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創造者階級の役割

●資本家が富を生み出すのではない

 人間はこの世で生きて行くためには経済活動をしなければならない。経済というのはそれほど重要な物なのに、経済学となると途端に嘘が始まる。なぜなら経済学者たちは実際にビジネスマンとして経済活動をしたことがないのに、経済を研究してくるからなのである。

 経済学に於ける最大の嘘は、「資本家が富を生み出している」ということなのである。これは全くの誤解である。資本家というのは資本を提供する変わりに配当を受け取るだけであって、経済の現場では富を生み出す主体にはなっていないのだ。

 では「個々の労働者たちの労働が富を生み出している」のかというと、これまたそうではないのだ。労働者たちがどんなに労働をしたとしても、生活の糧を得るための労働にしかならず、大した富を生み出していないのだ。

 経済学者たちは経済に対して完全なる誤解をしているのだが、このために資本家の力を強制的に抑え、労働者たちの権利を守れば豊かになれるだろうと錯覚したのである。それゆえ「貧富の格差」の解消を主張したし、その延長線上で「男女の性差」の解消をも主張したのである。

 それでどうなったか?

 資本家も労働者たちも全員が貧乏になったのである。男性も女性も全員が貧乏になったのである。国内で格差の解消に熱中して経済力を低下させ、そのために後進の外国に追い抜かれてしまうという情けない事態に陥ってしまったのである。

●実は創造者階級こそ新たな富を生み出す

 富という物は一体誰が生み出しているのか?

 それは「創造者」たちである。既存の物を作るのではなく、未知なる物を作るからこそ富が生まれてくるのである。既存の富だけで人々を食わそうとしたら、その富だけでは人口を養えなくなるものなのである。

 作家たちや、発明家たち、企業の技術者たち、大学の研究者たち、そして起業家たち。即ち頭脳労働者たちこそが新たな富を生み出す勢力なのである。全員が働いた所で大した富は生み出されないのだ。ごく一部の創造的な能力を持つ者たちだけが新たな富を生み出すことができるのである。

 創造者階級は如何なる国家でも国民の内、20%程度しかいない。実を言えば非常に貴重な人たちなのである。逆に言えば国民の80%は新たな富を生み出さず、生活の糧を得るのに精一杯になってしまう人たちなのである。

 創造者階級を大いに活かすためには、累進課税式所得税を廃止し、収入税を導入し、税率を一律10%にするべきなのである。創造による富の獲得を最大限にしてあげるのである。こうすれば創造者たちは喜び勇んで働き、新たなる富を次から次へと生み出して行くことができるようになるのだ。

 創造者たちによる新たな富が生み出されれば、巨大な資本を所有することができるので、今度はその巨大な資本を使って新たな富を作り出すシステムを作っていけばいいのである。具体的には起業家が企業グループを作ったり、財閥を作って行くことになるのだが、そういう企業集団が出来れば出来るほど、経済力は増強されていくのである。

●被創造者階級であっても損はない

 創造者たちといのは、国内に20%しかいないのだから、残りの80%は創造などせず、既存の商品やサービスを作るだけになってしまうのである。そういう物はどんなに巧く売ったとしても大して儲からないものなのである。

 創造者たちの創造を守るためには、被創造者たちの嫉妬を抑えなければならないのだ。被創造者たちが創造者たちに嫉妬をし始めれば、あの手この手を使って創造者たちの創造行為を邪魔してくるものなのである。そうやって邪魔されれば創造できなくなり、結果的に国民全体が貧乏になってしまうのである。

 経済というのは「協業と分業」で成り立っているのである。自分に創造能力がないのなら、創造能力ある人に創造を任せればいいのである。自分はお金を出して「創造物の享受」をすればいいのであって、何も自分が無理して創造することはないのである。

 自給自足ほどバカらしい行為はないのである。人間は文明以前ならみんな自給自足をしていたから、脳のどこかに自給自足に憧れる機能が残っている。しかし自給自足を本当に実践してはならないのだ。そんなことをやれば確実に貧乏になってしまうものなのである。

 自宅の中で見回してみればいい。自分が作った物など殆どない筈だ。自由経済に於いては別に自分が生活物資を作らなくても、お金を出しさえすればそれを調達できるものなのである。お金を巧く使うべきなのである。嫉妬をするより、お金を出した方が遥かに幸福な人生を遅れるものなのである。

●人件費が高い方が創造はなされる

 創造者たちは後進国よりも先進国の方が断然に活躍し易い。後進国では日々生活を維持することに追われてしまい、創造するどころの話ではなくなってしまうからだ。その点、先進国では社会自体が豊かなために、創造行為に集中することができるのである。

 歴史的に見ても創造者たちは先進国の中から大量に出てきているのだ。

 例えば「蒸気機関」というのはイギリスで生まれた。当時のイギリスは人件費が高騰していたために、蒸気機関が発明されるや否や、アッという間にイギリス全土に広まり、イギリスの富を大いに拡大したのである。 

 「飛行機」はアメリカ合衆国で生まれた。当時のアメリカ合衆国はこれまた人件費が高騰しており、鉄道を使って移動するより、飛行機を使って移動する方が安上がりだからこそ、瞬く間に飛行機が大量生産されるようになったのである。

 日本だって高度経済成長が終わって以来、人件費の高騰が起こったが、それによって様々な発明品が生まれてきているのである。国内の人件費が高いからといって、外国に工場を移すのも結構である。しかし日本国内に於いて着実に発明品が生まれていることを知っておかないと、新たな富を生み出すことはできないのだ。

 先進国は創造していかないと、経済は発展していかないものなのである。そして先進国の内部で発生した発明品は、産業革命のように政治や経済、そして世界史をも変えてしまうことだって起こりえるのである。環境問題が幾ら深刻だからといって後進国ばかり見ていては、その偉大なる変革を起こせないのである。

●「安全保障の確立」と『政治の安定」

 創造者たちが新たな富を創造して行くためには、なんといっても安全保障が確立されていなければならない。国家が独立を保てないと、創造はできないのである。だから国防を強化し、もしも戦争になったら絶対に勝てるようにしておかなければならないのだ。

 自国の領土が敵国に侵略されているようでは、創造者たちは安心して新たな富を生み出すことはできないのだ。祖国を守る気概のない政治家たちは必ず引き摺り下ろし、政界から追放しなければならないのだ。

 安全保障を確実に確立させ続けるためには、政治の安定は絶対に欠かせない。昭和憲法体制のように首相が頻繁に交代するようでは、政治の安定を作り出すことができないのだ。議院内閣制は政治の安定には寄与しないのであって、首相は国民が直接選ぶ方が政治の安定を齎すものなのである。

 「政治の貧困」は「経済の貧困」を生み出すものなのである。国民が政府に税金を収めている以上、政府はそれに見合うことをするべきなのである。もしもそれができないというのなら、憲法それ自体に重大な欠陥があるということなのである。

 日本はロシア、中国、北朝鮮、韓国と、4つの敵国に囲まれているのである。このような状況下で平和主義も友愛も無意味なのである。敵国に銃口を付き付けない限り自国の平和を維持することができないという危険な地域に日本の領土は存在しているのである。

 日本の円が強くなり、人件費がこれまで以上に高くなれば、必ず新たな発明がなされ、新たな産業革命が起こってくることになるのである。その新たな産業革命の成果を充分に利用できる政府を作らない限り、日本国民は新たな富を享受することができなくなってしまうのだ。

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