育児の諺
●育児には愛だけでなく賢さが必要
女性が結婚する前からも、そして結婚してからも反発してしまう言葉に、「良妻賢母」という言葉がある。曰く「結婚には愛があればいいんじゃないの?」「良い妻って、それは旦那にとって都合のいい女じゃないの?」「母親が賢くなってどうするの?」等々。果てしなく愚論が展開され続けるのだ。
愛というものは結婚すれば自然と出て来る。夫婦の間には「夫婦愛」、育児をする際には「母性愛」と「父性愛」が必要である。しかし愛は他人に執着をすることもあるからこそ、愛だけで結婚を運営していくと、いつの間にか妻は夫を憎み、夫は妻を憎み、親は子を憎むようになる。
愛を健全に機能させるためには、相手を敬うことが必要なのである。夫は妻を信用して家庭のことを任してしまう。妻は夫を立てて、仕事に頑張って貰う。親であっても傲慢にならず、自分の所に生まれてきてくれたことに感謝し、大事に育てる。そういうことが必要になるのだ。
母親が子供たちに母性愛を出すためには、とにかく夫婦関係を良好にしなければならないのである。だから「良妻」なのである。妻は自分が夫から愛されていると思うからこそ、自分の子供たちに母性愛を注ぐようになるのだ。もしも夫婦喧嘩ばかりしているようでは、母性愛だって枯渇していくのは当たり前のことなのである。
そして育児では母性愛を出しながらも、子供を健康に育てて行くに当たって「知恵」というものが必要なのである。その母親に育児に関する知恵があれば、我が子を未然に危険から回避できるのである。それゆえ「賢母」なのである。母性愛だけで子供たちを育てられると思ったら大間違いなのだ。
●育児の諺十連発
①赤ちゃんは母親を選んで生まれて来る
赤ちゃんは精子と卵子が結合したから生まれて来るのではないのだ。赤ちゃんは雲の上にいて、自ら母親を選んで、その母親の胎内に宿り、そして生まれて来るのである。この事実を知っておけば、如何なる母親であっても、子供を敬いながら育てて行くことができるのである。
母親が子供を敬いながら育てていないと、子供が思春期になって親に反抗し出すと、「俺はあんたを親に選んだ覚えはない!」とかいう暴言を吐いてきたりすることになるのだ。母親が我が子に執着しぎると、子供だって思春期に母親に徹底的に反抗して自立していかなければならなくなるのである。
②出産時の母子号泣
出産時に赤ちゃんは大泣きすることになる。これは赤ちゃんが行き成り明るい所に出たから驚いて号泣しているだけなのである。お腹の中は薄暗いものなのであって、事実、助産院とかで照明を消した状態で出産させると、赤ちゃんは泣かないのだ。
母親の方は自分の出産に感動してしまっただけでなく、赤ちゃんが自分の所に生まれて来てくれたことに感謝して号泣してしまうのである。赤ちゃんというものは結構グロテスクなのだが、そんなことお構いなしなのである。とにかく出産時に号泣することが、その後の育児にとっては大事なことなのである。
③赤ちゃんはオッパイ飲んで、糞たれる
この諺は実はうちの母方の祖母が作った諺なのである。元も子もないのだが、育児をしてみればまさに正鵠を射た諺であろう。赤ちゃんは生きるためにオッパイを飲み、そしてウンチをしまくるのである。生きるということはこの繰り返しなのである。
母親にとっても授乳は大事で、赤ちゃんが母乳を飲んでくれるからこそ、乳癌や子宮癌の発症がほぼなくなるのである。育児をする際には絶対に完全母乳で行くべきなのである。赤ちゃんのウンチも、母親がその始末をするからこそ、母親はより母性愛を出して行くことができるのである。
④這えば立て、立てば歩めの親心
母親にとって赤ちゃんは可愛いものである。なぜなら赤ちゃんは動かないからなのである。動かないからこそ、可愛くて堪らないのだ。その赤ちゃんが動き出すと、母親の感動は臨界点を突破してしまい、メロメロになってしまうのである。
赤ちゃんはハイハイしてから、立っちして、その後、歩くのである。赤ちゃんは生まれてから歩き出すまで1年間以上あるので、母親としてはハイハイすれば嬉しいし、立っちしても嬉しいし、歩いても嬉しいのだ。そのくせ赤ちゃんは母親の期待とは関係なく、ゆっくり成長していくのである。
⑤子供はバカにして悧巧、時々大人
子供は母親が思っている以上にバカである。子供はバカなんだと思っていないと、子供がバカをする度に激怒する羽目になる。人間の脳は5歳から6歳の間に脳の臨界点を迎えるのであって、7歳になるまでは、どうやっても子供はバカなことをやってしまうのである。
しかし子供はバカなのに悧巧なことをしてくるのである。脳のシナプスが急増している最中なので、母親が教えたことがないことを子供は余りにも簡単に遣り遂げてしまうのである。母親が子供をバカ扱いしていると、子供は母親の想像を大きく超えて成長してきて、母親の立場が悪くなってしまうものなのである。
子供は子供なんだけど、子供は時々大人になる時がある。乳幼児に保育園や幼稚園など行かせて、子供らしいことばかりやっていては、逆に子供が持つ本来の力を発揮できなくなってしまうのである。事実、子供にお稽古事をさせると、大人びた行動を取るようになるのだ。
⑥子供は遊ぶのが仕事、夜になれば寝るのが仕事
子供は遊ぶのが仕事である。遊ぶからこそ体も脳が発達していくのである。育児を成功させるためには、とにかく子供を外で遊ばせることだ。子供を家の中に閉じ込めていたのなら、子供は体も脳も全然発達してこないものなのである。
子供は日中それだけ遊んでいれば、夜になれば熟睡してしまうことになる。子供は睡眠時間を長くすると脳が発達するので、母親としては子供の睡眠時間を如何に確保するかが大事になってくるのだ。通常、子供が早く寝てくれれば、それ以降は夫婦の時間なのである。
⑦子供は病気に罹って強くなる
子供は病気に罹ることで免疫力を上げていくということをやる。子供は二歳まで自分で抗体を作り出せず、母乳の抗体を使って病気を防ぐので、一旦病気に罹ると、体温が急激に上昇してしまう。そのために母親は驚いてしまうのだが、それが子供の正常な病気の罹り方なのである。
育児をする際に子供が病気に罹ったからといって、頻繁に病院に行くのは考えものである。子供に薬を投与すれば、確かにその病気を一時的に鎮めることができるが、その後、また似たような病気に罹るものなのである。医者が病気を作っているという事実を決して忘れてはならないのだ。
⑧真面目なママより極悪ママ
育児に於いて真面目なママになってしまうと、母子手帳に書かれていることを鵜呑みにしてしまって、そのために育児が大変なことになってしまう。赤ちゃんは基本的に満2歳までオッパイを飲み続けるのであり、どんなに早くても生後6ヵ月以降からでしか離乳食を食うことができない。もしも離乳食を与えるのなら、できることなら生後10ヵ月以降にした方が安全なのである。
予防接種になると、これがハイパーと化す。真面目なママは予防接種ならなんでも受けてしまうのだが、そのために赤ちゃんは病気のオンパレードになってしまうのだ。予防接種は必要な物だけを受け、危険性のある物は絶対に受けてはならないのだ。
⑨育児の思い出は母親の宝物
子供は4歳の時に「記憶の消去」が起こり、それ以前のことを忘れてしまう。しかも小学生になって物心がつくと、これまた「記憶の消去」が起こり、それ以前のことを忘れてしまうのだ。育児の思い出は子供自身が持っているのではないのだ。母親だけが持っている宝物なのである。
子供が大きくなって、母親が「あなたは赤ちゃんの時、可愛かったのよ~」「乳幼児の時にどこそこに旅行に行ったのよ~」「あなたは子供の頃、大変な病気をして、お母さんはもうテンテコマイだったのよ~」とか言うことはやめた方がいいのだ。育児の思い出は母親の宝物だと解っていれば、過去を振り返り続けるような人生にはならないのだ。
⑩育児の結果は子供の結婚で現れる
育児の結果というのは、子供たちが大きくなって結婚した時に現れて来るものなのである。育児で失敗してしまうと、子供は大人になっても結婚しない。たとえ結婚したとしても子供を産もうとしない。子供が大きくなってから、結婚して赤ちゃんを産むということは、育児が成功したからこそやってくれるのである。
家族というのは家系を継承していくものだが、いずれは親が子離れし、子供が親離れしていくものなのである。子供が大きくなったのに、いつまでも子供扱いしてはならないものなのである。親子だからこそ適正な距離を保たなければならないのだ。
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