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スイス人に学ぶ平和の作り方

●昭和憲法は国防意識を破壊した

 平和というものは、戦争と戦争の間のほんの僅かな休息である。万が一にも人々が平和を願うから平和が実現されるのではない。飽くまでもしっかりとした国家戦略を持ち、充分に軍事力があるからこそ、平和が実現されるのである。

 もしも政府が平和主義者の意見を取り入れたり、平和主義者の政治家たちが活躍してしまうのなら、その国家は戦争に於いて大敗北を喫し、国民の大量虐殺という高い代償を支払う羽目になる。戦前の日本は大正デモクラシーの連中によって平和主義が推進され、そのために一連の戦争に敗北しまくり、7年に及ぶ占領という高い代償を支払う羽目になったのである。

 近代国家は国民憲法であるから、その国の憲法は国民投票によって賛否を問わなくてはならない。それゆえ昭和憲法のように連合国の占領中にアメリカ政府の意向を忠実に繁栄した憲法を制定するというのは、言語道断であるのだ。昭和憲法には改正論議があるが、法的には無効にしなければならない邪悪な憲法であるのだ。

 この昭和憲法は、要はアメリカ合衆国の保護国になるための憲法なのである。だから戦争放棄の規定があり、日本に軍隊がない以上、アメリカ軍が日本の駐留してくるのである。現在の日本は確かに平和かもしれないが、それは「隷従の平和」であって、この平和が続く限り、日本はアメリカ合衆国に搾取され続けるのである。

 昭和憲法の最大の罪は、「国民の国防意識を破壊した」ということなのである。日本のように北にロシア、西に中国という侵略国家がいる国家では、戦争放棄は絶対にありえない。日本の置かれた状況が「非武装中立」を絶対に選択できないようにさせているのである。

 昭和憲法で戦争を放棄している以上、自衛隊は憲法違反の存在である。そのために近隣諸国は日本に侵略を働き、ロシアには千島列島と樺太を奪われ、韓国には竹島を奪われ、中国と台湾は尖閣諸島を侵略しようとしているのである。昭和憲法がある限り、日本は領土問題を抱え続け、国家の独立が非常に危うくなっているのである。

●スイスは重武装によって平和を築き上げた

 平和というものは、どういうものを教えてくれるのはスイス人たちである。スイスは日本以上に過酷な状況に置かれており、北にドイツ、西にフランス、南にイタリアと、侵略戦争をしまくり続けた国家に囲まれているのだ。しかもスイスの国土は狭く、スイスの経済力も弱いのである。

 この状況下で、スイス政府は非武装中立などという空想的な選択をしなかった。重武装をさせた上で永世中立国になる選択をしたのである。この重武装が大事なのであって、スイス政府は徴兵制を布き、国土に軍事施設を張り巡らせることで、他国の侵略を阻止しているのである。その上で永世中立政策を展開しているのである。

 「平和というものは重武装によってのみ築かれる!」

 これこそが平和の真実なのである。

 当然にこんな重武装では経済的負担が激しくなる。そこで国防を「国防軍」と「民間防衛隊」に2つに分け、国防軍は専門的に国防に従事し、民間防衛隊は民間でビジネスをこなしながら、非常時になれば国防に従事するのである。

 このためスイスの各家庭には『軍人操典』と『民間防衛』の2つの書物が置かれることになる。平時に於いて戦争のことを考え、定期的に軍事訓練が施されるからこそ、いざ戦争になれば敵国の侵略を撃退できるだけの軍事力を持ちえるのである。

 スイス人の平和は日本の平和主義者に見られるような机上の空論というものが全くない。スイスの各家庭では、2年間の食糧備蓄がなされ、核シェルターまで装備されているのである。一般レベルでここまで戦争の準備がなされていれば、逆に戦争が起こる確率が一気に下がるものなのである。「世界平和」を唱えて、実際には何もしないからこそ、逆に戦争を招いてしまうのである。

●平和を装う侵略

 戦争というものは戦争の時だけ起こるものなのではない。平時に於いて敵国が平和を装う侵略を仕掛けてくることもありえるのだ。スイスの『民間防衛』が優れているのは、これに関してきちんとその対策を述べているということなのである。

 「裏切り」「敗北主義および平和主義」「愛情をよそおう宣伝」「威嚇による宣伝」「経済戦争」「スパイ行為」「破壊活動」「政府機能の解体」「テロ」「クーデター、外国の介入」等等、敵国が如何にして平和を装う侵略を仕掛けてくるのかを述べているのだ。

 冷静に考えると、これは社会主義国がやりまくった方法なのである。社会主義者は社会主義革命を引き起こすためには如何なる手段も許されると考えるので、悪質極まりない方法を幾らでも作り出してくるものなのである。

 戦前の日本も、戦後の日本も、このことに関しては無防備すぎたのである。平時の段階で社会主義者たちを取り締まって皆殺しに、その一方で国民に対して社会主義国の侵略の手口を教えておけば、戦時になった時に社会主義国の侵略を阻止することができたのである。

 日本政府は北朝鮮による日本人拉致を未だに解決できていない。自国の国民を守れなければ、政府の存在理由はなくなってしまうのだ。しかもいざ日本政府が北朝鮮と交渉を始めようとすると、その足を引っ張る形で、国内の社会主義者たちが動き、交渉が失敗してしまうのである。

●近代国家は占領時に洗脳工作を働く

 近代国家はそれまでの封建国家とは違う。国民国家であるために、敵国を侵略した場合、その占領地に於いて「洗脳工作」を働くことになる。洗脳工作を働くことでその敵国民を弱体化させ、もう二度と反抗できないようにさせるのである。

 これこそ日本が連合国の占領中にやられたことなのである。この洗脳が恐ろしいのは、昭和憲法体制がある限り、その洗脳を解けない国民が大多数に及んでしまうことなのである。このため日本は昭和憲法がある限り、まともな政治を行なうことができず、アメリカ合衆国頼りになってしまうのである。

 敵国に国土を占領されたら、スイスの『民間防衛』では抵抗運動をするように勧めるのである。国民が執拗に艇庫運動を仕掛ければ、敵国はいずれ撤退することになるからなのである。日本が連合国の占領中に抵抗運動が1つも起きなかったというのは、抵抗運動に関してなんの教育も行なわれていなかったからなのである。

 もしも第二次世界大戦で帝国陸海軍が大敗北を喫して、アメリカ軍が上陸してきても、国民が執拗に抵抗運動をし続けたら、アメリカ軍は撤退しただろうし、その後、アメリカ政府は「日本国民は手強いぞ」と思うようになり、もう2度と侵略してこなくなった筈なのである。

 戦争になればその政府が今まで一体何をやってきたのか、国民性やら全てのことが解るものなのである。戦前の政府は確かに国政を誤り、大失敗を犯した。しかし国民もそれと同じくらいに政治を誤り、大失敗を犯したのである。

 近代国家の戦争では、敗戦国は想像を絶する悲惨な目に遭ってしまうのだ。だから平時に於いて戦争を研究し、戦争に備えるべきなのである。平和云々を言うのなら、せめてスイス政府編『民間防衛』(腹書房)を読んで欲しいものだ。この本を読めば、安易に「世界平和」などと唱えることは絶対になくなるのだ。

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コメント

こんにちは(*^_^*)タマティーさん!
まだまだ暑い日が続いていますね(^-^;

今回、ご相談なのですが…。
最近、主人の仕事のスキルアップの為に、英語等の勉強や仕事の勉強の為に会話時間が少ないのです。主人なりに家族の為に凄く頑張っているので邪魔をしたくは無いのですが、私がストレスが溜まると会話をもっとしたいと言ってしまいます。(x_x)
主人は、週末は子供の面倒家の事は率先してしてくれるので、私が我慢をもっとしなくてはと思います。
ママ友を作って話しをした方が良いのですかね?(^-^;

そこで、タマティーさんに仕事等の鑑定をして頂けるでしょうか?(>_

宜しくお願い致します

投稿: ぽんちゃん | 2012年9月13日 (木) 12時44分

 ぽんちゃん、夫婦8で会話する時は、質に拘ろう。
 濃厚な会話なら短時間でも満足できるんですよ。
 ダラダラ会話しないように。

 まあ、運命鑑定に応じましょう。
 名前と生年月日を送って下さいね。

投稿: タマティー | 2012年9月14日 (金) 07時22分

タマティー様

お返事ありがとうございました。里帰りで長期帰りましたがダメで、敷地内同居なので引っ越せず…。

けどタマティー様に鑑定をしていただけたので、姑には逆らわずに、娘たちをクッション?にして、少しでもうまくいくように頑張ってみます!
姑と舅もなかなか切れない関係なんですね。納得!注意して関係を築いていこうと思います。
ブログ、これからも見させていただきます!
本当ありがとうございました(>_<)

投稿: どんぐり | 2012年9月14日 (金) 13時18分

タマティーさん こんにちは♪
お身体の調子はいかがでしょうか?
夏の疲れでしょうか、私も風邪をひき咳が止まらずただ今休養中です。

さて、今回のお言葉は家族でも話しておりました。

「戦争しません!」と憲法で掲げていることには賛成です。
ですが 、近隣諸国とゴタゴタしてるのですから、自分の国は自分達で守らなければ!と思いますので、スイスのような国が理想なのですが…なにをやっているのかと悲しくなります。
社会主義国会…恐ろしいです。

投稿: おだんご | 2012年9月18日 (火) 12時56分

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