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幼児だからこそ歩かせよう!

●脳は歩くからこそ発達する

 人間は二足歩行をし出してから進化し始めたのだが、それは二足歩行ができるようになって「手」を自由に使えるようになり、その刺激で脳が活性化し、脳の容積量を増やして行ったのである。もう1つは二足歩行することで「足」の筋肉を増強し、脹脛が第二の心臓の役割を果たし、それによって脳により多くの血液量を供給できるようになり、それによって脳が活性化し、脳の容積量を増やして行ったのである。

 乳幼児というのは放置しておいても自然と手を使ってくれる。積み木が乳幼児のオモチャの定番なのは、これが最も単純なくせに、最も脳に効果があるオモチャだからだ。問題は歩くことなのである。子供を放置しておけば、家の中なら歩き回ってくれる。しかし母親と一緒に家の外に出ない限り、子供は外で歩き回ってくれないのである。

 このため母親が出不精で、家の外になかなか連れていってくれないと、当然に子供の歩行量は少なくなり、自宅で遊ぶしかなくなる。だから自宅での遊びが多い子供は大して脳を発達させることができなくなるのだ。自宅では手を頻繁に使うが、足を使っていないのである。

 育児をしている母親たちは、とにかく脳は歩くからこそ発達するということを肝に銘じるべきなのである。自分が外に出るのは面倒臭いと思って外出の回数を少なくしてしまうと、それだけ子供は脳を発達させる機会が少なくなってしまうのである。

 とにかく1日1回は外に出る。この原則は雨が降ろうが、雪が降ろうが変えないことだ。せいぜい台風が来た時だけは自宅に籠っていいが、それ以外でなら絶対に家の外に出るようにすることだ。要注意すべきは豪邸に住んでいるような母親で、家の中で事足りてしまうために、家の外に出なくなってしまうのである。

●それは「4㎞」

 では、どれくらい歩けばいいのかというと、それは「4㎞」である。4㎞とは「1里」のことであり、この距離を歩くと人間は丁度疲れを覚えるのである。だから昔は街道には1里ごとに「茶屋」があって、休憩所の役割を果たしていたのである。

 4㎞は大人の足なら40分程度の時間である。しかし子供を連れて歩けばそんなに速くは歩けないのだ。恐ろしいほどに時間がかかるのである。だがそれでいいのである。そうやって時間をかけて歩くからこそ、子供はこの4㎞という距離を歩けるようになるのだ。

 目安としては、

1歳で1㎞

2歳で2㎞

3歳で3㎞

4歳で4㎞

とするべきである。4歳でどうにか4㎞を自由自在に歩けるようになる。人間の脳は5歳から6歳の間に脳の臨界期を迎えることになるので、5歳6歳ではもっと多くの距離を歩いた方がいいのだ。5歳以降、しっかりと歩けるようにするためには、それ以前に地道に歩いていたことが必要になってくるのだ。

 自宅に地図があるなら、自宅を拠点に半径4㎞を円で囲って欲しい。自宅から4㎞先にある場所に遊びに行けばいいのだ。外出の際、遊び場を1つに固定しないことだ。必ず幾つかの遊び場を用意しておくことだ。そうすると子供は飽きることなく歩いてくれるようになるのだ。

 子供は自分の年齢に応じた距離が不足していると、必ず母親を外に連れ出す仕草をし出すものだ。このサインを無視するようなことがあってはならない。このサインを母親が見れば、

「あッ、私は我が子を余り歩かせていないんだな」

と解るからだ。母親がサインを無視し続けると、子供は家の中で大暴れすることになるので、要注意だ。

●「道草」と「抱っこ」と「駄々」

 大人であるなら4㎞の距離を歩くことは簡単にできるが、子供はそうはいかないのだ。この4㎞を歩くのに有り得ないほど時間をかけて歩くのである。まず「道草」である、歩いている内に何かを見つけると、それに夢中になってしまい、歩かなくなってしまうのだ。

 こういう時、母親はこの道草に付き合うしかないのだ。

 続いて多少でも疲れると「抱っこ」を要求してくるのである。子供はまだ二足歩行に慣れていないのだ。このため歩くとすぐに疲れてしまい、母親に抱っこを要求してくるのである。万が一、母親が抱っこしないと大泣きして散歩どころではなくなってしまうのだ。

 こういう時、母親は抱っこするしかないのだ。

 トドメは歩いている内に不機嫌になり、「駄々を捏ねる」というとんでもない悪態をついてくるのだ。食事の栄養バランスが悪いと、この現象は確実に起こる。果物や野菜が足りていないと歩いている内にエネルギーを使いきってしまい、脳への栄養が不足してしまうのである。それで不機嫌になってしまうのである。

 こういう時、母親はこの駄々を捏ねるに付き合わなければならないのだ。

 母親が子供と一緒に歩く時の「NGワード」は、

「早く歩きなさい!」

「もう自分で歩きなさい!」

「置いて行くわよ!」

の三つである。この「NGワード」を使う母親は結構多い。だから子供が泣き出したり、結果的の歩行距離が短くなってしまうのである。育児をする時は母親モードでいるべきであって、時間の流れはゆっくりになるようにすべきなのである。

 子供の歩行スピードを上げるためには、家族でハイキングに行くことだ。ハイキングだとどうしても長距離を歩かざるを得ない。こうなると子供は自然と歩行スピードを上げて来るものなのである。日常に非日常という刺激を加えることを絶対に忘れてはならないのだ。

●勉強するようになってからの伸びがまるで違う

 子供の頃にしっかりと歩いていると、勉強するようになってからの伸びがまるで違うのである。脳それ自体の出来が非常に良いので、大した勉強をしなくてもすぐに物事を覚えてしまうのだ。勉強するということは言わばソフトの増強なのである。それに対して歩くということはハードの増強なのである。どっちを優先すべきかといえば、ハードに決まっているのだ。

 このことは江戸時代に既に解っていて、「学問に精進して物になるのは田舎者だけだ」と言われたものだ。田舎者は子供の頃から歩きまくっているので、江戸に出て来て勉強すれば、江戸っ子よりも遥かに出来のいい成績を上げて来たのである。

 現代でも、大金持ちの息子や娘には時折バカな子が育って来るものだ。自宅が豪邸ゆえに、子供の頃に出歩かず、そのために脳の機能が落ちてしまったのである。自宅が狭ければ、毎日外に出歩かなければならないので、だから貧乏人の方が頭の出来は良くなってしまうのである。

 母親としては「我が子の頭は良くなって欲しい」と思うから、乳幼児の段階でなんらかの教育を受けさせようとしてしまうものだ。しかしその考えは間違っているのである。それは今やるべきことではないのだ。大きな脳を持てるように体を鍛えていないと、教育は生きて来ないのである。

 母親として出来ることは、毎日、子供と一緒に外に出かけることなのである。歩くことこそが脳を発達させるのである。そして定期的に家族でハイキングに出掛け、子供を自然の中に入れることで、脳に対して大いに刺激させることなのである、こういうことを地道にやっていると、子供が中学生になってから、グングンと成績が伸びるようになるのだ。

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コメント

おはようございます!!

この内容のブログでいう脳とは、頭脳、心脳、腸脳を指すと思ってもよろしいでしょうか?

投稿: ころころローラー | 2013年5月20日 (月) 07時51分

ころころローラーさん、良いです!

投稿: タマティー | 2013年5月20日 (月) 17時44分

分かりました!!ありがとうございました!!

投稿: ころころローラー | 2013年5月21日 (火) 18時39分

タマティー様いつもありがとうございます。
子供とよく公園に遊びに行くのですが、帰宅時はいつも
寝てしまいます。私の住む地域は山の開拓地で急な坂が
多く、体重の増えつつある子供と、着替えや水筒等の入った
リュックを持って坂を上っているのですが、最近重さが膝と腰にくる
感じがして少し辛くなってきました…
思い切ってベビーカーか、買い物カートか、大人用の三輪車か
何か道具を買おうか迷ってきているのですが、何か良い案は
ありませんでしょうか?

投稿: シロクマ | 2016年6月15日 (水) 17時02分

シロクマさん、なんか健康そうだから、それはそれで別にいいんじゃないの?
母子一緒にお昼寝すれば快適ですよ。

とはいっても、重たいのなら買い物カートでしょうな。

考えてみれば急坂のある所では、ベビーカーは見かけないですよね。

投稿: タマティー | 2016年6月16日 (木) 05時03分

タマティー様ありがとう御座います。
そうですね、ベビーカーより子供乗せの電動アシスト自転車
ばかり見かけます。やっぱり買い物カートでしょうか。
もう少し考えてみます。

投稿: シロクマ | 2016年6月17日 (金) 20時49分

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