●自然災害と結婚災害
自然災害に巻き込まれることは悲惨である。台風で家が押し流されたとか、地震で自宅が倒壊したとか、津波に飲み込まれたとかすれば、自宅はなくなるし、死傷者が出てしまい、その時は呆然とせざるを得ない。
しかしこの世には自然災害よりも恐ろしい災害があるのだ。それが「結婚災害」である。結婚で失敗してしまったために、家族が崩壊してしまったり、仕事が台無しになってしまったり、社会的信用を全部失うということになってしまうのだ。
なぜ結婚災害が自然災害よりも恐ろしいのかといえば、結婚災害は家族という「究極の安らぎ」を与える場所を破壊してしまうからだ。自然災害ならそれがどんなに怖くても物理的現象なのであって、家族が生き残っていれば、再建は可能になるのだ。だが結婚災害の場合、そうはならないのだ。
人間はこの世の中に於いて自分一人で生きて行くことはできないし、自分一人の力で成功することもできない。成功者たちの殆どは結婚しているという事実を重く受け止めるべきなのである。配偶者という最強の協力者がいたからこそ、難なく成功して行くことができたのでる。
自然科学が発達してくれば、自然災害を予測することは可能になってくる。ところが結婚災害に関しては自然科学が進歩する遥か以前にこれを予測することは可能だったのである。
要は結婚相手を間違えないこと!
それさえできれば、結婚災害を完全に防止することができるのである。
●最初の運命の相手との別れ
大抵の人間は「16歳から19歳」の間に、最初の運命の相手と出会うことになる。基本的にこの時期に初恋をしたという経験の持ち主なら、その相手が誰だが解ることであろう。しかしこの恋愛は高校卒業と同時に結婚するか、大学生の時に交際を開始し、その後めでたくゴールインしない限り、失恋に終わってしまうのである。
近代社会は高学歴を要求しているのだが、そのために最初の恋愛が犠牲になってしまうのである。この事実は重く受け止めておいた方がいい。というのは、例えば高校卒業と同時に結婚してしまった男女は結婚相手を間違えていないし、妊娠も早くに行なうので、結婚がスムーズに行くのである。
ところが、最初の運命の相手を逃した男女は、その後、数年間はまず運命の相手が現れないし、堕落的なセックスに耽る危険性も高まるのである。20代の男女の性欲が高揚しているのは、妊娠をしたいがためなのであって、その時期を無駄に過ごしてしまうことになってしまうのだ。
女性が絶対に忘れてはならないのは、卵子は19歳で最も健康的な卵子になり、それ以降は徐々に劣化していくという事実なのである。しかも女性ホルモンの分泌量は33歳がピークになるのであって、これ以降、不妊症のリスクが高まってくるのである。
女性が40歳を過ぎて「婚活」をするというのは、非常に愚かなことなのである。自分の人生設計に結婚というものを考慮していなかったために、結婚が晩婚になり、不妊症のリスクを最大化してしまうのである。
男性が絶対に忘れてならないのは、「若い内は結婚などせず、独身生活を大いに楽しもう」と思うことは非常に危険な生き方だということだ。妻の支援のある既婚男性と、独身男性が戦えば、絶対に既婚男性の方が勝つのだ。相手は2人で戦い、こちらは1人で戦うなら、勝敗は戦う前から解っているものなのである。
●運命の出会いはスムーズに行く
漫画や小説、ドラマや映画を見すぎてしまうと、恋愛は複雑に展開するものだと思い込んでしまう。しかし実際の恋愛は違うのである。本物の恋愛は非常にスムーズに行くのである。運命の出会いというのは、出会った瞬間からあれよあれよと展開してしまい、気づいた時には結婚しているものなのである。
恋愛結婚をしたいのなら、まずは自分の両親の恋愛結婚の話を聞いてみることだ。夫婦仲のいい両親なら結婚に至るまでの話が本当に面白いのだ。だが夫婦喧嘩をするような両親だと結婚に至るまでの話が非常に変なのである。
運命の出会いというのは、出会った瞬間に「私、この人と結婚する!」と直感で解ってしまったり、自分の好みではない相手なのになぜだか惹かれてしまったとか、そういう不可思議な現象が起こるものなのである。
女性が若い時に宗教に嵌ったりするのは、宗教が霊感を鍛えてくれるからだ。基本的にちゃんとした宗教心のある女性は、そう簡単に結婚相手を間違えないものなのである。自分自身が何か不可思議な力の存在を認めているからこそ、本当に不可思議な現象が起こってくるのである。
逆に女性が理屈を捏ね始めると結婚不可能になる。大抵、恋愛相談に応じている女性ほど、まともな恋愛をしていないのだ。女性が大学院に行ってしまうと、これまた婚期が遠くなっていくのだ。まともな結婚をしたいのなら、恋愛相談には乗らない。大学院に行っても彼氏を作っておくということは絶対に必要なことなのである。
●お見合いは必要なシステムである
恋愛至上主義者たちは「お見合い結婚」の絶滅を願っていたのだが、お見合い結婚はなくならなかった。それどころか、恋愛が盛んになればなるほど、お見合い結婚の重要性が増してきたのである。というのはお見合い結婚の方が安全な結婚ができるということなのである。
恋愛結婚を望む場合、10代の時に既に運命の相手を使い切っているので、大概の男女は後2人しか運命の相手はいないのである。この運命の相手を捕まえることができればそれはそれでいい。しかしこの2人を逃してしまえば、もうどんなことをやっても、恋愛結婚は不可能なのである。
だからお見合い結婚の登場となるのだ。お見合い結婚はそれが運命の相手ではなくても、結婚できるのである。しかも結婚したことによって自分の運命が変わり、今まで不幸だった人生が一転して幸せになってしまうという現象が起こってくるのである。
お見合い結婚した人は結構お見合いをしているのである。充分に相手を選んでいるのだ。しかも結婚を前提に交際するわけだから、結婚相手を間違える確率が非常に低くなる。恋愛ではどうしても感情が先走るので、結婚相手を冷静に見るということができないのである。
女性が30代になって、恋愛が巧く行かなかったり、恋愛話が1つもないなら、お見合いをしてしまった方がいいのである。30歳を越えると時間の進むスピードが速くなるので、チンタラと過ごしていると、気づいた時にはもう40歳になってしまっているものなのである。40歳から結婚をどうしようか考えても、もう遅いものなのである。
●結婚の物理的側面と精神的側面
①食事
結婚を幸せにするためには、なんといっても手料理が一番効果的なのである。料理の巧い女性を妻にするなら、その結婚は大方成功することだろう。逆に言えば料理の下手な女性を妻にするなら、その結婚は失敗する可能性が高くなるのだ。
②家計
結婚すれば、とにかく夫はしっかりと稼いでくるべきなのである。夫の稼ぎはなくなれば、結婚というものは途端に巧く行かなくなるものだ。妻が働きに出ても、絶対にその収入を家計の収入のメインにしてはならないのだ。
妻が最優先ですべきことは、家計の管理なのである。家計簿をつけて収支を統制すれば、どんな収入金額であろうとも、きちんと対処できるのである。もしも家計簿をつけないのなら、せめて預金通帳を使って巧く家計の管理を行うべきなのである。
③子供
結婚を成功させるためにはなんといっても子供が必要になってくる。子供を3人以上生めば、その結婚は安定するのである。子供が1人や2人だと、数が少ないから、どうしても結婚が安定してくれないのである。
子供のいない結婚は結婚ではない。「同棲」である。その夫婦がどんなに愛し合ったとしても、その夫は妻を妊娠させるほど愛してはいなかったということであり、その妻も夫の子供を妊娠したくなるほど愛していなかったということなのである。
④会話とセックス
夫婦の関係を維持するためには会話が欠かせない。日々夫婦で会話をしておかないと、どうしても意思疎通が悪くなり、それで離婚することになってしまうのである。夫が出張で出掛ける時は、外出先から電話するくらいの配慮が必要なのである。
夫婦の関係を維持するためには、セックスも欠かせない。気をつけるべきは、妻が出産した後、一時的に性欲が低下するので、それでセックスを拒否してしまうことなのである。これをやってしまうと、当然に夫は他の女性を相手に性欲の処理を行なうことになり、夫婦で大騒動に発展してしまうのである。
⑤宗教
結婚してもいつも幸せにしたいのなら、しっかりとした宗教心を持つようにすることだ。日本は宗教混淆の国なので、「神道」「仏教」「儒教」の三つの宗教を収めることは絶対に必要になってくる。これらの宗教が解れば、日本人の思考や行動パターンは大体解ってくるのだ。
夫が「自分は無宗教だ」と唱えていると、逆に妻や子供立ちは狂信的な宗教に走ってしまうものなのである。宗教に対する免疫力がないために、宗教に対して余りにも無防備になってしまうのである。仕事ばかりしていないで、宗教のために時間を割くことは絶対に必要なのである。
●離婚はお早めに
どんなに恋愛が盛り上がって結婚したとしても、その結婚が成功するとは限らない。失敗することだってありえる。結婚して一緒に住んでみて、初めて相手の嫌な部分を見てしまい、それが到底受け入れられないことだってあるのだ。
結婚の失敗はすぐに解るものなのである。結婚してから数十年してから解るものではないのだ。通常は結婚して3年以内だし、それこそ新婚旅行の後に離婚を決意することもあるのだ。大事なことは、この結婚が失敗だったと思ったら、早めに離婚することなのである。
失敗している結婚をそのまま維持しようとすれば、夫婦喧嘩になり、そして暴力沙汰になるものなのである。DVシェルターに駆け込むのも結構だが、なんでそういう事態になる前に離婚しなかったのかということなのである。
早めに離婚しておけば、その後、再婚して新たな人生を歩むことができるものなのである。離婚が遅くなればなるほど、自分の選択肢は限られてくるものなのである。女性が45歳を過ぎれば妊娠の可能性は極端に低くなってしまうことを絶対に忘れるべきではないのだ。
やめておくべきは「熟年離婚」なのである。熟年離婚するような夫婦には子供たちがいるのだから、「今更離婚するな」ということなのである。本人たちの勝手気儘な行動が、子供達の人生に悪影響を及ぼすことになるのだ。
●成功の光と影
男女というものは、結婚して地道に努力していれば、その結婚を成功させることができるものなのである。しかしそれで万々歳ではないのだ。成功したからこそ、その分、影が濃くなってしまい、それが結婚に不幸を齎すことになるのだ。
既婚男性であるなら、仕事が成功してから、絶対に妻を取り替えるな。仕事が成功し、収入が高くなってくると、それに連れられて若い女性たちが群がってくるものだ。自分の妻は年老いているのに、若い女性は肌がピチピチだから、そっちの方を好んでしまうのだ。
しかし糟糠の妻を凌駕できる若い女性は絶対にいない。これだけは断言できる。妻の内助の功があればこそ、自分は成功できたのであって、その妻を離婚で失ってしまえば、自分の仕事がおかしくなっていくのは当たり前のことなのである。
既婚女性の場合、子育て終了後の空虚感には充分配慮しておくことだ。既婚女性にとって育児や子育ては面白かった筈である。しかし子供たちが成長し、親から離れていけば、母親は取り残されてしまうのである。
心の中にポッカリと穴が空けば、その穴を埋めるために、異常な行動を散るようになるのだ。ここでも成功したからこそ悲劇に見舞われてしまうのである。何かしらの趣味を持つとか、孫の世話を買って出るとかしないと、その心の穴は埋まっていかないものなのである。
●人生経験と知恵がなければ何も見えない
この世の中で立派な人物は全員が全員、結婚しているということを絶対に忘れてはならない。夫婦で切磋琢磨し、協力し合ったからこそ、結婚も仕事も巧く行ったのである。独身生活を長く続けていれば、自分を成長させることは出来ないものなのである。
人間の人生の中で必ず自分が変革する時期がある。結婚はその最たるものだ。自分が変革する時に変革しておかないと、結局、その後どうやっても変革できなくなってしまうのである。自分が変革できることはそう何度もあるのではないのだ。
結婚したのに、その結婚を離婚に終わらせてしまう人たちは、最初の段階で相手を間違えたのである。もう1つ言うなら、「忍耐力」が足らなかったのである。結婚という大事なことをするのに、相手を間違えたり、忍耐力が足りなければ、その後、何をやってもおかしなことをやってしまうのである。
人生経験と知恵がないと、何も見えないのだ。結婚の表面的なことを幾ら論じても無意味なのである。人間は誰かを愛することはできる。しかし「愛の循環」を作り出すためには、結婚は絶対に必要不可欠なのである。
もしも結婚災害に遭ってしまったのなら、早めに収束させるべきなのである。これほど恐ろしいものはないのだ。労力も資金も時間も大量に食って行くものなのである。結婚災害で人生をロスしていれば、あっという間に後続の者たちに追い抜かれていくものなのである。
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