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貞淑ときどき不倫

●人間の結婚形態

 人間の結婚形態はどのようなものなのかを考察した場合、日本人なら一夫多妻制と一夫一婦制の2つの結婚形態があるなと思ってしまうことだろう。日本人は長らくこの2つの結婚形態をやってきたし、近代化して重婚が禁止されたといっても愛人を作って、事実上の一夫多妻制をやっている既婚男性たちがいるからだ。

 しかしこれがキリスト教圏に育った人だとまるで違う発想をするのである。人類は一夫一婦制が基本で、人類はこれを太古の昔からやってきたと考えるのである。「そんなアホな?」と思ってしまうのだが、彼等は大真面目なのである。なぜならキリスト教が一夫一婦制を強く主張し続けて、それを信者たちに押しつけたために、キリスト教圏で育ってしまうと、一夫一婦制こそが基本だと思ってしまうのである。

 庶民が個人レベルでこのような妄想を抱くのは結構ではあるが、学者がこのような妄想を抱くのは頂けない。特に文化人類学ともなると、一夫一婦制こそ基本であるという間違った考えに基づいて学問を組み立てているのである。これでは学問にはならないのだ。現実を直視すれば、一夫一婦制は数ある結婚形態の中の1つでしかないことが解るものなのである。

 人間は群生動物である。一人では生きられないように設定されてある。群生動物として生きる以上、そのグループ内で様々な結婚形態が生まれて来るのは当たり前のことなのである。その人間集団がどこに進出したかで、その結婚形態は様々な変化していくものなのである。

 結婚形態を考える時、絶対に忘れてはならないのは、「その結婚はどのような経済基盤の上に成立しているか?」なのである。人間は食料を獲得してこなければ生きられないようになっている。だったらその食料を獲得するのに最も相応しい結婚形態を取る筈なのである。

●乱婚は集団の結束を図る

 人類が最初に取ったであろう結婚形態は「乱婚」である。「そんなバカな!」と思うかもしれないが、人間が群生動物である以上、乱婚こそ人類最初の結婚形態だと考えることは当たり前のことなのである。群生動物であるということは、家族単位ではないということなのである。

 人類に最も近い動物は「ボノボ」であるが、これは一夫一婦制を取っている。やや近い「ゴリラ」は一夫多妻制を取っている。しかし彼等はその結婚形態を取ったからこそ、進化がそこで止まってしまったのである。人類の祖先はジャングルで暮らしていただろうが、何か違うことをやっていたからこそ、進化が始まったのである。

 乱婚は男女ともに様々な相手とセックスすることができるので、多種多様な遺伝子を残すことができるのである。この遺伝子のシャッフルこそが、より優れた遺伝子を生みだして行ったのである。そうであるからこそ、様々な地域へと進出していくことができたのである。

 それと乱婚は集団の結束を図るという副産物を生み出す。その集団の構成員たちは全員、その集団内の異性とセックスをしているために、自分たちの仲間だと思うようになるのだ。このため普通の家族よりもより大きな集団を作ることができ、より強い生存力を持つことができるのである。

 文化人類学者たちは世界各地に行って様々な研究をしてきたのであるが、乱婚をやっている部族は必ずジャングルでの生活をしているという或る特徴があるのだ。人類はジャングルを出たから進化が始まったのではなく、最初からジャングルにいたのであり、ジャングル伝いに世界各地へと広がっていったのである。

●乱婚から一妻多夫制結婚へ

 乱婚は必ず母系家族へと移行する。というから乱婚をやった場合、子供を産み育てるのは母親の役目であり、母系家族への胎動は着実に起こっているのである。乱婚をやっていた部族が原始的な農耕をやって、安定的に食料を供給できるようになった時、母親を中心にして家族が形成され始め、その母親は外から男たちを引き入れることでより多くの子孫を残していったに違いない。

 一妻多夫制結婚では、「X遺伝子」が同じであり、「Y遺伝子」だけが変化していく。大事なのは「X遺伝子」の方であって、繁殖力の強い遺伝子を持った女性たちだけが繁殖していくことができるようになったのである。一妻多夫制結婚では必ず多産になるものだが、これは必然的なことなのである。

 一妻多夫制結婚の利点は既婚女性たちが権力を握ることで、無駄な戦争をやらなくなるからだ。女性の場合、何か問題があるなら話し合いで解決する性向があるので、無闇に戦争しないものなのである。これが人口増大に寄与し、更に経済発展を可能にさせるのである。

 一妻多夫制結婚の欠点は男たちの居場所がなくなってしまうということなのである。一妻多夫制結婚に於いて男たちは子作りのためだけに必要なのであって、それ以外では余り必要ないのだ。このため男性たちの労働力を無駄にしてしまい、それほど経済発展が起こらないのである。

 それに一妻多夫制結婚は教育を重視しない。一妻多夫制結婚では母親の地位を継承する娘だけが大事なので、その娘に自分がマンツーマンで教え、それ以外の子供たちには教育をしないのである。このため一妻多夫制結婚では文化がそれほど発達しないのである。

●一夫多妻制結婚は必ず文化を産み出す

 一夫多妻制結婚は乱婚や一妻多夫制結婚とは違うルートから出て来た。一夫多妻制結婚は基本的に闘争的な結婚形態なのである。男女の出産比率が49:51とどこの地域でも同じなのだが、一夫多妻制結婚をしようとする場合、他の男性たちを殺さないと数字的に成り立たないからだ。

 一夫多妻制結婚は明らかに食料が欠乏した場所で発生した。そうとしか考えられないのだ。ではその場所はどこかといえば、草原ということになるのだ。人類は今までジャングルに住んでいたのに、ジャングルから草原に出ることによって結婚形態を変えたのである。

 一夫多妻制結婚は勢力の均衡と拡大を図るものである。男性は様々な家族から女性たちを調達してくるので、他の家族たちと姻戚関係を結ぶことができ、狩猟採集をする際に大いに役立ったのである。それに妻たちがいることで、より多くの子孫を残すことができたのである。 

 一夫多妻制結婚では妻同士の競争が起こる。基本的には跡目争いである。そのために優秀な男子が育って来る。しかも妻たちは文化によって他の妻たちに優位に立とうとするので、文化活動が非常に盛んになるのである。一夫多妻制結婚は必ず文化を生み出して来るのである。

 文化の発展は「X遺伝子」の変化である。「Y遺伝子」の変化ではないのだ。 一夫多妻制結婚によって「Y遺伝子」を固定してくれれば、様々な「X遺伝子」を取り入れることができるので、それによって文化の豊かな子孫が育って来ることになるのである。

●一夫一婦制結婚は貞淑と不倫を要求する

 一夫一婦制結婚は同じく草原に出た者たちがやった結婚形態ではあるが、その中でも経済力の弱い者たちが取ったであろう結婚形態なのである。草原に出た場合、狩猟採集経済では食料の調達に変動がある。だったら少ない食料でも確実に子孫を残して行くためには家族を小さくしてしまえばいいのである。

  一夫一婦制結婚は単独で存在したのではなく、恐らく一夫多妻制結婚に「寄生」したのである。というか「征服」されたとも言っていい。そうでなければ繁殖力の弱い一夫一婦制結婚が現在にまで生き残ることはできなかったのである。一夫多妻制結婚と一夫一婦制結婚を対立したものと考えるのは愚かなことなのである。 

 一夫一婦制結婚は家族の構成員が少ないので、家族で結束できるという最大の利点がある。人間は十三人以下であるなら機動的な集団を作ることができるので、機動力に関しては一夫一婦制結婚の方が勝るのである。子供たちの数も少ないからこそ、子供たちにしっかりと教育して、早くに一人前になれるようにしたのである。

 しかし、一夫一婦制結婚には最大の欠点がある。それは豊かになるとぶっ壊れてしまうということなのである。所詮は貧しい経済力の上に成立している結婚形態なので、家族が豊かになると、その結婚自体が壊れてしまうのである。

 このため一夫一婦制結婚では「貞淑」という倫理を要求しなければならないのだ。妻が貞淑になってくれないと、この一夫一婦制結婚は壊れてしまうのである。通常、倫理を説くのは宗教団体であるから、だからこそキリスト教は一夫一婦制結婚だけを認めて、他の結婚形態を禁止し、一夫一婦制結婚をしている者たちを押さえ込んだのである。

 だが貞淑は倫理であって、その倫理に反しても何か罰則があるわけではないのだ。だから一夫一婦制結婚では「不倫」というものが起こって来るのである。離婚して結婚を破壊してしまうのではなく、結婚を維持しながら不倫をするのである。

●起源の違いが形態の違い

 キリスト教は一神教であるために、「人類の起源は皆同じだ」という考えを持ってしまう。しかし結婚形態がこれほどバリエーションに富んでいる以上、人類の起源は皆同じだとは言えないのである。結婚形態が違うのは、起源が違うからなのである。

 人類のルーツは絶対に1つではない、少なくとも、男系相続をやった集団と、女系相続をやった集団という2つの大きな流れがあったのである。人類が誕生してから長い間、女系相続をやって集団の方が有利だったのである。その中で男系相続をやっている集団が発達し始め、遂には女系相続をやっている集団を叩き潰していったのである。

 一夫多妻制結婚も一夫一婦制結婚も教育を重視するということでは同じなのである。人間は脳を発達させることを進化してきた以上、自分の努力だけで知能を上げるのではなく、親が教育するなり、教師が教育するなりして、高い知能を持たせてしまった方が、より大きな経済力を獲得することは当然のことなのである。

 フェミニストたちの「家父長制反対!」という主張がなぜ危険かといえば、家父長制、つまり男系相続を否定し、女系相続に切り替えた場合、子供たちに教育をしなくなってしまい、それで文明そのものが崩壊してしまうのである。現在、フェミニストたちは大学や学校に侵入して熱心に教育をやっているものだが、その教育熱心は家父長制の産物なのであって、決して女性特有の行動ではないのだ。 

 文明というのは教育なくして絶対に有り得ない。先人たちの知識や技術を教育することによって継承させてしまえば、その者は簡単に経済力を獲得することができるし、経済的余裕があるからこそ、更に新しい知識や技術を開発することができるのである。

●一夫一婦制結婚はなぜ苦しい?

 一夫一婦制結婚は一夫多妻制結婚があればこそ存続できたのに、キリスト教によって一夫多妻制結婚が破壊されてしまうと、一夫一婦制結婚をやっている人たち自身が苦しくなってしまったのである。一夫一婦制結婚は結婚形態の中で最も弱い結婚形態であるという自覚がないと、とんでもない間違いを起こしてしまうことになるのだ。

 男性側にしてみれば、生涯に亘って一人の女性に拘束されるのは嫌なものなのである。人類の進化は「Y遺伝子」の変化ではなく、「X遺伝子」の変化だとすれば、より多くの女性たちに自分の子供を産ませた方が、より優秀な子孫を残せるからなのである。

 女性側にしてみれば、一夫一婦制は確実に妊娠や出産や育児ができることで満足できるものなのに、配偶者が固定されているからこそ、他の「Y遺伝子」を獲得することができなくなってしまうのである。しかも女性は生理前や排卵期に気分の変化が起こるので、それで他の男性を求めてしまう欲望が湧き起こって来るのである。

 キリスト教のような人工宗教が起こって来る前は、どの宗教もこのストレスに対する捌け口を設けていた。それは「祭礼婚」である。お祭りの時はセックスを解放して、自由にセックスをして良いようにしたのである。それで性的ストレスを発散させていたのである。

 祭礼婚ではバカ騒ぎをするが、祭礼婚が終われば貞淑な妻になり、夫は妻を守ることに専念するのである。こうするからこそ結婚倫理が維持できるのであって、祭礼婚をなくしてしまえば、結婚倫理のために夫婦双方が苦しんでしまうことになってしまうのである。

●結婚しても人を好きになることの大切さ

 人間は真面目な動物ではないのだ。人間は浮気な動物なのである。それはより優秀な子孫を残したいがためだからだ。人間は進化の途上にあるのであって、進化が完成したわけではないのだ。他の動物たちのようにただ子孫を残せばいいというものではないのである。

 一夫一婦制結婚の場合、妻は夫を好きになるべきなのである。夫を好きにならない限り、この結婚はどうにもならないのである。そのためには結婚相手を間違わないことだ。結婚するには慎重になった方がいいのである。恋愛は一時的に盛り上がってしまうものだから、その盛り上がった状態で結婚してしまうと、間違った選択をしてしまうものなのである。

 そして結婚したのなら、貞淑な妻に徹することだ。一夫一婦制結婚は結婚倫理なくして機能しないので、夫の悪口を平気で言っているようでは、自分たちの結婚を機能させることができなくなってしまうのである。別に四六時中一緒にいるわけではないのだから、自分の考えを改めて、妻としてやるべきことをきちんとすべきなのである。

 それと同時に、結婚しても夫以外の男性を好きになることが一夫一婦制結婚には必要なのである。キリスト教の場合、教祖のイエスを用意して、既婚女性たちにこの男性を好きになるように仕向けている。このためイエスはマグダラのマリアと結婚していたのに、ローマカトリック教会はその事実を隠蔽してしまったのである。

 一夫一婦制結婚をしているのに、自分の夫だけが好きというようでは、非常に危険なのである。「貞淑ときどき不倫」が丁度いいのであって、結婚を壊さない範囲でそれをやればいいのである。夫に隠れて秘密裡に不倫をするからこそ、結婚が壊れてしまうのである。 

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コメント


彼氏、今年37歳ですからね(笑)
40歳間近だし、そんなもんか〜と
思っていました\(^o^)/

子宮ガンとか怖いです
次回からSEX中に
トイレに行ったら洗わせます!
でも大体トイレから帰って来ると
小さくなってるので愛撫し直しますが
男の人は立ってる状態だと
おしっこ出来ないみたいですね。

あれ、お漏らしじゃないんですね!
本当に漏らしたみたいに出るんで
お漏らしだと思ってました
彼氏と付き合ってから
今までで一番の快感を
得られるようになったからかな?
好きな気持ちが溢れると
おしっこも溢れます(笑)

そういえば、今期お店で
No.1になりましたよ〜
初めてなったので嬉しかったです
最近、仕事がいい感じな気がします

投稿: りあ | 2013年4月20日 (土) 06時45分

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