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温泉に行こう!

●温泉と銭湯

 日本人と温泉は切っても切り離せない。日本人が日本列島を北上して行くに当たって、温泉で体を温めないと、とてもではないがやっていけないからだ。日本人であるなら温泉に入れば健康になる。大体、温泉が発達している地域では、病人の発生率が極端に低いものなのである。

 この温泉を都会でも味わいたいと思って始めたのが「湯屋」であり、室町時代辺りから急速に広まって行った。湯屋というのは「サウナ」のことであり、蒸気で室内を暖め、それで汗を流すのである。戦場で汗を流さざるをえない戦国武将たちは特にこれを好み、戦争が終わると湯屋で汗を流したのである。

 これが江戸時代になると「銭湯」になった。銭湯というのは大浴場のあるお店であり、江戸の「銭亀」という場所で発祥したからこそ、銭湯という名称が広まって行ったのである。銭湯では二階が男性客のみ入れる休息所になっており、そこで男性たちは男同士の社交を楽しんでいたのである。

 バブル経済の時に普及したのが「健康ランド」である。逆にデフレ不況下で普及したのが「スーパー銭湯」である。どちらとも様々なお風呂を用意し、銭湯では満足のできなかったお客たちを獲得したのである。大体、この手の物は二十年から三十年周期でブームが起こっているのだ。

 浴場というビジネスは好況だろうが不況だろうが強いビジネスである。お風呂に入って汗を流したいという欲望は常にあるので、サービスの整った浴場なら、必ず行くものなのである。マスコミで銭湯の衰退ばかりを報道するのは間違っているのである。

●体温上昇と発汗

 入浴するのがなぜ健康にいいのかといえば、それは入浴によって「体温上昇」を引き起こしてくれるからなのである。日本は結構寒いのである。だから入浴することで体を温め、寒い中でも動けるようにするのである。それゆえ入浴しなければ当然に体の動きは鈍くなるのだ。

 東南アジアの人々が日本に来ると、「なんで日本人は熱いお風呂に入るんだ?」と疑問を呈して来るが、東南アジアは気温が高いのである。わざわざ入浴して体を温める必要性はないのである。しかし日本は気温が低い以上、入浴して体を温める必要性があるのである。

 体温上昇すれば「発汗」することになる。この発汗もまた健康にいいのである。日本人はお米を食べる民族なので、水分過剰になる危険性を潜在的に持っているのだ。水分過剰になれば食事過剰になり、食事過剰になれば血液汚染が始まり、それで病気を発症させてしまうのである。

 健康を維持するためには、とにかく水分過剰の状態を解消させることが大事である。尿意を感じたら小便をしたり、スポーツして汗を流したりすることが必要なのである。だがこれだけではとてもでは間に合わないからこそ、入浴して発汗し、それで水分過剰を解消させるのである。

 出来ることならサウナに入って、汗が出き切る所まで汗を流した方がいいのだ。やりすぎは危険だが、汗が出なくなった時点で水分過剰は完全に解消されたとみていい。その後、水風呂に入って体を引き締めれば、風邪すらひかない健康な体になるのだ。

●自律神経の正常化

 人間は田舎で暮らしていれば、自律神経がそう狂うことはない。しかし都会に住んでいると自律神経が狂ってしまうのだ。仕事をしている人たちは交感神経にシフトし過ぎてしまうし、仕事をしていない人たちは副交感神経にシフトしすぎてしまうのである。自律神経はどちらにシフトし過ぎても病気を発症させてしまうのである。

 40℃以下のお風呂に入ると自律神経が副交感神経にシフトするようになる。だから仕事で疲労しきったビジネスマンたちは入浴して、自律神経を正常化させるのである。そして自律神経が正常化すると、適度に疲労するので、だからお風呂に入ったら寝るのである。

 銭湯が廃れて行った理由はまさにここにこそあるのだ。銭湯のお風呂は熱すぎるので、大体、42℃とか43℃とかである。こうなってしまうと、自律神経が交感神経にシフトしてしまい、とてもではないが自律神経が正常化しないのである。しかも入浴後に寝れる場所がないのだから、これではビジネスマンたちの要望に応えることができないのである。

 健康ランドでもスーパー銭湯でも、お風呂の温度は40℃か39℃である。副交感神経が優位になるように設定されているのだ。だからこそ湯疲れせず、長々と入っていることができるのである。しかも入浴後に寝れる場所があるので、これなら自律神経が正常化することになるのだ。

 専業主婦は普段の生活からして副交感神経にシフトし易いので、サウナに入って交感神経を高め、その後、水風呂に入り、それを何度も繰り返せば、自律神経は正常化することになる。夫から「主婦ボケ」を指摘されているのなら、自分の自律神経は相当狂っていると見ていいのだ。

●精神的な安らぎ

 入浴は精神的な安らぎをも齎してくれる。人間は普段の生活では服を着ているし、世間的には貴賎貧富老若男女の区別があるのだから、どうしても他人と距離を置いてしまうのだ。勿論、そうやって距離を置いて生きるからこそ、人々は誰もが幸せに生きることができるのである。

 しかしその反面、そういう生き方は自分に無用なストレスを発生させてしまうのである。人間は本来「群生動物」なのであって、人々と群れて生きるからこそ、ストレスを最小限にして生きて行くことができるのである。社会を成り立たせるのに差別は必要なのに、動物としての自分はその差別を嫌ってしまうのである。

 だから裸になって入浴し、裸の付き合いをすることが必要なのである。裸になれば如何なる差別も吹き飛んでしまうので、ストレスは最小限になり、群生動物としての本能を巧く満たすことができるのである。逆に言えば裸の付き合いをしない人は、どういうことをやったとしても精神的な安らぎを得ることができないのだ。

 現在ではどの浴場も「男湯」「女湯」と区別されてしまっているのだが、本来なら「男女混浴」が一番いいのである。男女が裸になって入浴すると、これほど楽しいことはないのだ。だからこそ、男女で裸の付き合いをしてしまえば、精神病に罹るような人たちを根絶させてしまうことができてしまうものなのである。

 ところが日本で男女混浴の温泉があっても、そこに入っている女性たちはなぜだかお婆ちゃんたちしかいないのである。男女の区別をしすぎたことが、こういう所で出て来ているのである。お婆ちゃんたちだけが健康になり、若い女性たちが病気になっているというのは、どう考えても異常なことなのである。

●性欲の昂進

 入浴は性欲を正常化させる。通常は性欲が昂進することになるのだ。男性なら入浴後に休息を取れば、大抵の男性たちは勃起することになる。ストレスが解放されたので、性欲が戻ってきたのである。女性たちも入浴後に休息したのなら、性感帯が敏感になるものだ。ストレスが解消されたので、性欲が正常になったのである。

 夫婦で入浴したのなら、その後は夫婦でセックスをするというのが自然の流れなのである。不妊症で苦しんでいる夫婦なら、温泉で体を温めておけば、妊娠する確率が高まるというものなのである。ストレスフリーの状態だからこそ、セックスを思う存分楽しめるのである。

 温泉宿というのはまさにそういう場所なのである。下手に海外に新婚旅行に行くよりも、湯治場に1週間くらい逗留した方がいいのである。1週間に亘って入浴とセックスを繰り返せば、大概の夫婦はセックスを満喫できるし、妊娠してしまうものなのである。

 女性が気をつけるべきは、女性の体は33歳をピークに女性ホルモンの分泌量が徐々に減少していくということだ。このため自分の体から美しさが失われていってしまうのである。だから定期的にセックスをしておかないと、どうやったとしても自分の容貌が衰えていってしまうのである。

 男性にしても40歳をすぎれば性欲が低下してくるのだから、入浴せずに生活していると、セックスをする気すら起こらなくなってしまうものなのである。そういうことをやっていれば、仕事三昧を繰り返し、気付いた時には定年退職を迎えてしまうのである。

 浴場というのは子供たちを除けば、若い男女は余りいないものだ。それよりもオジサン、オバサン、お爺ちゃん、お婆ちゃんの方が圧倒的に多いものだ。それは年齢の上がった男女に浴場が必要だからこそ、そういう現象になっているのである。

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コメント

タマティーさま

講談社の件、良かったですね。出版されるのが楽しみです。処女作の方は校正を業者に依頼されてはどうでしょうか。少しお金がかかりますが、自分ではどうしても気がつかないミスを直してもらえます。ネットで安いところに頼んでみてはどうでしょうか。
あと、おすすめの温泉があるんです。
相模湖の近くの藤野というところにある「東尾垂の湯」(ひがしおたるのゆ)です。お湯がサラサラしていて、食事もヘルシーで、高速で行けて意外とすぐで、かけ流しで塩素入ってないんです。←ここがポイント
都内の温泉は温泉だけど塩素臭いので、あんまり好きじゃないんです。値段も800円くらいなので、綺麗で露天もあって、絶対、おすすめします。

投稿: ゆきねこ | 2013年2月12日 (火) 11時25分

お姑さんと住む場所が近くなって、ちょくちょく来るように言われているのですが、行かない日に電話で「何しているの?何もしてないなら来ればいいのに」「(娘と)ここに来て遊んでいればいいのに」と言われます。娘の育て方を私が調べたり離乳食に関してもまだ、早いと思っているから食べさせたくないと言っても理解されず、慣らしていかないとと言うし、姑も私が意思をもって姑の思惑通りに進まない事にイライラしているのが伝わるので、穏やかに子育てをしたいのに娘にイライラが伝わりそうで姑と居ると子育てを楽しめないのが嫌です。夫も私が姑と合わない事を知っているのに、無理矢理仲良くさせようとして出掛けさせたり会わせようとします。姑と夫2人で何を思っているのか正直分からないだけに理解できません。姑も夫の事頼りにしていますし、息子を取られたと思っているのか、私に対して負けん気が強い様な気もします。時々対抗されている様で疲れてしまいます。お姑さんの性格なのでしょうか?お時間のある時に教えて貰えると嬉しいです。

投稿: ひろこ | 2013年2月12日 (火) 17時24分

ゆきねこさん、世の中にはそんな職業もあるんですね。
推敲しまくったのに、いざ印刷してみると、誤字脱字があるんだから、嫌になってしまいますよ。
俺が考えていたのは、講談社の社員で校正の仕事をしている人をバイトで雇って校正して貰うってことだったんです。
相手はプロゆえにきちんとやってくれるだろうと。

処女小説には関してはもう遅いんだな~。
出してしまったので。

小説制作で疲れ切ったので、スーパー銭湯に行ってきました。
塩素臭があろうとお構いなしです。(笑)
しかも最も塩素臭がしたのは「薬草風呂」でした。
あまりにも臭いんで、そのお風呂には三回ぐらい入ってやめました。
本当に効果あるんだろうか?

スーパー銭湯で一番良く利用したのはサウナですね。
サウナに入りまくって汗を出し切り、そして水風呂ですよ。
これが気持ちいいのなんのって!
ただ、サウナの部屋にテレビがあるのがちょい難点ですよ。
サウナで汗を流しているんだから、テレビなんて要らないのに~。

横浜生まれ横浜育ちの俺にとっては相模湖なんて庭の池のようなものだったのに、千葉県に引っ越してしまうと、マジで遠いです。
場所が場所ゆえに、海外旅行に行った方が近いかもしれませんね。
確かに相模湖辺りは穴場ですね。
熱海は開発されまくっているので、料金が高いくせに、温泉を楽しめないですよ。
その温泉には行ってみますよ。
スーパー銭湯に行ってしまうと、本物の温泉が恋しくなります。

投稿: タマティー | 2013年2月12日 (火) 17時53分

ひろこさん、この手の嫁姑の問題は、何も特別な問題ではなく、非常にごく平凡な悩みなので、もっと気楽に構えた方が身のためです。

ひろこさん、相手は格上であることを忘れずに。
柄は悪くとも、口は悪くとも、子供を3人産んだ母親というのは、非常に強力です。

閑を持て余していると、そうやって姑さんに付け込まれます。
だからなんでもいいから1日に何か予定を入れることですよ。
予定があれば、こういう悩みは消滅します。

投稿: タマティー | 2013年2月12日 (火) 18時08分

いつも為になるアドバイスを頂き感謝です。確かに家に居て何しているんだと思われても仕方ないですよね。格上の存在である事を忘れないようにします。何時になっても良いので、もう1つお聞きしたいです。夫の兄弟3人で、夫を除き2人未だ結婚していません。姑の甘やかしを見ていて、子供に対して縛り付けている様にも見えてしまいます。たとえば、皆で外で会っている時に帰って夕食準備していたら遅いから食事でも行こうと決まった時、「家で1人で食べさせるのも可愛そうだから帰るね」と家に子供を残している時そう言います。他にも、子供を守っているように見えます。親として、最終的に子供に結婚して幸せになって貰いたいと思うものと思うので、姑さんもきっとそう望んでいると思います。でも、もし仮に3人居て、結婚したくない又何人か結婚しない等の場合、結婚したいと思うように育ててきていないという事ですか?子供を結婚させなくても3人産んでいると、母として立派なのでしょうか?

投稿: ひろこ | 2013年2月13日 (水) 12時10分

タマティーさま

小説の方は良かったですね。
消毒薬臭い薬草風呂って…。全身殺菌しろってことでしょうか。
確かにサウナにテレビありますね。サウナにじっとしているのが、苦手な人が多いですからね。女風呂だと、韓国ドラマやっています(笑)
あと、昔タイプの銭湯ですと、お湯が熱くて子どもが入れないんです。
遠いところで良いのでしたら、是非とも行ってみてほしい温泉があります。
秋田県の八幡平近くにある「ふけの湯」です。ここは子宝の湯として知られていますが、ここにはなぜか男性のシンボルが祭られています。願い事もチン○ンの模型に書いてお参りします。女風呂にも巨大なものが置かれている徹底ぶりです。すごいですよ。

このことよりも以下の理由でおすすめなんです(汗)
お湯もすごくいいです。山の中にあるので、露天風呂から満天の星が見えて、もう最高です。食事もおいしいです。冬は雪深いので、やっていません。
絶対、おすすめします。

投稿: ゆきねこ | 2013年2月13日 (水) 12時12分

ひろこさん、その姑さんは子育てに於いて間違ってしまったと思います。
子供が或る年齢に達したら家から追い出さなければならなかったのに、なまじ家に財産があったためにそうしなかったのでしょう。

特に娘とは相性が悪いので、早目に追い出しておくべきだったんですよ。

ひろこさんから姑さんの否定的な話を聞いても、その姑さんはそんなに間違ったことは言っていないです。
やはり三人も子供を産むと強いんですよ。
これだけはひろこさんが自分でやってみれば解ります。

娘さんとのことは運命学が解っていないと解らないので、そういいう失敗はするものです。
それよりも下の息子が結婚しないことの方が深刻な問題ですよ。

投稿: タマティー | 2013年2月13日 (水) 17時50分

教えていただき感謝です。夫の弟もし結婚しなかったらどうなるんでしょうか?夫も、結婚しないで母親と居るタイプだと思うと言っていました。あと、娘と夫の相性を本当に良いと、以前に仰っていただきました。私と娘の相性、良い悪いで言うとどちらでしょうか?お時間のある時に教えて頂けると嬉しいです。

投稿: ひろこ | 2013年2月13日 (水) 22時09分


またまた今の私にドンピシャな
記事をありがとうございます

私は元々性欲がある方なんですが
最近全然その気にならなくて
おかしいなあと思ってましたが
疲労のせいだったんですね!

昨日は、定期的になる
首肩こりのせいで頭痛に
なってしまいまして
整体に行ってきたところです。
薬があまり効かないので
昨日は本当に困りました(>_<)

しかも最近やたら寝付きが悪くて
疲れてるのに寝れないことが
多いんです(ノ_・。)
スノボに行ったら流石に
疲れて寝てしまいましたが(笑)

元々温泉は大好きなのですが
最近めっきり行ってなかったです

彼氏も温泉に行きたがってるので
一緒に行こうと思います

投稿: りあ | 2013年2月15日 (金) 15時23分

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