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余剰が文化を生み、贅沢が文化を育て、民主主義が文化を破壊する

●余剰があるからこそ文化が生まれる

 文化というものは生産物に余剰があるからこそ生まれてくる。余剰の生産物があれば人々は生活に余裕ができるから、文化を作り出し楽しもうという欲求が出て来るのだ。生産物にそれほどの余剰を生むのは農業しかないのであって、だからこそ農業が開始されると文化が誕生してくるのである。

 余剰の生産物は必ず働かなくていい人たちを生み出す。まず初めに「宗教家たち」だ。天候に生産量が左右される農業では、どうしても宗教が必要なのであって、宗教家たちは天文学を発達させ、暦を整備して行くことになるのだ。

 その次が政治家であり、武官であり、文官たちである。余剰の生産物を持つということは外敵から狙われる危険性を常に持つことになるのだ。だから政府を整え、軍事力を増強し、外敵の侵略を防がなければならないのだ。政府は官僚制を生むので、そこで文字が整備され、文書が爆発的に使用されるようになるのだ。

 庶民レベルの文化が育ってくるのは、宗教や政治がきちんと機能し始めてから、ずっと後のことなのである。嘗ては神に捧げられていた歌や踊りが庶民の娯楽として使用されるようになり、今まで文字は軍事や行政のために使用されていたのに、今度はその文字を使って物語を作ろうではないかということになっていくのである。

 こうなってくると専門で文化活動に励む人たちが必要になってくるのであって、そうなるとその文化人たちが文化を生み出すことで収入を得られるようになるのだ。そしてこうした方が他に仕事をしながら文化活動をするよりも質の高い文化を作り出して行くことが可能になるのだ。

●お金持ちが贅沢をするからこそ文化が育つ

 実際の文化の創造の現場では、誰かが贅沢をしてくれるからこそ新たな文化が生まれてくるのである。

 宗教団体が繁栄して行くと必ず金余り現象が起きるので、宗教施設を豪華にしていくことになる。教典を編纂し、神学研究を振興し始めることになるのだ。この宗教団体の贅沢こそが、文化創造の起爆剤になるのである。

 政府が繁栄したのなら、減税をし、政府の規模を縮小しなければならない。これができると富が民間の方に還元され、新たな文化が生まれてくるのである。大きな政府を志向した国家では新たな文化が生まれず、逆に文化を破壊してしまうのである。

 ビジネスマンたちが事業に成功してお金持ちになったのなら、贅沢をして貰わなければならない。お金持ちたちが贅沢をするからこそ、新たな文化が育て来るのである。富のある所には必ず文化が生まれてくるものなである。

 「質素倹約という倫理」と「贅沢という倫理」は矛盾する。しかし本当の金持ちたちほど、実際の生活はシンプルな物なのである。成金ほど、実際の生活は派手であり、醜悪な物なのである。お金持ちだからこそ、無駄な物を削ぎ落とし、合理的な生活を営もうとするのである。

 お金持ちが贅沢をすることによって文化を生み出すと、その文化が長い年月をかけて下の方に降りていき、それによって普通の人たちでも文化を享受することができるようになるのである。文化の流れが下から上に行くことはまずない。必ず上から下へなのである。

●みんなが参加してくると文化はぶっ壊れる

 ところが文化というものはみんなが参加してくるとぶっ壊れてしまうものなのである。文化は全ての人たちを相手にしているのではないのだ。常にごく少数の人たちを相手にしているのである。だからみなが文化の中に入ってくることを制限し続けなければならないのだ。

 通常、文化活動にはお金がかかるから、お金を持っている人たちしか文化活動には参加できない。しかし「民主主義」を唱えて、「それは差別だ!」と騒ぎ始めると、途端にその制限は撤廃され、普通の人々によって文化が破壊されてしまうのである。

 古代ギリシャはまさに民主主義のために文化を滅ぼしてしまったのである。勘違いしてはならないのは、ソクラテスもプラトンもアリストテレスも民主主義を否定する見解を持っていたことでは皆同じだったということなのである。

 近代になっても、フランス革命が起こるとフランス王l国の文化は一瞬の内に破壊されてしまったのである。覇権国家として民主主義を世界に向かって喧伝するアメリカ合衆国も大した文化など持っていないものなのである。北朝鮮にしても国名が「朝鮮民主主義人民共和国」と銘打っていながら、文化など全く存在しないのである。

 日本だって、戦前は大正デモクラシーをやり、戦後が戦後民主主義をやったが、これまた大した文化を生み出すことができなかったのである。民主主義では新たな文化を生み出せないのに、人々は未だに民主主義は絶対に正しいと思っているのである。

●文化は常に貴族主義的な物

 文化というものは常に貴族主義的精神を有している物なのである。貴族主義的精神があれば、文化は幾らでも生まれてくるものなのである。文化というものは、そもそも宗教家や政治家たちによって作り出されてきたということを絶対に忘れてはならないのだ。

 だから文化人たちが庶民の俗悪なる流行に抵抗し、真正なる文化を維持して、その文化を母体にして新たな文化を生み出していけば、その文化こそが生き残って行くことができるのである。文化人がテレビや新聞で活躍しているようでは、とてもではないが文化人たりえないのである。

 近代国家は国民国家である。国民国家では文化は国民文化にならざるをえない。だからといって文化人たちが全ての人たちをターゲットにしていては、新たな文化など作れないのである。文化のターゲットは常にごく少数なのである。

 イギリスが近代以降も文化を生み出し続けたのは、きっちりと身分制度を維持し続けたからなのである。勿論、近代以降では貴族の血統だけに頼ることはできない。だからお金持ちや文化人たちに爵位を与えて、それによって貴族に迎え入れたのである。

 戦前の日本がダメになっていったのは、政府がそういうふうに貴族制度を変えていかなかったからなのである。戦後の日本はもっとダメになり、昭和憲法によって貴族制度を廃止してしまったから、文化人たちから貴族主義的精神が失われてしまったのである。そうなってしまっては、新たな文化など作り出せることができないのだ。

●税金を安くするからこそ、様々な文化が生まれてくる

 日本国民は人間を平等にしたからといって、人間が文化的生活を営めることはないということに、いい加減に気付くべきなのである。「身分の格差」「貧富の格差」があってこそ、文化は生み出され、その文化が国民の中に浸透して行き、結局、国民全員が文化の恩恵を受けるのである。

 社会主義者たちは余剰を目の仇にし、累進課税式所得税や相続税によって「貧富の格差」を解消しようとしたが、それでは政府が大きく成るだけ、国民は益々貧しくなってしまうのである。国民が貧しければ文化を生み出せないし、文化的生活も営めないのだ。

 税金を安くするからこそ、新たな文化が生まれてくるのである。様々な文化があるということは、それだけ大きな経済力を持っているということなのである。そして様々な文化があると、新たな技術が開発され、それによって経済が発展していくのである。

 文化のない人物を絶対に政治家にしてはならない。文化のない政治家は必ず重税を課して来るものなのである。そうやって政府に資金が行ってしまえば、国民は貧しくなり、新たな文化を生み出すことも、既存の文化をも維持することができなくなってしまうのである。

 日本国民はいつ如何なる時も、「余剰が文化を生み、贅沢が文化を育て、民主主義が文化を破壊する」ということを肝に銘じておくことだ。このことが解っていないと、必ず自国の文化が政治家たちによって破壊されてしまうことになるのだ。

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コメント

おはようございます。
鬱状態でしたが、お味噌汁効果があったのか、落ち着きを取り戻して、精神にゆとりを持てる日も増えてきて鬱状態が和らいだと思います。タマティーさんの丁寧な適切なアドレスを頂き、そのお陰だと思います。有り難うございます。
少し前にありました悩みです、、何度も何度も同じような悩みで恐縮なのですが、、鬱状態が続いていた頃、人を睨む、、(睨んでいたつもりじゃないのですが)
精神的に追い詰められていたからそんな顔を人様に見せていたのかと思い反省しています。
知ってる人を睨んでいた様で「怖い、、睨まれてる」と隣にいた友人に言っていて怖い思いをさせてしまいました。(それで気が付いたんですが)その方に会ったら謝ろうと思いますが会う事がないですし、知ってるけど滅多に会わない方なだけに申し訳なかったと反省しています。

四の結界の時期に入っていろんな意味で大変でしたが、これからも三人目が産まれるまではいろんな大変な事が続いていくのでしょうか?

投稿: 静 | 2012年12月14日 (金) 04時21分

静さんの場合、とにかく健康になることを最優先すべきですよ。happy01

妊娠出産育児で、体力を消耗していることを絶対に忘れずに。
たまには焼肉をして、ニンニクたっぷりつけて食べまくることですy。
大体、焼肉を食っている人に鬱病の人はいないでしょ?

人を睨み付けても、
「あん時は産後欝で~」
って言えば、簡単に済むものですよ。

「四の結界」はエネルギーが内側に進むので、家族の結束とか、家族の役割分担とかも必要になってくるんです。
自分が欝状態で寝込むのはいいんです。
その際、旦那さんが巧くサポートしてくれれば、別に問題はないんです。
こういうことは普段からの夫婦関係が大事なので、日々の会話を疎かにしていると、自分が寝込んだ時に何もしてくれなくなってしまうわけです。

投稿: タマティー | 2012年12月14日 (金) 07時54分

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