく作り続けるしかないのだ。安易に外国のソフトを持ってくることは非常に危険なのだ。例えばテレビ東京は昼間にアメリカの映画を流し続けたために、まともなドラマを作れなくなったのである。これと似たような現象がどのテレビ局も韓国ドラマを流すことで起こってしまったのである。

 韓国ドラマも中には質の高い物があることだろう。しかしこれだけ大量に流せば、韓国ドラマの質の低さに気付くものだ。物語構成力が物凄く下手だし、物語の展開も遅い。会話に無駄な言葉が多すぎる。俳優たちの演技も素人レベルなのである。これだったら韓流ブームが起こる前の日本のドラマの方が余程良かったのである。

●ドラマへのリストラ

 日本は韓国よりも経済力は遥かに上だし、人口も上回り、国土も上回っている。本来なら、日本のドラマが韓国でブームになることはあっても、その逆は有り得ないのだ。ということは、日本のテレビ局の方に重大な落ち度があったということなのである。

 それ「ドラマへのリストラが全く行われていなかった」ということである。

 フジテレビの「月9」に代表されるように、ドラマは膨大な既得権益を持っていて、それに対してテレビ局がリストラを行い、赤字部門を切り捨てたり、ドラマ枠そのものを減少させていくということをしてこなかったのである。それがドラマの質の低下を引き起こし、そして視聴率が下がり続けてしまったのである。

 日本のテレビドラマの最大の問題点は1時間ドラマが主流になっているということなのである。

 わざわざ1時間のドラマを作るべきではないのだ。1時間ドラマというのは非常に中途半端なドラマなのである。人間の集中力は90分をサイクルとしているので、1時間のドラマでは人間にとって不自然な時間にドラマが終ってしまうのである。

 1時間のドラマを作るなら、45分のドラマを作った方がいいのだ。これは90分の半分なので、集中力が丁度盛り上がった所で話が終るので、「じゃあ、次回も見ようか」ということになるのだ。NHKの大河ドラマに人気があるのはこれを巧く使っているからなのである。

 より短くしようとすれば「30分ドラマ」が良いのだ。昔のテレビでは30分ドラマというのは結構あったものなのである。現在でも深夜番組で30分ドラマがあるが、これが結構善戦してたりするのだ。人間にとって無理のない時間なので、いい物を作れば見てしまうものなのである。  

 NHKの朝ドラはNHKにとって非常に価値のあるものなのだ。15分というのはテレビドラマを作れる最小の単位となるからだ。実を言うと、朝ドラは1日15分であっても、これを月曜日から土曜日まで6回放送するので、なんと合計90分になるのだ。人間の集中力のサイクルにドンピシャなのである。

●一旦視聴者が離れてしまうと、そう簡単に帰ってこない

 まさかドラマの放送時間を短くすることが、日本のドラマの質の向上に繋がるとは思いもしないことだろう。しかしこれこそが起死回生の策なのである。テレビアニメが善戦しているのは30分間で放送しているからなのである。これが1時間になってしまえば、幾らテレビアニメのファンたちだって重い負担になってしまうのである。

 テレビ局がドラマでは視聴率が取れないからといって、安易にドラマ枠を廃止し、そこにお笑い番組を持ってくるのは、余計に視聴率が取れなくなってしまう遣り方なのだ。お笑い番組だってドラマが善戦していればこそ盛り上がるものなのであって、お笑い番組だけを盛り上げても視聴率は取れないものなのである。

 テレビをよく見ている人たちというのは、ドラマをよく見ている人たちが主流なのである。こういう当たり前の事実すら、テレビ局のお偉方は気付かないのだ。ドラマの質が低くなり、ドラマで視聴率が取れなければ、テレビ局全体で番組の質が低下し、視聴率が下がっていくのである。

 嘗てTBSが「民放の雄」と呼ばれていた頃、TBSは名作ともいえるテレビドラマを大量に作っていたのである。だからお笑い番組も面白かったし、歌番組もヒットしていたし、報道番組だって充分に視聴率を取っていたのである。それなのに今では過去の栄光のことを完全に忘れているのだ。

 冷静に考えれば、現在の日本のお笑い番組だって、歌番組だって、報道番組だってつまらないのだ。俺が子供の頃にお笑いビッグスリーと言われた人たちが未だに現役で活動中なのである。歌番組にしても、もういい加減に司会者を変えて欲しいものだ。お爺さんが司会をやっている歌番組なんて、そもそも有り得ないよ。それに腰痛で立ち続けることができない「みのもんた」がやっている報道番組なんてバカらしくて見れないよ。

 テレビ局でリストラを行う時、当然に社内には抵抗勢力が大量発生してくるのだ。しかしその抵抗勢力を全部撃退してリストラを敢行しない限り、テレビ番組の質は上がらないし、視聴率だって取れないのだ。俺に言わせれば韓国ドラマを流すというのは、リストラすることを先延ばしにしているということなのである。

 テレビ局によっては「視聴者離れ」の方が恐ろしいものなのだ。一旦視聴者が離れてしまうと、そう簡単に簡単に帰ってこないものなのである。いずれインターネットテレビでドラマを作り、それがヒットする時代がやってくることだろう。その時がやってくればもう全てが手遅れになってしまうものなのである。リストラは今やらねばならないことなのである。

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