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「学問のススメ」より「読書の勧め」

●人間の差は家庭環境と教育によって出る

 人間は生まれた時点で大した差はない。どの赤ちゃんも寝たきりだし、立つことはできないし、言葉を発することもできない。それなのに数十年後は最早埋めることの出来ない格差を生じさせてしまうのである。

 何が人間の能力をそこまで変えさせてしまうのかといえば、それは「家庭環境」である。家族を守ろうとする気概を持つ父親と、心優しい母親がいれば、その両親の下に生まれた子供は元気にスクスクと育って行くものだ。

 もう一つは「教育」である。お稽古事をやった子供はその分野に於いては能力を持つものだ。学校に行った子供は読み書きができるし、学問もできるようになる。塾や予備校に行った子供は学校に行っている子供たちよりも高い学力を持つものである。

 国家の独立を守るためには、家族制度を絶対に守り続けなければならないし、教育制度を整えていかなければならない。家族が崩壊しているのに、国家の独立を保とうというのは無理な注文なのである。学校が崩壊しているのに、経済発展をなそうというのも無理な注文なのである。

 人間にとって遺伝子は重要であっても、出世以後の環境で大きく能力を変えてしまう動物であるということを再確認すべきなのである。優れた環境を持てた国家は大いに発展していくし、粗悪な環境しか持てなかった国家は衰退し、破滅して行くだけなのである。

●読書をしている人だけが成長し続ける

 ところが人間というものは本来「怠け者」なのである。自分が怠けようするために何かを悪用し出すものなのである。家庭環境が大事だからちって、門地家柄を誇り、自分の家よりも地位や収入の低い家の出身の者たちを見下そうとするのだ。教育が大事だからといって、学閥意識を振り翳し、自分が卒業した大学以外の者たちを排斥しようとするのだ。

 そもそも偏差値の高い私立学校や私立大学は入学金や授業料も高いから、結局、その学校や大学に行けるのは裕福な家の子弟ということになってしまう。「学問のススメ」を唱えることは結構だが、お金がないために、その学校や大学から門前払いを食らってしまう優秀な若者たちが大勢いることもまた事実なのである。

 平和な社会というのは、若者たちにとって決して望ましい社会ではないのだ。社会が安定していけばいくほど「貧富の格差」は固定していくし、学校や大学が整備され、「学問のススメ」が唱えられるほど、「学歴差別」が強烈なものになってしまうのである。

 だから若者たちは読書をするべきなのである。読書をしている人たちだけが成長し続けるので、門地家柄や学歴に安住している者たちを易々と追い抜いて行くことができるのである。「身分の格差」や「貧富の格差」は必ず存在するのだから、その格差を解消するのではなく、その格差があっても伸し上がっていけるようにすればいいのである。

 遊ぶ時間を削り落として、毎日読書しているような若者が、いつまでも無名で有り続けるわけがないのだ。読書をすれば日々着実に成長していくから、その者の実力が充分に付き次第、驚異的な出世を成し遂げてくるものなのである。

●人生に於いて役立つ読書

 人間の寿命は最大で120年であり、労働できる期間は大体20歳から70歳の50年間だけだ。20歳以下ではアルバイト程度のことしかできないし、70歳以降では体力が落ちてしまう。だから自分に残された時間はそんなに多くはないのだ。それゆえ効果的な読書をして、確実に実力をつけていくべきなのである。

①伝記

 若者が絶対に読まねばならない物は「伝記」である。伝記を読むことによって、英雄豪傑の生き様を学び、自分がどう生きていけばいいのかを考えるべきなのである。成功者たちは早くから自分の夢を持ち、それに向かって努力し続けたからこそ成功したのである。

 10代や20代は迷いの季節なのである。その期間に人生に於いて迷っていては、時間の無駄なのである。それよりも自分が手本とすべき人物の物真似をしてしまい、真似ることで急成長を可能にさせるべきなのである。

②専門分野

 自分が仕事で成功するということは、自分が専門分野を持って、その専門分野で成功するということなのである。だから自分の専門分野を見つけ、その専門分野に関する重要な書物は全部読んでおくようにすべきなのである。

 どんな専門分野であれ、大量に本を読み進めていけば、如何に高名な学者であっても間違ったことを言っていることに気付くものだ。そうやって専門分野を研究して行くと、自分の「核」となるものができあがり、その核が出来てしまえば、その専門分野でトップに躍り出ることができるようになるのだ。

一般教養

 読書はすべきものであっても、偏った読書は体に非常に悪い。一般教養をしっかりと学び、バランスの取れた読書をするように心掛けることだ。一般教養のない人は偏屈になり、人格的に問題が発生するようになるのだ。

 文学を読むことは非常に重要なことである。人間は理性を持っていても、理性どおりには動かないのであって、小説や詩歌や俳句に触れることで、人間としての感受性を大いに高めておくべきなのである。

 人間は歴史を積み重ねることによって存在しているので、歴史を学ぶことは大いに役に立つのだ。歴史さえ学んでおけば、人間の行動は大方予想できるようになるのだ。歴史を学ばない者は自分の経験に頼るようになるので、そういう者がいれな簡単に潰すことができるようになるのだ。

 芸術に親しむことは人生を豊かにすることに直結する。音楽や絵画や演劇に触れていれば、自分の人生が高級化していくものなのである。芸術を拒否していては、自分の人生が低俗になっていくだけなのである。

●行動を起こすからこそ人生に変化が起きる

 読書を効果的に生かすためには、読書をした後で行動を起こすことだ。自分が読書によって何かを知ったのに、それを成すことがなければ知らないと同じことなのである。「とにかくやってみよう!」という、腰の軽さこそ必要なのである。

 自分が読書によって何か新しい知識を得た時、それを知っている者はごく僅かなのである。だから自分が行動を起こしてしまえば、競争相手など殆どいない状態になり、簡単に自分の夢を実現して行くことができるようになるのだ。

 行動を起こせば自分の人生に変化が起こり、確実に成功していけるものなのである。読書のしすぎで頭でっかちになり、行動を何1つ起こそうとしないのなら、自分の人生がダメになっていくのは当然のことなのである。

 読書のしすぎで頭が便秘状態になるということも充分に有り得ることなのである。だから「日記」をつけたり、本を「要約」してみたり、自分で「論文」を書いたりして、自分の頭の中にある知識を吐き出すようにすべきなのである。

 良く読書し、良く行動をする者は、良く書く者でもあるのだ。それだけ自分が日々考えているから、その考えを発表せずにはいられないのだ。そうやって創造しまくっているからこそ、自分自身は豊かになっていくし、社会だってそれに釣られて豊かになっていくのである。

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コメント

タマティー様、お久しぶりです
時々、ブログチェックしています。読書、やはり大切なのですね。
子どもがいるからこそ、私もしっかりしなくてはと考えさせられます。絵本の読み聞かせは、楽しく聞いてくれてます。でも、絵本に触りたいみたいでじっとしてくれません。仕方ないのかな~?

実は、タマティーさんに相談が二つあって来ました。
一つ目は夫の病気のことです。覚えていますでしょうか?
潰瘍性大腸炎で、腎臓も悪くしてしまって・・・の夫です。タマティーさんのアドバイスのおかげか、今のところ腎臓の数値は悪くなっていません。有難いことです。感謝しています。
ただ、この間の検査の時に尿酸値が高いと言われました。今、一日に一回薬を出されています。
フェブリク錠というものを飲んでます。
子どもが出来てから、お弁当に冷凍食品のおかずばかり入れていたのもいけなかったのかな?
お肉が多かったのかな?と反省しています。
食事について、過ごし方についてなど、もし知っていることがありましたらまた教えて頂きたいです。

ふたつめ、これは子どものことです。
10ヶ月になりました。まだ離乳食はほとんどあげていません。
母乳でこんなに育つのかと正直、驚いています。
8ヶ月目のときに母に言われて、少しあげていたのですがあまり食べないのとなかなか便が出なくなったり、減ったり、状態が良くなさそうだな・・・と自己判断のもと止めました。イモ類しかあげてなかったんですけどね。
でも、最近歩くようになってきて母乳だけでは足りないかな?と思い、りんごのすりおろしをあげました。
私自身がアトピーだったので、離乳食は慎重に進めています。
タマティーさんのブログで、離乳食は遅めに!とあったので、参考にしています。
このままでいいのかな?と不安なのです。このままあげていけば良いのか、もう少し待つべきなのか・・・。
もうすぐ年末年始、親戚に会う手前始めた方がいいのかもという焦りと、このまま食べないとちゃんとイスに座わることが出来なかったり(今も座らせるとすぐに立ってしまいます)、食べる習慣やマナーができないいまま大きくなってしまったらどうしようとかそんなことばかり考えてしまいます。
私の自己判断で勝手に決めてるけれど、良いのでしょうか?
この子自身は欲しいのかな?いらないのかな?と気になります。
他の人には相談できなくて・・・タマティーさんしか頼れる人がいないのです。世の中的にはあげたほうが良いに決まってる月齢なので。
長々とすみません、お時間のある時に返事を頂けると嬉しいです。

投稿: ちぃ | 2012年11月12日 (月) 10時55分

タマティ様

お返事ありがとうございます。

痛いところを指摘されました・・・。まさか、この箇所で指摘を頂くとは(笑)大事なんですよね・・・。

母性愛と父性愛の違い、とても良くわかりました。納得です。
それで私は無意識の内に宗教的なものに惹かれたりするのですね・・・
また、逆に不自由なく育った主人は宗教なんてもっての他、自分の目で見て感じたもの以外信用しないのか・・・

タマティ様、私は兄が居るのですがやはり苦しんでるように思います。子供達が登校拒否になってます。兄の場合も父性愛の不足ですね・・・。兄の場合はどう進んでいけばいいのでしょうか?

母子家庭で育つと夫婦の会話を知らない、喧嘩を見た事がない、相談の仕方が分からないのですよ。
だから結婚して問題が起きても対処の仕方がわからなくて、だまるしかなかったんです。
我慢を重ね続けて、結局爆発したり体調を崩すんです。ずうっと悪循環でした。

結婚して初めて何かおかしい・・・母子家庭の不利を感じた次第です。自分に愛が足りないのは薄々感じてたんです。
「神様」から父性愛なり、母性愛を頂くにはどうしたら良いのでしょうか。頂く前にまず与えるのでしょうか?

やはりまず、夫婦でやる!のが大事でしょうか(笑)

投稿: sayaoto | 2012年11月12日 (月) 14時47分

ちぃさん、そういうこともあるために絵本は頑丈に出来ています!
時折、歯形のある絵本を見つけたりするけど、子供は一体何をやっているんじゃと想って笑えます。

旦那さんの病気にはちぃさんにもその責任の一端があるわけですね。
冷凍食品はイカンですよ。
便利なんだけどね。
ビタミンやミネラルが破壊されているので、新鮮な食材とは比べ物にならないですよ。

とにかく歩くことなんですよ。
平日は1日1時間は必ずウォーキングをするようにし、休日とかはそれこそ日中の間、歩き回るべきなんですよ。
歩けば小便が出るから、それで腎臓の機能が回復していくわけです。

それと食事では「酢の物」「発酵食品」を必ず出すようにすることです。
「酢の物」を出さないでいると、腎臓がやられるんですよ。
「発酵食品」があれば腸内細菌が活発化するので、腎臓の負担が軽減するわけです。
糠漬けは地味であっても、非常に強力な力を発揮しますよ。

母親の妄想もここまで来ると笑えますな(笑)。
乳児に躾なんて要らないって!
それに乳児はオッパイが大好きなので、乳児の時はオッパイオンリーで充分なんですよ。

理想は生後2歳までです。
しかし生後10ヶ月以降なら、離乳食は安全だろうと思います。
母子手帳のように生後6ヶ月では早すぎるんです。
だからアトピーになる赤ちゃんが大量発生しているんです。
二足歩行がしっかりと出来て、内臓が発達してこない限り、離乳食であったとしても、乳児の体には物凄い負担なんですよ。

それと授乳は乳児のためだけでなく、母親のためにも必要なんです。
赤ちゃんがオッパイを飲んでくれる度に、子宮や乳房が刺激されるので、それで子宮癌や乳癌が発生しにくくなるんです。

どうせ親戚にあっても、「可愛い」「可愛い」で終わりですので、親戚に会うことは気にしないことです。

投稿: タマティー | 2012年11月13日 (火) 07時03分

sayaotoさん、母子家庭出身者にはそういう苦悩があったんですね。
う~ん、確かに母子家庭出身だと、夫婦の遣り取りが解らないし、夫婦喧嘩の仕方も解らないですからね。

まず言っておくけど、母子家庭の場合、娘はしっかりと育つもんなんですよ。
しかし息子はダメなんですよ。
男としてきちんと成長していないから、どうしてもそういう事が発生してしまうんですね。
sayaotoさんが問題を抱えている以上、お兄さんのことは放置です。

人間の霊魂は神様と直結していて、「霊道」というパイプで繋がっているわけです。
キリスト教の影響があるために、宗教を信じる信じないというレベルでしか考えられなくなっているのですが、宗教というものはそういうものではなく、自分がどう考えようが「有る」ものなんです。
しかし理性の力が強くなりすぎると、この当たり前の関係が破壊されて、解らなくなってしまうんです。
だから知識人たちは無宗教の人間が多くなるわけです。

まず身を清めて、自分が神様から好かれているんだと思うことですよ。
そして自分は自分自身が好きなんだと思うことです。
最後に自分の夫や子供を好きなんだと思うことです。

これができれば自然と母性愛も父性愛も溜まっていきます。
「愛」じゃないんですよ。
「好き」なんですよ。
愛を求めてしまいと、結局、愛が手に入らなくなるんです。

投稿: タマティー | 2012年11月13日 (火) 07時05分

先生こんにちは。先日運命鑑定してもらったあやりんです。
先生のお言葉やブログを読んで、反省してるのですが、わからない事があり、コメントさせて頂きました。
私の努力で、この結婚を続けていくのは可能なのでしょうか?
あと、夫天中殺に結婚したのでは、と思うのですがそれでも大丈夫なのでしょうか。
私達は社内恋愛です。自分達も年の事は驚いています。夫も想定外だったと言っています。私もびっくりしています。結婚する時に、一時夫が迷っているような時がありました。私もその時に迷いましたが、退職の手続きや色々な事が進んでいたしマリッジブルーかと思い、踏みきりました。
あの時に踏みとどまるべきだったのでしょうか。
あと、結婚を続けて幸せなものにするのに、したほうが良いことはありますでしょうか?

投稿: あやりん | 2012年11月13日 (火) 13時53分


タマティーさん、こんばんは

珍しくお腹の調子が悪い私です
ただの食べ過ぎだと思いますが…
歯医者で出された炎症止めを飲んでから
胃腸の調子が悪い気がします
なので、ここ数日は炎症止めを飲んでません

私の息子は、英語が好きみたいで
アッポーやバイセコーなど、よく喋ってます(笑)
将来、英語を習わせようか考え中です。
本も好きみたいなので、本人が興味の
あるものから読ませようと思います。
今はまだ、すぐぐちゃぐちゃにしてしまうので
あまり買ってあげていませんが

仕事の方も、最近いい感じに
なって来た気がします
コツコツやってる成果が少しでも
出てるのかなあと思います。
やはり、結果が出ると嬉しいです。
接客レベルも上がってる気がします
タマティーさんのアドバイスを
参考にしながら、個性を出した接客方法が
いいみたいです(*^^*)
なんだかんだ、この仕事楽しいです(笑)

投稿: りあ | 2012年11月14日 (水) 02時40分

あやりんさん、旦那さんは天中殺ではないです。

結婚した時期よりも、やはり夫婦の年齢差の方が問題でしょう。
どうしても「姉さん女房」にならざるをえないですよ。
普通の夫婦のように振舞うと、破綻してしまいますよ。

特に家計のことに関しては、しっかりと押さえないと、どうにもならんですよ。

結婚する時は流れでいくもんだから、踏みとどまってしまうと、逆に婚期を逃しますよ。


結婚を幸せにするためには、
とにかく会話をすることを心掛けることです。
それと食事の栄養バランスを確保すること。
そして早めに赤ちゃんを産む!

投稿: タマティー | 2012年11月14日 (水) 07時44分

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