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作家とスポーツ

●スポーツは無闇にするな

 若い時には充分な体力があっても、その体力は永続するものではない。加齢と共に衰えて行くものなのである。だからスポーツをやって体を鍛え、体力の低下を抑えなければならないのだ。スポーツによって筋肉量を維持するなり、増強させているなら、健康に生きて行くことができるものなのである。

 しかしスポーツは無闇にするな。スポーツは自分がやっている職業で変動して行くものなのである。中高生や大学生の頃には自分の好き勝手にスポーツをすることができても、社会に出ればそうはいかなくなるのだ。

 例えば仕事で肉体労働をやっているのなら、スポーツなんか殆どやらないものだ。私生活では漫画雑誌を読んだり、テレビをみたり、パチンコや競馬競輪競艇などをするものだ。仕事で体を使ったからこそ、私生活では頭を使うことでストレスを発散させているのである。

 逆に仕事で頭脳労働をしている場合、私生活では体を動かさざるを得ない。スポーツをやって体を動かさないと、脳に血液が集中してしまい、仕事に支障を来たすようになるのだ。スポーツの重要性が説かれるようになるのは、頭脳労働者が増えたからなのである。

 頭脳労働をしている場合、どのようなスポーツをやるのが最善なのかは、作家たちに訊けばいい。作家たちは頭脳労働の代表者なので、作家たちのやっていることを見ればお手本になるのだ。物真似するのが成功には一番手っ取り早いのである。

●作家がやっていいスポーツ

①ウォーキング

 作家たちがやっているスポーツでナンバーワンなのがウォーキングなのである。ウォーキングをすれば全身の血流が良くなるので、脳に集中した血液が巧く分散されるのである。しかもウォーキングをやっても疲れないので、無理をすることなくや続けることができるのである。

②軽ジョギング

 軽ジョギングも作家たちが好むものである。ジョギングではない。飽くまでも軽ジョギングなのである。この軽い走りこそ、脳にヤル気を引き起こし、様々なアイデアを齎してくれるのである。30分ほど走れば充分に汗をかくことができるので、この点でも健康に寄与するのだ。

③筋肉トレーニング

 作家の仕事は或る意味「体力勝負」なので、筋肉トレーニングは欠かせない。筋肉量の多い作家は出来のいい作品を作ってくる可能性が高いのだ。筋肉量が低下すると、どうしてもいい作品を作れなくなるものなのである。

④乗馬やサイクリング

 乗馬も作家には相性のいいスポーツなのである。乗馬は全身運動であるために、少し馬に乗っただけでも汗をかいてしまうほどなのである。しかも馬の上にいるとアイデアが浮かび易いのだ。しかし乗馬は都会ではできない。その代わりにサイクリングということになるのだ。

⑤ハイキング

 作家の仕事は酸素量が多いほど巧く仕事ができるものだ。そこでハイキングなのである。ハイキングを趣味とする作家たちが意外と多い。都会から離れ、山々を歩き回っていると、実に爽快だし、心身がリフレッシュするものなのである。

●作家がやってはならないスポーツ

 作家がやっていいスポーツがあるなら、作家がやってはならないスポーツもある。

①ゴルフ

 その筆頭はゴルフである。ゴルフが頭脳労働に良くないのは、ゴルフのために大量の時間を食ってしまうからであろう。嘗て松本清張は「ゴルフをする作家は作家ではない」と断言したが、まさにその通りなのである。ゴルフに手を出した作家は大抵がその後ダメになっていっているのだ。

②野球やサッカーやバスケットボール

 野球やサッカーやバスケットボールといった集団スポーツは頭脳労働には良くない。チームでスポーツをしていると競争原理が作動してしまい、必要以上に運動してしまうからであろう。しかもやれば大量に時間を食うので、頭脳労働には不適格なのである。

③テニス

 テニスと頭脳労働は完全に矛盾するといっても過言ではない。テニスは利き腕ばかり酷使するスポーツなので、遣り続ければ必ず肩や膝の痛みを訴えるようになるのだ。テニス自体、人気があるスポーツなのだが、作家たちを見ているとこれに手を出す人は殆どいないのである。

④釣り

 釣りは遊びでやる分にはいいのだが、これを本格的にやると頭脳労働に支障が出て来る。吉本隆明は釣りをしている最中に事故に遭い、その後、作家活動ができなくなり、死んでしまったという事例があるのだ。作家なのに釣りを趣味とするとするからこそ、そんな悲惨な事故に遭ってしまったのである。

⑤トライアスロン

 トライアスロンは体力の限界に挑戦することでは素晴らしいスポーツなのだが、頭脳労働には不適格なスポーツである。トライアスロンをやれば疲労しきってしまうので、その状態では頭脳労働をすることができなくなってしまうのだ。

●要は「射精」なり

 作家がやっていいスポーツと、作家がやってはいけないスポーツは、何が違うのかといえば、それは「疲労」であろう。頭脳労働ではスポーツでの疲労を最小限に抑えるべきであって、それができたスポーツは頭脳労働に向いているスポーツだということなのである。

 もう1つは「射精」であろう。ゴルフのようにボールをかっ飛ばすスポーツは射精をした時のような爽快感を感じてしまうのであり、そういうことをやっていると、いざ執筆しても頭が巧く作動しなくなってしまうのである。

 考えてみれば、作家がやってはならないスポーツは、全部、スポーツでの感動が激しいスポーツばかりなのである。そういうスポーツはスポーツ自体としては素晴らしいが、作家にとっては最悪のスポーツなのである。

 事実、ゴルフ小説って余り聞いたことがない。たとえ作家がゴルフ小説を作っても決して巧くいかないのだ。作家がゴルフを遣り始めたら、作家人生はもう終わりなのだ。その一方、ウォーキングの効用を説いた本なら幾らでもある。作家は普段からウォーキングをやっているから、この手の本は上手に書けるのである。

 激しいスポーツを見れば誰だって感動する。しかしそれは観戦で終わらしておくことだ。何も自分自身がやる必要性はないのだ。頭脳労働をしているのなら、地味なスポーツではあったとしても、持続できるスポーツをやるようにすることだ。

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