サザエさん一家への姓名判断 その1
●実は爆弾を抱えていたサザエさん一家
漫画がアニメ化された時、原作とアニメ版とはまるで違った物になってしまうことが多い。原作者の考えていたことを、アニメの監督や脚本家たちが同じように考えるとは限らないのだ。原作の漫画とアニメ版は、題名は同じであったとしても、その内容はまるで違った物だと考えていいのだ。
アニメ版の『サザエさん』の基本的なドラマ構造は、カツオが問題を起こし、それをサザエが問題視し、父親の波平が介入するというものである。波平はカツオを叱ることで一家の長としての威厳を保てるので、このアニメを見ている人たちは仄々とこのアニメを見ることができるのだ。
しかし、サザエさん一家はカツオに対して常に大量のストレスがかかっている状態なのである。カツオは姉のサザエが出しゃばって来るために、両親の愛情を受けることができないのである。事実、波平の愛情の矛先は孫のタラオの方に向いており、カツオには向いていないのだ。
カツオが1回や2回問題を起こすなら、それはカツオの方が悪いと思ってしまう。だがカツオは毎回問題を起こして来る以上、カツオだけが悪いのではなくて、波平もサザエも悪いということになるのである。波平がカツオを叱ってばかりいれば、いずれカツオのストレスが大爆発してしまうことになり、サザエさん一家は崩壊ということになるのである。
原作の『サザエさん』は漫画といっても社会風刺を利かせた物なのであるが、アニメ版の『サザエさん』は明らかに家族の物語になっている。登場人物の名前がパワーを発揮して、物語を勝手に作っていってしまっているのである。そこで今回、サザエさん一家への姓名判断をしてみた。
●サザエさん一家の人間関係
まずサザエさん一家で理解しておかなければならないのは、磯野家は福岡県出身であるということなのである。あの家族の結束力の強さは明らかに九州の家族だからこそなのであり、現在は東京に住んでいても、決して東京の人たちのような家族ではないのだ。因みにマスオは大阪府出身であり、あの軽さはやはり大阪人ならではなのである。
波平 13画
波平は13画なので、知能と才知に富み、弁舌が爽やかなのである。初期の役職は「局長」であり、この方が実は名前にあっている。今は降格して平社員となっているが、平社員ではあの一家を支えるだけの収入を得ることはできないだろう。
フネ 5画
フネは5画なので、他人と強調するのが得意で、信用は絶大である。フネと波平の相性は良く、夫婦仲は良い。サザエさん一家は波平が家長なのだが、実はフネこそササエさん一家を裏で取り仕切る人物であるのだ。フネがいなくなってしまえば、サザエさん一家は崩壊することになる。
サザエ 11画
サザエは11画なので、美人でありエネルギッシュに行動して来る。サザエがそそっかしい性格というのは、11画からは導き出されない。サザエと波平が姓名判断上、非常に仲が良い。だからこそサザエは結婚しても波平から離れないし、波平もまたサザエを離さないのだ。
カツオ 8画
カツオは8画なので、勤勉で意志が強く、真面目に努力して目的を達成することになる。アニメではカツオは悪戯ばかりしているのだが、それは自分の夢がないからなのであって、夢を持ちさえすれば真面目に努力し始めるのだ。カツオとサザエは姓名判断上、非常に仲が悪い。だからいつも喧嘩ばかりしているのである。
ワカメ 6画
ワカメは6画なので、誠実でおとなしく真面目である。原作では天真爛漫のキャラなのであるが、アニメ版では優等生になっている。アニメ版の方がワカメの性格に合っている。ワカメとカツオが相性が良く、事実、ワカメは「私、お兄ちゃんのことが好きなの」という告白をしたりするシーンが出て来る。
マスオ 7画
マスオは7画なので、自我意識が強く、独立心が旺盛である。事実、原作では磯野家の近くの借家に住んでいたのである。しかし大家と喧嘩してしまい、磯野家に間借りしているだけなのである。だからそもそもマスオが結婚したのに、嫁の実家で暮らすというのがマスオの性格上、有り得ないのだ。
マスオとサザエは相性が悪い間柄である。サザエが結婚したのに家を出ていかないのは、もしも家を出て、マスオとサザエとタラオで生活したのなら離婚してしまう可能性があるからなのである。実家に住んでいるからこそ、離婚せずに済んでいるという点もあるのだ。
タラオ 8画
タラオは8画なので、性格的にはカツオと同じである。だからタラオはカツオになつくが、母親のサザエとはイマイチ仲が良くないのだ。 原作ではタラオは乱暴者なのであるが、その方がタラオの名前に合っているのだ。アニメ版のタラオはおとなし過ぎるのである。
●サザエは明らかに自立していない
サザエさん一家は、波平とサザエの一派と、カツオとワカメとマスオとタラオの一派が存在し、その両派をフネが巧くバランスを取って押さえているのだ。フネは波平やサザエたちに加担し易いが、それはもしもフネがカツオの一派に加担してしまえば、両派のバランスが崩れてしまうからだ。
サザエさん一家で、カツオは常に悪戯をして問題を引き起こすのだが、この家でカツオ以上に問題になっているのは、実はサザエの方なのである。サザエは結婚したというのに明らかに自立していないのだ。常に両親に頼ってしまい、自分の頭で考え、自分が責任を持って行動するということをしていないのだ。
サザエはそそっかしい性格とされているのだが、これは原作によって無理矢理に押しつけられた性格なのであって、姓名判断では「センスの良いお姫覚めであり、それでありながら理知的である」という性格であるのだ。サザエは普通の主婦というより、「お姫様」と考えた方が理解し易いのだ。
サザエがなぜ常にカツオを牽制してくるのかといえば、カツオの姓名判断上の性格が「合理的に物事を考え、男らしい態度を必ず取る」というものだからなのである。サザエは女性原理の代表格であり、カツオは男性原理の代表格だからこそ、サザエはどうしてもカツオのことが許せないのである。
サザエは磯野家の第一子長女であり、波平との関係は良好である。ということはサザエはカツオが生まれてくる前まで、波平から非常に溺愛され、大事に育てられたということなのである。サザエの性格に捻くれた所がないのは、その育ちの良さが現れているのだ。
サザエとカツオはどう考えても10歳以上年が離れている。ということはサザエは物心がつく頃まで両親の愛情を独占していたので、そこにカツオが生まれてきてしまったのである。だからサザエがカツオにちょっかいを出すのは、嘗てカツオによって自分の恵まれた地位が奪われたことに対して怒りを持っているからなのであって、この姉と弟の戦いは同じ家にいる限り延々と続くことになるのだ。
●最善のシナリオ
カツオにとってサザエの存在は多大なるストレス発生源であるのだ。サザエは既に結婚し、磯野家から出て行っているのである。本来ならカツオが磯野家の長男にして跡取りとして優遇される筈なのである。それなのにサザエが借家から追い出されるというアクシデントがあったために実家に帰ってきて、そのために自分が本来得られる地位を得ることができなくなってしまったのである。
最善のシナリオはサザエとマスオとタラちゃんが磯野家から出て行くべきなのである。マスオは係長になっているので、借家に住む家賃を負担できる筈なのである。婿入りしてきたわけでもないのに、嫁の実家に住むということをやってはならないことなのである。
しかしサザエとマスオの関係は良いものではない。だから早目に第二子を出産し、意図的に「四の結界」を作り出すべきなのである。「四の結界」が張られた中で、自分たち夫婦が今後どのように生きて行くのか、夫婦が真剣に話し合って決めるべきなのである。そういうことをしておけば、姓名判断上、夫婦仲の悪い夫婦であっても、なんとかやっていけるものなのである。
サザエたちが出て行けば、カツオは磯野家の跡取りとしての自覚を持つようになり、悪戯がピタリとやむのである。カツオがなぜ悪戯をやるのかといえば、サザエがいることによって、父親の波平や母親のフネから愛情を得ることができないからなのである。
波平やフネにしても自分の娘が嫁に行ったというのに、いつまで経っても手放そうとしないからこそ、カツオが悪さばかりしてくるのである。磯野家の跡取りはカツオであってサザエではないのだ。だから自分たちが大事にすべきはカツオなのであって、カツオ以外にはいないのである。娘は嫁に出るまでは大事に育てるが、嫁に出た以上はもう自分の家の中に閉じ込めてはならないものなのである。その非情さが解っていないからこそ、磯野家は爆弾を抱えてしまうのである。
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コメント
タマティー様おはようございます。
相変わらず暑い日が続きそうですが、私の地域では週末大雨だったので、昨日1日は涼しく過ごせました。…そのお陰でBBQの予定が中止になってしまいましたが(>_<)
関東はどうでしたか?
サザエさん一家を真剣に姓名判断してるのを初めて見たので、楽しく見させて貰いました。
確かにサザエ、カツオにちょっと怒りすぎですよね(^_^;)怒る要因は別にズレてないのですが、怒り方の内容と動機が…『そんな言い方せんでも…』と思う事が私にはよくあります。
マスオさんが、大阪府出身だから軽いってのには笑ってしまいました。アニメでは波平とマスオは良好な関係にありそうですが、案外波平はマスオに色々思う所はあるかもしれませんね。
そういえば私はこのサイトで『天中殺』を知ったのですが、どうやら、天中殺中に結婚と出産をしてしまっているようです(子丑天中殺で2008年)天中殺での結婚は、やはりそれ程までにマズいものなのでしょうか?出来れば上手くやっていきたいです。
投稿: みん | 2013年8月26日 (月) 08時32分