「戦略爆撃論」と「無制限のテロリズム」
●戦略爆撃論があればこそ東京大空襲も沖縄戦も原爆投下もあった
日本が日露戦争に勝利した後、日本国民は戦勝に浮かれて、冷静さを欠いてしまった。その最たるものが「韓国併合」であって、韓国の独立を守るために日露戦争を戦ったのに、よりによって韓国を日本に併合してしまったのである。
当時の韓国は世界最貧国といっても良く、このために日本は莫大な投資を強いられることになったのである。その出所は全部「日本国民の税金」である。しかも投資した所でなんの利益も上がってこないのである。日本は韓国を併合してしまったために貧乏になり、これ以降、国内で社会主義が徐々に蔓延してくることになるのである。
それに対してアメリカ合衆国は戦争の当事者だったのではないので、冷静さを保つことができた。アメリカ政府は日本との戦争を想定し、「オレンジ計画」なる侵略計画を考え、日本を戦争で滅ぼすことを前提に戦争計画を立てたのである。
どの国家も隣国との戦争を想定して戦争計画を立てることは許される。しかしこのオレンジ計画が普通の戦争計画と違ったのは、日本の滅亡を目的として作った点なのである。その目的があればこそ、アメリカ軍は攻撃の70%を戦略爆撃に振り向けるという計画を立てたのである。
この戦争計画に従って、アメリカ軍は「B-17」や「B-29」といった戦略爆撃を行なえる爆撃機の開発に急いだわけだし、普通の爆弾ではなく日本の民家を焼き払うために焼夷弾を作ったわけだし、原子爆弾を秘密裏に開発したのである。
戦略爆撃論があればこそ、戦争中に東京大空襲は起こったのだし、沖縄戦にしても民間人に機関銃や火炎放射器をぶっ放すということを平気でやったし、原爆投下によって広島と長崎を壊滅させるという出来事が起こったのである。
●実は効果がなかった戦略爆撃論
日本は原爆投下後にポツダム宣言を受諾して戦争を終結させたために、戦略爆撃には劇的な効果があったのではないかと思われている。日本国内でもそう主張している人たちは沢山いる。しかしそれは戦後に洗脳を受けてしまったからで、実際は違うのである。
小磯国昭内閣の際にアメリカ軍は硫黄島に侵略し、ここを守っていた日本軍は全滅するという事件が起こったのである。このために小磯国昭内閣は総辞職し、鈴木貫太郎内閣が登場するのである。鈴木貫太郎首相は終戦工作をするために登場してきた首相のである。
なぜこんなことが起こったのか?
それは硫黄島が日本の領土だったからなのである。そこがアメリカ軍に占領された以上、終戦工作を急がないと国家の独立を保ち得ないからなのである。それ以前は全部、日本の領土外で戦っていたのであり、日本の領土である硫黄島が占領されたら、最早、無闇に戦争を続行するべきではないのである。
実は戦略爆撃には効果がなかったというのは、戦後のアメリカ軍の調査でも判明したことなのである。戦略爆撃を受けても、日本軍の戦力は衰えていなかったし、日本国民の士気も衰えていなかったのである。
戦略爆撃には効果がないと解ったからこそ、アメリカ軍は終戦後、直ちに洗脳を開始するのである。マスコミに対してプレスコードを布いて事実上の検閲を行い、学校では教科書を墨で塗りつけ、日本軍が如何に悪いことをしたかということを教えたのである。
この洗脳が独立回復後にも生き続けたからこそ、日本国民は歴史の真相がまるで解らなくなってしまったのである。
●戦略爆撃の高い代償
戦略爆撃は戦後に高い代償を支払うことになる。それは「根深い反アメリカ感情」が生まれてしまうということなのである。日本では戦後、社会主義が蔓延したが、日本共産党であろうと日本社会党であろうと民主党であろうと、反アメリカ感情に根ざしていることには変わりないのだ。
アメリカ合衆国が覇権を維持するためには、東はイギリスを同盟国にし、西は日本を同盟国としてしまえば、ユーラシア大陸を包囲することができ、簡単に覇権を維持できるのである。しかし日本は同盟国として役に立たないために、韓国にアメリカ軍を配置せざるを得ないのである。嘗ての日本がやった失敗を今はアメリカ合衆国がやっているのである。
海洋国家であるなら、ユーラシア大陸には深入りしない方がいいのである。深入りした所でなんの利益も発生しないのである。海洋国家であるなら、ユーラシア大陸を封じ込めて、その間に貿易をして、せっせと稼ぐようにしていくべきなのである。大陸国家とは陸戦ではつらくとも、海戦でなら確実に勝てるものなのである。
アメリカ軍は戦略爆撃には効果がないと解ったのだから、第二次世界大戦後、戦略爆撃論を廃棄すれば良かったのである。しかしそれをやられると、アメリカ空軍の存在価値がなくなるから、戦略爆撃論が生き残ってしまったのである。
だからこそアメリカ軍は朝鮮戦争でもベトナム戦争でも湾岸戦争でも対イラク戦争でも戦略爆撃を用いたのである。どの戦争でも戦略爆撃には効果がなく、敵の軍隊は悠々と存在していたのである。結局、敵の軍隊を打ち破るためには陸戦を行なわなければならないのであって、戦略爆撃に効果はないのだ。
●無制限のテロリズム
アメリカ軍というのは世界最大量の核ミサイルを持ち、世界のどこにでもすぐさま50万人以上の兵力を投入できるようになっている。こういう国家は地球上のどこにもないのであって、まさにアメリカ軍は天下無敵なのである。
しかしこうなるとアメリカ合衆国に敵対する勢力は戦争で戦うことをせず、テロによって戦うことをし始めるのである。戦争は終わりテロリズムの時代が始まったのである。テロは平時のゲリラ戦なのであって、テロリストたちと戦えば戦うほど国力を消耗していくことになるのである。
まともなテロリストであるなら、ニューヨークで爆弾テロを起こすようなことはしない。アメリカ合衆国の外でアメリカ人を誘拐し殺害するということを執拗に繰り返すのである。アメリカ軍と雖も外国でアメリカ人の1人や2人が殺された程度で、軍隊を動かすことはできないのである。
もしもアメリカ軍はテロリストたちに怒って軍隊を動かしても、テロに関しては軍隊は不得手なのであって、勢い良く敵地に攻め込んで占領してしまっても、そこでまた執拗にテロが繰り返され、アメリカ軍は釘付けにされてしまうのである。
こういうことをやっていれば、アメリカ軍は軍隊とはいえない弱い連中を相手にしているために、逆にアメリカ軍自体が弱体化していくことになるのである。アメリカ軍を世界最強の軍隊のままでいさせたいのなら、テロリストたちとは戦うべきではないのである。
●歴史は繰り返す
近代国家では軍隊がゲリラやテロリストを相手にすると、いずれ国家が滅亡してしまうということになっている。ナポレオン1世が率いたフランス帝国ではスペインでゲリラ戦に遭遇しているし、ナチスドイツはヨーゴスラビアでゲリラ戦に遭遇しているし、ソ連はアフガニスタンでゲリラ戦に遭遇している。これらの国家はどれもその後、滅亡しているのである。
古代ローマ帝国はゲルマン民族の大移動という大規模なテロ攻撃を受けて、滅亡してしまっている。ローマ軍にしてみれば、ゲルマン人たちの武装は遥かに劣っていたのである。それなのに負けたのはローマ軍であって、勝ったのはゲルマン人たちなのである。
軍隊は大金を消費するものだ。しかも戦争になれば国力が大いに消耗する。それでも軍隊を持つのは国家の独立を守るためだし、戦争をするなら絶対に勝てる戦争をしなければならないのである。軍隊であるなら、ゲリラやテロリストたちを相手にすべきではないのである。
しかもアメリカ合衆国の場合、テロリズムの淵源がまさか戦略爆撃論にあるとは気づいていないのだ。日本は戦略爆撃を受けても、戦後、アメリカの同盟国に組み込まれたから、ゲリラ戦もテロ攻撃をしなかったが、その代わりに自民党が反アメリカ勢力と戦いまくったのである。
剣によって立つ者は剣によって滅びるものだが、アメリカ合衆国も戦略爆撃論があるからこそ自国が滅ぼされてしまうのである。アメリカ人の多くがまさか戦略爆撃論こそがテロリズムを生んでしまったということに気づかないのである。覇権国家というのはなまじパワーがありすぎるから、自国の滅亡原因となるものに気づけないのである。
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コメント
みゆきさん、あのだな~、運命鑑定は1人でも大変なんですぞ!![](http://emojies.cocolog-nifty.com/emoticon/crying.gif)
何、この火事場泥棒的な態度は!?
名前をちゃんとフルネームで言いなさい!
それと会社が倒産したのは悲惨だけど、給料が3割貰えるだけでもラッキーですよ。
普通、給料は出ないし、出たとしても大量解雇が待ち受けてますからね。
こういう時でも笑顔でいると、「この子は使い物になる!」と思って、どっかから救いの手が出て来るもんですよ。
絶対にやってはならないのが、「社長への文句」ですよ。
会社が倒産して一番酷い目に遭っているのは、社長ですからね。
投稿: タマティー | 2012年8月15日 (水) 18時05分
たまてぃ様。こんにちは。
以前、運命鑑定をして頂いたものです。
お忙しいところすいません。
たまてぃ様に聞いていただきたいことがあります。
旦那の実家のことです。旦那の実家は割烹料理屋の旅館を経営しています。
前々からあった、借金(義父が連帯保証人になってしまい…)の返済が滞っていて、このままだとあと一年後には立ち退きさせられてしまいます。
そこで、旦那にどうにかしてほしいと相談してきました。
今は旦那は飲食店プロデュースの営業をしております。
以前から自分の店を持ちたいと旦那は言っております。今回借金のことを相談されて今のままのお給料だと協力できないから、あと一年後までを目標にして?自分のお店を立ち上げ、利益をあげ、実家に毎月送金していこうと考えているそうです。
今後先が見えておりませんが、実家のお店を潰したくないですし、自分達のできる限りで協力していきたいと思っています。
しかし、お店を立ち上げるということは借金をしてやるわけですし、そのお店もうまくいくとはもちろん保証はありません。ですが、何もやってみないことにはどうにもなりませんし…。
ちなみに旦那は次男です。下に妹がいますが、いずれかは嫁にいく予定ですし、妹はお金のめんでどうにかしてもらおうとは考えていないそうです。長男は独り暮らしをして、一応定職にはついていますがお金のことをどうにかできるような感じではありません。
私たちには二人子供がいます。
長々と申し訳ありません。
わかりずらい説明ですが、何かアドバイスを頂けますと嬉しいです。
宜しくお願い致します。
投稿: 折居めぐみ | 2012年8月17日 (金) 00時11分
折居めぐみ、それでいいいんじゃないですか?![](http://emojies.cocolog-nifty.com/emoticon/happy01.gif)
旦那さんなら、必ずやれます。
しかし、それ以前に連帯保証人になるなって!
でも、いっそのこと、その実家の旅館を旦那さんに任せてみれば?
そっちの方が巧くいくんじゃないのかな?
割烹料理の旅館を高級化すれば、顧客数は少なくても、利益は大きくなりますよ。
投稿: タマティー | 2012年8月17日 (金) 07時14分
たまてぃ様、お返事ありがとうございます。
背中を押していただきありがとうございます。
実家をつぐというのも、案として旦那に話してみます。
これからも、ブログ楽しく読ませていただきます。ありがとうございました。
投稿: 折居めぐみ | 2012年8月17日 (金) 13時45分
タマティーさん、すみませんでした。
m(__)m
名前は申し送れましたが、斉藤美幸と言います。
1番辛いのは社長ですよね(>_<)
倒産一年前に息子さんが社長になってますし。
笑顔を心がけます。
投稿: みゆき | 2012年8月17日 (金) 16時27分